JPS5847387B2 - 貨物保持装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、貨物の輸送機内での詰り及び位置に関し積ま
れた貨物の完全性を維持するための改良された貨物保持
装置に関する。

そのような貨物保持装置は鉄道貨車、トラック、船、飛
行機等の木製床を有する輸送機やコンテナ船の各コンテ
ナ内で荷運び台（ ｐａｌｌｅｔ ）に載せた貨物のた
めに特に利用される。

貨物はその輸送機内に極正に固定しないと動いて損傷を
受け、また時には輸送機に損傷を与えることもある。

この固定を行うには従来はバンドなどで縛って行ってい
た。

しかしそのような作業は時間と費用がかかるばかりでな
く、それを適性に行うためには作業員の個人的判断をか
なり必要としている。

米国峙許第４，１ ４ ７，１ １ ２号はそのような
作業の必要をなくすことを試みた貨物保持装置を開示し
ている。

しかしこの装置は少なくとも鉄道の千台貨車に載せられ
た貨物トレーラに使用される場合には、貨物の完全性を
保つ点では十分ではない。

本発明の目的は、そのような貨物保持装置を改良し、鉄
道の平台貨物に載せられた貨物トレーラに課せられる厳
しい条件の下でも荷物の完全性を保つことができるよう
にする点にある。

本発明は特に、貨物を貨物トレーラ等の載置床上にその
前端から後方に向けて順次に塔載し、その前端部分を当
該載置床前端の前壁（板）部分に当接した状態の荷物を
保持するのに適した貨物保持装置を提供することを目的
とする。

すなわち、この保持装置は、床の上に載置され、前方部
分が拘束されそれから後方に伸びる貨物を保持するため
の装置であって：貨物の最後部分と床との間で前方に伸
びるようにされ、且つ貨物を載置する上面が設けられて
いる床接触部材と；該床接触部材にその前方端部から離
して取り付けられ、貨物の後端と係合するほほ垂直な部
材と；床接触部材の後端部近くに設＆′ｊられ、床を刺
すようにされた床刺部材と；床接触部材及び床刺部材に
設けられ、床刺部材に対して相対的な床接触部材の後方
への動きに基づき床刺部材を床接触部材に材して相対的
に低い位置に動かし床に深く刺すようにし、また、床刺
部材に対して相対的な床接触部材の前方への動きに基づ
き蟲該床刺部材を元の高い位置に戻し床に浅く刺すよう
にするためのカム手段と；を有することを特徴としてい
る。

以上の構戊により、本発明に係る保持装置においては、
貨物が外部より加えられる力により貨物全体が前方に詰
るように動こうとし、それに伴い上記床接触部材か前方
へ動こうとするとき、床接触部材が床刺部材に対し相対
的に前力へ動いて同床刺部材が床を浅く刺す位置へ動か
されるので、上記床接触部材、従って保持装置全体が前
方へ動いて新たな保持位置へ移動することができる。

また、貨物が後方へ動こうとして床接触部材を後方へ動
かそうとした場合には、当該床接触部材が床刺部材に対
して相対的に後方へ動き床を深く刺す位置となり保持装
置、従って貨物を確実に保持することができる。

以下、本発明を添付図面に示した実施例に基づき詳細に
説明する。

本発明に係る荷物保持装置１０はほぼＬ字状となってお
り、ほぼ垂直な部材１１と、ほぼ水平な床接触部材１２
とを有し、垂直部材の下端部は床接触部材の後端近くに
接続されている。

床接触部材１２は、３個の間隔をおいた足部材１３を有
し、該部材はその前方端部で横断部材１４により接続さ
れている。

足部材１３間の間隔は、荷運び台（パレット）１６のフ
レーム部材１５間の間隔にほぼ対応しており、運搬の際
は、このフレーム部材１５が足部材１３上に載るように
する。

足部材１３はその前端に向けて先細りとなっており、荷
運び台１６を載せた場合、この台が前方に傾斜するよう
になっている。

プレート１７が各足部材１３に隣接した位置で横断部材
１４の上面に取り付けられている。

このプレートはその中に設けた孔によって形或された上
方に突出する係止部１８を備えており、荷運び台１６が
動くのを防ぐようになっている。

下方に突出する係止部１８を備える同様のプレート１９
が足部材１３の底面の各端部に隣接して設けられている
（第３図参照）。

垂直部材１１は３個の間隔をあけた柱２０を有しており
、該柱は足部材１３から上方に伸びている。

柱２０はテーパの付いた足部材１３に対してほぼ直角に
なっており、床２１に対して前方に傾斜している。

柱２０は上方に向けて先細りとなっている（第２図参照
）。

柱の上方端部近くには、横断部材２２が連結されている
。

また横断部材２３が柱２０の下端部近くに連結されてお
り、足部材１３の後端部のすしかいとして作用する。

荷運びするときは通常、背板２４が垂直フレーム部分１
１及び台１６上の荷物間に垂直に配置される（第５図参
照）。

床接触部材１２の外側足部材１３は第２図及び第７図に
示されるように溝型部材により形成されて相互に向い合
うように取り付けられている。

垂直部材１１との接続部に近い外側足部材１３の後端部
には、プレート２５が溝型部材を横切るようにして設け
られ第７図に最も良く示すように箱型部分２６を作って
いる。

箱型部分２６はそれぞれ当該保持装置１０に対して相対
的に摺動可能な一対の間隔をおいた床刺部材としての部
材２７を支持している。

部材２７は各足部材と該足部材に取り付けられた外側支
持部材２８との間に摺動可能に取り付けられている部材
２７は第８図に示すように、上側面２９及び前側面３０
を有している。

上側面２９は前方に向うに従い下方に傾斜しており、前
側面３０はほぼ垂直になっている。

部材２Ｔの下方部分には、下方及び後方に突出する複数
の間隔をおいた歯３１が設けられている。

上側面及び歯３１との中間には、スロット３２が設けら
れ、該スロットは上側面２９とほぼ平行になっている。

部材２Ｔは一対の間隔をおいたピン３３上に摺動可能に
支持されており、該ピンは箱型部分２６、部材２７のス
ロット３２及び外側支持部材２８を通して伸びている。

ピン３３によって画定される平面はほほ上側而２９と平
行である。

第６図に示すように、スロット３２の長さは部材２１の
動きの範囲を規定する。

すなわち、部材２７は鎖線で示したように歯３１が木製
床２１に比較的浅く刺さる位置と、実線で示したように
床２１に深く刺さる位置との間を動く。

ピン３３は部材２７のスロット３２にある程度の垂直方
向の開陳をもって挿入されている。

案内部材３４は足部材１３に支持されており、その下側
面３５は第６図に示すように部材２７の上側而２９とほ
ほ平行で、前方に向うに従い下方に傾斜している。

案内部材３４は部材２１と平行で、案内部材３４の下側
面３５が部材２７の上側面２９に当接するようになって
いる。

停止部材３６が、部材２７に対し平行にして足部材１３
に支持されており、部材２７の前側向３０と平行なほぼ
垂直の後側面３７を有している。

上述した保持装置３０を使用するに当っては、フォーク
リフトが一般的に使用され、該フォークリフトが初めに
当該保持装置の前方から該装置上に貨物を載せる。

第５図に示されるように貨物が荷運び台１６に載せられ
る場合には、該荷運び台のフレーム部材１５を保持装置
の足部材１３上に直接載せる。

貨物を装置１０上に適正に載せた後、当該装置を後方か
ら持ち上げ輸送位置まで運ぶ。

第１図に示すような貨物トレーラ３８上に載せる場合に
は、最後の荷運び台に載せられた貨物だけを保持装置１
０に載せ、当該保持装置とトレーラの前端との間の前後
力向で荷物を固定する。

トレーラ３８を鉄道の平台貨車で運ぶ場合には、貨物叉
びトレーラに厳しい条件が課せられる。

トレーラ３８及びその貨物は、衝突や貨車選定作業の際
、特に前後からの衝撃を受ける。

第１図のトレーラ３８で示すように、保持装置１０及び
荷運び台に載せた貨物を積む作業に於いては、貨物及び
その保持装置を適正に載せるためのフォークリフトによ
る最後の押込みにより、部材２７の歯３１が床２１に対
して浅い刺し込み位置となる。

伺故なら、案内部材３４の下側面３５が第６図に点線で
示すように部材の上側面２９に当接しているからである
。

トレーラ３８が平台貨車に載せられているときに大きな
前方衝撃が加わると、保持装置１０及びその貨物がトレ
ーラ内で後方に動く。

そのような動きは停止部材３６の後側面３７が部材２７
の前側面３０に衝突して、当該保持装置の後方への動き
を止め、一方、部材２７と接している案内部材３４は部
材２７の歯３１は床に対する深い刺込位置とし、それに
より保持装置１０を保持し貨物を保持する。

後方に衝撃が加わると、保持装置及びその貨物はトレー
ラ３８内で前方へ動く傾向がある。

トレーラの貨物に間隙があり、保持装置１０が後方衝撃
によって前方に動く場合には、ピン３３は保持装置が前
方に動いて貨物を再び固定するまで部材２γの歯３１を
床から引き出す。

保持装置１０の新たな位置に於いて、案内部材３４は部
材２７をその歯３１が床２１に刺されるように位置決め
する。

第１図には、保持装置１０が貨物を前後方向で保持する
のに使用する例を示したが、必要がある場合には、横方
向での保持にも使うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明に係る貨物保持装置を用いて貨物を積
載した貨物トレーラの断面図：第２図は、本発明に係る
貨物保持装置を示す斜視図；第３図は、第２図の保持装
置の底面図；第４図は、第２図の保持装置の正面図；第
５図は、積荷した荷運び台を載せた第２図の保持装置の
斜視図；第６図は、第４図の４−４線図；第１図は、第
６図の７７線図；第８図は、歯付摺動部材すなわち床刺
部材の平面図；である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 床の上に載置され、前方部分が拘束されそれから後
   方に伸びる貨物を保持するための装置に於いて；貨物の
   最後部分と床との間で前方に伸びるようにされ、且つ貨
   物を載置する上面が設けられている床接触部材１２．１
   ３と；該床接触部材にその前方端部から離して取り付け
   られ、貨物の後端と係合するほぼ垂直な部材１１と；床
   接触部材の後端部近くに設けられ、床を刺すようにされ
   た床刺部材２７，３１と；床接触部材１２，１３及び床
   刺部材２７，３１間に設けられ、床刺部材に対して相対
   的な床接触部材の後方への動きに基づき床刺部材を床接
   触部材に対して相対的に低い位置に動かし床に深く刺す
   ようにし、また、床刺部材に対して相対的な床接触部材
   の前方への動きに基づき当該床刺部材を元の高い位置に
   戻し床に浅く刺すようにするためのカム手段２９．３４
   と：を有する貨物保持装置。 ２ 上記カム手段２９．３４が、床接触部材２７，３１
   に設けられた後方から前方へ向うに従い下方に傾斜する
   案内面３５と、床刺部材２７に設けられ上記案内面３５
   と係合して案内される面２９とからなる特許請求の範囲
   第１項に記載の装置。 ３ 床刺部材２７．３１が、その底部に床を刺すための
   複数の歯３１を有し、該歯が後方且つ下方に突出してい
   る、特許請求の範囲第２項に記載の装置。