JPS5849269Y2 - シヨベル車 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、上下揺動自在なアームに横軸芯回りで回動自
在にパケットを枢支したショベル車に関するものである
。

前述の如きショベル車にあっては、一般的に運転車がパ
ケットの掘削縁を確認する事が困難で、作動時にパケッ
トを所望の対地姿勢としてその掘削縁を所望の対地レベ
ルに位置させることが困難であり、例えば、平滑な糊剤
仕上げ面を必要とする場合に作業が極めて困難であった
り、あるいは、舗装路面上の土砂をすくい取る場合に、
路面にパケットを衝突させて、路面を損傷する等の事故
を生じる等の問題があった。

本考案は、未熟な運転者であっても、極めて容易確実に
パケットを所望の対地姿勢としてその掘削縁を所望の対
地レベルに位置させ得るようにして、上述のごとき問題
を生じないようにすることを目的とする。

本考案のショベル車は、上下揺動自在なブームに横軸芯
周りで回動自在にパケットを枢支したショベル車であっ
て、前記ブームと前記パケットとの夫々の対地姿勢を検
出する姿勢検出機構を設けると共に、前記姿勢検出機構
による検出結果を各別に表示する報知機構を設けである
ことを特徴とするものである。

即ち、単にパケットの対地姿勢を検出する手段を設ける
だけでは、ブームの対地姿勢の変化により、パケットの
対地姿勢も変化してしまい、パケットの対地高さとその
対地姿勢とを所期通りに定めて掘削縁を所望の対地レベ
ルに設定することができず、また、パケットに対して、
その対地姿勢と対地高さとの両方を検出する手段を設け
るには、きわめて複雑な構造を要するものであるが、本
考案では、パケットとブームとの両者に、夫々の対地姿
勢を検出する姿勢検出機構とその検出結果を各別に表示
する報知機構とを設けたので、比較的構造簡単に構成し
得る対地姿勢検出機構、並びに報知機構を用いるだけで
、簡単にパケットを所期の対地高さ並びに対地姿勢とし
、その掘削縁の対地レベルを所望通りに設定し得るもの
である。

そして、前記パケットの掘削縁を所望の対地レベルとす
るにあたって、本考案では、報知機構が、夫々の検出結
果を各別に表示するよう構成しであるので、前記対地姿
勢および対地高さの両者が共に適正となったときに表示
するような報知機構を設けるもの、或いは、制御系の指
示に従って対地姿勢と対地高さとを自動的に調整して適
正となったときに表示するような構造のものに比して、
前者に対しては、ブームまたはパケットの何れか一方の
対地姿勢が適正となったときにその作動を止め、他方の
対地姿勢のみを適正とするように操作すれば、パケット
の対地姿勢並びに対地高さが何処であるかの検索が容易
であり、操作性の優れた点で有利であり、また、後者に
対しては、特別な検索制御系を要さず、構造がきわめて
簡単となる点で有利である。

したがって、平滑な面を現出する必要のある地ならし作
業や舗装路面上でのすくい取り作業を良好に行なえるに
至った。

以下に本考案の実施例を例示図に基づいて説明する。

１はショベル車であり、走行機体２にブーム３がブーム
シリンダー４により上下揺動自在に枢支され、このブー
ム３の先端にはパケット連結部材５がパケットシリンダ
ー７により横軸６の軸芯周りで回動自在に枢支連結され
、この連結部材５には、背部に付設された取付部８を介
してパケット９が着脱自在に装着されている。

前記ブーム３と前記パケット９の夫々にブーム３の揺動
角が設定角度となった時に接続状態となる水銀スイッチ
１２とパケット９の揺動角が設定角度になった時に接続
状態となる水銀スイッチ１３とが設けられ、これらと水
銀スイッチ１２．１３が、ブーム３およびパケット９の
対地姿勢を検出する姿勢検出機構を構成する。

そして、これらのスイッチ１２．１３のそれぞれが接続
状態となると点灯するランプ１５．１６が報知機構とし
て運転室内に設けられ、もって、パケット９の糊剤縁１
０の対地レベル及びパケット９の姿勢を検出する検出機
構１１が構成されている。

つまり、両ランプ１５．１６が点灯した状態でパケット
９及び゛アーム３を固定する事によって、パケット９を
一定のレベルに位置させかつ一定の姿勢にする事ができ
るのである。

前記雨水銀スイッチ１２．１３は、それぞれが接続状態
となる時のブーム３並びにパケット９の揺動角を任意に
設定し得るべく、その検出範囲を変更し得るよう、その
取付は枠体部分を軸芯１４周りに回動自在にかつ固定機
構１７により固定自在に構成されている。

又、その回動固定を遠隔操作により行っても良い。

尚、第３図に示す如く、重錘２０で常時は水平姿勢を保
つ接点２１に摺接して、パケット９とブーム３のそれぞ
れの揺動に伴って可変抵抗器２２が回動するよう構成し
、抵抗値の変化により回動する指針２３がパケット９と
ブーム３のそれぞれの設定角度を示す標識２４位置に一
致するまでパケット９並プにブーム３を揺動させて、糊
剤縁１０が所望の対地レベルに達したことを知るように
しても良いのである。

この場合、姿勢検出機構１２．１３は、ブーム３および
パケット９の夫々に設けられた重錘２０．２０並びに可
変抵抗器２２．２２によって構成され、報知機構１５．
１６は、指針２３．２３並びに標識２４゜２４によって
構成される。

そして、このように構成すれば、揺動させるべき方向を
指針２３の移動方向にて知ることができるので、操作が
容易になる。

更に、第４図に示す如き張設距離ｔを調節し得るストッ
パー１９をしてブーム３の下方への揺を制限すべくする
と、例えば、対地内に埋設物がある場合に、所望の対地
レベル以下に糊剤縁１０を誤って下降させるようなこと
を防止できるので安全を確保できて便利である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係るショベル車の実施の態様を例示し、
第１図はショベル車の側面図、第２図は要部を示す概略
図、第３図は他の実施例を示す概略図、第４図は他の実
施例を示す。 ３・・・・・・アーム、９・・・・・・パケット、１１
・・・・・・検出機構、１５．１６・・・・・・報知機
構。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上下揺動自在なブーム３に横軸芯周りで回動自在にパケ
   ット９を枢支したショベル車であって、前記ブーム３と
   前記パケット９との夫々の対地姿勢を検出する姿勢検出
   機構１２．１３を設けると共に、前記姿勢検出機構１２
   ．１３による検出結果を各別に表示する報知機構１５．
   １６を設けであることを特徴とするショベル車。