JPS5849357B2 - 潜弧溶接用フラツクス - Google Patents

潜弧溶接用フラツクス

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JPS5849357B2
JPS5849357B2 JP10636675A JP10636675A JPS5849357B2 JP S5849357 B2 JPS5849357 B2 JP S5849357B2 JP 10636675 A JP10636675 A JP 10636675A JP 10636675 A JP10636675 A JP 10636675A JP S5849357 B2 JPS5849357 B2 JP S5849357B2
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JP
Japan
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lithium
flux
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carbon dioxide
hydrogen
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JP10636675A
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英明 伊藤
一 佐々木
恭一 永野
雅雄 藤
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Nippon Steel Corp
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Nippon Steel Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、溶接金属中の水素量の低減を達成する潜弧溶
接用フラツクスに関するものである。
従来、溶接金属中の水素量の低減を達成するために、フ
シックス中に炭酸塩を含有せしめ、発生する炭酸ガスに
よりアーク雰囲気中の水素分圧を低下させたり、スラグ
塩基度を上げ溶融スラグの水素溶解能を増大させる方法
などが行なわれていた。
前者の方法においては、水素分圧を十分、低下させるに
は大量の炭酸塩をフラツクス中に添加し、炭酸ガスを発
生させねばならずガスの吹上げがはげしくなり、またア
バタなどの欠陥が発生することになり溶接作業性を害す
るようになる。
後者においては、塩基度を上げるには限界がある。
すなわち、塩基度を上げてゆくと、スラグの融解温度、
粘性表面張力などのスラグ物性が不適当となり、作業性
が劣化する。
このように良好な作業性を維持しつつ低水素化を計るこ
とは非常に困難であり、水素量の低減には限界があった
本発明者らは、これら問題点を解決すべく種種検討の結
果、フラツクス中にリチウム含有物質と炭酸塩の形で含
有される炭酸ガスとを同時に添加するとともにリチウム
含有鉱物の粒度を規制することにより安定して低水素化
を達成することを見出したものである。
即ち、本発明は、脱酸剤、合金剤、及び通常のフシック
ス成分を含有するフラツクス中にリチウム含有物質をリ
チウムに換算して、重量比で0.01%〜5係含有し、
さらには該リチウム含有物質のね径が246ミクロン以
下を60優とし、かつ炭酸ガスを重量比で35%〜15
饅含有することを特徴とする潜弧溶接用フラツクスであ
る。
ここでリチウム含有物質とは、LiF ,Li 2C
O3 , Li 20などの無機化合物、クエン酸リ
チウム、シュウ酸リチウム、乳酸リチウムなどの有機化
合物、ペタライト、レピドライトなどのリチウム含有鉱
物であり、これらリチウム含有物質は、フシックス原料
中に直接配合してもよ《、造粒バインダー中に溶解もし
くは懸濁させてフシックスに添加してもその効果は同じ
である。
また炭酸ガスは石灰石、マグネサイトドロマイト、炭酸
バリウムなどのアルカリ土類金属の炭酸塩や、炭酸カリ
ウム、炭酸ナトリウムなどのアルカリ金属の炭酸塩の形
で添加する。
以下本発明を詳細に説明する。
第1図に各種リチウム含有物質を含有したフラツクスを
温度30℃湿度80φの環境下に放置した場合の水分吸
収量を示す。
A1はリチウム含有物を含まないフラツクス、A6はL
iFを直接原料中に添加したフラックス、A9はLi2
CO3をバインダー中に添加したフラックス、應12は
L i OHをバインダーに添加したフラックスである
この図より明らかなようにリチウム含有物質を含有した
フラツクスは耐吸湿性が向上し、フシックス中の吸収水
分量が減少する。
しかし溶接金属中の水素量を減少させるには、前記効果
のみでは十分ではない。
第2図に種種の炭酸ガス量におけるリチウム含有物質を
リチウムに換算したフラツクス中の含有量と拡散性水素
量の関係を示す。
この図より明らかなようにリチウム含有物質と炭酸ガス
の拡散性水素量減少に対する相乗効果ハ犬キ<、従って
両者の併用によりいちじるしい低水素化が達威されるこ
とが判った。
すなわちリチウム含有物質は、フラツクスの耐吸収湿性
を向上させるとともに、炭酸塩の形で含まれる炭酸ガス
との相乗効果により、溶接雰囲気における溶融池の水素
吸収を防止するものである。
さらに第2図によればリチウム含有物質をリチウムに換
算して、0.01%未満ではいずれの炭酸ガス量におい
ても、拡散性水素低減作用は十分に発揮されない。
また、5多を超えると、その効果は飽和しむしろリチウ
ムがスラグ物性に変化を与え、ビードの形状が乱れ溶接
作業性の劣化する傾向がある。
さらに第2図によれば炭酸ガス量が3.5%未満では、
いずれのリチウム含有量においても、拡散性水素量は十
分減少せず、一方15%を超えると、溶接中に電極周辺
からのガスの吹上げがはげしくなり不安定な溶接になり
、またビード表面が荒れ、アバタなどの表面欠陥が発生
し、溶接作業性が劣化する。
このような理由から、リチウム含有物質と炭酸ガスの添
加の範囲を定める。
次に第3図にリチウム含有物質粒子中の246μ以下の
粒径の粒子が全粒子中に占める重量パーセントと拡散性
水素量の測定値のバラつきを示す。
Aは炭酸ガス量15饅、換算リチウム量1饅のフラツク
ス、Bは炭酸ガス量15%、換算リチウム量3%のフシ
ックスである。
この図より明らかなように246μ以下の粒子が重量比
で60%未満の場合測定値にかなりのバラつきがある。
すなわち、粒径が246μ以下の粒子が重量比で60φ
以上を占めるリチウム含有物質を使用することにより、
拡散性水素量を安定して低減し得ることを見出した。
このような理由により、リチウム含有物質の粒度分布の
範囲を定めた。
以上説明したように、作業性を害することなく溶接金属
中の水素量を低減せしめるには、フラツクス中にリチウ
ム含有物質をリチウムに換算して、重量比で0.01%
〜5多、かつ炭酸ガスを重量比で3.5係〜15饅含有
せしめることおよび、リチウム含有物質の粒度を246
μ以下の粒子が重量比で60%以上と規定することが必
須条件である。
なお、本発明を適用するフラツクスは、脱酸剤、合金剤
及び通常のフシックス成分を含むものである。
次に実施例によって本発明の効果をさらに詳細に説明す
る。
実施例 1 第1表にフランクスの配合拡散性水素量、溶接結果を示
す。
A1〜A5は比較例である。AI ,A2はフラツクス
中にリチウム含有物質を含まないものであり、A3〜A
5は、換算リチウム量及び炭酸ガス量が本発明範囲外の
比較例である。
A6〜A17は本発明範囲内の例である。應1〜A16
は1 2X1 00メッシュに整粒し、400℃X2h
rで焼成したボンドフラツクスである。
A.17は、リチウム含有物質及び炭酸塩を含有したバ
インダーでメルトフラツクスをコーティングした後、1
2X100メッシュに整粒し400℃x2hr”q焼成
したものである。
なお、リチウム含有物質の粒度分布は246μ以下の粒
子が重量比で60φ以上を占めるものである。
拡散性水素量測定はJIS23113法を潜弧溶接に適
用して行なった。
溶接条件、開先形状は下記の通りである。
比較例において、リチウム含有物質を含まないフラツク
ス( A I , A.2 )においては、拡散性水素
量の低減は十分ではなく、また炭酸ガス量の多いものは
、ビードが荒れ、溶接結果も不良であった。
リチウム含有物質及び炭酸ガス量が本発明範囲外のフラ
ンクス(A3〜A5)においては、十分拡散性水素量が
減少しなかったり、拡散性水素量が減少してもビード形
状、ビード表面状態が悪化した。
本発明範囲内のフラツクス(應6〜庚17)においては
、良好な溶接作業性を維持しつつ、溶接金属中の水素量
の低減が達威された。
実施例 2 第2表にリチウム含有物質の粒度分布、拡散性水素量溶
接結果を示す。
A1〜A5はリチウム含有物質の粒度分布が本発明範囲
外の比較例であり、A6〜AIOは本発明例である。
(なお、第2表の例で示したフラツクス戒分は、Li2
CO3については第1表のA7、LiFについては第1
表のA6のそれである。
)拡散性水素量測定、溶接条件は実施例1と同様である
比較例では拡散性水素量のバラつきが大きく、本発明例
では、そのバラつきが小さいことがわかる。
以上説明したように、本発明のフラツクスを用いること
により良好な作業性を維持しつつ、安定に溶接金属中の
水素量を低減し得る。
【図面の簡単な説明】
第1図はフラツクスの吸湿による重量変化を示す図、第
2図はリチウム含有物質及び炭酸ガス量による拡散性水
素量の変化を示す図、第3図はリチウム含有物質の粒度
による拡散性水素量のバラつきを示す図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 脱酸剤、合金剤、及び通常のフラツクス成分を含有
    するフシックス中に、粒径が246ミクロン以下の粒子
    が重量比で60%以上を占めるリチウム含有物質をリチ
    ウムに換算して重量比でo.oi饅〜5%含有し、かつ
    炭酸塩として炭酸ガスを重量比で3.5%〜15%含有
    することを特徴とする潜弧溶接用フラツクス。
JP10636675A 1975-09-02 1975-09-02 潜弧溶接用フラツクス Expired JPS5849357B2 (ja)

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JPS5230240A JPS5230240A (en) 1977-03-07
JPS5849357B2 true JPS5849357B2 (ja) 1983-11-04

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ID=14431718

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5817124U (ja) * 1981-07-25 1983-02-02 三菱重工業株式会社 押出スクリユ
JPS58116990A (ja) * 1981-12-28 1983-07-12 Kawasaki Steel Corp サブマ−ジア−ク溶接用フラツクス

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5230240A (en) 1977-03-07

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