JPS5846640Y2 - 電気メガホンのマイクコ−ド引出構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電気メガホンのマイクコード引出構造に関する
ものである。

従来のメガホンケースとマイクロホンとがカールコード
等のマイクコードで接続されたマイク分離型の電気メガ
ホンは、前記メガホンケースに設けられたコード引出部
と、マイクコードの端部が接続されたアンプ接続部との
間に、該マイクコードに余裕をもたせ、外力によりメガ
ホンケースからマイクコードから引張られてもマイクコ
ードのアンプ接続部に無理な負荷が加わらないようにす
るため、コード引出部の近傍にコードストッパを用いて
マイクコードを固定するのが通例であった。

そのため、上記のような構成では、通常、コードストッ
パを設けなければならず、部品点数が多くなり、又その
コードストッパを取付ける作業により組立作業も面倒に
なるという不具合があった。

そこで、本考案は、かかる点に鑑み、内壁体及び外壁体
よりなる二重構造の本体ケースの両壁体間のスペースで
、マイクコードの一部分を屈曲せしめて該マイクコード
を本体ケースの外側へ引き出すことにより、マイクコー
ドを固定するコードストッパを必要としない電気メガホ
ンのマイクコード引出構造を提供することを目的とする
ものである。

以下、本考案の構成を実施例について図面に基づいて説
明する。

第１図乃至第３図において、１は電気メガホンで、ホー
ンユニット２と駆動ユニット３とを結合してなるスピー
カ部４、該スピーカ部４の後部に連結され、かつ、アン
プ５と電池６とを収容する円筒状の本体ケース７、該本
体ケース７の後方に蝶番８と開閉具９とで連結され、か
つ、電池接触板１０とマイクハンガー１１とを具備する
蓋体１２及び前記本体ケース７の上部に取り付けられて
いるハンドル１４及び蓋体１２後部に掛止されたマイク
ロホン１３にて主要部が構成されている。

前記本体ケース７は、内壁体１５及び外壁体１６よりな
る二重構造で、ＡＢＳ樹脂その他の合成樹脂にて一体に
成形されている。

前記内壁体１５と外壁体１６とは、半径方向の補強リブ
１７にて連結され、内壁体１５の左右内側に、ガイドレ
ール１８．１８が対設されている。

１９は本体ケース７の下部に設けられた支持脚である。

前記アンプ５は、Ｌ形シャーシ２０にプリント基板２１
がほぼ平行に並設されてなり、内壁体１５のガイドレー
ル１８に沿って差込まれて収容されるように構成されて
いる。

前記電池収納部２２は、本体ケース７の下部で、内壁体
１５と外壁体１６との間に設けられ、電池６が８個収納
されるように構成されている。

２３は一端がプリント基板２１に半田付けされたカール
コード（マイクコード）で、内壁体１５及び外壁体１６
前端縁の一部が欠切されてなる切欠き２４を通じて本体
ケース７の外部へ導出されている。

２５は外壁体１６の切欠き２４に嵌着されたゴムブッシ
ングで、カールコード２３と、切欠き２４との摺接によ
る摩損を防止する（第４図参照）。

前記内壁体１５及び外壁体１６の間のスペースにカール
コード２３の一巻分が位置し、コードストッパとして作
用している（第５図参照）。

なお、内壁体１５と外壁体１６との間のスペースは、コ
ード径よりやや大きく、カールコード２３の巻き径より
小さい位が望ましい。

また、カールコードでない通常のマイクコードの場合は
、一巻きだけ巻いて両壁体１５，１６間のスペースにそ
の一巻きを位置せしめることによりできる。

さらに、マイクコード２６の取付けは、第６図に示す如
く、内壁体１５及び外壁体１６の切欠き２４゜２４の位
置が互い違いになるようにして、マイクコード２６を屈
曲せしめて、コードの一巻きと同様な効果をもたせるこ
とができる。

なお、本例では、切欠きを通じてマイクコードを導出す
る構造について説明しているが、取出孔を通じてマイク
コードが導出されるように構成することもできる。

なお、また、２７はプリント基板２１に装着された電子
部品、２８は吊下げベルトである。

上記カールコード２３の取付けは、ゴムブッシング２５
をカールコード２３の一端から嵌挿せしめて少なくとも
一巻き分が残るように移動せしめ、その後に本体ケース
７の内壁体１５と外壁体１６との間に前記−巻き分を押
し込み、切欠き２４にゴムブッシング２５を嵌着せしめ
ることにより行うことができ、極めて簡単である。

また、外力によりカールコード２３が引張られても、内
外壁体１５．１６間のスペースに半固定的に収納された
カールコード２３の一部分（一巻き分）に、その引張力
は吸収され、カールコード２３とプリント基板２１との
接続部には直接に負荷がかからず、前記−巻き分がコー
ドストッパと同様な機能を有する。

以上要するに、本考案は、外壁体の引出孔若しくは切欠
きを通るマイクコードの部分に対し、外壁体及び内壁体
の間に位置する前記部分に連続する部分が屈曲している
ものである。

本考案は、以上のように、本体ケースの外壁体と内壁体
との間の空間にて、マイクコードを屈曲せしめたため、
外力によりマイクコードが引張られてもその屈曲部分に
て外力が吸収され、コードストッパを用いることなく、
マイクコードと電子部品との接続部に負荷がかからない
という優れた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施態様を例示するもので、第１図は分
割して示す電気メガホンの斜視図、第２図は同断面側面
図、第３図は同断面背面図、第４図は同側面図、第５図
はコード取出部の断面図、第６図は変形例の同断面図で
ある。 １・・・・・・電気メガホン、６・・・・・・電池、７
・・・・・・本体ケース、１１・・・・・・マイクハン
ガー、１３・・・・・・マイクロホン、１５・・・・・
・内壁体、１６・・・・・・外壁体、２３・・・・・・
カールコード、２４・・・・・・切欠き、２５・・・・
・・ゴムブッシング、２６・・・・・・マイクコード、
２７・・・・・・電子部品。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 二重構造に形成された本体ケースの内壁体及び外壁体そ
   れぞれに、引出孔若しくは切欠きが設けられ、該引出孔
   若しくは切欠きを通じて内壁体内で一端が電子部品に接
   続されたマイクコードが導出され、前記両壁体間におい
   てマイクコードが屈曲してなることを特徴とする電気メ
   ガホンのマイクコード引出構造。