JPS5849929Y2 - 携帯用収納容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、石ケンとか化粧用品等を収納する合成樹脂型
の携帯用収納容器に関するもので、収納物を出し入れが
行ない易いように収納することを目的としたもので゛あ
る。

携帯に便利であるように薄く成形された化粧石ケンとが
使用単位大きさにカットされて袋に密封収納された湿っ
た脱脂綿等は、携帯する際には所望量をまとめて携帯し
なければならないので、適当な袋とか転用した容器等に
まとめて収納していた。

所が、これらの物品は、他の物品に押圧されることを嫌
うものであり、また化粧石ケンの場合は、■回の使用で
使用しつくされるというものではないため、半分程度使
用したものを収納保持する必要があった。

ところが、一旦使用した化粧石ケンは、その表面が濡れ
て軟化しているため、まだ未使用の石ケンと一緒に収納
することはできず、このためビニール等に包んで収納す
る必要があった。

このように、携帯用の化粧用品は、その収納、取出し、
そして再使用に関して種々の実用上の不便が数多くあっ
た。

本考案は、上記した従来からの携帯用化粧用品の取扱い
に関する不便さを解消すべく考案されたもので、全体を
携帯に便利な薄箱型とすると共に容器を開閉するカバ一
体を左右にスライドするようにすることによって収納さ
れた化粧用品の出し入れを容易とし、さらに使用後また
は使用途中の化粧用品を収納できる予備室をも一体に形
成したものである。

以下、本考案の一実施例を図面に従って説明する。

本考案は、起立したかつ上面を開放した薄箱体１′を主
体とした本体１と、この本体１をピッタリと収納した薄
箱体を左右に等分割した箱枠体１２′を本体１に左右方
向にスライドさせて本体１を開閉するようにしたカバ一
体１２とから構成されている。

本体１は、上面を開放しかつ起立姿勢となった薄箱体１
′内を隔壁４により後方に収納室５をそして前方に予備
室６を形成し、箱体１′の後壁３、隔壁４そして前壁２
の上縁中央にそれぞれ順に深さを大きくした切欠き７，
８．９を削設し、また箱体１′の上下両面の左右端に係
止突片１０を突設して構成されている。

隔壁４は、箱体１′内のやや前方寄りに成形されており
、それゆえ、予備室６は収納室５に比べてその容積が小
さくなっている。

この本体１の蓋体として作用するカバ一体１２は、本体
１をピッタリと収納する薄箱体を左右に等分割して形成
される２つの箱枠体１２′の上下両壁の内面の左右端に
、前記係止突片１０に係止する係止突片１３および１４
を突設して構成されている。

すなわち、本考案による容器は、１つの本体１と２つの
全く同一構造となったカバ一体１２．１２とから構成さ
れているのである。

各カバ一体１２．１２は、本体１に対して左右方向にス
ライド自在に組付いているのであるが、前記両係止突片
１３，１４のうち、カバ一体１２の本体１への組付き移
動方向側に設けられた係止突片１３は、本体１を開放す
べくカバ一体１２がスライド移動した際に、そのスライ
ド限において本体１からカバ一体１２が離脱しないよう
に係止突片１０に係止するためのものであり、また開放
移動方向側に設けられた係止突片１４はカバ一体１２を
本体１の閉塞姿勢位置に係止保持するためのものである
。

なお、予備室６の隔壁４中夫に縦に条設された保持片１
１は、この予備室６内に収納される使用途中で小さくな
った石ケンとか使用済の化粧用品を予備室６内からみだ
りに抜は出さないようにするためのものであるが、特に
設けなければならないというものではない。

本考案による容器は上記の如き構成となっているので、
両力バ一体１２を、その係止突片１３が係止突片１０に
係止する開放スライド限までスライドさせて（第２図参
照）、本体１を開放して収納室５に目的とする携帯化粧
用品を収納する。

化粧用品の収納が終ったならば、両力バ一体１２をその
係止突片１４が係止突片１０を乗り越えて係止するスラ
イド限までスライドさせて本体１を閉塞（第１図参照）
して、化粧用品の収納閉塞が完了する。

携帯光で化粧用品を使用する際には、両力バ一体１２を
左右にスライド限までスライドさせて本体１を開放して
、収納室５から化粧用品を取出して使用する。

使用した化粧用品のつつみ紙とか残った化粧用品は、予
備室６に収納し、次回の使用時に使用するなり、クズ入
れ等に捨てる。

所で、上記した如く、本考案による容器は、両力バ一体
１２を左右にスライドさせれば、必ず第２図図示の開放
姿勢となり、反対に両力バ一体１２を押してスライドさ
せれば必ず第１図図示の閉塞姿勢となるので、その開閉
操作が簡単でかつ確実である。

また、本体１およびカバ一体１２共に極めて簡単な構造
であるので、製作が容易で安価に提出することができる
。

さらに、第２図に図示した開放姿勢から明らかな如く、
化粧用品を使用している際において、開放姿勢となった
容器は安定して自立し、かつ薄型であるので、狭い化粧
台上に邪魔になることなく置くことができる。

以上の説明から明らかな如く、本考案は構造が簡単であ
るので製作がし易いと共に安価に提供することができ、
また極めて使用に便利であり、さらに携帯に便利である
等小型の化粧用品の携帯に有益な作用効果を発揮するも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す閉塞時における正面図
である、第２図は同開放時における正面図である、第３
図は第１図中ＩＩＩ −ＩＩＩ線に沿って切断矢視した
側断面図である、第４図は組立て分解平面図である、第
５図は一方のカバ一体を開放姿勢に、そして他方のカバ
ー一体を閉塞姿勢にした縦断正面図である。 符号の説明 １：本体、２：前壁、３：後壁、４：隔壁
、５：収納室、６：予備室、７，８，９ ：切欠き、１
０，１３゜１４：係止突片、１１：保持片、１２：カバ
一体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上面を開放した起立した薄箱体１′内のやや前方寄りに
   隔壁４を設けることによって後方に収納室５をそして前
   方に予備室６を形成し、該箱体１′の後壁３、隔壁４そ
   して前壁２の上縁中央にそれぞれ順に深さを大きくした
   切欠き７，８．９を削設し、さらに前記箱体１′の上下
   両面の左右端に係止突片１０を設けた本体１と、該本体
   １をピッタリと収納する起立した薄箱体を左右に等分割
   して形成される箱枠体１２′の上下両壁内面の左右端に
   、前記係止突片１０に係止する係止突片１３および１４
   を設けたカバ一体１２とから成る携帯用収納容器。