JPS5848703B2

JPS5848703B2 - 外壁パネルの固定方法

Info

Publication number: JPS5848703B2
Application number: JP14737376A
Authority: JP
Inventors: 惇理篠原; 満平川
Original assignee: Sekisui House Ltd
Current assignee: Sekisui House Ltd
Priority date: 1976-12-06
Filing date: 1976-12-06
Publication date: 1983-10-29
Also published as: JPS5370515A

Description

【発明の詳細な説明】この発明は、構造材に外壁パネルを固定する方法に関す
るものである。

近年、独立住宅、集合住宅または事務所等の建物の需要
が高まったので、プレハブ工法による建築が広く行なわ
れるようになった。

プレハブ工法では、初めにコンクリート製基礎を作り、
その上に必要な階数に応じて構造材を組立て、この構造
材に外壁パネル、内装材、屋根等を内定して、建物が作
られる。

このようなプレハブ工法による建物では、従来、外壁パ
ネルの側端が、ボルトやナントを用いて構造材に固定さ
れたので、２つの外壁パネルの継目に間隙を残さざるを
得なかった。

この間隙は、目地板と称する細長い板を外側に当接して
、覆われていた。

しかし、目地板の取付は煩瑣であり、時間がかかった。

また、施工後の外壁では目地板が突出するので、つぎは
ぎの感を与え、美感上好ましくなかった。

そこで、上記の間隙をできるだけ狭くして、目地板を付
設する必要を取除くことが要望された。

この発明は、このような要望に応じてなされたものであ
る。

すなわち、この発明は、構造材のところどころから外側
に向けて複数個の支持片を突設し、各支持片の先に係止
部を設け、係止部と構造材の一面との間に挿入用空間を
設け、他方外壁パネルの縁の側面に溝を設け、溝をパネ
ルの側方に向って開口させ、開口によって分けられた２
個の突片のうちの１つをところどころ切欠し、切欠した
突片を構造材の一面に当接し、切欠を通して上記係止部
を溝内に挿入し、パネルを構造材の一面に沿って移動さ
せることを特徴とする、外壁パネルの固定方法である。

この発明の方法を図面に基づいて説明すると、次の通り
である。

第１図は、この発明による外壁パネルの固定方法の一例
を説明する水平断面図である。

第２図は、この発明の方法で用いる支持片の一例を構造
材と組合わせて示す一部切欠斜視図である。

第３図および第４図は、この発明による外壁パネルの固
定方法の一例を説明する一部切欠斜祝図である。

第５図は、この発明の方法により固定した外壁パネルの
一例を示す水平断面図である。

この発明の方法では、まず、第１図に示すように、建物
の柱の役目をする構造材１に、外側に向けて支持片２を
突設する。

構造材１としては、チャンネルを用いることが多い。

また、構造材１は、予じめ直角四辺形の枠状に組立てら
れていることが多い。

支持片２としては、第２図に示すものを用いるのが好都
合である。

第２図において、支持片２は、矩形の金属板２１の先を
Ｌ字状に折曲し、折曲片２２にばね２３を取付けて係止
部としたものである。

ばね２３は、図示したように、鋼板を三角形状に折曲し
たものが好ましい。

ばね２３は、金属板２１の折曲片２２に溶接２４により
固定されている。

図示したように、互いに隣接する構造材１に突設した支
持片２を、背中合わせに位置させるのが好ましい。

また、支持片２は、１つの構造材１に、垂直方向に適当
な間隔を置いて、複数個、好ましくは４個または５個程
度溶接によって固定することが望ましい。

各支持片２を構造材１に固定するに際しては、第１図に
示すように、支持片２の係止部２３と構造材１の外面１
１との間に、挿入用空間３を設けることになる。

他方、第１図に示すように、外壁パネル４の縁の側面に
、溝４１を設けておく、溝４１の内側には、チャンネル
４２を付設しておくことが望ましい。

溝４１は外壁パネル４の側方に向って開口させ、開口に
よって分けられた２個の突片４３，４４のうち、１つ４
３をところどころ切欠する。

切欠４５は、少なくとも係止部２３が通過し得る太きさ
とし、複数個の支持片２の間隔と等しい間隔を置いて、
支持片２と等しい数だけ設ける。

この発明の方法では、予じめ上記の形状に作られた外壁
パネル４を用意し、第３図に示すように、切欠４５を設
けた突片４３を構造材１の外面１１に向けて位置させ、
矢印Ａ，Ｂに沿って水平方向に動かして構造材１に当接
する。

このとき、支持片２の係止部２３は、切欠４５を通過し
て溝４１内に挿入される。

次に、第３図の矢印Ｃ，Ｄに沿って、外壁パネル４を構
造材１の外面に沿って垂直方向に引下すと、第４図に示
すように、係止部２３と構造材１間の空間３内に外壁パ
ネル４の突片４３が挿入され、係止部２３のばねに挾ま
れて係止される。

こうして、外壁パネル４が構造材１に固定される。

上記と同様の手順によって、隣接する構造材１上に次々
と外壁パネル４を固定することができる。

このときの互いに隣接する外壁パネル間の間隙は、約２
ｍｍ程度にまで狭くすることができるので、その間隙に
、例えばコーキング材、パッキング材等を充填すれば、
目地板を用いずに外壁パネル間の継目を塞ぐことができ
る。

この場合、第５図に示すように、外壁パネル４の突片４
４の先に、予じめ内側に折返し４６を設けておくと、コ
ーキング材５を充填するのに便利である。

また、外壁パネル４の下端は、軸組に付設した受金具で
受止めるのが好ましい。

この発明の方法は、予じめ工場内で構造材に外壁パネル
を固定して、一体化してから出荷するために用いること
ができるし、また、建物の建設現場で構造材に外壁パネ
ルを固定するときにも、用いることができる。

この発明の方法によれば、外壁パネルを構造材の一面に
当接し、一面に沿って移動させるだけで固定できるので
、固定作業が簡単である。

また、外壁パネルの継目に目地板を当接する必要がない
ので、美感が良い。

さらに、補修や増改築に際して外壁パネルを取外す際に
は、バールのような道具で外壁パネルを押上げた後、手
前へ引くと簡単に取外すことが・できる。

取替用の外壁パネルは、この発明の方法によって容易に
取付けることができる。

また、この発明の方法により外壁パネルを構造材に固定
したものは、外壁パネルの側縁が構造材の側面とほぼ同
一平面上に並ぶので、予じめ工場で構造材と外壁パネル
とを一体化して出荷する際、パネル端部の損傷が少ない
。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明による外壁パネルの固定方法の一例
を説明する水平断面図、第２図は、この発明の方法で用
いる支持片の一例を構造材と組合わせて示す一部切欠斜
視図、第３図および第４図は、この発明による外壁パネ
ルの固定方法の一例を説明する一部切欠斜視図、第５図
は、この発明の方法により固定した外壁パネルの一例を
示す水平断面図である。各図において、１は構造材、２は支持片、３は空間、４
は外壁パネル、５はコーキング材、１１は外面、２１は
金属板、２２は折曲片、２３は係止部、２４は溶接、４
１は溝、４２はチャンネル、４３および４４は突片、４
５は切欠、４６は折返し、Ａ，Ｂ，ＣおよびＤは方
向を示す矢印である。

Claims

【特許請求の範囲】

１構造材のところどころから外側に向けて複数個の支
持片を突設し、各支持片の先に係止部を設け、係止部と
構造材の一面との間に挿入用空間を設け、他方外壁パネ
ルの縁の側面に溝を設け、溝をパネルの側方に向かって
開口させ、開口によって分けられた２個の突片のうちの
１つをところどころ切欠し、切欠した突片を構造材の一
面に当接し、切欠を通して上記係止部を溝内に挿入し、
パネルを構造材の一面に沿って移動させることを特徴と
する、外壁パネルの固定方法。