JPS584682B2 - 防菌防藻剤 - Google Patents

防菌防藻剤

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JPS584682B2
JPS584682B2 JP53147152A JP14715278A JPS584682B2 JP S584682 B2 JPS584682 B2 JP S584682B2 JP 53147152 A JP53147152 A JP 53147152A JP 14715278 A JP14715278 A JP 14715278A JP S584682 B2 JPS584682 B2 JP S584682B2
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芳広 小永井
丈夫 大竹
裕 鎌田
弘成 杉山
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Kumiai Chemical Industry Co Ltd
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Kumiai Chemical Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は防菌防藻剤に関し、更に詳細には産業用製品生
産工程における用水系及び産業用製品において障害とな
る細菌、糸状菌、酵母又は藻類等を防除する防菌防藻剤
に関する。
従来から製紙パルプ工場の抄紙工程、工業用冷却水循環
工程、金属加工油循環工程等の用水系及び水性塗料、紙
用塗工液、ラテックス、捺染糊、皮革等の産業用製品に
おいては前記微生物が増繁殖することが知られており、
この現象は生産性及び製品の品質の低下の原因となり、
経済的な損失を伴う。
特に、製紙工場及びパルプ工場における用水系では細菌
、糸状菌及び酵母類が繁殖すると、粘泥物、即ちスライ
ムが附着形成される。
このスライムは白水用系の一部であるリフラー壁又はス
クリーン、インレット又は原質用水系のチェスト壁部に
形成され、多量になると脱落する。
脱落したスライムは原料と一緒に抄紙され紙に目玉など
を生じ紙質の低下を起こし、又湿潤紙強度のバランスを
そこなわせ紙切れの原因ともなる。
これは高速度マシンを使用する場合に特に問題化し、そ
の生産性を著しく低下させ莫大な経済的損失を与える。
製紙関係の用水系における微生物汚染はスライムによる
障害に代表されるが、これと同様、金属加工油循環用水
系においても、微生物が金属加工油剤を栄養物として増
殖し加工油剤の冷却性、乳化性を阻害したり、又悪臭を
発生し作業環境の悪化等の問題を引き起こしている。
又、工業用冷却用水系においては、特に藻類等の発生が
多く、これが管を閉塞し、熱交換率等冷却効率を低下さ
せる。
したがって非能率ではあるが装置を大型にしこの被害の
回避策を取らざるを得ないのが現状である。
最近、系外排出用水の公害問題から各工場においてそれ
ぞれの工程の用水系のクローズド化が進められてきたが
、それに伴ない使用用水は汚染され易くなり微生物の生
育は一そう旺盛となり、今までになく、それら微生物の
繁殖の抑制の問題が深刻となっている。
微生物によるその他の障害は産業用製品である水性塗料
、紙用塗工液、高分子ラテックス、製紙用パルプ、糊、
皮革、金属加工油剤等にも生じている。
これらの産業用製品には微生物による腐敗現象、糸状菌
による製品汚染がある。
したがって用水系中の微生物抑制と同様に産業用製品に
おいても有効な防除剤の開発が望まれている。
従来、これら有害微生物の防除剤としては有機金属化合
物、即ちエチルリン酸水銀(EMP)、フエニル酢酸水
銀(PMA)、トリブチルチンオキサイド(TBTO)
等が使用されてきた。
これらの薬剤については、毒性が高く人体への影響のみ
ならず河川へ排出された際魚介類に影響を及ぼすので、
環境保全の面からもその使用が規制されたものがある。
これら有機金属化合物の代替薬剤として現在、有機塩素
系、有機硫黄系、第四級アンモニウム系の化合物を有効
成分とする防除剤が使用されているが、これらの薬剤は
薬効の面から有機金属化合物に及ばないにしても、それ
らの特性を生かして使用されている。
しかし、用水系のクローズド化に伴なって増大してきた
さまざまな微生物障害に対して、これらの薬剤での増殖
抑制は不可能となってきた。
又、用水系関係の微生物災害だけでなく産業用製品にお
いても同様の傾向がある。
これらの製品はその品質向上を目指し、原料、添加物が
変革しこれらが因子となり更に複雑化した微生物災害が
発生するようになりその対処に苦慮しているところであ
る。
本発明は前記現状に鑑みてなされたものであり、その目
的は環境汚染をもたらすことがなく、用水系及び産業用
製品並びにその生産工程において増繁殖する微生物の防
除に有効な防菌防藻剤を提供することである。
本発明の前記目的を達成するための防菌防藻剤は2−プ
ロムー2−ニトロー1・3−プロパンジオールと 一般式 (但し、式中Xはハロゲン原子を示し、AははHOCH
2CH2CH2−を示す)で表わされる酢酸誘導体の1
種以上又は 一般式 (但し、式中Yは水素原子、アルキル基、アルケニル基
、アルキニル基又はアラルキル基を示し、Rは水素原子
又はハロゲン原子を示し、R′は水素原子又はハロゲン
原子を示し、又RとR′とは結合してベンゼン環を形成
することもある。
Mはアルカリ士類金属、重金属及びアミンより成る群か
ら選ばれた陽イオン原子又は基を示し、Zは錯化合物を
形成するのに十分な溶解度を有する陽イオンMとの化合
物を形成する陰イオン原子又は基を示す。
又aは1又は2の整数を示し、nは陰イオンZが陽イオ
ンMの原子価を満たす整数を示す。
)で表わされるインチアゾロンの1種以上とを有効成分
として含有することを特徴とする。
本発明者は、前記目的に適合する防菌防藻剤を開発すべ
く多角的に検討を行なった結果2−ブロム−2−ニトロ
−1・3−プロパンジオール(一般名ブロノポール。
以下ブロノポールという。)と前記一般式(■)の酢酸
誘導体又は一般式(■)のイソチアゾロンの一種以上と
を含有する組成物が産業上の有害微生物である糸状菌、
細菌、酵母等の防除薬剤として、それぞれ単独で使用す
る場合に比べ極めて優れた効果を示すことを見出したも
のである。
すなわちブロノポールはダブル・エッチ・オ・クロニク
ル〔WHO Chronicll 20(11):42
1、1966〕に記載された化合物であり、生物活性に
ついても多くの研究がなされているが防藻剤を目的とし
て使用する場合、いずれの糸状菌、酵母類に対しても活
性が著しく劣り、又グラム陽性の細菌類に対しても低濃
度では効果は緩慢であり、特に微生物障害菌として防除
の必要なグラム陽性菌類スタヒロコツカス類には高薬量
を必要とする。
一方、一般式(■)の酢酸誘導体は糸状菌に対しては活
性の高い薬剤であるが細菌類全般に対して低濃度では効
力が弱く、実用面では充分な効力を示さない欠点を有す
る。
又一般式(■)のイソチアゾロンは特開昭48−484
65号公報明細書に記載された化合物であり高濃度では
比較的広範囲の細菌類、藻類に活性を示すが低濃度では
抗菌スペクトラムが狭く、最近の複雑化した微生物障害
に対して対応できにくく、期待するほどの効果が得られ
ていない薬剤である。
このようにブロノポール、酢酸誘導体、チアゾロンは各
々欠点をもち単独では従来の非金属系薬剤と同じように
現在の用水系クローズド化における微生物汚染に、又複
雑化した産業用製品の微生物災害に対処できない。
本発明によれば前記のブロノポールと一般式(■)の酢
酸誘導体を1:0.1〜10の割合で、又ブロノポール
と一般式(■)のイソチアゾロンを1:0.1〜10の
割合で混合使用することにより、各々単独使用では活性
を示さない低濃度において卓越した活性を示すものであ
り具体的に説明すると次のような現象が明らかとなった
即ち、ピンクスライム形成菌である酵母のロドトルラ属
の菌に対してブロノポールの最低生育阻止濃度(MIC
)は50μg/mlであり、一般式(■)の酢酸誘導体
の1つである1・4−ビス−(プロムアセトキシ)−2
−ブテンは12μg/mlである。
また、一般式(■)のイソチアゾロンの錯化合物の一つ
である5−クロル−2−メチル−3−イソチアゾロンア
ンモニウムクロライドは24μg/mlである。
以上のようにそれぞれ単剤での最低生育阻止濃度は高濃
度を必要とするが、これら薬剤をそれぞれ1:0.1〜
10の割合、好ましくは1:0.2〜2の範囲で混合使
用した場合予想し得ない低濃度で有効である。
すなわちその効果が緩慢であったロドトルラ属の菌に対
する最低生育阻止濃度はブロノポールと1・4−ビス−
(プロムアセトキシ)−2−ブテンの4:1混合物にお
いては1.5μg/mlという極めて低濃度で満足する
効果を示す。
尚、これらの現象はロドトルラ属に対してだけでなく、
スタヒロコッカス・オウレウス、バチリス・ズブチルス
、フラボバクテリウム属、シュードモナス・エルギノサ
等の細菌類に対しても同様、有効に作用する。
したがって本発明の薬剤は産業上有害な微生物の発生を
少量の薬量で完全に抑制することを可能としたものであ
る。
現在、特に用水系に生育して問題となっているピンクス
ライム形成菌であるフラボバクテリウム属、シュードモ
ナス属、ロドトルラ属の微生物に活性の高いことは本剤
の最も特徴とするところといえる。
本発明の他の特徴はブロノポールと一般式(■)で示さ
れるイソチアゾロンすなわちイソチアゾロンの錯化合物
との混合物よりなる薬剤の安定性である。
すなわち本発明者等の研究によれば錯化合物でないイソ
チアゾロンとプロノポールとを混合した場合、これらが
製剤中ですでに分解し、安定性に欠けるが、一般式(■
)で示されるイソチアゾロンの錯化合物とプロノポール
とを混合した場合には製剤中で分解することなく、塗料
、塗工液、防腐剤、用水に使用した時でも極めて長期間
安定であり、長期間有効に作用することが認められた。
更に錯化合物でないイソチアゾロンとプロノポールと混
合したものと、一般式(■)で示されるインチアゾロン
の錯化合物とプロノポールと混合したものとを比べると
、後者すなわち本発明は用水関係で問題となるピンクス
ライム形成菌であるフラボバクテリウム属、シュードモ
ナス属、ロドトルラ属等の微生物に対して卓越した相乗
効果を示し、また製紙用のスライムコントロール剤、塗
工液、防腐剤として使用する場合、白色度への影響が全
く見られないのに対し、前者はインチアゾロンの分解に
よるものと考えられる分解物によって白色度が著しく影
響されることが認められた。
プロノポールと混合する前記一般式(■)で示される酢
酸誘導体の例として次の化合物が挙げられる。
化合物1 1・2−ビス(ブロムアセトキシ)エタン 化合物2 1・4−ビス(ブロムアセトキシ)−2−ブ
テン 化合物3 ベンジルブロムアセテート 化合物4 3−(2−ブロムアセトキシ)プロパノール 又前記一般式(■)のイソチアゾロンとして次の化合物
が挙げられる。
化合物A 2−メチル−3−インチアゾロン化合物B
2−エチル−3−インチアゾロン化合物C 2−オクチ
ル−4−クロル−イソチアゾロン 化合物D 2−ベンジル−4・5−ジクロル−3−イソ
チアゾロン 化合物E 2−アリル−3−イソチアゾロン化合物F
2−プロピニル−3−インチアゾロン化合物G 5−ク
ロル−2−メチル−3−インチアゾロン 化合物H 1・2−ベンゾチアゾロン 等の塩化亜鉛、臭化亜鉛、ヨウ化亜鉛、硫酸亜鉛、酢酸
亜鉛、塩化銅、臭化銅、硝酸銅、塩化ニッケル、塩化カ
ルシウム、塩化マグネシウム、塩化鉄、塩化マンガン、
塩化ナトリウム、塩化バリウム、塩化アンモン、その他
のアミンクロライド等による錯化合物。
(なお前記化合物は以下の記載において化合物番号で示
される) これらの化合物は各群に属する異種の化合物を混合して
使用することができる。
以上のうちで特に好ましい配合を挙げれば、ブロノポー
ルと化合物1、化合物2又は化合物3との配合、ブロノ
ポールと化合物Gカルシウム(■)クロライドの単品又
はこれらの混合物との場合である。
本発明の薬剤の代表的な製剤形態、使用方法、濃度は次
の通りである。
すなわち、本発明薬剤は乳剤、水和剤に製剤して使用す
るのが好ましいが、それぞれ別個に製剤しておき使用時
に配合することもできる。
産業用水系例えば製紙工場の抄紙工程のスライムコント
ロール剤としては、乳剤をスライムの附着形成個所に室
内試験などの前試験で設定した薬量を一定時間、一定濃
度を保つように添加する。
添加装置は定量ポンプを用いる。添加法としては1日、
1〜2回、8時間連続して添加する連続添加法と高薬量
を1日3回20分間衝撃的に添加する方法とがある。
添加量は抄紙する紙1トンに対し10〜100gの使用
で充分な効果が得られる。
又、産業用製品の微生物防除剤、主に製品の腐敗阻止剤
として使用する場合には、乳剤、水相剤が用いられる。
水性塗料又は製紙用の塗工液に添加する場合は定量ポン
プ又はジョッキ等で添加する。
薬量は製品の貯蔵期間、工程の汚染度によっても異なる
が、通常産業用製品に有効成分として1〜200ppm
添加すれば目的とする汚染阻止効果が得られる。
本発明薬剤は低薬量で充分な効果が得られるところから
製品の物性への影響も少なく、安全面からみても有利な
薬剤といえる。
次に実施例を示して説明するが、本発明はこれらにより
なんら限定されるものではない。
実施例中部は重量部による。
実施例1 乳剤 ブロノポール 40部化合物
2 10部アセトニトリ
ル 30部ポリグロピレングリ
コール 18部ソルポール(登録商標:東
邦化学 2部工業(株)乳化剤) を均一に混合して乳剤とする。
実施例2 乳剤 ブロノポール 30部化合物
1 15部アセトニトリ
ル 30部ジエチレングリコー
ル 23部ソルポール(登録商標:東
邦化学 2部工業(株)乳化剤) を均一に混合して乳剤とする。
実施例3 乳剤 ブロノポール 30部化合物
3 20部ジエチレング
リコール 30部1・1・1−トリク
ロルエタン 18部ソルポール(登録商標:東
邦化学 2部工業(株)乳化剤) を均一に混合して乳剤とする。
実施例4 乳剤 ブロノポール 20部5−ク
ロル−2−メチル−3−イ ソチアゾロンカルシウム(■)ク ロライドと2−メチル−3−イソ 5部チアゾ
ロンカルシウム(■)クロ ライド(3:1の混合物) ジエチレングリコール 75部を均一
に混合して乳剤とする。
実施例5 乳剤 ブロノポール 10部5−ク
ロル−2−メチル−3−イ ソチアゾロンカルシウム(■)ク ロライドと2−メチル−3−イソ 2部チアゾ
ロンカルシウム(■)クロ ライド(3:1の混合物) ジエチレングリコール 88部を均一
に混合して乳剤とする。
実施例6 乳剤 ブロノポール 15部5−ク
ロルー2−メチル−3−イ ソチアゾロンアンモニウム(■) 5部クロラ
イド ジエチレングリコール 80部を均一
に混合して乳剤とする。
実施例7 乳剤 ブロノポール 15部ビス−
(2−メチル−3−インチ アゾロン)ジンク(■)クロライ 5部ド ジエチレングリコール 80部を均一
に混合して乳剤とする。
実施例8 水和剤 ブロノポール 15部化合物
2 15部ネオペレツク
ス(登録商標:花王 2部アトラス(株)湿展
剤) サンエキス(登録商標:山陽パル 15部プ(株
)湿展剤) 珪藻土 66部を均一
に粉砕混合して水和剤とする。
実施例9 乳剤 ブロノポール 30部化合物
4 10部アセトニトリ
ル 30部プロピレングリコー
ル 28部ソルポール(登録商標:東
邦化学 2部工業(株)乳化剤) を均一に混合して乳剤とする。
実施例10 水和剤 ブロノポール 10部5−ク
ロルー2−メチル−3−イ ンチアゾロンカルシウム(■)ク ロライドと2−メチル−3−イソ 2部チアゾ
ロンカルシウム(■)クロ ライドとの3:1混合物 ネオペレツクス(登録商標:花王 2部アトラ
ス(株)製湿展剤) サンエキス(登録商標:山陽パル 2部プ(株
)製湿展剤) 珪藻土 84部を均一
に粉砕混合して水和剤とする。
実施例11 乳剤 ブロノポール 30部2−オ
クチル−4−クロル−3− インチアゾロンカルシウム(■) 5部クロラ
イド ジエチレングリコール 65部を均一
に混合して乳剤とする。
実施例12 乳剤 ブロノポール 30部2−ベ
ンジル−4・5−ジクロル− 3−イソチアゾロンマグネシウム 5部(■)
クロライド ジエチレングリコール 65部を均一
に混合して乳剤とする。
実施例13 乳剤 ブロノポール 20部2−ア
リルー3−インチアゾロン 2部アンモニウム
クロライド ジエチレングリコール 78部を均一
に混合して乳剤とする。
実施例14 乳剤 ブロノポール 30部2−プ
ロビニル−3−イソチアゾ ロンカノレシウム(■)クロライド 5部ジエチ
レングリコール 65部を均一に混合
して乳剤とする。
実施例15 乳剤 ブロノポール 30部2−エ
チル−3−イソチアゾロン 2部カルシウム(
■)クロライド ジエチレングリコール 68部を均一
に混合して乳剤とする。
実施例16 乳剤 ブロノポール 30部1・2
−ベンゾチアゾロンマグネ 2部シウム(■)
クロライド ジエチレングリコール 68部を均一
に混合して乳剤とする。
実施例17 乳剤 ブロノポール 25部5−ク
ロルー2−メチル−3−イ ソチアゾロンカルシウム(■)ク ロライド及び2−メチル−3−イ 2部ソチア
ゾロンカルシウム(■)ク ロライド(3:1の混合剤) 化合物2 8部アセト
ニトリル 30部プロピレング
リコール 33部ソルポール(登録商
標:東邦化学 2部工業(株)乳化剤) を均一に混合して乳剤とする。
比較例1 ブロノポール(30%乳剤) 比較例2 化合物2(10%乳剤) 比較例3 化合物1(10%乳剤) 比較例4 化合物3(10%乳剤) 比較例5 5−クロル−2−メチル−3−イソチアゾロンカルシウ
ム(■)クロライドと2−メチル−3−イソチアゾロン
カルシウム(■)クロライドとの3:1混合物(10%
乳剤) 比較例6 5−クロル−2−メチル−3−イソチアゾロンアンモニ
ウムクロライド(10%乳剤) 比較例7 ビス−(2−メチル−3−イソチアゾロン)−ジンク(
■)クロライド(10%乳剤) 比較例8 化合物4(10%乳剤) 比較例9 2−オクチル−4−クロル−3−インチアゾロンカルシ
ウム(■)クロライド(10%乳剤)比較例10 2−ベンジル−4・5−ジクロル−3−イソチアゾロン
マグネシウム(■)クロライド(10%乳剤) 比較例11 2−アリル−3−イソチアゾロンアンモニウムクロライ
ド(10%乳剤) 比較例12 2−プロピニル−3−イソチアゾロンカルシウム(■)
クロライド(10%乳剤) 比較例13 2−エチル−3−イソチアゾロンカルシウム(■)クロ
ライド(10%乳剤) 比較例14 1・2−ベンゾチアゾロンマクネシウム(■)クロライ
ド(10%乳剤) 比較例15 ブロノポール20%、5−クロル−2−メチル−3−イ
ソチアゾロン及び2−メチル−3−イソチアゾロン(3
:1の混合剤)5%の乳剤比較例16 ブロノポール15%、5−クロル−2−メチル−3−イ
ソチアゾロン5%の乳剤 比較例17 5−クロル−2−メチル−3−イソチアゾロン及び2−
メチル−3−イソチアゾロン(3:1の混合剤)10%
の乳剤 次に試験例を挙げて本発明薬剤の効果を説明する。
試験例1 微生物生育阻止最低濃度試験 ブイヨン液体培地を用いて本発明薬剤の最低生育阻止濃
度を求めた。
ブイヨン液体培地(細菌の場合pH7.5、糸状菌の場
合pH4.2に調整)に前培養した供試菌及び所定の濃
度になるよう本発明薬剤を加えモノ式振とう機で振とう
培養し、24時間後培地の濁度の観察から薬剤の最低生
育阻止濃度(ppm)を求めた。
結果を第1表に示す。
供試薬剤 実施例1〜実施例17及び比較例1〜比較例14の薬剤 第1表から明らかのように本発明薬剤は単用に比べ著し
く低濃度で抗菌性を示した。
比較例2 ピンクスライム形成菌の増殖抑制試験 製紙用水工程中において特に成育旺盛なピンクスライム
形成菌をブイヨン液体培地を用いて24時間振とり培養
し活性化させた後滅菌水で1/100000に希釈する
次に所定の濃度に、本発明薬剤を含有する液体培地18
mlを滅菌したL字管にとり、前述の活性化した供試菌
を接種し28℃で振とう培養する。
培養後6、12及び24時間毎に培地1ml中の生菌数
を測定しピンクスライム形成菌の増殖抑制効果を判定し
た。
結果を第2表に示す。冷却管に附着する緑藻類(Cos
marium)及び藍藻類(Oscillatoria
)を採取して培養し、これを本発明薬剤(実施例4)を
有効成分濃度0.1、0.3、1、3及び10ppmに
希釈したそれぞれの液に1時間浸漬し、取出した後、更
に蒸留水中に24時間浸漬した。
供試藻類の原形質分離の状況を観察することにより死滅
の状態を判断し、藻類を死滅させるに必要な最低有効成
分濃度(ppm)を調べた。
結果を第3表に示す。試験例4 製紙工程スライム附着防止効果試験 日産80トンのクラフト紙を長網抄紙機で抄紙する工場
において、本発明薬剤実施例1、4及び9を一次循環水
系である種箱の紙料希釈水中に、1日6時間原料パルプ
に対し、有効成分で2kg(25ppm)を連続添加し
た。
工程水洗い時インレツト内及びラジクロン内100cm
3のスライム付着重量を測定し、(工程内3ケ所のスラ
イム平均付着量)また連続抄紙期間中スライムが原因と
なる断紙回数を記録し薬剤の効果を確認した。
比較例1、2、5、8についても同様の使用法、薬剤添
加量で薬剤の効果を確認した。
その結果を第4表に示す。
なお、比較薬剤及び薬剤無添加試験においては、スライ
ムの付着量増とスライム剥離による断紙が頻繁に発生し
たため連続抄紙期間を7日または14日間とした。
試験例5 製剤中での安定性試験 供試薬剤50mAを100mlの褐色瓶に入れ、40℃
の定温庫に30日間保存し、3日目に各供試薬剤中の有
効成分をいずれもFID付ガスクロマトグラフィーで分
析し、虐待前の分析値と比較して分解率を求めた。
結果を第5表に示す。試験例6 製紙用塗工液中での安定性試験 pH9.6の澱粉塗工液にブイヨン液体培地及び予め腐
敗させた塗工液を加えて攪拌し、所定濃度になるように
下記薬剤を添加した。
これを30℃の孵卵器に5日間保存した後各塗工液中の
細菌、糸状菌及び酵母の生菌数を測定し、各薬剤の安定
性を調査した。
更に長期間の薬剤の安定性を知るため再び腐敗菌及びブ
イヨン液体培地を加え、更に5日間30℃の孵卵器に保
存し、生菌数の測定により薬剤の安定性を調査した。
その結果を第6表に示す。
試験例7 ピンクスライム形成菌に対する効果 ピンクスライム形成菌であるフラボバクテリウム、シュ
ードモナス及びロドトルラに対する最低生育阻止濃度を
測定した。
本試験は試験例1と同様にして培養し、24時間後の培
地の濁度の観察から薬剤の最低生育阻止濃度(ppm)
を求めた。
その結果を第7表に示す。
試験例8 塗工紙白色度への影響試験 下記の処方に従いPH8.6、固形分42%を含む塗工
液に実施例4又は比較例15の薬剤を所定濃度になるよ
う添加し、面積1m2当り54gの塗工厚紙上にコータ
ーバーNo.18を用いて塗エした塗工後10.5℃で
3分間乾燥させ、ハンター白色度計で測定した。
薬剤無添加品についても測定し薬剤の影響について比較
した。
その結果を表8に示す。
塗工液処方 クレースラリー(65%) 1000 部澱
粉糊(20%) 325アンモニア
水 2ラテックスポリラツ
ク707 136.8(47.5%) 水 395計
1858.8部比較例1
5を添加し塗工した紙は明らかに白色度が低下し、肉眼
にも紙は黄変し薬剤の影響が観察された。
試験例9 製紙スライムを用いた生育抑制効果試験 クラフト紙を抄紙する製紙会社の製紙工程中に付着する
スライム(微生物により形成される粘状物)と白水を採
取し試験に供した。
スライムをホモジナイザーで粉砕し、予めブイヨン液体
培地1%を溶した白水中に分散させる。
スライムを分散させた白水20mlをL字管に19ml
そして所定の濃度になるよう希釈した本発明の薬剤を1
ml加え30℃に温度調整されたモノ式振どう機で連続
振とうする。
30時間後、及び80時間後白水中の生菌数を求めた。
結果を第9表に示す。以上の説明から明らかなように本
発明の防菌防藻は極めて低い濃度で有効であり、かつ著
しく長期間すぐれた効力を持続した。
又、本薬剤は、製剤中又、使用されてからの製品中にお
いて安定であり、よって製品品質への影響も少ない特性
を有している。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 2−ブロム−2−ニトロ−1・3−プロパンジオー
    ルと 一般式 (但し、式中Xはハロゲン原子を示し、AははHOCH
    2CH2CH2−を示す)で表わされる酢酸誘導体の1
    種以上又は 一般式 (但し、式中Yは水素原子、アルキル基、アルケニル基
    、アルキニル基又はアラルキル基を示し、Rは水素原子
    又はハロゲン原子を示し、R′は水素原子又はハロゲン
    原子を示し、又RとR′とは結合してベンゼン環を形成
    することもある。 Mはアルカリ土類金属、重金属及びアミンより成る群か
    ら選ばれた陽イオン原子又は基を示し、Zは錯化合物を
    形成するのに十分な溶解度を有する陽イオンMとの化合
    物を形成する陰イオン原子又は基を示す。 又aは1又は2の整数を示し、nは陰イオン2が陽イオ
    ンMの原子価を満たす整数を示す。 )で表わされるイソチアゾロンの1種以上とを有効成分
    として含有することを特徴とする防菌防藻剤。 2 2−ブロム−2−ニトロ−1・3−プロパンジオー
    ルと 一般式 (但し、式中Xはハロゲン原子を示し、AははHOCH
    2CH2CH2−を示す)で表わされる酢酸誘導体の1
    種以上とを有効成分として含有する特許請求の範囲第1
    項記載の防菌防藻剤。 3 2−ブロム−2−ニトロ−1・3−プロパンジオー
    ルと 一般式 (但し、式中Yは水素原子、アルキル基、アルケニル基
    、アルキニル基又はアラルキル基を示し、Rは水素原子
    又はハロゲン原子を示し、R′は水素原子又はハロゲン
    原子を示し、又RとR′とは結合してベンゼン環を形成
    することもある。 Mはアルカリ士類金属、重金属及びアミンより成る群か
    ら選ばれた陽イオン原子又は基を示し、Zは錯化合物を
    形成するのに十分な溶解度を有する陽イオンMとの化合
    物を形成する陰イオン原子又は基を示す。 又aは1又は2の整数を示し、nは陰イオンZが陽イオ
    ンMの原子価を満たす整数を示す。 )で表わされるイソチアゾロンの1種以上とを有効成分
    として含有する特許請求の範囲第1項記載の防菌防藻剤
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