JPS5846753B2 - 硬貨処理機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は硬貨の処理機において、混合金種中より各金種
毎に選別分類し、その内の最大径金種のみは計数乃至は
包装を同時に行ない、混合硬貨の処理の迅速化を目的と
するものである。

従来の硬貨処理機は、硬貨の選別を計数部の硬貨の送り
込み通路によってのみ行なっていた。

このため同時に２金種以上の硬貨の選別のみで各金種別
の分類は行なえず、混合硬貨を各金種ごとに選別、計数
する場合には、送り込み通路の幅を硬貨直径の大きな硬
貨から順に対応するように金種バンドルを毎回調節して
設定し、−金種ずつ選別、計数していた。

このため、混合硬貨を各金種ごとに選別、分類し且つ計
数するためには、設定した金種の選別、計数のさいに送
り込み通路途中にある選別用の落下口から落ち、処理機
の最下部に溜った、設定された以外のすべての硬貨を、
設定硬貨の処理が終了した後に、処理機の最上部にある
ホッパー内に入れなおし、次なる硬貨を金種バンドルを
操作して設定し、処理するという動作を金種の数だけく
りかえさなければならなかった。

それ故に混合硬貨の中から一金種ずつ選別計数して行く
ため、設定された硬貨以外の硬貨は混合したまま排除さ
れるので、次なる硬貨を設定し選別するさいに排除され
た硬貨をすべてホッパーにもどさなければならないのは
、混合硬貨の量が多い場合には大変な重量となり大きな
労力を要する。

同様に、設定した硬貨以外の硬貨を２度目の処理以降も
ホッパー内に入れるため処理時間が長くかかる。

例えば現在の処理機の処理順序および時間を例をとって
表１に示す。

混合硬貨として日本硬貨で１００円、５０円、１０円、
５円、１円の各硬貨１ｏｏｏ枚ずつ計５０００枚とし、
処理機の処理スピードを１５００枚／分とした場合、 表に示したように従来の処理機では５０００枚の混合硬
貨を各金種ごとに選別計数するのに、のべ１５００．０
枚の硬貨を処理機最上部にあるホッパーに投入しなけれ
ばならない。

本発明は以上のような欠点を改良し、混合硬貨の処理を
能率的に行なうものであって図面に示した本発明の実施
例について詳細に説明する。

第１，２図において水平状に設けられた回転円盤１は、
■ベルト２によってモーターの動力を伝達されプーリー
３を介して矢印方向に回転する。

前記、回転円盤１の外周の一方の約半分は、ベース４に
取り付けられている半円弧状の固定側壁５によって囲ま
れている。

また、他方の外周には、ベース４によって回転円盤１の
円周内側に取り付けられている（取り付は手段は図示せ
ず）弧状のガイド壁６の内周に、そって移動する可動側
壁７によって囲まれている。

可動側壁７は固定側壁５と同心円上に取り付けられ、そ
の下面が、回転円盤１の上面と接触しないように円周方
向に摺動するようになっている。

なお前記固定側壁５の両円弧端と、ガイド壁６の両円弧
端間には混合硬貨取込口８と、分類硬貨取込口９とが構
成されている。

しかして上記可動側壁７の移動によって前記２ケ所の硬
貨取込口８，９には、それぞれ２枚重ね硬貨の取り込み
を防止するためのブロック１０および１１が取り付けら
れている。

可動側壁７の外周には、硬貨分類通路１２が、回転円盤
１と同心的に形成され、且つ硬貨案内板１３により構成
されている。

そしてこの通路１２内には、円盤１の外周が臨み且つそ
の回転方向にそって、径の小さな硬貨から順次落下する
ような通路幅を持つ分類落下口ａ、ｂ、ｃ及びｄがある
。

各落下口ａ −ｂには、それぞれ分類シュート１４゜１
５．１６，１７が取り付けられており、この通路１２土
で分類された各硬貨はそれぞれのシュート１４〜１７に
より、分類硬貨を収納するボックス１８，１９，２０，
２１に運ばれ収納される。

混合硬貨取込口８の部分に設けた混合硬貨案内２２は混
合硬貨を硬貨分類通路１２内へ導くものであり、又分類
硬貨取込口９の部分に設けた分類硬貨案内２３はピン２
４を支点として可動側壁７と連動して硬貨案内板１３或
はガイド壁６との延長線上に移動し得るものである。

前記硬貨案内板１３はその下方にレール２５を有し、且
つこのレール２５は、第３図に明示したように円盤１の
上面に対して傾斜させて取り付けることによって、硬貨
分類のさいに硬貨を案内板１３に接触させる力として、
硬貨が円盤１によって与えられる遠心力の外に、硬貨に
作用する重力の分力ｇｓが矢印方向に働らくので、硬貨
をより確実に案内板１３にそって移動させることができ
ることにより、硬貨分類の精度を上げることができる。

なお２６は送り込み通路で、周知の如く送りベルト２７
、選別落下口２８、並びに計数星歯車２９、集積筒３０
が設けられる。

又３１は排除シュート、３２は排除硬貨のボックスであ
る。

なお上記の混合硬貨取込口８と分類硬貨取込口９とは可
動側壁７により選択的に開閉されるようになっているが
、混合硬貨取込口８は混合硬貨案内２２により閉鎖して
固定側壁５と同一円周内面を形成するようにし、分類硬
貨取込口９のみを可動側壁７により開閉するようにして
も、以下に説明する作用上より明らかなことである。

今混合硬貨を処理するさいには、可動側壁７、分類硬貨
案内２３は第１図ａで示す位置に固定されている。

この状態でホッパー（図示せず）内に投入された混合硬
貨は周知の供給ベルトによって、適量づつ回転円盤１内
に落とし込まれる。

落とし込まれた硬貨は、円盤１の回転により遠心力を与
えられ固定側壁５内周にそって移動し、混合硬貨取込口
８よりブロック１０によって硬貨の重なりをなくして一
枚づつ規制されて硬貨分類通路１２内に送られる。

ここで、各硬貨は、硬貨の径に対応した通路幅を持つ分
類落下口ａｓ ｂｓ Ｃｓ ｄにより、径の小さ
な硬貨から分類されて各硬貨収納ボックス１８〜２１の
順に収納される。

この分類通路１２内で分類されなかった、硬貨径の最も
大きな硬貨は、分類硬貨案内２３にそって移動し、※※
送りベルト２７によって送り込み通路２６内に送られ、
計数され且つ１定枚数が包装される。

斯くして全混合硬貨の処理後、分類通路１２によって分
類された各硬貨を、可動側壁７を移動して且つ分類硬貨
案内２３を第１図すのようにして、ホッパー内に１金種
づつ投入して、従来の処理機と同様に各硬貨の処理動作
を行なう。

上記本発明の処理機の処理順序および時間を例にとって
表２に示す。

混合硬貨を１００円、５０円、１０円、５円、１円の各
硬貨１０００枚づつ計５０００枚とし処理機の処理スピ
ードを１５００枚／分とし、表１と同じ条件下とする。

表１と表２と較べると処理時間で３１５ですみ且つ２回
以後は硬貨１０００枚づつホッパーに入れるのでその労
力は可成り楽となって、婦女子でも取扱いできる。

又分類通路を回転円板の外周に沿って取り付けたたけな
ので形態が大きくならない。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の実施例を示したもので第１図ａは要部の平
面図で混合硬貨の処理状況を示し、第１図すは分類硬貨
の処理状況を示した要部の平面図、第２図は同じく切断
側面図、第３図は一部拡大断面図である。 符号、１は回転円盤、５は固定側壁、６はガイド壁、７
は可動側壁、８は混合硬貨取込口、９は分類硬貨取込口
、１８〜２１は分類硬貨のボックス、２２は混合硬貨案
内、２３は分類硬貨案内、２５はレールであり、ａ −
ｄは各硬貨の分類落下口である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 回転円盤を用いて硬貨の選別、計数、包装を行なう
   硬貨処理機において、回転円盤の外周の一部に沿って設
   けられる固定側壁に、混合硬貨取込口と分類硬貨取込口
   とが硬貨分類通路に連通して形成され、且つ前記固定側
   壁と同心円のガイド壁が設けられ、該ガイド壁に沿って
   前記両取込口を選択的に開閉する可動側壁を形成し、前
   記両取込口に臨んで混合硬貨案内と分類硬貨案内とを有
   し、この両案内の内少くとも分類硬貨案内は、硬貨分類
   通路端に形成した硬貨の送り込み通路に、硬貨分類通路
   或は分類硬貨取込口とに選択的に連通ずるように可動と
   したことを特徴とする硬貨処理機。