JPS5849087Y2 - コンバインにおける籾受装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、圃場内を走行しつつ、圃場に植立する殻稈
を刈取り、刈取殻稈について脱穀を行なうコンバインに
おいて、脱穀部から吐出される籾を受けるための籾受装
置に、関するものである。

すなわち、この考案は、このような籾受装置であって、
籾受作業を極めて容易化する、コンバインにおける新規
な籾受装置を、提供しようとするものである。

図示の実施例について、この考案に係るコンバインにお
ける籾受装置の構成を説明すると、第１図に示すように
、左右のクローラ１の駆動で走行せしめられる機体の前
位に刈取部２を設け、また機体上には自脱型脱穀機を塔
載して脱穀部３を構成し、この脱穀部３にて脱穀選別さ
れる籾を、機５体−側の籾受部Ｍにて受けるようにし、
且つ、この籾受部Ｍの前方に操縦座席４を設けであるコ
ンバインにおいて、この考案は、次のように実施されて
いる。

すなわち、籾受部Ｍには、籾受台５の上方において２個
の籾受ホッパー６．７を、前後に並列させて設けてあり
、このうち前方側の籾受ホッパー６内の前端上部には、
第２−４図に示すように、脱穀部３から籾を揚穀する揚
穀スパイシー８を内部に設けである揚穀筒９の籾吐出口
９ａを、開口させである。

両籾受ホッパー６．７間は、該両ホッパー６．７間を仕
切る仕切壁１０の上方でホッパー６．７内において連通
させてあり、また各ホッパー６．７下端の籾出口には、
開閉自在にシャッター１１．１２を設けである。

そして特に、上記した籾吐出口９ａ位置から後方にかけ
て前後方向に沿う籾横送りスパイク−１３が、両籾受ホ
ッパー６．７内の上部に設けられている。

この籾横送りスパイク−１３は図示の場合、そのスパイ
シー軸１３ａを揚穀スパイシー８のスパイシー軸８ａに
傘歯車伝動機構１４を介して連動連結されて、揚穀スパ
イシー８側から駆動を受けるものとされている。

また特に、前方側の籾受ホッパー６内の上部には、半円
筒状の籾誘導トラフ１５を、その後端を後方側の籾受ホ
ッパー７内にまで延出させて、且つ、籾横送りスパイク
−１３に沿わせて、設けである。

この籾誘導トラフ１５は、揚穀筒９に固定した支持リン
グ１６と籾受ホッパー６の内壁面に固定した支持リング
１７とに、両端部を挿通して、はぼスパイラル軸１３ａ
の軸線まわりで回動変位可能に支持されている。

そしてこの籾誘導トラフ１５は、第２図に示すように籾
横送りスパイラー１３の下方位置に回動変位せしめられ
たときは、該籾横送りスパイシー１３を、該スパイシー
１３のほぼ下半部がトラフ１５内に臨むように下方から
受けて、籾横送りスパイシー１３によりこのトラフ１５
内で、籾吐出口９ａから後方側の籾受ホッパー１０−７
内にまで籾横送りを行なわせるものと、されている。

この籾誘導トラフ１５を、第４図に示すように籾横送り
スパイク−１３の上方位置にまで回動変位させたときは
、該スパイシー１３の下方が開放され、籾吐出口９ａか
ら籾が前方側の籾受はホッパー６内へと、吐出される。

籾誘導トラフ１５の中途には、第２−４図では図示を省
略した中空状のプーリー１８を、第５図に示すように固
定しである。

そしてこのプーリー１８の周溝内において一端を該プー
リー１８に止着したつる巻きバネ１９を設けてあり、こ
のつる巻きバネ１９の他端に止着した操作索条２０を、
操縦座席４側方であって籾受台５前位の操作レバー２１
へと導いである。

つる巻きバネ１９は、ブーＩＪ−１８を固定された籾誘
導トラフ１５を一方向に回動附勢し、操作レバー２１は
、その強制回動操作で操作索条２０及びプーリー１８を
介して籾誘導トラフ１５を他方向に回動させる。

これにより、それぞれ適宜のストッパー（図示せず）に
て規制される第２図の位置と第４図の位置とに、籾誘導
トラフ１５を選択的に回動変位させ得るように、なって
いる。

なお第２，４図において２２は、後方側の籾受ホッパー
７内の籾受は上限位置に設けられた籾センサーで、この
籾センサ−２２は、ブザー等に接続されていて、籾受ホ
ッパー７の満杯を告知するものとされている。

第１図において、２３は前記籾受台５に折畳み可能に連
設した補助台、２４はこの補助台２３の側端上方に設け
た背もたれ状のガード、２５は補助台２３に着脱可能に
設置した補助座席である。

この考案に係る、第１−５図に図示の籾受装置は、上記
のように構成されているから、籾誘導トラフ１５を第２
図に示す位置（こおくときは、後方側の籾受ホッパー７
へと籾が吐出供給される。

逆に該籾誘導トラフ１５を第４図に示す位置におくとき
は、前方側の籾受ホッパー６へと籾が供給され、この籾
受ホッパー６が満杯となった後には、仕切壁１０上方の
連通部を介し前方側の籾受ホッパー６から後方側の籾受
ホッパー７へと籾が供給されることとなる。

したがって、作業者が一人である場合には、シャッター
ｌＬ１２を閉じておき、且つ、第４図に示す位置に籾誘
導トラフ１５をおいておくことで、籾受ホッパー６が先
ず満杯となり、次いで該ホッパー６からの籾供給で他の
籾受ホッパー７も満杯となったときを、籾センサ−２２
による検出で知り、機体の走行を一旦停止して、各籾受
ホッパー６．７内の籾を袋詰めして、再び収穫作業を進
めることができる。

逆に、補助作業者が補助台２３にのって、二人作業によ
るときは、籾誘導トラフ１５の位置を、第２図の位置と
第４図の位置間で上下に切替えることで、何れの籾受ホ
ッパー６或は７にも自在に籾を受けさせ、また何れの籾
受はホッパー６或は７の籾出口からも自在に籾を袋詰め
できることとなる。

以上の実施例では、籾受ホッパーを２個のみ並設したが
、第６図に示す他の実施例におけるように、３個の籾受
ホッパー６．７．３０或はそれより多い個数の籾受ホッ
パーを、同様の配置で並設してもよいものである。

第６図に示すように、籾横送りスパイシー１３は最先端
の籾受ホッパー３０内にまで延出されており、また中央
の籾受ホッパー７内には、該ホッパー７を徒過して先端
側に位置する籾受ホッパー３０内へと籾を供給するよう
に、選択的に作用位置へともたらされる他の籾誘導トラ
フ３１が設けられる。

なお第６図に図示の場合には、各籾誘導トラフｉｓ、３
ｉｔご変位操作用のバンドル３２．３３を取付け、この
バンドル３２．３３をホッパー７．３０壁のガイド窓孔
（図示せず）より外方へ突出させて、ノ＼ンドル３２．
３３操作でトラフ１５，３１位置を切替えるべくしであ
る。

以上のように、この考案のコンバインにおける籾受装置
は、複数個の籾受ホッパー６．７或は６゜Ｔ、３０を、
最基端のホッパー６内の一端上部に脱穀部３からの籾吐
出端９ａを臨ませると共に隣合うホッパー間をホッパー
内の上部で連通させて、並設し、上記籾吐出５ｆｉｉ９
ａから最先端の籾受ホッパー６或は３０内の上部にまで
またがらせた籾横送りスパイク−１３を設けると共に、
最先端の籾受ホッパーを除く他の籾受ホッパー６或は６
，７内に、上記籾横送りスパイシー１３を下方から受け
て先端側に位置する籾受ホッパー内にまで籾横送りを行
なわせる作用位置と、上記籾横送りスパイラ−１３の下
方を開放する非作用位置とに、選択的に回動変位される
籾誘導トラフ１５或は１５゜３１を、設けてなるもので
あって、前記したように、一人作業のときには、各籾受
ホッパーを順次満杯させて全ホッパーの満杯で袋詰め作
業を行なうようにすることで、収穫作業の中断時間を少
なくでき、また二人作業のときには、籾誘導トラフ位置
の切替えで、複数籾受ホッパー間ないしその籾出口間の
切替えを簡単且つ完全に行なえて、袋詰め作業の能率が
向上することとなり、一人作業にも二人作業にも適合し
た籾受装置となっている。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を装備したコンバインの概
略斜視図、第２図は同実施例の縦断側面図、第３図は同
実施例の一部縦断正面図、第４図は第２図同様の縦断側
面図であるが他の状態を示すもの、第５図は同実施例要
部の部材の斜視図、第６図は他の実施例を示す縦断側面
図である。 Ｍ・・・・・・籾受部、５・・・・・・籾受台、６，７
．３０・・・・・・籾受ホッパー、８・・・・・・揚穀
スパイラー、９・・・・・・揚穀筒、９ａ・・・・・・
籾吐出口、１０・・・・・・仕切壁、１３・・・・・・
籾横送りスパイラー、１５，３１・・・・・・籾誘導ト
ラフ、１８・・・・・・ブーＩＪ−１１９・・・・・・
つる巻きバネ、２０・・・・・・操作索条、２１・・・
・・・操作レバー、３２．３３・・・・・・バンドル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数個の籾受ホッパーを、最基端のホッパー内の一端上
   部に脱穀部からの籾吐出端を臨ませると共に隣合うホッ
   パー間をホッパー内の上部で連通させて、並設し、上記
   籾吐出端から最先端の籾受ホッパー内の上部にまでまた
   がらせた籾横送りスパイシーを設けると共に、最先端の
   籾受ホッパーを除く他の籾受ホッパー内に、上記籾横送
   りスパイシーを下方から受けて先端側に位置する籾受ホ
   ッパー内にまで籾横送りを行なわせる作用位置と、上記
   籾横送りスパイシーの下方を開放する非作用位置とに、
   選択的に回動変位される籾誘導トラフを、設けてなる、
   コンバインにおける籾受装置。