JPS5848436B2 - フロ−コンベアのばら積材料搬出口用密閉ゲ−ト式閉鎖装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、外方を閉じたスライダーボックスと、このス
ライダーボックス内において好ましくは側方のガイド部
を介して閉鎖・開放位置間を移動可能であって、閉鎖位
置において搬出口周囲のパッキンに当接せるスライダー
プレートとからなり、このスライダープレートとその操
作装置が遊びをもって互いに枢着連結され、操作装置が
、閉鎖位置へ接近時に作用する持上げ装置を備え、この
持上げ装置がスライダープレートをそのガイド部から持
上げ可能で、かつ自由な揺動状態でパッキンに対して抑
圧可能である、フローコンベアのぱら積材料搬出口のた
めの密閉ゲート式閉鎖装置に関する。

従来の搬送装置や搬送素子には多数の操作上の機能部が
配置されている。

この機能部は、例えば一定の温度を維持するかあるいは
、ばら積材料を希有ガスの存在下でかつ多少ガス圧力を
かけつつ搬送するために設けられているものである。

四角形横断面のフローコンベアは今日操業安全上温度が
例えば２５０゜、気圧が６００ｍｍ水柱に設定されてい
る。

投入量が極度に多い場合のために２個ないしそれ以上の
出口を設けた搬送装置においては公知の閉鎖機構では完
全に十分であるとはいえない。

ばら積材料を機械的に搬送するに際しては温度変化、湿
度、粉塵などの環境条件に左右されるためさらに困難性
が存在する。

特に荒い運転をする場合、ばら積材料の流れは手動で変
えたり監視する必要があると言われている。

転向部つまり閉鎖部が防害されたり伺らかの障害を受け
てから修理を行ったり、密閉部や軸受部のような機能上
重要な部分を検査したり、角にたまった粉塵を除去でき
るものである。

理論的に検討した後でその閉鎖機能の理想性を保証する
必要性があったのではないかと思われるような、精巧を
きわめた機構を有する多くの閉鎖装置が公知である。

実際には、予期せぬ影響や障害が生ずることによって思
わぬ逆の体験をさせられることがあるため、専門家であ
れば、最終的には、特にばら積材料搬送置用閉鎖機構の
場合以前から使用されかつ簡単な閉鎖用スライダー等を
要望することになる。

このスライダー構造の場合、スライダー機能部と密閉機
能部の分離に関して納得のいく理由を述べることが可能
である。

今両方の機能部を別々に作動手段に並列せしめるとする
と各稼動状況が監視できるかあるいは表示できる。

機能欠陥、不注意等により密閉機能用作動手段を時々忘
れることがあり、この点に関しても簡単な形状のものに
比べ完壁な形状のものは実際には不都合であるといえる
。

本発明は上記の点に鑑み、色々な環境条件においても確
実に機能するような特に本明細書冒頭に記載した如き形
式の気密スライダーの閉鎖構造を提供することを目的と
する。

上記目的を達成するにあたり、本発明はスライダーボッ
クスを搬出口方向へ開口せしめると共にスライダープレ
ートにより遮断可能にしたものである。

スライダープレートは従来のものとは異り、収納部、つ
まり閉鎖ボックスへの進入や退去を行わない。

ごみが進入できるだけであるということによって、スラ
イダーボックスは従来の如くトラップ作用だけを行うも
のではない。

本発明は数多くの優れた実施形状の可能性を提供する。

本発明に係るゲート式閉鎖装置の特徴は、スライダープ
レートと作動機構を間隔を置いて、リンク結合させると
共に閉鎖状態において、スライダープレートを作動機構
により密閉部に対し抑圧できるという点にある。

特に作動機構は閉鎖位置に近づくにつれ作用すると共に
スライダープレートをガイド部からもち上げ自由に揺動
させて密閉部に対し位置を整え押圧できるようなもち上
げ機構を設ける。

スライダープレートには、運動方向のほぼ中央に配置さ
れスライダープレートをもち上げる二個の楔面を設けて
もよい。

これら特徴は、従来の解決法の如く、対応配置されたガ
イド面を介し、スライダープレートを強制的に密閉状態
へと押圧する（スイス特許登録公報第４２４６２２号）
のではないという利点を有する。

つまり本発明の場合、閉鎖・密閉工程を通じプレートの
最良位置を選択でき、それにもかかわらず楔面により伝
導される閉鎖力を押圧力として密閉部に使用できるとい
える。

密閉部は弾性ゴム形状体で形成すればスライダープレー
トが、このゴム形状体を幾分抑圧できる。

つまりこのことは楔面を二重に横方向へ配置した場合に
生ずるように、スライダープレートを移動方向に関し、
横へ揺動できるだけで十分であるという利点がある。

スライダープレートに全方向揺動運動を行わしめる目的
で楔面にばね弾性を付与することも当然可能である。

これに対し、スライダープレート中央部の下に楔而を一
つだけ配置することもできる。

今迄に簡単な揺動運動の実効性が確証されている。

密閉部を密閉枠体と共にスライダーユニットとして形成
し、フローコンベアに対し横方向へ引出しうるようにす
れば更に効果的である。

さらに、スライダープレートを横スライダーとして形成
すると共にスライダーボックスのカバー面を着脱自在に
形成し、密閉枠体及びスライダープレート等を開口部か
ら取付け・取りはずせるようにすることも可能である。

本発明の概念に基づき形成されたさらに別の実施形状に
おいて密閉枠体が、ばね弾性でスライダープレート上へ
押圧されるストッパーを設けている場合特に興味ある解
決策を提供する。

スライダー開口時にスライダーボックスを遮断するよう
な下方へ曲折せるエンド力バーをスライダープレートの
前部に設ければ粉塵がスライダーボックス内に簡単に入
ってしまうことがない。

特にこれによって製品の流れが変えられる。

スライダープレートの後部にも下方へ曲折せるエンド力
バーと、ばね弾性を伴いスライダーボックス底部を押圧
するストッパーを設ければスライダープレート閉鎖時に
進入せる粉塵を排出溝へ排出できる。

開口位置への最終工程間に粉塵層上をスライダープレー
トがわずかに跳び上ることによってスライダー閉鎖時に
粉塵の残りをスライダーボックスから自動的に排出でき
る。

従ってスライダープレートは、後端部で再び底部プレー
ト上へ降ろされ、スライダープレート底部上で働くスト
リッパーを底部から、もち上げる上昇楔面を開口位置直
前で通過する。

閉鎖時には跳上り運動は行われない。

第１，２図に関し、一例として高温石炭が段取り部（図
示せず）から供給口２を介し、フローコンベア１によっ
て、開ロスライダー４へ搬送され落下管５から燃焼室６
へ貯蔵される。

この場合、石炭温度は２５０゜ まで上げることが可能
である。

石灰が発火するのを防ぐためにフローコンベア１内には
接合管７を介し、圧縮希有ガスを吹き込む。

この場合、ガス圧は５００朋水柱以上にできる。

石炭の搬送は搬送チェーン８が搬送槽底部上の石炭を自
由開口部まで、じゅうたん状に引張ることにより公知法
に基づき行われる。

搬送チェーン８は案内ローラ９と駆動ローラ１０を介し
て導かれると共にチェーン１１ならびに駆動モータ１２
により駆動される。

フローコンベアは、本体１３により、全面気密封鎖され
ており、しかも絶縁体１４により保護されている。

第１図からフローコンベア用閉鎖部ならびにスライダー
の二重機能性が容易に判断できる。

第一のスライダーは、閉じられており、ガスが上部から
下部へ逃げるのを防ぐと共に、特に希有ガスがチェーン
コンベアから下部へ逃げるのを防ぐものであり、かつ、
石炭が搬送チェーン８によりスライダー１５上を通過す
るため搬送底部としての機能も有する。

これに対し、スライダー１６は図示せる位置において、
一機能だけを有するものであってスライダー１５同様閉
じられている必要がある。

熱を不必要に上部へ逃がさないようにする目的で排出溝
１７内にフラップ１８を設けてもよい。

落下用管がコークス炉の一開口部から別の開口部へ移動
可能である場合、使用されていない開口部は閉鎖してお
く必要がある。

第２図にはスライダーボックス２０を縦断面で図示した
。

スライダーボックスは外方へ向けて全面気密封鎖してあ
る。

搬出口１９方向においてスライダーボックスはスライダ
ープレート２１の前部２２により閉じられる。

第３図では、スライダープレート２１は閉鎖され、かつ
、密閉された状態で図示してある。

スライダープレート２１は、ガイド部２４上を摺動せる
二枚の滑り木２３を側部に有する。

このガイド部２４は、複数個のボールベアリングの形状
である。

スライダー用作動千段２５は、例えば電動モータスピン
ドル、空気シリンダあるいはチェーン駆動のような形式
のものを使用する。

第３図には、垂直継手ピン２８を介しスライダープレー
ト２１と接続するピストンロツド２γを具備する如き液
圧シリンダ２６が図示されている。

液圧シリンダ２６のヘッド２９は水平配置せる継手ピン
３０とブラケット３１を介してスライダーボックス２０
に軸支する。

ピストンロンドは継手ピン２８に対し、かなりの遊びを
もって導かれている。

スライダープレートは水平位置に配置すれば効果的であ
るため自重により普通ガイド部２４上に載置されてボー
ルベアリング上を楽に往復させることが可能である。

スライダープレートのほぼ側部中央部には、支持ローラ
３６上を走行する楔面３５を各々−個づつ設ける。

第５図から明確に理解されうる如く、滑り木２３は閉鎖
位置に於で、ガイド部２４ならびにボールベアリングに
より、距離「Ｙ」だけもち上げられ楔而３５によって支
持ローラ３６を介し上方へ向って密閉部３７へ押圧され
る。

ビン継手を介し閉鎖力を既述した如く伝導することによ
って、スライダープレート２１は一度楔而３５によりガ
イド部２４からもち上げられ支持ローラ３６軸の周りを
揺動ずる。

特別な状況、特にスライダープレートの寸法によっては
、この揺動運動範囲は、例えば、５〜１０ｍｍであり、
特別な場合には、それよりもかなり大きく、例えば、５
０ｍｍまで必要とされることがある。

閉鎖位置においてスライダープレート２１を搬送槽底部
と直線状に配置せしめなければならないような場合には
、ガイド部２４からスライダープレート２１を多目にも
ち上げる必要がある。

摺動・揺動運動を同時に行うということは、スライダー
プレートが不安定な材料残留分を密閉部３７で取り去り
、しかも密閉部３７が最初から均−に負荷を受けており
、特に封鎖位置において、均一に全密閉面へ押されると
いう利点を有するものである。

スライダープレート２１は、さらに背部において下部へ
曲折せるエンドプレート４０を有しており、このエンド
プレート４０は、スライダーボックス２０の底部４２上
にはね弾性を有しつつ置かれているスｌ− ＩＪツパー
４１を設けている。

スライダープレートの後方端部には、その下方に跳上り
部４３を設けていて、この跳上り部４３は臼一ラ４４上
に置かれた時スライダープレートの後端部を相応する量
だけもち上げるものである。

この場合、ストリッパー４１も同じ動きを行うため、後
方へ向けられた辺部４５により押しやられた粉塵残留分
が、そのまま残され辺部４６と共にスライダープレート
が降下した後、次の閉鎖工程において、スライダーボッ
クス２０底部上にある他の粉塵と共にスライダーボック
スから排出溝１７へ押出される。

継続的なテストによってスライダーボックスの後方空室
部分には粉塵がたまらず極端な場合にも粉塵を排除でき
るものである。

跳上り部４３は、この跳上り部がスライダープレート２
１開口路上でスライダープレート２１をもち上げ、閉鎖
路上で後方へ向って軸４７の周りを傾倒することにより
、スライダープレートが閉鎖時に常に下方に位置するよ
うに形成してある。

スライダーボックス上部は着脱自在のカバー５０により
気密封鎖してある。

この部分に設けてある開口部からスライダーの各内部部
分を取付けたり取りはずすことが可能である。

このことは枠体５２と共に密閉プレート５１におけるユ
ニットとして後方へ引出されていて、しかもカバー５０
の開口部から取出せるような密閉部３７についてもあて
はまることである。

【図面の簡単な説明】

第１図は３個の搬出用開口部を有するコークス炉装填用
フローコンベアの配置を図式的に示しており、第２図は
第１図■一■線断面図、第３図はフラップ軸を９０゜ず
らしてある点で相違点を有するが第２図スライダーの拡
大図、第４図は第３図の平面図、第５図は第３図Ｂ−Ｂ
線断面図、第６図は第３図Ａ−Ａ線断面図である。 ２１・・・・・・スライダープレート、２６，２７・・
・・・・作動機構、３７・・・・・・密閉部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 外方を閉じたスライダーボックスと、このスライダ
   ーボックス内において好ましくは側方のガ・ｆト゛部を
   介して閉鎖・開放位置間を移動可能であって、閉鎖位置
   において搬出口周囲のパッキンに当接せるスライダープ
   レートとからなり、このスライダープレートとその操作
   装置が遊びをもって互いに枢着連結され、操作装置が、
   閉鎖位置へ接近時に作用する持上げ装置を備え、この持
   上げ装置がスライダープレートをそのガイド部から持上
   げ可能で、かつ自由な揺動状態でパッキンに対して抑圧
   可能である、フローコンベヤのばら積材料搬出口のため
   の密閉ゲート式閉鎖装置において、スライダープレート
   ２１がその後端に、下方へ突出するエンドプレート４０
   を備え、スライダーボツクスの底部４２に弾性的に作用
   するストＩＪッパ−４１ ．４５．４６が、前記エンド
   プレートに設けられていることを特徴とするゲート式閉
   鎖装置。 ２ スライダープレート２１が閉鎖位置から開放位置へ
   動く場合にのみ、スライダープレートの後部部分が、摺
   動路程の短い区間にわたってガイド部２４およびスライ
   ダーボックス底部４２から離れるように跳上り、それに
   よってこの跳上りの間、スライダープレー トの閉鎖位
   置でスｌ− ＩＪツパー４１がスライダーボックス底部
   ４２から持上り、開放位置と閉鎖位置の間の全路程にわ
   たってストリッパーがスライダーボックス底部４２に接
   していることを特徴とする前記特許請求の範囲第１項記
   載のゲート式閉鎖装置。 ３ スライダープレート２１が、運動方向のほぼ中央に
   配置されスライダープレート２１を持上げる２個の楔面
   ３５を備えていることを特徴とする前記特許請求の範囲
   第２項記載のゲート式閉鎖装置。 ４ パッキン３７が中空のゴム成形体からなっているこ
   とを特徴とする前記特許請求の範囲第１項または第３項
   記載のゲート式閉鎖装置。 ５ パッキン３７がパッキン枠５１，５２．５３と共に
   、特にフローコンベヤに対して横方向に密閉位置から引
   き出すことができるスライダーユニットとして形成され
   ていることを特徴とする前記特許請求の範囲第１項から
   第４項までのいずれかｌつに記載のゲート式閉鎖装置。 ６ スライダープレート２１およびパッキン枠５１〜５
   ３の取付け取外しがカバー開口部を経て行なわれるよう
   に、スライタープレート２１をフローコンベヤ搬送方向
   に対して横向きのスライダーとして形成し、かつスライ
   ダーボックス２０の被覆面を着脱自在なカバー５０によ
   って形成したことを特徴とする前記特許請求の範囲第５
   項記載のゲート式閉鎖装置。 ７ パッキン枠が、スライダープレート２１の開口側側
   面に弾性的に作用するストリッパー５３を備えているこ
   とを特徴とする前記特許請求の範囲第５項または第６項
   記載のゲート式閉鎖装置。 ８ スライダープレートをすべての側で密閉するスライ
   ダーボックス２０が、搬出口１９の方向へ開放するよう
   形成され、かつスライダープレート２１．２２の開放位
   置でスライダープレートによって閉鎖されることを特徴
   とする前記特許請求の範囲第１項から第７項までのいず
   れか１つに記載のゲート式閉鎖装置。 ９ スライダープレート２１がその端面に、下方へ傾斜
   した閉鎖板２２を備え、この閉鎖板がスライダープレー
   ト閉鎖位置においてスライダーボックス２０をばら積材
   料搬出口に対して遮断することを特徴とする前記特許請
   求の範囲第８項記載のゲート式閉鎖装置。