JPS5848939Y2 - 二輪車用灯具の支持構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は二輪車の両サイドに突出して配設され方向指示
灯として使用される灯具の支持構造に関するものである
。

この種の灯具における支持構造は、転倒時或は衝突時の
衝撃を緩衝する目的で灯具のステー自体を硬質度のゴム
材で形成］へ該ステーの両端にランプ取付用ボルトと車
体への取付用ボルトとが一体に成形されたものを使用し
ており、このステーを介して灯具が横方向に突出状態で
増付けられる支持構造を有している。

このような支持構造にあっては、ゴム製のステー自体の
重みと、先端に増付けられたランプの重量とにより、垂
れ現象が生じ灯具の取付状態にあって最初からランプ位
置が変位している。

この変位の状態を荷重との関係においてグラフに示すと
、第６図のようになる。

このグラフに釦いて、ランプ位置及びステーの変位は荷
重Ｏより増加し始めるので、ランプの重量プラス、ステ
ーの重量のトータル荷重Ｗにより、通常取付状態で既に
△Ｓの変位が発生しており、その変位分だけ、ランプが
下方に垂れると云う現象を有している。

従って、緩衝機能をステーに付与すると適正な位置での
ランプ取付けができないと云う欠点があった。

本考案はこのような欠点を除去するためになされたもの
であって、その目的はステーの取付状態にあって緩衝機
能を備えながら垂れ及び変位現象が生じない二輪車用灯
具の支持構造を提供しようとするものである。

以下本考案を図示の実施例に基き更に詳しく説明すると
、１は中空のステーであり、該ステーは硬質の樹脂で形
成されてち一す、先端側にはランプ２を取付けるための
取付用ボルト３が一体に成形され、後端側には複数本の
ビス取付孔４が形成されている。

先端側に取付けられたランプ２はステー１の先端に対し
て直接的にナツト５で締付けることにより一体的に摩付
けられる。

ステー１０後端側には、車体６に対して取付けるための
取付用ボルト７を一体的に成形したゴムクッション８が
挿着され、該ゴムクッションハ板状のホルダー９により
抜は出さないように押え、ホルダー９を複数個所におい
てビス１０によりビス取付孔４にねじ込んで固定し、取
付用ポルｔ−７がホルダー９より外側に突出するように
しである。

尚、ゴムクッション８はその周面にリング状の溝部８ａ
を複数本形成することにより、ステー１に挿着させた時
の弾性係合力が安定すると共に、大きな荷重が掛った時
に変形もしくは抜は出し易いようになる。

このように形成された支持構造は、ランプ２（方向指示
灯）を横方向に突出支持させるために使用されるもので
あυ、ボルト７を車体６の摩付孔６ａに挿通させ、ワッ
シャ１１を嵌めてからナツト１２により締付けて取付は
固定させる。

尚符号１３はランプ２への給電用コードである。

このように取付けられた支持構造にあっては、取付は時
にステ−１自体は垂れ下ったり或は愛飲しない材質で形
成されているからランプ２及びステー１の重量がプラス
されても、ランプ２を適正位置に保持している。

この保持状態において、ランプ及びステーに重量以上の
荷重が相ると、第２図に示したように、ゴムクッション
８が変形してランプ及びステーが変位する。

それ以上に大きな荷重が掛ると、第３図に示したように
、ゴムクッション８がホルダー９から抜は出し、ゴムク
ッションがステー力・ら外れ、実質的には車体からステ
ー及びランプが脱落することになる。

つまり、第４図のグラフに示したように、ステーとラン
プとのトータル重量Ｗ（点線ａ）よりも大きな荷重（曲
線ｂ）に対しゴムクッションが変形しで緩衝し、一定の
荷重及び変位度（点Ｐ）を超えるとゴムクッションが外
れるのである。

尚、ゴムクッション８を押えるためのホルダー９は、第
５図に示したように、ステー１との間でねじ部１ａを形
成して、ねじ込み式に連結させることもできる。

この場合でも、ホルダー９とゴムクッション８との関係
及び保持状態は前記実施例と全く同じであり、ただビス
１０を使用しないだけのことである。

以上述べたように本考案に係る灯具の支持横置は、ステ
ーを剛性材で形成し、車体への取付側端部、即ち後端部
に取付用ボルトを一体に成形したゴムクッションを挿着
させ、該ゴムクッションをホルダーにより易容に抜は出
さないように保持させた横取であって、ステー自体は剛
性材で形成されているためランプとステーとの重量で垂
れ及び変位現象は生じないので適正位置にランプを保持
させることができ、衝撃等によって大きな荷重が掛った
時にはゴムクッションが変形し、或はより大きな荷重の
場合にはゴムクッションの変形がより大きくなり、ホル
ダーから外れるようになり、衝撃による折損及び破損等
が解消されるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る二輪車用灯具の支持構造を示す要
部断面図、第２図及び第３図は一定以上の荷重が掛った
場合の変位状態及び抜は出し状態を示す要部断面図、第
４図は本考案に係る支持構造の荷重と変位との状態を表
わしたグラフ、第５図は他の実施例を示す要部断面図、
第６図は従来例に卦ける荷重と変位との状態を表したグ
ラフである。 １・・・・・・ステー ２・・・・・・ランプ、３，７
・・・・・・取付用ボルト、４・・・・・・ビス孔、５
．１２・・・・・・ナツト、６・・・・・・車体、８・
・・・・・ゴムクッション、９・・・・・・ホルダー
１０・・・・・・ビス、１１・・・・・・ワッシャー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 先端にランプ取付ボルトを備えた剛性のあるステーと、
   車体への取付ボルトを一体成形し外周面に凹凸部を有す
   る軟質クッションと、前記ステー〇後端に摩付けられる
   ホルダーとからなり、前記ステーの後端に軟質クッショ
   ンを挿着させた後に前記ホルダーを増付け、車体への取
   付ボルトが後端に突出するようにした二輪車用灯具の支
   持構造。