JPS5848821Y2 - パルス発振回路 - Google Patents
パルス発振回路Info
- Publication number
- JPS5848821Y2 JPS5848821Y2 JP8093082U JP8093082U JPS5848821Y2 JP S5848821 Y2 JPS5848821 Y2 JP S5848821Y2 JP 8093082 U JP8093082 U JP 8093082U JP 8093082 U JP8093082 U JP 8093082U JP S5848821 Y2 JPS5848821 Y2 JP S5848821Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transistor
- voltage
- emitter
- resistor
- base
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Inductance-Capacitance Distribution Constants And Capacitance-Resistance Oscillators (AREA)
- Dc-Dc Converters (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、トランス結合増幅器の入出力を密に結合して
構成され、パルス発生源として使用するパルス発振回路
に関するものである。
構成され、パルス発生源として使用するパルス発振回路
に関するものである。
トランス結合増幅器の入出力を密に結合したパルス発振
回路の代表的なものとして、第1図で示すブロッキング
発振回路が挙げられる。
回路の代表的なものとして、第1図で示すブロッキング
発振回路が挙げられる。
第1図で示すブロッキング発振回路は、以下のように動
作する。
作する。
すなわち、トランス1を駆動するためのトランジスタ2
が遮断状態にあるとすると、トランジスタ2のベースに
接続されたコンデンサ3は、直流電源端子4から抵抗5
、コンテ゛ンサ3、トランス1の帰還巻線6を経て接地
点へ至る回路を通じて流れる電流で充電される。
が遮断状態にあるとすると、トランジスタ2のベースに
接続されたコンデンサ3は、直流電源端子4から抵抗5
、コンテ゛ンサ3、トランス1の帰還巻線6を経て接地
点へ至る回路を通じて流れる電流で充電される。
この充電により、コンテ゛ンサ3の端子電圧がトランジ
スタ2のペースエミッタ間順方向電圧VBE(例えばシ
リコントランジスタで約0.6 V)に達したところで
、トランジスタ2は導通方向へと向う。
スタ2のペースエミッタ間順方向電圧VBE(例えばシ
リコントランジスタで約0.6 V)に達したところで
、トランジスタ2は導通方向へと向う。
このようなトランジスタの動作により、そのコレクタ回
路に接続されたトランス1の一次巻線7に流れる電流は
増加する方向に変化する。
路に接続されたトランス1の一次巻線7に流れる電流は
増加する方向に変化する。
トランス1の帰還巻線6と一次巻線7は密結合されてい
るために、一次巻線7に流れる電流の増加方向への変化
により帰還巻線6には電圧が誘起され、正帰還作用によ
りトランジスタ2のベース電位が上昇する。
るために、一次巻線7に流れる電流の増加方向への変化
により帰還巻線6には電圧が誘起され、正帰還作用によ
りトランジスタ2のベース電位が上昇する。
したがって、トランジスタ2は急速に飽和領域に至る。
一方、一次巻線7に流れる電流によって発生するトラン
ス1の磁束密度が飽和領域に達すると、磁束の時間微分
によって帰還巻線6に誘起される電圧が減少する。
ス1の磁束密度が飽和領域に達すると、磁束の時間微分
によって帰還巻線6に誘起される電圧が減少する。
このため、コンデンサ3を通してトランジスタ2のベー
スに印加される電圧が低下し、トランジスタ2は遮断方
向へ向うことになる。
スに印加される電圧が低下し、トランジスタ2は遮断方
向へ向うことになる。
また、トランジスタ2か゛遮断方向へ向いはじめると、
一次巻線7に流れる電流は減少する方向に変化し、帰還
巻線6には逆極性の電圧が誘起される。
一次巻線7に流れる電流は減少する方向に変化し、帰還
巻線6には逆極性の電圧が誘起される。
この電圧がコンテ゛ンサ3を通してトランジスタのベー
スに逆バイアス電圧として印加されるため、トランジス
タ2は急激に遮断し、トランジスタ2は最初の状態へ復
帰する。
スに逆バイアス電圧として印加されるため、トランジス
タ2は急激に遮断し、トランジスタ2は最初の状態へ復
帰する。
以下、同様の動作がくり返され、トランジスタ2のコレ
クタに付設した出力端子8に、パルス発振出力が得られ
る。
クタに付設した出力端子8に、パルス発振出力が得られ
る。
ところで、上記のブロッキング発振回路において、トラ
ンジスタ2が導通状態から遮断状態へ向う時期は、トラ
ンス1の磁気特性、特に、飽和磁束密度に依存している
。
ンジスタ2が導通状態から遮断状態へ向う時期は、トラ
ンス1の磁気特性、特に、飽和磁束密度に依存している
。
しかるに、トランスの飽和領域の磁気特性は、コアのば
らつきあるいは周囲温度の影響を受けて著るしく変化し
易いもので、この磁気特性に変化が生じた場合、トラン
ジスタ2が導通状態から遮断状態へ向う時期が変動し、
したがって、トランジスタ2が導通状態にある導通期間
の変化する不都合が生じる。
らつきあるいは周囲温度の影響を受けて著るしく変化し
易いもので、この磁気特性に変化が生じた場合、トラン
ジスタ2が導通状態から遮断状態へ向う時期が変動し、
したがって、トランジスタ2が導通状態にある導通期間
の変化する不都合が生じる。
さらに、トランジスタ2の導通期間は、そのスイッチン
グ特性、特に、蓄積時間にも依存して変化するものであ
り、トランジスタ2のスイッチング特性のばらつきによ
っても導通期間に変化が生じる。
グ特性、特に、蓄積時間にも依存して変化するものであ
り、トランジスタ2のスイッチング特性のばらつきによ
っても導通期間に変化が生じる。
このように、従来のブロッキング発振回路にはそのパル
ス発振出力がトランス駆動用のトランジスタの特性のば
らつき、トランスの飽和時の磁気特性の変動によって変
化する不都合があった。
ス発振出力がトランス駆動用のトランジスタの特性のば
らつき、トランスの飽和時の磁気特性の変動によって変
化する不都合があった。
本考案は、以上説明してきた従来の発振回路に存在した
不都合を排除する目的でなされたもので、トランスの磁
気特性による影響を低減し、また、トランス駆動用のト
ランジスタの特性を補償することのできる制御回路部を
有し、トランス駆動用のトランジスタの導通期間が変動
することのないパルス発振回路を提供するものである。
不都合を排除する目的でなされたもので、トランスの磁
気特性による影響を低減し、また、トランス駆動用のト
ランジスタの特性を補償することのできる制御回路部を
有し、トランス駆動用のトランジスタの導通期間が変動
することのないパルス発振回路を提供するものである。
以下、本考案のパルス発振回路を図面とともに実施例に
基いて説明する。
基いて説明する。
第2図は本考案のパルス発振回路の一実施例を示す回路
図であり、第3図a−dは第2図に示す回路の要部波形
を示す図である。
図であり、第3図a−dは第2図に示す回路の要部波形
を示す図である。
第2図で示す本考案の実施例回路の構成は、その基本部
分においては第1図で示した従来のパルス発振回路と同
じであるが、図示するところから明らかなように、トラ
ンス駆動用のトランジスタ2のエミッタ回路に接続され
た検出用抵抗つと、同検出用抵抗9の両端に生じる電圧
を分割するべく作用する抵抗10と11で構成された電
圧分割手段と、コレクタエミッタ回路がトランス駆動用
トランジスタ2のベースと接地点との間に接続されると
ともに、ベースに前記電圧分割手段で分割された電圧が
ベースバイアス電圧として印加される発振動作制御用ト
ランジスタ12とからなる制御回路部13を設けた点で
、従来のパルス発振回路の構成とは異っている。
分においては第1図で示した従来のパルス発振回路と同
じであるが、図示するところから明らかなように、トラ
ンス駆動用のトランジスタ2のエミッタ回路に接続され
た検出用抵抗つと、同検出用抵抗9の両端に生じる電圧
を分割するべく作用する抵抗10と11で構成された電
圧分割手段と、コレクタエミッタ回路がトランス駆動用
トランジスタ2のベースと接地点との間に接続されると
ともに、ベースに前記電圧分割手段で分割された電圧が
ベースバイアス電圧として印加される発振動作制御用ト
ランジスタ12とからなる制御回路部13を設けた点で
、従来のパルス発振回路の構成とは異っている。
このように制御回路部13を付加して構成した本考案の
パルス発振回路において、トランス駆動用のトランジス
タ2が遮断状態にあるとすると、トランジスタ2のベー
スに接続されたコンデ゛ンサ3は、直流電源端子4から
抵抗5、コンデンサ3、トランス1の帰還巻線6を経て
接地点へ至る回路を通じて流れる電流で充電される。
パルス発振回路において、トランス駆動用のトランジス
タ2が遮断状態にあるとすると、トランジスタ2のベー
スに接続されたコンデ゛ンサ3は、直流電源端子4から
抵抗5、コンデンサ3、トランス1の帰還巻線6を経て
接地点へ至る回路を通じて流れる電流で充電される。
この充電時定数は、コンデンサ3と抵抗5の値によって
決まることは言うまでもない。
決まることは言うまでもない。
この充電によって、コンテ゛ンサ3の端子電圧は次第に
上昇し、端子電圧がトランジスタ2のペースエミッタ間
順方向電圧vBEに達したところで、トランジスタ2は
導通方向へ向い、そのコレクタ電流は増加する。
上昇し、端子電圧がトランジスタ2のペースエミッタ間
順方向電圧vBEに達したところで、トランジスタ2は
導通方向へ向い、そのコレクタ電流は増加する。
したがって、エミッタ電流は増加する。
ところで、本考案のパルス発振回路では、すでに説明し
たように、トランジスタ2のエミッタには検出用抵抗9
が接続されているため、エミッタ電流の増加により、検
出用抵抗9における電圧降下が大きくなり、このため、
トランジスタ2のエミッタ電位は上昇する。
たように、トランジスタ2のエミッタには検出用抵抗9
が接続されているため、エミッタ電流の増加により、検
出用抵抗9における電圧降下が大きくなり、このため、
トランジスタ2のエミッタ電位は上昇する。
第3図aは、トランジスタ2のエミッタ電圧波形を示す
図で、図示するように、エミッタ電圧は、トランジスタ
2が導通状態へ向いはじめたtlの時点から直線的に増
加している。
図で、図示するように、エミッタ電圧は、トランジスタ
2が導通状態へ向いはじめたtlの時点から直線的に増
加している。
このことは、また、エミッタ電流が直線的に増加してい
ることでもある。
ることでもある。
ところで、エミッタ電流の直線的な増加は、トランス1
の一次巻線7のインダクタに依存しており、直流電源端
子4に印加される電圧を■、一次巻線7のインダクタン
スをL7、そして時間をtとすると、エミッタ電流■。
の一次巻線7のインダクタに依存しており、直流電源端
子4に印加される電圧を■、一次巻線7のインダクタン
スをL7、そして時間をtとすると、エミッタ電流■。
は1911.・、、、、、、、、、、、、、(1)■。
=・tとしてあられされる。
なお、第(1)式で、トランジスタ2のエミッタ電流■
。
。
はコレクタ電流に等しいものと仮定する。ところで、エ
ミッタ電圧の増加に伴い、この電圧を電圧分割手段の抵
抗10と11で分割して得られるトランジスタ12のベ
ース電圧もまた増加する。
ミッタ電圧の増加に伴い、この電圧を電圧分割手段の抵
抗10と11で分割して得られるトランジスタ12のベ
ース電圧もまた増加する。
そして、トランジスタ2のエミッタ電圧が設定電圧レベ
ルv1に達したt2の時点でトランジスタ12が導通方
向に向う。
ルv1に達したt2の時点でトランジスタ12が導通方
向に向う。
なお、上記の設定電圧レベルV□は、抵抗10の値をR
IO1抵抗11の値をR1□とし、また、トランジスタ
12のペースエミッタ間順方向電圧をVBEとすると、 としてあられされる。
IO1抵抗11の値をR1□とし、また、トランジスタ
12のペースエミッタ間順方向電圧をVBEとすると、 としてあられされる。
トランジスタ2のエミッタ電圧が設定電圧レベルvTに
達しておらず、また、一次巻線7に流れる電流に基く磁
束密度が飽和領域に達していない範囲では、トランス1
のコアのばらつき、磁気特性の温度による影響は特に現
われず、一次巻線7に流れる電流の増加に従って帰還巻
線6に誘起される電圧が増加し、この電圧がコンテ゛ン
サ3を介してトランジスタ2のベースに印加されるため
に、トランジスタ2は導通の状態を保つ。
達しておらず、また、一次巻線7に流れる電流に基く磁
束密度が飽和領域に達していない範囲では、トランス1
のコアのばらつき、磁気特性の温度による影響は特に現
われず、一次巻線7に流れる電流の増加に従って帰還巻
線6に誘起される電圧が増加し、この電圧がコンテ゛ン
サ3を介してトランジスタ2のベースに印加されるため
に、トランジスタ2は導通の状態を保つ。
しかしながら、エミッタ電圧が■1に達してトランジス
タ12が導通方向に向うと、トランジスタ2のベース電
圧を降下させる作用が生じ、トランジスタ2は強制的に
遮断方向へ向うことになる。
タ12が導通方向に向うと、トランジスタ2のベース電
圧を降下させる作用が生じ、トランジスタ2は強制的に
遮断方向へ向うことになる。
第3図すは、1〜ランジスタ12のベース電流波形を示
し、また、第3図Cはトランジスタ2のベース電圧波形
を示す。
し、また、第3図Cはトランジスタ2のベース電圧波形
を示す。
なお、第3図aのt5はトランジスタ2の蓄積時間であ
り、この間は、トランジスタ2のエミッタ電流に基づき
トランジスタ12のベースにベース電流が流れトランジ
スタ12が導通する。
り、この間は、トランジスタ2のエミッタ電流に基づき
トランジスタ12のベースにベース電流が流れトランジ
スタ12が導通する。
そして蓄積時間t5が経過してトランジスタ2が遮断方
向に向うと、一次巻線7に流れる電流が減少しはじめる
。
向に向うと、一次巻線7に流れる電流が減少しはじめる
。
この結果、帰還巻線6には逆極性の電圧が誘起され、こ
の電圧か斗うンジスタ2のベースに印加されるため、ト
ランジスタ2は逆バイアス状態となり急激にしかも完全
に遮断する。
の電圧か斗うンジスタ2のベースに印加されるため、ト
ランジスタ2は逆バイアス状態となり急激にしかも完全
に遮断する。
以上の回路動作によりトランジスタ2が遮断したのちは
、直流電源端子4から抵抗5、コンデンサ3、帰還巻線
6を経て接地点へ至る回路に流れる充電電流でコンデン
サが充電される。
、直流電源端子4から抵抗5、コンデンサ3、帰還巻線
6を経て接地点へ至る回路に流れる充電電流でコンデン
サが充電される。
以下、同様の動作がくり返され、出力端子8には第3図
dで示す発振パルス出力があられれる。
dで示す発振パルス出力があられれる。
第4図は本考案のパルス発振回路の他の実施例を示す回
路図であり、第5図a−dは第4図で示す回路の要部の
波形を示す図である。
路図であり、第5図a−dは第4図で示す回路の要部の
波形を示す図である。
第4図で示す本考案の実施例回路の構成は、その基本部
分においては第1図で示した従来のパルス発振回路と同
じであるが、第4図で示すように、トランス駆動用のト
ランジスタ2のエミッタ回路に接続された検出用抵抗9
と定電圧素子(ダイオード)14とからなる直列接続体
と、同直列接続体の両端に生じる電圧を分割するべく作
用する抵抗10と11で構成された電圧分割手段と、コ
レクタエミッタ回路がトランス駆動用トランジスタ2の
ベースと接地点との間に接続されるとともに、ベースに
前記電圧分割手段で分割された電圧がベースバイアス電
圧として印加されるトランジスタ12とからなる制御回
路部を設けた点で、従来のパルス発振回路の構成とは異
っている。
分においては第1図で示した従来のパルス発振回路と同
じであるが、第4図で示すように、トランス駆動用のト
ランジスタ2のエミッタ回路に接続された検出用抵抗9
と定電圧素子(ダイオード)14とからなる直列接続体
と、同直列接続体の両端に生じる電圧を分割するべく作
用する抵抗10と11で構成された電圧分割手段と、コ
レクタエミッタ回路がトランス駆動用トランジスタ2の
ベースと接地点との間に接続されるとともに、ベースに
前記電圧分割手段で分割された電圧がベースバイアス電
圧として印加されるトランジスタ12とからなる制御回
路部を設けた点で、従来のパルス発振回路の構成とは異
っている。
以上のように構成された本考案のパルス発振回路におい
て、トランス駆動用のトランジスタ2が遮断状態にある
とすると、トランジスタ2のベースに接続されたコンデ
ンサ3は、直流電源端子4から抵抗5、コンテ゛ンサ3
、トランス1の巻線6を経て接地点へ至る回路を通じて
流れる電流で充電される。
て、トランス駆動用のトランジスタ2が遮断状態にある
とすると、トランジスタ2のベースに接続されたコンデ
ンサ3は、直流電源端子4から抵抗5、コンテ゛ンサ3
、トランス1の巻線6を経て接地点へ至る回路を通じて
流れる電流で充電される。
この充電時定数は、コンデンサ3と抵抗5の値によって
決まることは言うまでもない。
決まることは言うまでもない。
コンデンサ3の充電によって、コンテ゛ンサ3の端子電
圧は次第に上昇し、端子電圧がトランジスタ2のペース
エミッタ間順方向電圧V8Eに達したところで、トラン
ジスタ2は導通方向へ向い、そのコレクタ電流は増加す
る。
圧は次第に上昇し、端子電圧がトランジスタ2のペース
エミッタ間順方向電圧V8Eに達したところで、トラン
ジスタ2は導通方向へ向い、そのコレクタ電流は増加す
る。
したがって、エミッタ電流は増加する。
ところで、本実施例のパルス発振回路では、すでに説明
したように、トランジスタ2のエミッタには検出用抵抗
9とダイオード14との直列接続体が接続されているた
め、エミッタ電流の増加により、直列接続体における電
圧降下が大きくなり、このため、トランジスタ2のエミ
ッタ電位は上昇する。
したように、トランジスタ2のエミッタには検出用抵抗
9とダイオード14との直列接続体が接続されているた
め、エミッタ電流の増加により、直列接続体における電
圧降下が大きくなり、このため、トランジスタ2のエミ
ッタ電位は上昇する。
第5図aは、l・ランジスタ2のエミッタ電圧波形を示
す図で、図示するように、エミッタ電圧は、トランジス
タ2が導通状態へ向いはじめた時刻tlの時点からダイ
オード14の順電圧降下VDにより急峻に立ち上り、次
いで、時刻t2の時点から直線的に増加している。
す図で、図示するように、エミッタ電圧は、トランジス
タ2が導通状態へ向いはじめた時刻tlの時点からダイ
オード14の順電圧降下VDにより急峻に立ち上り、次
いで、時刻t2の時点から直線的に増加している。
この時刻t2以後ではエミッタ電流もまた直線的に増加
する。
する。
ところで、時刻t2以後におけるエミッタ電流の直線的
な増加は、トランス1の一次巻線7のインダクタンスに
依存しており、直流電源端子4に印加される電圧をV、
巻線7のインダクタンスをR7そして時間をtとすると
、エミッタ電流IEは第(1)式の としてあられされる。
な増加は、トランス1の一次巻線7のインダクタンスに
依存しており、直流電源端子4に印加される電圧をV、
巻線7のインダクタンスをR7そして時間をtとすると
、エミッタ電流IEは第(1)式の としてあられされる。
一方、エミッタ電流を検出して制御動作を行う制御回路
部のトランジスタ12は、第(1)式で示したエミッタ
電流が次式で示す設定レベル電流IETに達したところ
で導通状態になる。
部のトランジスタ12は、第(1)式で示したエミッタ
電流が次式で示す設定レベル電流IETに達したところ
で導通状態になる。
ここで、R9,RIO,R11は抵抗9,10および1
1の抵抗値(ただし、R1o> R9,Ro > R9
) 、VBEはトランジスタ12のペースエミッタ間順
方向電圧、VDはダイオード14の順電圧降下である。
1の抵抗値(ただし、R1o> R9,Ro > R9
) 、VBEはトランジスタ12のペースエミッタ間順
方向電圧、VDはダイオード14の順電圧降下である。
なお、第(3)式のVBEとV。
は、トランジスタ12とダイオード14が同一半導体材
料からなるときには等しく、シたがって、第(3)式に
V8E=VDの関係を代入すると、第(3)式は次のよ
うに書き改められる3第(4)式より明らかなように、
トランジスタ12と同一の半導体材料からなるダイオー
ド14を抵抗9と直列に接続するならば、抵抗10と1
1の比を適当な値に選定することにより、設定レベル電
流IETを零よりも大きな任意の値に選定することが可
能である。
料からなるときには等しく、シたがって、第(3)式に
V8E=VDの関係を代入すると、第(3)式は次のよ
うに書き改められる3第(4)式より明らかなように、
トランジスタ12と同一の半導体材料からなるダイオー
ド14を抵抗9と直列に接続するならば、抵抗10と1
1の比を適当な値に選定することにより、設定レベル電
流IETを零よりも大きな任意の値に選定することが可
能である。
また、このように設定レベル電流■。
、を任意に選定しうろことは、第(1)式で示肇た直流
電源電圧Vが低く、このため、設定レベル電流を小さな
値に設定する必要のある場合、あるいは、一次巻線7の
インダクタンスL7が大きく、トランジスタ2のエミッ
タ電流が小さい場合に好都合である。
電源電圧Vが低く、このため、設定レベル電流を小さな
値に設定する必要のある場合、あるいは、一次巻線7の
インダクタンスL7が大きく、トランジスタ2のエミッ
タ電流が小さい場合に好都合である。
さらに、トランジスタ12のペースエミッタ間順方向電
圧VBEの温度補償効果が、ダイオード14によって奏
されるため、トランジスタ12の動作の温度補償もなさ
れる。
圧VBEの温度補償効果が、ダイオード14によって奏
されるため、トランジスタ12の動作の温度補償もなさ
れる。
すなわち、トランジスタのペースエミッタ間順方向電圧
■BEが温度特性をもち、その温度係数が約−2mv/
℃であることはすでによく知られている。
■BEが温度特性をもち、その温度係数が約−2mv/
℃であることはすでによく知られている。
ダイオード14が接続されていない場合には、トランジ
スタ12のvBEの温度特性によって検出電圧値もまた
温度特性をもつところとなる。
スタ12のvBEの温度特性によって検出電圧値もまた
温度特性をもつところとなる。
しかしながら、ダイオード14を図示するように接続し
た場合には、ダイオードの順方向電圧■。
た場合には、ダイオードの順方向電圧■。
も約−2mv/℃の温度係数をもつため、このダイオー
ドによってvBEの温度特性が補償される。
ドによってvBEの温度特性が補償される。
第(3)式を温度で微分すると、
となる。
一方、ダイオード14がない場合には、第(2)式より
設定レベル電流IETは、 となり、これを温度で微分すると、 となる。
設定レベル電流IETは、 となり、これを温度で微分すると、 となる。
第(5)式と第(6)式とを比較すると明らかなように
、ダイオード14を接続することによって、だけ温度係
数が小さくなる。
、ダイオード14を接続することによって、だけ温度係
数が小さくなる。
なお、第5図aのV□は、トランジスタ2のエミッタ電
流が設定レベル電流■1□に達したときのエミッタ電圧
である。
流が設定レベル電流■1□に達したときのエミッタ電圧
である。
トランジスタ2のエミッタ電流が上記の設定レベル電流
IETに達しておらず、しかも、一次巻線7に流れる電
流に基く磁束密度が飽和領域に達していない範囲では、
トランス1のコアのばらつき、磁気特性は特に温度に影
響されず、一次巻線7に流れる電流の増加に従って帰還
巻線6に誘起される電圧が増加する。
IETに達しておらず、しかも、一次巻線7に流れる電
流に基く磁束密度が飽和領域に達していない範囲では、
トランス1のコアのばらつき、磁気特性は特に温度に影
響されず、一次巻線7に流れる電流の増加に従って帰還
巻線6に誘起される電圧が増加する。
この電圧がコンデンサ3を介してトランジスタ2のベー
スに印加されるため、トランジスタ2は導通状態を保持
する。
スに印加されるため、トランジスタ2は導通状態を保持
する。
しかしながら、エミッタ電流が設定レベル電流IETに
達するとトランジスタ12は導通方向に向い、トランジ
スタ2のベース電圧を降下させる作用が生じ、トランジ
スタ2は強制的に遮断方向へ向うことになる。
達するとトランジスタ12は導通方向に向い、トランジ
スタ2のベース電圧を降下させる作用が生じ、トランジ
スタ2は強制的に遮断方向へ向うことになる。
第5図すは、トランジスタ12のベース電流波形を示し
、また、第5図Cはトランジスタ2のベース電圧波形を
示す。
、また、第5図Cはトランジスタ2のベース電圧波形を
示す。
なお、第5図aのt5はトランジスタ2の蓄積時間であ
り、この間は、トランジスタ2のエミッタ電流が流れ、
この間にトランジスタ12のベースにベース電流が流れ
トランジスタ12が導通する。
り、この間は、トランジスタ2のエミッタ電流が流れ、
この間にトランジスタ12のベースにベース電流が流れ
トランジスタ12が導通する。
そして蓄積時間t8が経過してトランジスタ2が遮断方
向に向うと、一次巻線7に流れる電流が減少しはじめる
。
向に向うと、一次巻線7に流れる電流が減少しはじめる
。
この結果、帰還巻線6には逆極性の電圧が誘起され、こ
の電圧がトランジスタ2のベースに印加されるため、ト
ランジスタ2は逆バイアス状態となり急激に、しかも完
全に遮断する。
の電圧がトランジスタ2のベースに印加されるため、ト
ランジスタ2は逆バイアス状態となり急激に、しかも完
全に遮断する。
以上の動作によりトランジスタ2が遮断したのちは、直
流電源端子4から抵抗5、コンテ゛ンサ3、帰還巻線6
を経て接地点へ至る回路に流れる充電電流でコンデンサ
3が充電される。
流電源端子4から抵抗5、コンテ゛ンサ3、帰還巻線6
を経て接地点へ至る回路に流れる充電電流でコンデンサ
3が充電される。
以下、同様の動作がくり返され、出力端子8には第5図
dで示す発振パルス出力があられれる。
dで示す発振パルス出力があられれる。
なお、以上の説明では定電圧素子として通常のダイオー
ドを例示したが、ツェナーダイオード等地の定電圧素子
を用いてよいことは勿論である。
ドを例示したが、ツェナーダイオード等地の定電圧素子
を用いてよいことは勿論である。
以上説明してきたように、本考案のパルス発振回路は、
ブロッキング発振回路の構成要素であるトランスの一次
側巻線に流れる電流を検出して発振動作を制御する制御
回路部の制御動作により、トランスの磁束密度が飽和領
域に達するまでの期間、すなわち、磁束密度が増加する
途中で一次側巻線に流れる電流の遮断を行っているため
、従来の回路のようにコアのばらつきあるいは周囲温度
の影響を受けてトランジスタの導通期間が変化する不都
合はなく、シたがって、安定した発振パルス出力をうろ
ことがで゛きる。
ブロッキング発振回路の構成要素であるトランスの一次
側巻線に流れる電流を検出して発振動作を制御する制御
回路部の制御動作により、トランスの磁束密度が飽和領
域に達するまでの期間、すなわち、磁束密度が増加する
途中で一次側巻線に流れる電流の遮断を行っているため
、従来の回路のようにコアのばらつきあるいは周囲温度
の影響を受けてトランジスタの導通期間が変化する不都
合はなく、シたがって、安定した発振パルス出力をうろ
ことがで゛きる。
また、電圧分割用抵抗の比を変化させ、設定電圧レベル
■□または設定レベル電流■。
■□または設定レベル電流■。
□を調整することにより、トランス駆動用トランジスタ
の蓄積時間も含めて、その導通時間を設定することがで
きるため、同トランジスタの蓄積時間のばらつきによる
発振パルス出力の変動も抑5えることができる。
の蓄積時間も含めて、その導通時間を設定することがで
きるため、同トランジスタの蓄積時間のばらつきによる
発振パルス出力の変動も抑5えることができる。
かかる、パルス発振回路を、例えば、電力変換回路のイ
ンバータとして用いるならば、導通期間ならびに一次側
巻線に流れる電流量を一定に保つことができるため、イ
ンバータの一次側電力を安定に供給でき、したがって、
二次側に安定した電力を取りだすことのできるインバー
タを構成できる。
ンバータとして用いるならば、導通期間ならびに一次側
巻線に流れる電流量を一定に保つことができるため、イ
ンバータの一次側電力を安定に供給でき、したがって、
二次側に安定した電力を取りだすことのできるインバー
タを構成できる。
第1図は従来のブロッキング発振回路を示す図、第2図
は本考案のパルス発振回路の一実施例を示す回路図、第
3図a−dは第2図で示すパルス発振回路の各部の電流
、電圧波形を示す図、第4図は本考案の他の実施例を示
す回路図、第5図a〜dは第4図で示すパルス発振回路
の各部の電流、電圧波形を示す図である。 1・・・・・・トランス、2・・・・・・トランス駆動
用トランジスタ、3・・・・・・コンテ゛ンサ、4・・
・・・・直流電源端子、5・・・・・・充電抵抗、6,
7・・・・・・k巻線、8・・・・・・出力端子、9・
・・・・・電流検出用抵抗、10.11・・・・・・電
圧分割用抵抗、12・・・・・・発振動作制御用トラン
ジスタ、13・・・・・・制御回路部、14・・・・・
・定電圧素子(ダイオード)。
は本考案のパルス発振回路の一実施例を示す回路図、第
3図a−dは第2図で示すパルス発振回路の各部の電流
、電圧波形を示す図、第4図は本考案の他の実施例を示
す回路図、第5図a〜dは第4図で示すパルス発振回路
の各部の電流、電圧波形を示す図である。 1・・・・・・トランス、2・・・・・・トランス駆動
用トランジスタ、3・・・・・・コンテ゛ンサ、4・・
・・・・直流電源端子、5・・・・・・充電抵抗、6,
7・・・・・・k巻線、8・・・・・・出力端子、9・
・・・・・電流検出用抵抗、10.11・・・・・・電
圧分割用抵抗、12・・・・・・発振動作制御用トラン
ジスタ、13・・・・・・制御回路部、14・・・・・
・定電圧素子(ダイオード)。
Claims (1)
- トランス駆動用トランジスタのコレクタと電源端子との
間にトランスの一次巻線が接続され、ベースにコンデン
サを介して一端が接地点へ接続される帰還巻線の他端が
接続され、さらにベースに電流供給用抵抗が接続されて
なる自走型ブロッキング発振回路の、前記トランス駆動
用トランジスタのエミッタと接地点との間に抵抗もしく
は同抵抗と定電圧素子との直列接続体よりなる電流検出
手段を接続するとともに、同電流検出手段と並列に前記
抵抗よりも十分に大きな抵抗値をもつ第1、第2の抵抗
の直列接続体よりなる電圧分割手段を接続し、さらに同
電圧分割出段の分割電圧発生点にベースが接続されたト
ランジスタのエミッタコレクタ回路を前記トランス駆動
用トランジスタのベースと接地点との間に接続したこと
を特徴とするパルス発振回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8093082U JPS5848821Y2 (ja) | 1982-05-31 | 1982-05-31 | パルス発振回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8093082U JPS5848821Y2 (ja) | 1982-05-31 | 1982-05-31 | パルス発振回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS586433U JPS586433U (ja) | 1983-01-17 |
JPS5848821Y2 true JPS5848821Y2 (ja) | 1983-11-08 |
Family
ID=29876462
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8093082U Expired JPS5848821Y2 (ja) | 1982-05-31 | 1982-05-31 | パルス発振回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5848821Y2 (ja) |
-
1982
- 1982-05-31 JP JP8093082U patent/JPS5848821Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS586433U (ja) | 1983-01-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US3541420A (en) | Voltage converter and regulator | |
US3400319A (en) | Regulated voltage converter circuit for converting a dc voltage into a higher dc voltage | |
JP3527636B2 (ja) | 自励型dc−dcコンバータ | |
JPS5848821Y2 (ja) | パルス発振回路 | |
US6185112B1 (en) | Switching power supply having a frequency limiting circuit | |
JP3216598B2 (ja) | スイッチング電源装置 | |
US2954531A (en) | Transistor oscillator | |
JPH0237273Y2 (ja) | ||
KR820002238B1 (ko) | 직류-직류 변환기 | |
US3983472A (en) | Chokeless Schmitt-trigger regulator | |
JPS5832368Y2 (ja) | 水平ドライブ回路 | |
US5796241A (en) | Self-excited oscillation type power supply device | |
JPS591007B2 (ja) | パワ−スイツチングトランジスタクドウカイロ | |
US4272691A (en) | Generating electrical pulses | |
JPH0423515B2 (ja) | ||
JP2547323Y2 (ja) | インバータ装置 | |
JPH0833324A (ja) | 直流−直流変換装置 | |
JP2563188B2 (ja) | 過電流保護機能付自励形コンバータ | |
JPS6029240Y2 (ja) | トランジスタの駆動回路 | |
JP2745721B2 (ja) | 電池式沿面放電体駆動回路 | |
JPH0145265Y2 (ja) | ||
JPH0119590Y2 (ja) | ||
JPS6033746Y2 (ja) | リンキングチヨ−クコンバ−タ | |
KR910006308B1 (ko) | 초퍼 · 리니어 연속형 직류전원장치 | |
JPS5924627B2 (ja) | スイッチング電源 |