JPS584928B2 - α−オレフインの重合方法 - Google Patents

α−オレフインの重合方法

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JPS584928B2
JPS584928B2 JP5538979A JP5538979A JPS584928B2 JP S584928 B2 JPS584928 B2 JP S584928B2 JP 5538979 A JP5538979 A JP 5538979A JP 5538979 A JP5538979 A JP 5538979A JP S584928 B2 JPS584928 B2 JP S584928B2
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山口和夫
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  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、α−オレフィン類、とりわけエチレン、プロ
ピレン、ブテン等の良好な立体規則性を保持する重合体
が工業的有利に得られる新規なα一オレフインの重合方
法に関する。
従来、α−オレフィンの重合用触媒として固体三塩化チ
タン及び三塩化チタン・三塩化アルミニウム固体共晶体
等種々知られている。
例えば、四塩化チタンを水素ガスにより高温下で還元し
て固体α型三塩化チタンを得る方法があるが、このよう
なα型三塩化チタンは、α−オレフィン重合用触媒とし
ては重合活性が低くかつ多量の無定形重合体を含有する
重合体を生成し立体規則性重合の面でも不充分である。
また、四塩化チタンを金属アルミニウムにより高温で還
元することからなる三塩化チタンと塩化アルミニウムの
固体共晶体の製法が知られ、この場合の三塩化チタンは
γ型又はα型三塩化チタンとして公知であるが、この固
体共晶体は、α−オレフイン重合用触媒としては、重合
活性が低くかつ立体規則性重合の面でも不允分で多量の
無定形重合体を含有する重合体を生成する。
更に、四塩化チタンを有機アルミニウム化合物で還元す
ることにより得られる三塩化チタンは一般には褐色の固
体でβ型三塩化チタンとして公知である。
この場合の三塩化チタンを、α−オレフインの重合用触
媒として重合体の立体規則性を向上させるようにするた
めには、これを一般的公知の手法では150℃以上に加
熱処理して紫色の三塩化チタンに変換する必要があるが
、この紫色の固体三塩化チタンも、α−オレフィン重合
用触媒としては、重合活性が低くかつ立体規則性重合の
面でも不充分で多量の無定形重合体を含有する重合体を
生成する。
また、固体β型三塩化チタンを、錯化剤で処理し四塩化
チタン中で加熱処理することにより、紫色の三塩化チタ
ンに変換する手法も公知である。
加えて、上記の公知の方法で得られる種々の三塩化チタ
ンを、更に種々の錯化剤で処理する方法、ボールミルで
粉砕する手法、又は種々の錯化剤の存在下でボールミン
で粉砕する手法等も公知であり、またエーテル類等の電
子供与性化合物の存在下で四塩化チタンをアルミニウム
の有機金属化合物で還元して固体三塩化チタンを得る方
法も知られているか、α−オレフインの重合用として高
い重合活性を有しかつ高い立体規則性の重合体を生成し
うるすぐれた三塩化チタン触媒は未だ製造されていない
そこで、本発明者らは、上記の従来法によるよりも一段
と高い重合活性を有し良好な立体規則性重合体を生成し
得る新規な固体三塩化チタンの工業的有利な製造法を先
に提供した。
(特願昭49−88477号。)本発明者らは、良好な
立体規則性を保持し、更に高い重合活性を有する紫色固
体三塩化チタンと共触媒とからなる触媒系を用い、良好
な立体規則性を保持するα−オレフイン重合体が高収率
で工業的有利に得られる新規なα−オレフインの重合方
法を提供すべく鋭意研究を続けた結果、本発明に到達し
たもので、その要旨とするところは、四塩化チタンを、
一般式(1) RIOR2・・・・・・・・・・・・・・・・・{1)
(式中、Rl , R2は少なくとも一方が炭素数5以
下の同一又は異なるアルキル基、アラルキル基を示す)
で表わされるエーテル化合物の存在下に、一般式(2) AIRnX3 n・・・・・・・・・・・・(2)(式
中、Rは炭素数1〜20の炭化水素基、nは1〜3の数
、Xはハロゲン原子を示す)で表イつされる有機アルミ
ニウム化台物で還元処理して得られる液状物を、40℃
〜150゜Cの温度で遊離化剤と接触させて析出した微
粒状紫色固体三塩化チタンと、一般式A I R’nX
3−n (式中、R′は炭素数1〜8のアルキル基を、
nは1〜3の数を、Xはハロゲン原子を示す)で表わさ
れる有機アルミニウム化合物とからなる触媒系を用いて
α−オレフインを重合することを特徴とするα−オレフ
インの重合方法に存する。
本発明方法の特徴を更に具体的に要約して説明するに、
第1の特徴は、ある種の低級エーテル化合物の存在下に
炭化水素溶媒を介在させて四塩化チタンを有機アルミニ
ウム化合物で還元処理することにより炭化水素溶媒に可
溶な三塩化チタンの均一な溶液を得る手法にあり、第2
の特徴は、この炭化水素溶媒に可溶な三塩化チタンの均
一な液状物より紫色のα−オレフイン重合活性の高い固
体三塩化チタンを沈殿生成させる手法にある。
すなわち、従来、炭化水素溶媒に可溶な三塩化チタンの
均一な液状物の製法は知られておらず、また従来、炭化
水素溶媒以外の極性溶媒には三塩化チタンが可溶であり
、例えば酸性水溶液、アルコール溶液、テトラヒドロフ
ラン溶液等の中では三塩化チタンは安定溶液として存在
することは公知であるが、これらの極性溶媒溶液よりオ
レフイン重合活性がある固体三塩化チタンを取り出した
例は知られていない。
本発明方法において用いられる低級エーテル化合物とし
ては、本発明方法の第1の特徴を満足する前示一般式(
1)で表わされるエーテル類が挙げられ、なかでも一般
式(1)においてRl,R2が直鎖のアルキル基である
エーテル類を使用する場合は、α−オレフインの重合用
として特に高い重合活性を有しかつ良好な立体規則性の
重合体を生成しうるすぐれた固体三塩化チタンが得られ
て好ましい。
これらのエーテル類を具体的に例示すれは、ジーn−ア
ミルエーテル ジ−n−ブチルエーテルジーn−プロピ
ルエーテル等の前示一般司1)におけるRl , R2
が同一の基であるエーテル類、n −アミルーn−ブチ
ルエーテル n−アミルーイソフチルエーテル、n−ア
ミルーn一エチルエーテル、n−プチルーイソアミルエ
ーテル等の前示一般式(1)におけるR1とR2の基が
異なるエーテル類、及びn一エチルーn−ヘキシルエー
テル、n−プロピルーn−ヘキシルエーテル、n−ブチ
ルーnーオクチルエーテル等の前示一般式(1)におけ
るRl , R2の一方が炭素数5以下のアルキル基で
他方が炭素数が5より多いアルキル基であるエーテル類
を挙げることができる。
本発明方法で還元剤として使用される有機アルミニウム
化合物は、前示一般肉2)で表わされる化合物であるが
、該式中のRが炭素数1〜10のアルキル基である化合
物が特に望ましい。
まず、本発明方法の第1の特徴である四塩化チタンの有
機アルミニウム化合物による還元処理は、還元時に上述
の低級エーテル化合物(以下、工一テルと略称する。
)を存在させるならば、任意の方法で行うことができる
が、その方法としては、例えば次のような方法が挙げら
れる。
(a) 四塩化チタン及びエーテルからなる均一な液
状物に有機アルミニウム化合物を添加するか、又はこの
添加順序を逆に行う方法。
(b) 四塩化チタンに有機アルミニウム化合物及び
エーテルからなる均一な液状物を添加するか、又はこの
添加順序を逆に行う方法。
(c) 四塩化チタン及びエーテルからなる均一な液
状物に有機アルミニウム化合物及びエーテルからなる均
一な液状物を添加するか、又はこの添加順序を逆に行う
方法。
(d) 還元が起らない温度、例えば−30℃以下の
温度で四塩化チタン、エーテル及び有機アルミニウムを
任意の順序で混合し、所定還元温度まで昇温する方法。
これらの方法において、四塩化チタン、エーテル及び有
機アルミニウム化合物は、純粋なものでも良いが、好ま
しくはこれら三者のおのおのは適宜炭化水素溶媒で希釈
して用いられる。
この際使用される炭化水素溶媒としては、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン、テトラメチルベンゼン等の芳香族炭
化水素化合物が最適であるが、シクロヘキサン、シクロ
ペンタンの如き脂環式炭化水素又は他の炭化水素溶媒で
も本発明方法における前記第1の特徴に好適なものであ
れば使用可能である。
また、これらの方法で使用されるエーテルと四塩化チタ
ンとのモル比は、好ましくは1 : 0.0 5〜1:
5、特に好ましくは1:0.25〜1:2.5の範囲で
ある。
しかして、四塩化チタンのエーテルに対する使用量が大
きくなると、得られる触媒の重合活性が低下する傾向が
あり、また四塩化チタン当りの生成触媒の歩留まりが悪
くなる。
一方、エーテルの四塩化チタンに対する使用量が大きく
なると、多量の遊離化剤及び/又は有機アルミニウム化
合物を必要とし、従って、遊離化剤及び/又は有機アル
ミニウム化合物に対する生成触媒の歩留まりが悪くなる
更に、四塩化チタンと上記の還元剤の有機アルミニウム
化合物とのモル比は、チタンと前示一般式(2)で表わ
される有機アルミニウム化合物中のR(炭化水素基、好
ましくはアルキル基)とのモル比で示され、1 : 0
.1〜l:50、好ましくは1:0.3〜1:10の範
囲で任意に選定することができる。
以上のようにして、四塩化チタンを前記一般式(2)で
表わされる有機アルミニウム化合物で還元処理して得ら
れる液状物は、三塩化チタンがエーテルと相互に作用し
ているそれ自体均一な液状を呈するものであり、かつ炭
化水素溶媒に均一に可溶化しうる性質をもつものである
そしてその色は褐色又は条件により緑色を帯びた褐色を
呈するものである。
なお、四塩化チタン及びエーテルからなる液状物は均一
な溶液もしくは混合物でほぼ無色である。
本発明方法の第2の特徴である液状物より紫色の固体三
塩化チタンを沈殿させる方法は、上記で得られた液状物
、あるいは該液状物に必要に応じて前記の炭化水素希釈
剤を加えて希釈したものを、40℃〜150℃で、遊離
化剤と接触させることによって行われる。
その際沈殿生成を有利に行うためには、前述の炭化水素
溶媒をエーテルに対して2重倍以上に存在させることが
好ましい。
本発明方法において使用される遊離化剤としては、具体
的には三塩化チタンより酸性の強いルイス酸、例えば四
塩化チタン、三フフ化ホウ素、三塩化ホウ素、五塩化ア
ンチモン、三塩化ガリウム、三塩化鉄、二塩化テルル、
四塩化スズ、四塩化バナジウム、五塩化クリウム、四塩
化ジルコン、二塩化ベリリウム及びこれらに対応する臭
化物、オキシハライド化合物等が挙げられ、更に一般式
(3)AIRfnX一m ・−・・・・・・・・・・(
3)3 (式中、R′は炭素数1〜8のアルキル基、X′はハロ
ゲン原子、mは0 , 1 , 1.5又は2の数を示
す)で表イつされるアルミニウム化合物等が挙げられる
なかでも四塩化チタンが好ましい。
上記の液状物をこの遊離化剤と接触させて有効に反応さ
せるに当っては、該液状物中におけるチタンとアルミニ
ウムとの合計モル数がエーテルのモル数よりも少ない場
合には、例えば後記実施例1〜3に示すように、遊離化
剤として例えは上記の三塩化チタンより酸性の強いルイ
ス酸を、チタン(三塩化チタン)とアルミニウム(有機
金属化合物)とルイス酸との合計モル数が少なくともエ
一テルのモル数以上になるように添加しなければならな
いが、該ルイス酸の添加量は上記のチタンの5倍モル以
下が望ましい。
このように遊離化剤を添加後、40’C〜150℃、好
ましくは60°C〜100℃に昇温し同温度に若干時間
保持すれば接触反応は完結する。
一方、上記の液状物中におけるチタンとアルミニウムと
の合計モル数がエーテルのモル数より多い場合(ただし
、チタンはエーテルの2.5倍モル以下が特に降ましい
)には、遊離化剤として上記のようなルイス酸を添加す
る必要はなく、例えば後記実施例4〜8に示すように、
そのまま40℃〜150°C、好ましくは、60゜C〜
100゜Cに昇温し同温度に若干時間保持すれば接触反
応は完結し、好都合である。
すなわち、本発明方法の第2の特徴である液状物を40
℃〜150’Cで遊離化剤に接触させて紫色微粒状固体
三塩化チタンを析出させる方法は、上記の液状物に添加
した遊離化剤又は上記の液状物中に既に存在する遊離化
剤(例えば過剰の四塩化チクシ)と該液状物中の三塩化
チタン液状物とを昇温により接触反応させることによっ
て、紫色の微粒状固体三塩化チタンを生成して沈殿させ
る方法である。
しかして、この固体三塩化チタンの沈殿速度は、上記液
状物の条件(三塩化チタン濃度、エーテルの種類及び濃
度、両者のモル比)、遊離化剤のモル比と濃度、反応温
度等の種々の条件でほぼ任意に制御でき、更には固体三
塩化チタンの生成沈殿速度によって生成三塩化チタン沈
殿物の嵩密度も制御可能である。
この三塩化チタンの沈殿を分離、洗浄して紫色の新規な
微粒状固体三塩化チタン触媒を得る。
なお、本発明で使用する紫色の微粒状固体三塩化チタン
にはアルミニウム化合物成分はほとんど検出されず、多
い場合でもチタンに対するアルミニウムの重量比は5%
を超えることはない。
本発明の方法における紫色固体三塩化チタン触媒の特徴
はこの点にあり、アルミニウム化合物の含有量か少ない
ために生成α−オレフイン重合体の立体規則性が向上す
るものと考えられる。
本発明においては、以上のようにして製造される紫色微
粒状固体三塩化チタン触媒と共触媒とからなる触媒系を
用いてα−オレフインの重合を行う。
この場合の共触媒としては、例えは一般式A I R’
n X3 n (式中、R′は炭素数1〜8のアルキ
ル基を、nは1〜3の数を、Xはハロゲン原子を示す)
で表わされる有機アルミニウム化合物が用いられる。
そして、本発明のかかる触媒系を用いるα−オレフイン
の重合方法には、溶液重合、気相重合、スラリー重合等
の公知の種々の重合法を適用することができ、更にその
際公知の種々の第3成分を添加してもよい。
以上詳記したように、本発明の方法は、α−オレフイン
重合用触媒として、従来になく高い重合活性を有すると
共に良好な立体規則性重合体を生成しうる新規な紫色の
微粒状固体三塩化チタンを容易かつ工業的有利に製造し
、得られた紫色微粒状固体三塩化チタン触媒と特定の共
触媒とからなる触媒系を用いることにより、良好な立体
規則性を保持するα−オレフイン重合体を格別工業的有
利に製造することができるものである。
次に本発明を実施例及び比較例により更に具体的に説明
する。
なお、実施例及び比較例中、重合活性Kは、1時間当り
、触媒11当り、プロピレン圧1〜当りのポリプロピレ
ン生成量(g)である。
触媒効率CEは、触媒11当りのポリプロピレン生成量
(g)である。
アイソククチツクインデックスIIは、改良型ソックス
レー抽出器で沸騰n−へプタンにより生成重合体を6時
間抽出した場合の残量(重量%)である。
非結晶性重合体は沸騰n−へプタンに可溶であるから、
II(%)は全生成重合体中の結晶性集合体の割合を示
す。
固有粘度(3)は、135℃のテトラリン中において濃
度0.1g/1 0 0ml で測定した値である。
実施例 1 ■三塩化チタン均一溶液の製造 乾燥アルゴン置換した容量500mlの四つ口フラスコ
に精製トルエン150mlと四塩化チタンン30mmo
lを仕込み、更にジーn−ブチルエーテル90m mo
lを撹拌下に添加した。
多少の発熱を伴い四塩化チタンとエーテルとが反応して
トルエンに均一に溶解し、橙黄色の均一溶液を得た。
該溶液を撹拌下25℃に保持しながらこれに、塩化ジエ
チルアルミニウム30m’molをトルエン200ml
に溶解した溶液を徐々に添加したところ、濃橙色の三塩
化チタンの均一溶液が得られた。
(B) 三塩化チタンの沈殿生成と触媒の製造上菰N
工程で得られた三塩化チタンの均一溶液に四塩化チタン
60mmolを加え、90℃に昇温した。
昇温途中より紫色の三塩化チタンの沈殿生成が認められ
、90℃で30分間撹拌処理したところ、均一粒径の微
粒状紫色三塩化チタンが多量に生成沈殿するのが認めら
れた。
次いで上澄液を充分に分離し沈殿を濾別後、n −ヘキ
サン100mlで5回洗浄し微粒状紫色固体三塩化チタ
ン触媒を得た。
(C) プロピレンの重合 上記(B)工程で得た新規な微粒状紫色三塩化チタン触
媒を用いてプロピレンの重合を下記の手法で行った。
乾燥アルゴン置換した容量1lの四つロフラスコに、n
−へプタン500ml,塩化ジエチルアルミニウム1.
3m mo l及び上記(B)工程で得た微粒状紫色三
塩化チタン40〜を仕込んだ。
次いで撹拌下70°Cに昇温後、常圧でプロピレンガス
を導入して2時間重合を行った後、少量のイソプロピル
アルコールを添加し重合を停止した。
内容物を多量のメタノール中に加え分離乾燥後、白色粉
末状ポリプロピレン8.72を得た。
触媒効率(以下、CEと略称する)は218、重合活性
(以下、Kと略称する)は181であり、ポリマーの固
有粘度(2)は2.53、アイソククチツクインデック
ス(以下、IIと略称する)は92.5%であった。
実施例 2 実施例1と同一装置を用い、トルエン300mlと四塩
化チタン60mmolを仕込み、更にジーn一アミルエ
ーテル150mmolを添加した。
更にこの均一溶液にトリエチルアルミニウム30mmo
lを添加し、実施例1の(A)工程と同様にして、濃橙
色の三塩化チタンの均一溶液を得た。
次いで、該溶液に四塩化チタン120mmolを添加し
、撹拌下90゜Cに昇温し30分間保持して実施例1の
(B)工程と同様の操作を行い、紫色の微粒状固体三塩
化チタン触媒を得た。
この触媒を用い実施例1の(C)工程と同様にしてプロ
ピレンの重合を行い、白色粉末状ポリプロピレンを得た
Kは174、IIは91.8%であった。
実施例 3 実施例1の(A)工程におけるジーn−プチルエーテル
の代りにジーn−プロピルエーテルを用いたほか・ま、
実施例lの(至)工程と全く同様にし、次いで実施例1
の(l3)工程と同様に操作して紫色の微粒状固体三塩
化チタン触媒を得た。
この触媒を用い実施例1の(C)工程に従いプロピレン
の重合を行ったところ、白色粉末状ポリプロピレン8.
11を得た。
Kは169、IIは94.5係であった。比較例 1 実施例3におけるトルエンの代りにn−へブタンを使用
したほかは、全く同一原料を使用し同様にして行った。
すなわち、反応器にn−へプタン150ml,四塩化チ
タン30m molを仕込み、徐徐にジーn−プロビル
エーテル90m molを添加した。
添加途中よりn−ヘプタンに不溶な四塩化チタンのエー
テル付加物が多量に析出した。
次い?、塩化ジエチルアルミニウム30mmolを添加
したが、析出物は可溶化することはなかった。
この懸濁液に四塩化チタン60mmolを添加して90
℃に昇温し30分間撹拌したが、紫色の固体三塩化チタ
ンではなく褐色の粒径が不揃いな三塩化チタンが得られ
た。
これを触媒として用い実施例1の(C)工程に従ってプ
ロピレンを重合し、以下の結果を得た。
すなわち、Kは31.2、Le2.5 2、IIは68
.4%であった。
比較例 2 比較例1におけるn−ヘプタンの代りにシクロヘキサン
を使用したほかは、全く同様にして三塩化チタンの製造
を行ったところ、比較例1の場合と全く同様に昇温前に
多量の沈殿物を生成し、90℃に昇温処理後も紫色の三
塩化チタンは得られず、褐色の三塩化チタンを得た。
これを触媒として用い実施例1の(C)工程に従いプロ
ピレンの重合を行い以下の結果を得た。
すなわち、CEは58、Kは48、IIは72.3%で
あった。
実施例 4 ■ 三塩化チタン均一溶液の製造 乾燥アルゴン置換した容量500mlの四つ口フラスコ
に精製トルエン150mlと四塩化チタン90mmol
を仕込み、更にジーn−ブチルエーテル90mmolを
添加した。
多少の発熱を伴い四塩化チタンとジーn−ブチルエーテ
ルとが反応してトルエンに均一に溶解し、橙黄色の均一
溶液を得た。
該溶液を撹拌下25℃に保持しながら、これに塩化ジエ
チルアルミニウム45mmolをトルエン20mlに溶
解した溶液を徐々に添加したところ、濃橙色の三塩化チ
タンの均一溶液が得られた。
(B) 三塩化チタンの沈殿生成と触媒の製造上記(
A)工程で得られた三塩化チタンの均一溶液を95℃に
昇温したところ、昇温途中より紫色の三塩化チタンの沈
殿生成が認められた。
95℃で45分撹拌後、沈殿を濾別しn−ヘキサン10
0mlで5回洗浄し微粒状紫色固体三塩化チタン触媒1
2.6gを得た。
(C) プロピレンの重合 上記[F])工程で得た微粒状紫色三塩化チタン触媒を
用い、実施例1の(C)I程と同様にしてプロピレンの
重合を行い、白色粉末状ポリプロピレン8.9gを得た
CEは223、Kは185であり、(3)は2.67、
IIは93.0%であった。
実施例 5 実施例4の(イ)工程におけるジーn−ブチルエーテル
の代りにn−ブチルーn−プロピルエーテルを用い、溶
媒としてトルエンの代りにキシレンを使用したほかは、
実施例4の(A)及び(B)工程と全く同一手法によっ
て微粒状紫色固体三塩化チタン触媒12.9gを得た。
この触媒を用い、実施例4の(C)工程に従ってプロピ
レンの重合を行い、白色粉末状ポリプロピレン8.7g
を得た。
Kは181であり、IIは92.8%であった。
実施例 6 実施例4の(A)工程におけるジーn−ブチルエーテル
の代りにジーn−プロピルエーテルを用い溶媒としてト
ルエンの代りにトリメチルベンゼンを使用したほかは、
実施例4の(イ)及び(B)工程と全く同一手法によっ
て微粒状紫色固体三塩化チタン触媒13.1gを得た。
この触媒を用い実施例4の(C)工程に従ってプロピレ
ンの重合を行い、白色粉末状ポリプロピレン8.31を
得た。
Kは173であり、IIは94.0%であった。
実施例 7 実施例4の(5)工程における塩化ジエチルアルミニウ
ムの代りに( C2H5)1.5AIC1 1.5を用
いたほかは、実施例4の(A)及び(I3)工程と同様
にして、紫色微粒状固体三塩化チタン触媒を得た。
この触媒を用い実施例4の(C)工程に従ってプロピレ
ンの重合を行い白色粉末状ポリプロピレンを得た。
Kは168であり、IIは90.9%であった。
実施例 8 精製メチルシクロヘキサン150ml、四塩化チタン9
0mmo丸 n−ブチルーn−オクチルエーテル90m
mol及び塩化ジエチルアルミニウム45mmolを使
用し、実施例4の■及び(B)工程と同様な操作によっ
て、微粒状紫色固体三塩化チタン触媒12.3gを得た
この触媒を用い、実施例4の(C)工程に従ってプロピ
レンの重合を行い白色粉末状ポリプロピレン85gを得
た。
Kは177であり、IIは92.7%であった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 四塩化チタンを、一般式R10R2(式中、Rl,
    R2は少なくとも一方が炭素数5以下の同一又は異なる
    アルキル基、アラルキル基を示す)で表わされるエーテ
    ル化合物の存在下に、一般式人IRnX3ゴ(式中、R
    は炭素数1〜20の炭化水素基、nは1〜3の数、Xは
    ハロゲン原子を示す)で表わされる有機アルミニウム化
    合物で還元処理して得られる液状物を、40’C〜15
    0℃の温度で遊離化剤と接触させて析出した微粒状紫色
    固体三塩化チタンと、一般式AIR’nX3 n (
    式中、R′は炭素数1〜8のアルキル基を、nは1〜3
    の数を、Xはハロゲン原子を示す)で表わされる有機ア
    ルミニワム化合物とからなる触媒系を用いてα−オレフ
    インを重合することを特徴とするα−オレフィンの重合
    方法。
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