JPS5846951Y2 - アブラポンプトリツケブノコウゾウ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、トラクタにおけるリヤーアクスルハウジン
グの改良に関するものである。

従来のりャーアクスルハウジングにおいては、後車輪駆
動用のデフギヤ機構及びホイルギヤ機構をこのリヤーア
クスルハウジングに直接に組込む構造であるため、組込
作業が手狭なものとなって、組立作業時間も長くなって
いる。

そこでこの考案においては、リヤーアクスルハウジング
を、主ハウジングと副ハウジングと軸受台とに分割して
形成し、作業機昇降用の油圧シリンダーを副ハウジング
内上部に没入して取付けできるように設け、軸受台を介
して主ハウジングに軸架したデフギヤー機構とホイルギ
ヤー機構を、主ハウジングと副ハウジングの合致して固
定する動作に伴って副ハウジング内に挿入できるように
構成して、３つに分割されて夫々、小形化した夫夫の部
材である主、副ハウジング及び軸受台の加工及び組立時
の取扱いが容易となるように工夫すると共に、作業機昇
降用の油圧シリンダーを、副ハウジングとは別体でこれ
に没入して取付けるようにして、副ハウジングに油圧シ
リンダーを一体に形成したものよりも、副ハウジングが
一層小形化されて加工等に便利となるように改善したも
のである。

そしてこの考案の一実施例を図にもとづいて説明すれば
、動力農機におけるリヤーアクスルハウジング１を主ハ
ウジング１ａと副ハウジング１ｂと軸受台８とに分割し
て、副ハウジング１ｂには油圧シリンダー３のシリンダ
ーヘッド２を嵌入できる円筒穴４を設け、この円筒穴４
にシリンダーヘッド２を嵌着して、油圧シリンダー３を
固定すると共に、さらに、円筒穴４の外側にて副ハウジ
ング１ｂに取付けている蓋体９とシリンダーヘッド２を
、例えはボルトナツトの如き固定具１０にて強固に固定
することによって、油圧シリンダー３を副ハウジング１
ｂ内に略没入させて取付は得るようにこの副ハウジング
１ｂを構成している。

又、副変速機構５、デフギヤー機構６、ホイルギヤー機
構７は剛性ある鋳造品にて形成した軸受台８に予め軸架
しておき、軸架後の軸受台８の前部を主ハウジング１ａ
に内嵌して取付けた後、副ハウジング１ｂの前端開口部
からホイルギヤー機構７とデフギヤー機構６を副ハウジ
ング１ｂ内にのぞかせて主ハウジング１ａを副ハウジン
グ１ｂに合着し、互いに固定すれば、第１図に示したよ
うに油圧シリンダー３の下方にデフギヤー機構６とホイ
ルギヤー機構７が位置するように、又、油圧シリンダー
３は、デフギヤー機構６とホイルギヤー機構７の内装可
能な空間を副ハウジング１ｂ内に残存しながら、副ハウ
ジング１ｂ内に没入して取付は得るよう構成している。

この考案に係るトラクタにおけるリヤーアクスルハウジ
ングは、上述のように、リヤーアクスルハウジング１を
主ハウジング１ａと副ハウジング１ｂと軸受台８に分割
形成してこのように分割されて小さくなっている軸受台
８にデフギヤー機構６等を取付けする構成であるので、
軸受台８に設ける各軸受の嵌着穴等の芯出し並びに仕上
加工等は極めて容易となり、その上、副変速機構５、デ
フギヤー機構６等は先ずこの軸受台８に軸架して、この
軸受台８の前部を主ハウジング１ａに内嵌して取付けた
後、副ハウジング１ｂ内にホイルギヤー機構７等をのぞ
かせて主ハウジング１ａと副ハウジング１ｂを互いに固
定し、第１図のように動力取出軸をリヤーアクスルハウ
ジング１の下部に挿通すれば、リヤーアクスルハウジン
グ１の組立作業はすべて完了することになるので、上述
した従来構造のりャーアクスルハウジングにおける如き
、ケース状のこのリヤーアクスルハウジング内に直接に
これらの各機構を組込まねばならない手狭な作業は、こ
の考案によってすべて解消されたのである。

そして、副ハウジング１ｂ内に前もって取付は可能に、
若しくは主ハウジング１ａを副ハウジング１ｂに取付け
た後においても、この副ハウジング１ｂに挿着できるよ
うに、構成された油圧シリンダー３は、主ハウジング１
ａに密着された上記各機構を内装する作業には全く支障
することなく、シかも、副ハウジング１ｂ上への突出部
分も無く装架し得たのである。

そして又、このように分割されてリヤーアクスルハウジ
ングよりも小形となった主ハウジング１ａと副ハウジン
グ１ｂは、心出し及び加工、組立作業における取扱いが
容易となったものであり、又、油圧シリンダー３を副ハ
ウジング１ｂとは別体でこれに嵌着し没入させて取付け
ているので、副ハウジングと一体にこの油圧シリンダー
を形成したものよりも、この副ハウジングが一層小形化
されて加工等に便利となったのである。

【図面の簡単な説明】

図はこの考案の１実施例を示すもので、第１図はりャー
アクスルハウジングの縦断側面図、第２図は第１図にお
ける横断平面図である。 符号説明、１・・・・・・リヤーアクスルハウジング、
１ａ・・・・・・主ハウジング、１ｂ・・・・・・副ハ
ウジング、２・・・・・・シリンダーヘッド、３・・・
・・・油圧シリンダー４・・・・・・円筒穴、５・・・
・・・副変速機構、６・・・・・・デフギヤー機構、７
・・・・・・ホイルギヤー機構、８・・・・・・軸受台
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. リヤーアクスルハウジング１を、主ハウジング１ａと副
   ハウジング１ｂと軸受台８とに分割して形成し、作業機
   昇降用の油圧シリンダー３を副ハウジング１ｂ内上部に
   没入して取付けできるように設け、軸受台８を介して主
   ハウジング１ａに軸架したデフギヤ機構６とホイルギヤ
   ー機構７を、主ハウジング１ａと副ハウジング１ｂの合
   接して固定する動作に伴って副ハウジング１ｂ内に挿入
   できるように構成したことを特徴とするトラクタにおけ
   るリヤーアクスルハウジング。