JPS5848211Y2 - セミパンタグラフ式ワイパア−ム - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はセミパンタグラフ式のワイパアームに関するも
のである。

従来のワイパアームを第１図〜第４図に基づいてそれぞ
れ説明する。

（Ｉ） パンタグラフ式ワイパ 第１図に示すように、ウィンド１下にアーム２’、３’
の板端がそれぞれ回動自在に軸支され、それらのアーム
２’、５’先端にアーム４０両端がそれぞれ回動自在に
軸支され、該アーム４′とアーム２’、３’根板端との
長さが等しくされ、ブレード５′の払拭移動を中心線に
対して平行に移動するようにした方式で、バス等によく
使われている。

（ＩＩ） セミパンタグラフ式ワイパ 第２図に示すように、（Ｉ）との相違点はアーム２’、
３’根板端よりアーム４′の長さを長くしてブレード５
′の払拭移動を最終端において中心線にほぼ平行となる
ように移動するようにした方式である。

ａＩ）１本アーム回動式ワイパ 第３図に示すように、２連一本のアーム６゜７を左右に
回動して払拭運動を行う方式である。

上記（１） 、 （［［） 、 （ＩＩＩ）の方式のう
ち、セミパンタグラフ式ワイパは他の方式のものよシも
払拭範囲が広いため雨天時に釦け゛る車の運転視野を改
善できるので、最近は上記セミパンタグラフ式ワイパが
増加している。

そこで、セミパンタグラフ式ワイパの先端部を詳しく説
明する。

第４図に示すように、板端が回動自在にそれぞ九軸支さ
九たアーム２’、３’の先端にアーム４′の両端が回動
自在にそれぞれ軸支され、該アーム４′と一体回動する
アーム８′がアーム２ ／ 、 ４ ／の回動中心よ
り先端側を適宜な角度でガラス側に折シ曲けられ、該ア
ーム８′先端にブレード差込部９′が設けられている。

ところが、第１図Ｂに示すように従来のセミパンタグラ
フ式ワイパでは、ブレード５′がウィンド１のガラス端
縁近く昔で来た場合には、ブレード５′がウィンド１へ
押圧する方向は第１図Ｂ中点線矢印１０の方向である。

この点線矢印１０と、ブレード５がウィンド１を押圧す
る箇所のウインド１の中心方向矢印１１とは方向が大き
く相違する。

また、この相違はガラス端縁に近づくほど大きくなる。

このために、ブレード５′がウィンド１を押圧する方向
が正常に保ち得ないので、ブレードラバーのリップの倒
れが過度又は不足となシ払拭効果が低下し、更に往復作
動時にビビリ、ウィンド１へのブレードラバー側面の吸
付き、ブレード５′の金具によるウィンド１の傷付き等
を生じ、運転中の視野の悪化、作動の不安定等の不具合
を生ずる。

本考案は上記不具合を解消するものを提供せんとするこ
とを目的とする。

以下図面に則して本考案実施の１例を説明する。

第５図に示すように、アーム２，３の板端が隣接して同
一平面上に回動自在にそれぞれ軸支され、両アーム２，
３の各先端にアーム４０両端が回動自在にそれぞれ軸支
され、筐た該アーム４と一体回動するアーム８がアーム
２の先端に軸支されている。

そしてアーム４及び８は前記同一平面に対して適宜の角
度θだけウィンド側に傾いて回動するように軸支されて
いる。

さらに、アーム８先端にブレード５を設けるためのブレ
ード差込部９が本実施例にむいては第５図に示すように
アーム２回動向と平行に角度θだけ折り返されている。

次に、本考案の作動を説明する。

第６図Ａ、Ｂ中二点鎖線で示すアーム２，３は第１図Ａ
中二点鎖線で示すように垂直方向を指す状態である。

この状態において、ブレード差込部９はアーム２の回動
面と平行であり、ブレード５は第１図Ｂ中二点鎖線で示
すようにブレード５押圧方向とそのガラス面の垂直方向
とが一致する。

また、その状態からアーム２，３を第Ｔ図Ａに実線で示
すようにガラス端縁側へ回動させる。

すると、これらに伴ッテアーム４，８はアーム８の回動
面上を回動し、ブレード差込部９もアーム２回動向に対
して少しづつ角度が変わり左上がりとなる。

これを第γ図Ｂで説明すると、二点鎖線で示すブレード
５がガラス端縁側へ移動するのに伴いガラス面の垂直方
向と合致するようにブレード５押圧方向の向きが変化す
る。

しかして、ブレード５が第１図Ａに実線で示すようにガ
ラス端縁側近に来た状態でアーム８はアーム８回動面を
角度αだけ回動し、ブレード差込部９はアーム２回動面
と角度βをなす。

第１図Ｂに基づいて説明すると、ブレード差込部９に設
けられたブレード５は従来のブレード５′押圧方向とガ
ラス面の垂直方向と角度βをなしてガラス面の垂直方向
へ押圧する。

ところで、ウィンド１のガラス端縁側の曲率等が異する
他のウィンド１を用いた自動車等に本考案のワイパを使
用する場合、上記角度βを他のウィンド１に合わせるた
めにはアーム２先端折り曲げ角度θとアーム８先端折り
返し角度θとをブレード５が常時ガラス面に垂直に押圧
されるように調節設定すれば良い。

また、アーム２とアーム４との回動中心よりもアーム２
の板端側をアーム２長手方向から角度θだけウィンド１
側に折り曲げなくとも、アーム８をアーム２に適宜な角
度θだけ傾けて軸支すれば上記実施例と同様に作動をす
る。

なお、アーム４とアーム８とは一体的に形成してもよい
し、また、別体に形成してもアーム４゜８０回動中心を
中心として一体回動することができれがよい。

また、アーム３，４０回動中心よりもアーム３の板端側
をアーム３長手方向から角度θだけウィンド１側に折り
曲げないで、ブレード差込部９を上記実施例と同様に作
動させるためにはアーム４をひねって角度θだけ折り曲
げてないアーム３に回動自在に軸支しても良い。

さらに、アーム３はアーム２回動面と平行面を回動しな
いので、ひねられることとなるために、アーム３゜４の
連結部にはユニバーサルジヨイントを設けた方がワイパ
のリンク機構の動きが滑らかとなる。

本考案は以上の如く構成されるために次の如く優れた効
果を奏する。

（４）アーム等に補償機能を組入れることなく上記角度
θを調節設定することによりブレードがガラス面に垂直
に加圧される。

■）ブレードがガラス面に垂直に加圧されるために押圧
力の減少、払拭効果の低下等することはない。

Ｃ）ブレードがガラス面に垂直に加圧されるために往復
作動時のビビリ等を先することなく安定した払拭作動を
行う。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第４図は従来例を示すもので、第１図はパンタ
グラフ式ワイパの説明用正面図、第２図はセミパンタグ
ラフ式ワイパの説明用正面図、第３図は１本アーム回動
式ワイパの説明用正面図、第４図はセミパンタグラフ式
ワイパ先端部の斜視図、第５図〜第７図は本考案実施の
１例を示すもので、第５図はセミパンタグラフ式ワイパ
先端部の斜視図、第６図Ａ、Ｂはセミパンタグラフ式ワ
イパ先端部の回動状態を示す側面図及び正面図、第Ｔ図
Ａ、Ｂはセミパンタグラフ式ワイパの払拭運動の状態を
示す正面図及びＢ −Ｂ線に沿う断面図である。 １ ：ウインド、２．２’：アーム、３．３’ ：ア
ーム、４．４’：アーム、５．５’ニブレード、６、Ｔ
：アーム、８．８’：アーム、９．９’ニブレ一ド差込
部、１０：矢印、１１：矢印、θ。 α、β：角度。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. アーム２及びアーム３の両板端を隣接して回動自在に軸
   支するとともに両アーム２，３の各先端にアーム４０両
   端をそれぞれ回動自在に軸支し、該アーム４と一体回動
   するとともにブレード５を装着するアーム８を前記アー
   ム２に回動自在に軸支するものに於いて、前記アーム２
   及びアーム３の先端を適宜な角度θだけ折曲げてアーム
   ４を軸支し、アーム２及びアーム３が回動時、アーム２
   の回動面に対しアーム３の先端が上下動することを特徴
   としたセミパンタグラフ式ワイパアーム。