JPS5848940Y2 - 二輪車用灯具の取付構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は二輪車用の灯具、特に車体の横方向に突出した
状態で取付けられる方向指示灯の取付構造に関するもの
である。

一般にこの種の方向指示灯にあっては、車体から横方向
に突出した状態で増付けられる関係上、車体の転倒時に
、灯具及びそれを支持するステーに対し極めて大きな荷
重が集中的に掛り、ランプの破損及びステーが折損し易
い欠点があった。

この破損及び折損をなくすために、ステー自体をゴム等
の弾性材で形成し、緩衝作用を付与させている。

しかしながら、ステーを弾性材で形成すれば緩衝作用は
有するけれども、ランプの取付は及び車体への取付けの
ための構成が厄介になる。

一般にはステーの両側に取付用ボルトを一体的に成形し
、これら取付用ボルトを介しているが、車体の内側にち
・いてナツトを締付けなければならず、取付けのための
作業性が悪いばかりでなく、ステー自体が自重とランプ
重量とによって垂れると云う欠点がある。

本考案はこれらの欠点を除去するためになされたもので
あって、その目的は衝撃を緩衝してランプ及びステーの
破損を防止すると共に、取付は作業が簡単で且つ垂れを
少しでも小さくできるようにした二輪車用灯具の取付構
造を提供しようとするものである。

以下本考案を図示の実施例により更に詳しく説明すると
、１は硬質ゴム等の弾性材で形成されたステーであり、
該ステーの一端、即ち先端にはランプ２がボルト３等を
介して一体的に連結されている。

このステーは内部が中空であって、外周面に弾性をより
効果的に付与するために複数条の溝１ａが周方向に形成
され、且つ他端側、即ち後端側にビス孔４が設けられて
いる。

ステーの後端側が車体に取付けられるのであるが、この
後端側には板状の折り曲げられないカラー５と、ゴム又
は樹脂で形成されたクッション６が挿着され、車体γ側
に突出形成した舌状突部８がカラー５とクッション６と
の間にサンドインチ状に挾持され、取付ビス９をビス孔
４に螺着さ也カラー５のビス孔５ａ及び舌状突部８のビ
ス孔８ａとを介してこれらを連結固定させるのである。

要するに、車体１側に突出形成された舌状突部８を囲む
ようにして増付けられるものであり、舌状突部とカラー
とによって成る程度のステーの垂れを防止できる。

このように構成された本考案の取付構造にあっては、第
３図及び第４図に示したように、車体の転倒等により矢
印Ｆで示した衝撃による外力がランプを介してステー１
に加わったとすると、ステ−１自体が弾性力により変形
して衝撃力を緩衝しランプ２の破損が防止されるばかり
でなく、ステ−１の折損も防止できる。

そして衝撃力がいづれの方向から付与されてもステーの
変形でことごとく緩衝される。

以上説明したように本考案に係る二輪車用灯具の取付構
造は、ステー自体を弾性材で形成すると共に、車体への
取付側端部に板状のカラーとクッションとを挿着させ、
このカラーとクッションとの間に車体側に突出形成した
舌状突起を挾持させ、取付用のビスでステーをカラーと
舌状突起とに螺着固定されるものであり、あくオでも車
体の外側において、ビス１本でこの取付作業がなされる
ので、組立ての作業性が極めて大であると云う優れた効
果を奏するのである。

更に、ステーが弾性材で形成されて、緩衝機能を有する
ものであるが、車体への取付端部において板状のカラー
でステーにおける所定の長さが支持されるのでステー及
びランプの垂れが最少限に押えられ灯具を適正位置に保
持できると云う効果も奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る取付構造を備えた二輪車用灯具の
要部断面図、第２図は同増付構造に係る要部を分解して
示した斜視図、第３図及び第４図は外部の衝撃力によっ
てステーが変形する状態を示す２例の要部断面図である
。 １・・・・・・ステー、２・・・・・・灯具（ランプ）
、３・・・・・・ボルト、４．５ａ、８ａ・・・・・・
ビス孔、５・・・・・・カラー、６・・・・・・クッシ
ョン、７・・・・・・車体、８・・・・・・舌状突部、
９・・・・・・取付ビス。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ステーを硬質ゴム材等の弾性材で形成し、該ステーの取
   付端側に板状のカラーとクッションとを挿着し、該カラ
   ーとクッションとの間に車体側に突出形成した舌状突起
   を挾持させ、ステーとカラーと舌状突起とをビスでねじ
   止めすることにより連結させることを特徴とする二輪車
   用灯具Ｏ取付構造。