JPS5847330Y2 - 斜交伝動装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 従来、動力を斜め方向に伝達すべく第２図に示すように
二つの軸をユニバーサルジヨイントで連結したものは、
構造が比較的簡単であるが、伝動軸を斜設し、この伝動
軸にスプロケット又はプーリー等の回転体を装着しなげ
ればならないため、斜めの伝動軸及びその軸承等を設け
る広いスペースを必要とすると共に伝動帯を搬送帯とす
る場合に搬送物例えば殻稈が巻き付いたりその受継を円
滑に行い難い欠点があり、また、第３図に示す如く傘歯
車を内装したギヤボックスを用いた場合は高価となるば
かりでなく重量も大となり、かつ殻稈がギヤボックスに
引掛る等の欠点がある。

このような欠点を少しでも改善しべく第５図に示す如く
駆動軸の外側にリング２を−っの直径上でピンＸ１ｔＸ
２により回動自在に連結し、その更に外側に、スプロケ
ットをｙｉ、Ｙ２に連結したものは内側ピンＸ１ｔＸ２
の位置が軸芯に近いので、ピンＸＩ、Ｘ２に大きなトル
クが負荷されることになり、この負荷に対抗する強度と
すると、ピンＸ１ｔＸ２を大きく構成するか又は強度の
大なる良質の素材としなげればならないが、スプロケッ
トを大型に形成すると重量が大となると共に広いスペー
スを必要とするため、そのような変更は一般に困難であ
り、結局小なる動力の伝達にしか適用することができず
、また、大なる強度を有する材料は著しく高価である。

また、継手部に塵芥等が侵入すると、ピンが焼付きを生
じ、特に内側のピンに上記焼付現象を生じ易い等の欠点
がある。

本考案は前述の諸欠点を改善することを目的とするもの
であって、伝動軸の端部又は中途部に、該伝動軸の軸心
方向と一致する長孔８ａを設け、上記長孔８ａに挿入し
たベアリングな長孔８ａと直交する支軸１０により軸支
し、上記伝動軸の外周に回転輪の中心孔を傾動可能に遊
嵌し、前記ベアリングの外輪部に上記回転輪をベアリン
グの直径又はその延長線上の回動支点で連繋したことを
特徴とするものである。

以下図面に示す実施例について本考案を更に詳細に説明
すると、１は走行装置を有する機台上の一側寄りに搭載
した脱穀装置であって、その前方には刈取装置２が装着
してあり、該刈取装置２と脱穀装置１の扱口に沿って設
けた挟扼し−ル付のフィードチェーン３の始端との間に
は殻稈挟持搬送体４が配設してあり、上記フィードチェ
ーン３の後端のスプロケットの駆動軸５には駆動スプロ
ケット６を介して排藁チェーン７が機体の後部の機幅の
中間部に向けて張設されている。

そして、前記駆動軸５の駆動スプロケット６の取付けで
ある部位には円柱状のボス８がピン８ζ８′を貫挿する
ことにより介装してあり、該ボス８の中間部に穿設した
その軸芯を含む長さ方向の長孔８ａにはボールベアリン
グ９を長孔８ａと直交する支軸１０によりボールベアリ
ング９のラジアル方向が上記駆動軸５の軸芯方向と一致
するようにして軸架し、上記長孔８ａの内側面とボール
ベアリング９０両側面との間にはそれぞれ平座金１１゜
１１を入れ、支軸１００両端部はＣピン１３で止められ
ている。

また、前記ボールベアリング９の外周にはリング１４を
嵌装し、その更に外周には駆動スプロケット６を嵌合し
、これを前記支軸１０と直交する方向から螺合した一対
の支点ピン１６．１６によりリング１４の孔１４ａ、１
４ａに、回動自在に連繋しである。

更に前記脱穀装置１の排稈口１７の上側板１７ａに突設
したフレーム１８の先端には排藁チェーン７の終端部を
巻き掛けた遊動スプロケット１９が軸支してあり、その
支軸１９ａの基部はスプリング２０によって排藁チェー
ン７に張力を付与する方向に弾圧してあり、その前部に
はチェーン受ガイド板２１が設けである。

なお、前記支点ピン１６．１６は球体その他の同効手段
と置換し得ることは勿論であり、かつ、支点ピン１６に
ローラーを付設すると回動が更に円滑になる。

また、リング１４を省略して支点ピン１６．１６をボー
ルベアリング９の外輪部に連繋してもよい。

次に作用について説明すると、第８図及び第９図に示す
状態において駆動軸５を矢印ａ方向からみて反時計方向
に９０’回転させると例えば第９図の右上のピン１６は
ベアリング９の外輪及びリング１９と共に支軸１０を中
心としてθだげ回動じて第１１図の０点に至り、駆動軸
５が更に９０’回転すると上記ピン１９は第９図におい
て０点からＣ−Ｃ線の左下方θの位置に移動し、次の１
８０゜の回転で元の位置に復帰することとなり結局駆動
スプロケット６は２θの範囲で揺動することにより駆動
軸５とαという傾斜角を保って回動することになり、排
稈口１７から排出される排藁は、フィードチェーン３の
終端から排藁チェーン７の始端に受は継がれて後方へ搬
送され、その後端において幾幅の中間部へ放出される。

本考案は前述のように伝動軸の端部又は中間部に、ベア
リングをそのラジアル方向が上記伝動軸の軸芯方向と一
致するようにして軸着し、このベアリングの外輪部に回
転輪をベアリングの直径又はその延長線上の回動支点で
連繋したので、回転輪を自在に回転せしめるためのベア
リングの多数の転子を介してその外輪部に連繋されしか
もベアリングは軸杆により伝動軸に軸着し得ることと相
俟って大きな動力を容易に伝達することができる。

しかも中間の連繋部材はベアリングであるから、きわめ
て軽快に斜方向伝動を行うことができると共に塵芥等が
入って発熱することがないようにカバー等の装着も容易
に行い得る。

また、特別な資材を以って特別に製作する必要もなく大
量生産され安価に得ることのできるベアリングを使用す
るので、きわめて安価に得ることができる。

更に回転輪は伝動軸の外周でチェノ等の引張方向に順応
して自在に傾動するのでスムーズな斜交伝動を行うこと
ができ、かつベアリングはボスの長札内に軸支されてい
るので藁等が巻き付くのを防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案を施したコンバインの平面図、第２図、第
３図は従来例の平面図、第４図は別の従来例の側面図、
第５図は他の例の正面図、第６図は本案の要部の分解斜
視図、第７図は同上平面図、第８図は同上拡大平面図、
第９図は要部の一部を破断した平面図、第１０図は同上
側面図、第１１図は第９図に示す位置から９０度回転し
た状態を示す平面図である。 ５・・・・・・駆動軸、７・・・・・・排藁チェーン、
８・・・・・・ボス、９・・・・・・ボールベアリング
、１０・・・・・・支軸、１４・・・・・・リング、１
６・・・・・・支点ピン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 伝動軸の端部又は中途部に、該伝動軸の軸心方向と一致
   する長孔８ａを設け、上記長孔８ａに挿入したベアリン
   グを長孔８ａと直交する支軸１０により軸支し、上記伝
   動軸の外周に回転輪の中心孔を傾動可能に遊嵌し、前記
   ベアリングの外輪部に上記回転輪をベアリングの直径又
   はその延長線上の回動支点で連繋したことを特徴とする
   斜交伝動装置。