JPS5850153B2 - 酸と金属塩の含有溶液から酸と金属を効率よく分離回収する方法 - Google Patents
酸と金属塩の含有溶液から酸と金属を効率よく分離回収する方法Info
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- JPS5850153B2 JPS5850153B2 JP9313576A JP9313576A JPS5850153B2 JP S5850153 B2 JPS5850153 B2 JP S5850153B2 JP 9313576 A JP9313576 A JP 9313576A JP 9313576 A JP9313576 A JP 9313576A JP S5850153 B2 JPS5850153 B2 JP S5850153B2
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23G—CLEANING OR DE-GREASING OF METALLIC MATERIAL BY CHEMICAL METHODS OTHER THAN ELECTROLYSIS
- C23G1/00—Cleaning or pickling metallic material with solutions or molten salts
- C23G1/36—Regeneration of waste pickling liquors
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- Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
鉄の酸洗浄液、銅の精錬からのニッケル含有廃液、各種
メッキ工程の廃液など種種の工業の製造工程、処理工程
、加工工程より排出される酸と金属塩の含有溶液は、こ
れをそのまま廃棄すると公害上の問題を起すのでこの関
連産業界では、これらの液の取扱について苦慮している
のが現実である。
メッキ工程の廃液など種種の工業の製造工程、処理工程
、加工工程より排出される酸と金属塩の含有溶液は、こ
れをそのまま廃棄すると公害上の問題を起すのでこの関
連産業界では、これらの液の取扱について苦慮している
のが現実である。
本発明者は、公害上の問題と、資源の有効利用の目的を
もって、これらの液から酸と金属を分離すること、そし
て必要に応じてこれを完全にクローズドシステムによっ
て分離できる新規な方法を完成し、これを本発明として
提供するものである。
もって、これらの液から酸と金属を分離すること、そし
て必要に応じてこれを完全にクローズドシステムによっ
て分離できる新規な方法を完成し、これを本発明として
提供するものである。
即ち、本発明は、酸と金属塩の含有溶液を脱酸槽に供給
して脱酸し、次いでこれを隔膜電解槽の陰極室に供給し
て電解を行い、金属をその陰極に析出させることにより
、酸と金属とを分離回収する方法において、隔膜電解槽
の陰極室流出液を、酸と金属塩について濃縮された第一
の液と、酸と金属塩を含まないか又はこれらについて稀
釈された第二の液とに分離し、上記第一の液を隔膜電解
槽の陰極室に循環して金属を析出させるとともに、上記
第二の液を脱酸槽の回収側に供給するが、または隔膜電
解槽の隔膜によって陰極室と隔てられた室に供給し、鉄
液に酸を回収することを特徴とする酸と金属塩の含有溶
液から酸と金属を効率よ(分離回収する方法にある。
して脱酸し、次いでこれを隔膜電解槽の陰極室に供給し
て電解を行い、金属をその陰極に析出させることにより
、酸と金属とを分離回収する方法において、隔膜電解槽
の陰極室流出液を、酸と金属塩について濃縮された第一
の液と、酸と金属塩を含まないか又はこれらについて稀
釈された第二の液とに分離し、上記第一の液を隔膜電解
槽の陰極室に循環して金属を析出させるとともに、上記
第二の液を脱酸槽の回収側に供給するが、または隔膜電
解槽の隔膜によって陰極室と隔てられた室に供給し、鉄
液に酸を回収することを特徴とする酸と金属塩の含有溶
液から酸と金属を効率よ(分離回収する方法にある。
かかる本発明により、隔膜電解槽、脱酸槽、隔膜電解槽
の陰極室流出液の濃縮、稀釈処理手段の組合わせ及びこ
れらの間における液のフローを適切に結合した方法を採
用することによって、酸と金属塩の含有溶液は、酸と金
属とにほぼ完全に分離でき、純粋な金属とともに、金属
塩の濃度が極めて小さいほぼ純粋な酸の取得が可能にな
り、回収酸の利用もそれだけ広範になる。
の陰極室流出液の濃縮、稀釈処理手段の組合わせ及びこ
れらの間における液のフローを適切に結合した方法を採
用することによって、酸と金属塩の含有溶液は、酸と金
属とにほぼ完全に分離でき、純粋な金属とともに、金属
塩の濃度が極めて小さいほぼ純粋な酸の取得が可能にな
り、回収酸の利用もそれだけ広範になる。
同時に、本発明では、脱酸槽における脱酸効率及び隔膜
電解槽における金属及び酸の回収効率が上昇するので、
全体として、酸と金属塩との含有溶液からの酸と金属と
の分離回収が極めて効率的に実施できることになるので
、工業的実施にとって極めて有利である。
電解槽における金属及び酸の回収効率が上昇するので、
全体として、酸と金属塩との含有溶液からの酸と金属と
の分離回収が極めて効率的に実施できることになるので
、工業的実施にとって極めて有利である。
以下に、本発明を本発明の代表的方法を記載した図面を
参照しながら説明するが、これにより、本発明による利
点は一層明らかとなろう。
参照しながら説明するが、これにより、本発明による利
点は一層明らかとなろう。
図において1は脱酸槽たる拡散透析槽、2は隔膜電解槽
、3は濃縮、稀釈手段である。
、3は濃縮、稀釈手段である。
拡散透析槽1は、陰イオン交換膜4で透析室5、拡散回
収室6に区切られている。
収室6に区切られている。
原料の酸と金属塩の含有溶液はこの拡散透析槽の透析室
に供給されて、この室で脱酸される。
に供給されて、この室で脱酸される。
脱酸は、陰極に金属の析出を効率的に且つ高品質で析出
させるために必要なもので、その程度は、原溶液中に含
まれる金属が析出可能な範囲、即ち、金属イオンの放電
電位が、水素イオンのそれに比べて貴なる範囲、例えば
金属が鉄の場合には好ましくは、PH0,5〜5にまで
行なわれる。
させるために必要なもので、その程度は、原溶液中に含
まれる金属が析出可能な範囲、即ち、金属イオンの放電
電位が、水素イオンのそれに比べて貴なる範囲、例えば
金属が鉄の場合には好ましくは、PH0,5〜5にまで
行なわれる。
その手段としては、上記拡散透析のかわりに下記するよ
うな電気透析を使用してもよい。
うな電気透析を使用してもよい。
脱酸された液7は、後記する濃縮、稀釈手段3かもの酸
及び金属塩について濃縮された第一の液8と混合される
。
及び金属塩について濃縮された第一の液8と混合される
。
そしてこの混合液は、隔膜電解槽2の陰極室9に供給さ
れる。
れる。
この隔膜電解槽2は隔膜、好ましくは陰イオン交換膜1
0つ壌極室9と陽極室11に区切られている。
0つ壌極室9と陽極室11に区切られている。
尚、この隔膜電解槽3は、この例では一枚の陰イオン交
換膜10を使用した例を示したが、もう一枚の陰イオン
交換膜あるいは場合によっては陽イオン交換膜を膜10
の陽極側に設けて、その間に中間室を形成した3室の隔
膜電解槽であってもよい。
換膜10を使用した例を示したが、もう一枚の陰イオン
交換膜あるいは場合によっては陽イオン交換膜を膜10
の陽極側に設けて、その間に中間室を形成した3室の隔
膜電解槽であってもよい。
また3室以上の隔室を有する隔膜電解槽でもよいことは
勿論である。
勿論である。
隔膜電解槽3の陰極では含有される金属塩溶液から金属
が析出し、同時に該液中の酸根は、陰イオン交換膜を介
してその陽極側に移行する。
が析出し、同時に該液中の酸根は、陰イオン交換膜を介
してその陽極側に移行する。
そして陰極室9からは金属が減少した液が流出液12と
して流出する。
して流出する。
かかる陰極室流出液12は、濃縮稀釈手段3に供給され
る。
る。
濃縮稀釈手段3としてはこのための種種のものが使用さ
れうるが、図では、電気透析槽が使用される。
れうるが、図では、電気透析槽が使用される。
電気透析槽は陰イオン交換膜および陽イオン交換膜を交
互に多数組込んで、その両側に陰極と陽極を設は稀釈室
16、濃縮室17として形成されるもので、かかる電気
透析槽の稀釈室に上記陰極室流出液を供給し、電気透析
することにより、上記流出液12は、酸と金属塩につい
て濃縮された第一の液8と酸と金属塩について稀釈され
た第二の液13として分離される。
互に多数組込んで、その両側に陰極と陽極を設は稀釈室
16、濃縮室17として形成されるもので、かかる電気
透析槽の稀釈室に上記陰極室流出液を供給し、電気透析
することにより、上記流出液12は、酸と金属塩につい
て濃縮された第一の液8と酸と金属塩について稀釈され
た第二の液13として分離される。
濃縮、稀釈の程度は、原液の種類によっても異なるが、
第一の液は、酸及び金属塩について原液の2〜20倍に
、第二の液は原液の17s 〜’/20にせしめるのが
好ましい。
第一の液は、酸及び金属塩について原液の2〜20倍に
、第二の液は原液の17s 〜’/20にせしめるのが
好ましい。
この濃縮された第一の液8は前記したように拡散透析槽
によって脱酸された液7と混合される。
によって脱酸された液7と混合される。
一方酸および金属塩について稀釈された第二の液13は
、前記脱酸槽2の回収側の拡散室6に供給されて酸の移
行を受けて流出液14として拡散室6から流出する。
、前記脱酸槽2の回収側の拡散室6に供給されて酸の移
行を受けて流出液14として拡散室6から流出する。
かかる場合、該第二の液は、液の濃度が小さいので効率
よく脱酸が行なわれる。
よく脱酸が行なわれる。
拡散透析槽の流出液14はそのまま酸液として回収して
もよい。
もよい。
しかしながら、この流出液14を隔膜電解槽2の隔膜に
よって陰極室と隔てられた室、この例では陽極室11に
供給され、ここで再び酸の移行を受けて流出液15とし
てとり出してもよい。
よって陰極室と隔てられた室、この例では陽極室11に
供給され、ここで再び酸の移行を受けて流出液15とし
てとり出してもよい。
この流出液15は酸の濃度が高いため、酸液として、よ
り有用性の太きいものである。
り有用性の太きいものである。
上記第二の液は、脱酸槽1に供給することなく、隔膜電
解槽2の隔膜によって陰極室と隔てられた室に直接供給
してもよい。
解槽2の隔膜によって陰極室と隔てられた室に直接供給
してもよい。
この場合にも、かかる第二の液中の酸濃度は、小さいの
で、隔膜を通して陰極室液中の酸は極めて効率的に回収
できる。
で、隔膜を通して陰極室液中の酸は極めて効率的に回収
できる。
なお、隔膜電解槽2として3室のものを使用した場合に
は、上記流出液13又は14は、中間室に供給すること
ができる。
は、上記流出液13又は14は、中間室に供給すること
ができる。
かかる方式は、陽極酸化を受は易い鉄などが原液中の金
属塩を形成する場合に極めて有利である。
属塩を形成する場合に極めて有利である。
3室隔膜電解槽を使用する場合は、その陽極室には、適
宜の電解質溶液好ましくは原液中の酸と同じ酸溶液が存
在せしめられる。
宜の電解質溶液好ましくは原液中の酸と同じ酸溶液が存
在せしめられる。
上記濃度、稀釈手段2としては、上記電気透析槽のかわ
りに、逆浸透なども同様に使用できるが、蒸発装置の使
用が特に好ましい。
りに、逆浸透なども同様に使用できるが、蒸発装置の使
用が特に好ましい。
蒸発装置の場合には、酸と金属塩とを含まない第二の液
が得られ、またそれだけ第一の液中の酸と金属塩の濃度
が高められる。
が得られ、またそれだけ第一の液中の酸と金属塩の濃度
が高められる。
その結果、かかる第一の液13を、脱酸槽2に供給した
場合も、また隔膜電解槽の陰極室又は中間室に供給した
場合にも脱酸効率が上昇するとともに、上記第一の液8
を隔膜電解槽の陰極室9に供給した場合も、金属塩の濃
度を大きくできるので、それだけ効率よ(金属析出せし
めることができる。
場合も、また隔膜電解槽の陰極室又は中間室に供給した
場合にも脱酸効率が上昇するとともに、上記第一の液8
を隔膜電解槽の陰極室9に供給した場合も、金属塩の濃
度を大きくできるので、それだけ効率よ(金属析出せし
めることができる。
隔膜電解槽における電解条件は、酸及び金属塩の種類、
これらの濃度などによって異なるが、例えば、硫酸と硫
酸鉄の含有溶液で、硫酸 30 V/l、硫酸鉄220 f/7の溶液を隔膜電解
槽で行なう場合には好ましくは、0.5〜20A/d?
?Z2.2〜15ボルトで実施される。
これらの濃度などによって異なるが、例えば、硫酸と硫
酸鉄の含有溶液で、硫酸 30 V/l、硫酸鉄220 f/7の溶液を隔膜電解
槽で行なう場合には好ましくは、0.5〜20A/d?
?Z2.2〜15ボルトで実施される。
尚、本発明の隔膜電解槽に使用される陰イオン交換膜は
、強塩基性から弱塩基性の種種の陰イオン交換膜が使用
できるが、なかでも弱塩基性の陰イオン交換基の陰イオ
ン交換膜を使用するのが、水素イオンの透過性が小さい
ので特に好ましいことが判明した。
、強塩基性から弱塩基性の種種の陰イオン交換膜が使用
できるが、なかでも弱塩基性の陰イオン交換基の陰イオ
ン交換膜を使用するのが、水素イオンの透過性が小さい
ので特に好ましいことが判明した。
ここで、弱塩基性の陰イオン交換基とは、第一級〜第三
級のアミノ基を表わすが、なかでも、水溶液中の解離定
数(25℃)pkbが好ましくは2.8〜11のものが
よい。
級のアミノ基を表わすが、なかでも、水溶液中の解離定
数(25℃)pkbが好ましくは2.8〜11のものが
よい。
上記の性質を有する陰イオン交換樹脂膜は、種種のもの
が選ばれうるが、なかでもビニルピリジン、2−メチル
−5−ビニルピリジン、P−ア□ノスチレン、P−ジメ
チルアミノスチレン、5−メチル−N−ビニルイミダゾ
ールなどのイオン交換基を含有したビニルモノマーとジ
ビニルベンゼン、トリビニルベンゼン、ブタジェン、エ
チレングリコールジビニルエーテル、エチレングリコー
ルジメタクリレ−1・などの分子内に重合能あるビニル
基を2つ以上有する化合物、更に必要に応じてスチレン
、ビニルトルエン、ar−ハロメチルスチレン、アクリ
ロニトリルなどのモノビニル化合物ヲ共重合させて得ら
れる重合体、又はスチレン、ビニトルエン、ar−ハロ
メチルスチレンなどの重合能ある二重結合を一個有する
芳香族化合物と上記したような分子内に重合能ある二重
結合を二個以上有する化合物との三次元重合体に上記弱
塩基性のイオン交換基を導入した重合体が挙げられる。
が選ばれうるが、なかでもビニルピリジン、2−メチル
−5−ビニルピリジン、P−ア□ノスチレン、P−ジメ
チルアミノスチレン、5−メチル−N−ビニルイミダゾ
ールなどのイオン交換基を含有したビニルモノマーとジ
ビニルベンゼン、トリビニルベンゼン、ブタジェン、エ
チレングリコールジビニルエーテル、エチレングリコー
ルジメタクリレ−1・などの分子内に重合能あるビニル
基を2つ以上有する化合物、更に必要に応じてスチレン
、ビニルトルエン、ar−ハロメチルスチレン、アクリ
ロニトリルなどのモノビニル化合物ヲ共重合させて得ら
れる重合体、又はスチレン、ビニトルエン、ar−ハロ
メチルスチレンなどの重合能ある二重結合を一個有する
芳香族化合物と上記したような分子内に重合能ある二重
結合を二個以上有する化合物との三次元重合体に上記弱
塩基性のイオン交換基を導入した重合体が挙げられる。
本発明で処理の対象とされる酸金属塩類の含有溶液とは
、上記したように、種種の酸が挙げられるが、酸として
は、その酸根(酸を形成する陰イオン)が、電解槽で使
用する隔膜好ましくは陰イオン交換膜を通過しうるもの
で、腐食性も過度でないところの、硫酸、塩酸、硝酸、
リン酸若しくはこれらの混酸が好ましい。
、上記したように、種種の酸が挙げられるが、酸として
は、その酸根(酸を形成する陰イオン)が、電解槽で使
用する隔膜好ましくは陰イオン交換膜を通過しうるもの
で、腐食性も過度でないところの、硫酸、塩酸、硝酸、
リン酸若しくはこれらの混酸が好ましい。
またそこに含まれる金属塩類としては、該金属イオンの
陰極における放電電位が、水素イオンのそれよりも責に
なりうる金属、例えばニッケル、クロム、鉄、亜鉛、銅
などの塩類が例示される。
陰極における放電電位が、水素イオンのそれよりも責に
なりうる金属、例えばニッケル、クロム、鉄、亜鉛、銅
などの塩類が例示される。
これらの酸溶液の代表的な例としては、鉄の酸洗工程か
ら排出される硫酸と硫酸鉄の含有溶液、銅の精錬工程か
ら排出される硫酸と硫酸ニッケルの混合溶液が挙げられ
る。
ら排出される硫酸と硫酸鉄の含有溶液、銅の精錬工程か
ら排出される硫酸と硫酸ニッケルの混合溶液が挙げられ
る。
当然のことながら、上記の酸と金属塩類は、二種以上含
まれていてもよく、また酸廃液と呼ばれるものでもよい
。
まれていてもよく、また酸廃液と呼ばれるものでもよい
。
かくして、本発明によれば、酸と金属塩を含む含有溶液
から、効率よく、しかもほぼ完全に酸と金属とを分離回
収でき、また、プロセスを通じて第三の液の出し入れを
する必要がないので、完全なりローズドシステムにでき
る。
から、効率よく、しかもほぼ完全に酸と金属とを分離回
収でき、また、プロセスを通じて第三の液の出し入れを
する必要がないので、完全なりローズドシステムにでき
る。
以下に、本発明を具体的に示すために実施例を挙げるが
、本発明はこれらの実施例及び上記の記載に限定される
ことなく、本発明の範囲内で種種の変更又は付加が可能
である。
、本発明はこれらの実施例及び上記の記載に限定される
ことなく、本発明の範囲内で種種の変更又は付加が可能
である。
例えば、酸及び金属塩を含む原溶液中の金属塩の濃度が
小さい場合には、電気透析又は蒸発装置などの適宜の濃
縮手段により、金属塩について濃縮した後、本発明方法
を適用することができる。
小さい場合には、電気透析又は蒸発装置などの適宜の濃
縮手段により、金属塩について濃縮した後、本発明方法
を適用することができる。
実施例 1
硫酸100 f/A、硫酸鉄82?/lの鋼材を硫酸で
洗浄した酸洗廃液を原液として、これを拡散透析槽1の
透析室5の供給して流出液として硫酸30 P/A、硫
酸鉄82グ/lの液7を得た。
洗浄した酸洗廃液を原液として、これを拡散透析槽1の
透析室5の供給して流出液として硫酸30 P/A、硫
酸鉄82グ/lの液7を得た。
ここに拡散透析槽の陰イオン交換膜としては、゛セレミ
オンDMV″′(旭硝子社製強塩基性陰イオン交換膜商
品名)を使用した。
オンDMV″′(旭硝子社製強塩基性陰イオン交換膜商
品名)を使用した。
この拡散透耐槽の流出液7と電気透析槽3から得られた
濃縮された第一の液8とを混合して硫酸1.0f/4、
硫酸鉄155 y/1(PH2,0)の溶液を得た。
濃縮された第一の液8とを混合して硫酸1.0f/4、
硫酸鉄155 y/1(PH2,0)の溶液を得た。
この溶液を隔膜電解槽3の陰極室9に供給した。
隔膜電解槽2は、後述するようにして製造した陰イオン
交換膜を使用して、2枚によ2て陰極室と中間室と陽極
室を形成したものを使用し陰極は5US−32、陽極は
鉛で構成した槽を使用した。
交換膜を使用して、2枚によ2て陰極室と中間室と陽極
室を形成したものを使用し陰極は5US−32、陽極は
鉛で構成した槽を使用した。
電解は電流密度6.OA/d??Z2で行い陰極におい
て析出する鉄の厚味が4. Orranだげ成長したと
き運転を止めた。
て析出する鉄の厚味が4. Orranだげ成長したと
き運転を止めた。
この厚味に達するのに72時間を要したがこの間電解条
件には故障なく継続して良好に電解が行なわれた。
件には故障なく継続して良好に電解が行なわれた。
この隔膜電解槽2の陰極室の流出液は1.0y7t、硫
酸鉄68 t/lの液で、この液を電気透析槽3に通じ
た。
酸鉄68 t/lの液で、この液を電気透析槽3に通じ
た。
ここに電気透析槽2は陽イオン交換膜″セレミオンCM
V”(旭硝子社商品名)および隔膜電解槽で使用したの
と同じ陰イオン交換膜を交互に多数組合せて稀釈室16
と濃縮室17に区画された電気透析槽を使用した。
V”(旭硝子社商品名)および隔膜電解槽で使用したの
と同じ陰イオン交換膜を交互に多数組合せて稀釈室16
と濃縮室17に区画された電気透析槽を使用した。
この稀釈液(第二の液)は硫酸1.0f/l、硫酸鉄1
7 f/7で、一方濃縮液(第一の液)は硫酸4.9?
/l、硫酸鉄326グ/lの液であった。
7 f/7で、一方濃縮液(第一の液)は硫酸4.9?
/l、硫酸鉄326グ/lの液であった。
この濃縮液は前記した拡散透析槽の脱酸液7と混合して
隔膜電解槽2の陰極室と供給した。
隔膜電解槽2の陰極室と供給した。
一方稀釈液13は前記した拡散透析槽1の拡散室に供給
して硫酸89 t/L、硫酸鉄17 f/lの流出液1
4を得た。
して硫酸89 t/L、硫酸鉄17 f/lの流出液1
4を得た。
この流出液14は隔膜電解槽の前記中間室および陽極室
に供給し、この流出液14は隔膜電解槽の前記中間室お
よび陽極室に供給し、この流出液は一緒にして硫酸14
4 f/l、硫酸鉄14 ’i/lの液を得た。
に供給し、この流出液14は隔膜電解槽の前記中間室お
よび陽極室に供給し、この流出液は一緒にして硫酸14
4 f/l、硫酸鉄14 ’i/lの液を得た。
この液は勿論再び鉄の酸洗用の硫酸として使用可能であ
った。
った。
なお、隔膜電解槽で使用した陰イオン交換膜を使用した
。
。
ビニルピリジン47.6部、ジビニルベンゼン20部、
エチルビニルベンゼン15.4部、スチレン17.0部
、アクリロニトリルブタジェンゴム(アクリロニトリル
30係含有)5部、過酸化ベンゾイル3部からなるモノ
マー混合液を浸漬処理により、塩化ビニル製布(大きさ
6cm×6crn、厚さ90μ、空隙率65ダ)に含浸
させた。
エチルビニルベンゼン15.4部、スチレン17.0部
、アクリロニトリルブタジェンゴム(アクリロニトリル
30係含有)5部、過酸化ベンゾイル3部からなるモノ
マー混合液を浸漬処理により、塩化ビニル製布(大きさ
6cm×6crn、厚さ90μ、空隙率65ダ)に含浸
させた。
含浸膜を、ポリエチレンテレフタレートフィルム間に挟
持し、更にこれを2枚の硝子板間に挟持し、該挟持物を
90℃にて、5時間保持することにより、モノマー混合
物の重合を行なった。
持し、更にこれを2枚の硝子板間に挟持し、該挟持物を
90℃にて、5時間保持することにより、モノマー混合
物の重合を行なった。
得られた重合膜は、陰イオン交換膜の性能を有し、その
電気抵抗は、2.80−1水素イオンの輪車η+は0.
33であった。
電気抵抗は、2.80−1水素イオンの輪車η+は0.
33であった。
実施例 2
硫酸100 f/A、硫酸鉄163グ/lの鋼材と硫酸
で洗浄した酸洗廃液を原液として、これを実施例1と同
じ拡散透析槽1の透析室6に供給して流出液として硫酸
8.6f/l、硫酸鉄140f/lの液8を得た。
で洗浄した酸洗廃液を原液として、これを実施例1と同
じ拡散透析槽1の透析室6に供給して流出液として硫酸
8.6f/l、硫酸鉄140f/lの液8を得た。
この流出液8を蒸発濃縮鑵から得られた濃縮液9と混合
して硫酸鉄200 f/A(pH2,0)の溶液を得た
。
して硫酸鉄200 f/A(pH2,0)の溶液を得た
。
この溶液を隔膜電解槽2の陰極室10に供給する。
隔膜電解槽2は実施例1と同じものを使用した。
電解は、電流密度10 A / d m2で行い陰極に
おいて析出する鉄の厚みが5wnとなって運転を止めた
。
おいて析出する鉄の厚みが5wnとなって運転を止めた
。
この厚みに達するのに54時間を要したがこの間電解条
件は故障なく継続して良好に電解が行なわれた。
件は故障なく継続して良好に電解が行なわれた。
この隔膜電解槽2の陰極室の流出液12は、硫酸鉄15
7 ?/lの液で、この液の一部を、第一の蒸発端3に
供給して、蒸発して、蒸発水(第二の液)13と濃厚液
(第一の液)8とを得た。
7 ?/lの液で、この液の一部を、第一の蒸発端3に
供給して、蒸発して、蒸発水(第二の液)13と濃厚液
(第一の液)8とを得た。
蒸発水13は、上記陰極室流出液の残部と混合して拡散
透析槽1の拡散室7に供給し、硫酸49y7t、硫酸鉄
13.6 f/lの流出液14を得た。
透析槽1の拡散室7に供給し、硫酸49y7t、硫酸鉄
13.6 f/lの流出液14を得た。
この流出液は、隔膜電解槽2の中間室11及び陽極室1
2に供給し、この流出液は一括して硫酸あグ/l、硫酸
鉄12.7S’/4の流出液15を得た。
2に供給し、この流出液は一括して硫酸あグ/l、硫酸
鉄12.7S’/4の流出液15を得た。
更にこの流出液15を第二の蒸発端で濃縮し、硫酸18
7 ’?/l、硫酸鉄27 Y/l、を得た。
7 ’?/l、硫酸鉄27 Y/l、を得た。
この蒸発端の蒸発水は、上記蒸発端の蒸発水と混合して
拡散透析槽1に供給した。
拡散透析槽1に供給した。
第二の蒸発端の濃給液は再び鉄の酸洗用の硫酸として十
分使用可能であった。
分使用可能であった。
図は本発明の方法の代表的フローシートを示す。
1・・・・・・拡散透析槽、2・・・・・・隔膜電解槽
、3・・・・・・濃縮、稀釈手段、4,10・・・・・
・陰イオン交換膜、5.6・・・・・・拡散透析槽のそ
れぞれの透析室および拡散室、9,10・・・・・・隔
膜電解槽のそれぞれの陰極室および陽極室、16,17
・・・・・・電気透析槽のそれぞれの稀釈室および濃縮
室。
、3・・・・・・濃縮、稀釈手段、4,10・・・・・
・陰イオン交換膜、5.6・・・・・・拡散透析槽のそ
れぞれの透析室および拡散室、9,10・・・・・・隔
膜電解槽のそれぞれの陰極室および陽極室、16,17
・・・・・・電気透析槽のそれぞれの稀釈室および濃縮
室。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 酸と金属塩の含有溶液を脱酸槽に供給して脱酸し、
次いでこれを隔膜電解槽の陰極室に供給して、電解を行
い、金属をその陰極に析出させることにより、酸と金属
とを分離回収する方法において、隔膜電解槽の陰極室流
出液を、酸と金属塩について濃縮された第一の液と、酸
と金属塩を含まないか又はこれらについて稀釈された第
二の液とに分離し、上記第一の液を隔膜電解槽の陰極室
に循環して金属を析出させるとともに、上記第二の液を
脱酸槽の回収側に供給するか、または隔膜電解槽の隔膜
によって陰極室と隔てられた室に供給して、鉄液に酸を
回収することを特徴とする酸と金属塩の含有溶液から酸
と金属を効率よく分離回収する方法。 2 隔膜電解槽の陰極室流出液を、電気透析によって、
酸と金属塩について濃縮された第一の液と、酸と金属塩
について稀釈された第二の液とに分離せしめることを特
徴とする特許請求の範囲1の方法。 3 隔膜電解槽の陰極室流出液を、蒸発装置によって酸
と金属塩について濃縮された第一の液と、酸と金属塩を
含まない第二の液に分離せしめることを特徴とする特許
請求の範囲1の方法。 4 脱酸槽が拡散透析槽であることを特徴とする特許請
求の範囲1,2又は3の方法。 5 脱酸槽が、電気透析槽であることを特徴とする特許
請求の範囲1,2又は3の方法。 6 隔膜電解槽の隔膜が陰イオン交換膜であることを特
徴とする特許請求の範囲1,2又は3の方法。 7 隔膜電解槽が、2枚の陰イオン交換膜によって極間
を区画して構成される王室型隔膜電解槽であり、上記第
二の液を該隔膜電解槽の中間室に供給することを特徴と
する特許請求の範囲1,2゜3又は6の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9313576A JPS5850153B2 (ja) | 1976-08-06 | 1976-08-06 | 酸と金属塩の含有溶液から酸と金属を効率よく分離回収する方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9313576A JPS5850153B2 (ja) | 1976-08-06 | 1976-08-06 | 酸と金属塩の含有溶液から酸と金属を効率よく分離回収する方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5319171A JPS5319171A (en) | 1978-02-22 |
JPS5850153B2 true JPS5850153B2 (ja) | 1983-11-09 |
Family
ID=14074069
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9313576A Expired JPS5850153B2 (ja) | 1976-08-06 | 1976-08-06 | 酸と金属塩の含有溶液から酸と金属を効率よく分離回収する方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5850153B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60165547U (ja) * | 1984-04-12 | 1985-11-02 | 油谷重工株式会社 | バケツト |
JPS645953U (ja) * | 1987-06-26 | 1989-01-13 | ||
JPH0338285Y2 (ja) * | 1985-06-28 | 1991-08-13 |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6249991A (ja) * | 1985-08-29 | 1987-03-04 | Kemikooto:Kk | 薬液中の金属塩除去方法 |
JPH01299627A (ja) * | 1988-05-30 | 1989-12-04 | Takeshi Kimura | 多筒回転式排煙脱硫装置 |
JP3383334B2 (ja) * | 1992-12-16 | 2003-03-04 | クロリンエンジニアズ株式会社 | 硫酸の再生利用方法 |
JP4418987B2 (ja) | 2006-07-04 | 2010-02-24 | 健 木村 | 有害ガスの脱硫装置 |
-
1976
- 1976-08-06 JP JP9313576A patent/JPS5850153B2/ja not_active Expired
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60165547U (ja) * | 1984-04-12 | 1985-11-02 | 油谷重工株式会社 | バケツト |
JPH0338285Y2 (ja) * | 1985-06-28 | 1991-08-13 | ||
JPS645953U (ja) * | 1987-06-26 | 1989-01-13 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5319171A (en) | 1978-02-22 |
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