JPS5846170Y2 - 多層建物における無目装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 押出形材より成る多層建物における無目材を中空箱形断
面形体とすることは強度上必要不可欠であり、斯様な無
目材に土壁、中間壁、下側中間壁および下壁の各壁間に
それぞれ空間を設け、この無目材の中間壁上の空間に上
位層のガラス板の下辺を挿入して支持させ、下壁上の空
間に下位層のガラス板の上辺を挿入して支持させた多層
建物における無目装置は公知である。

本考案はこの公知の無目装置の水密性能の向上を図った
ものであって、前記空間に屋外に連通ずる孔を形成し、
外気圧の導入および浸入した水および内部結露水の排出
を行えるようにしたものである。

本考案を図面に示した実施例について説明すると、図面
はカーテンウオールに実施した例を示し、１は無目材、
２はガラス板である。

無目材１は押出し形材で作られ中空箱形断面をなし、上
側壁３の溝孔に上位ガラス板２の下辺を気水密材４，４
を介在させて挿入し、中間壁５上に受材６を介して支持
させており、また、下壁７の溝孔に下側ガラス板２の上
辺を気水密材４，４を介在させて挿入している。

上壁３と中間壁５との間には縦壁８により空間９，１０
が形成され、中間壁５の外側部および縦壁８の下部には
それぞれ１１．１２を設けて中間壁５と下側中間壁１３
との間の空間１４と連通させており、下側中間壁１３の
外側位置および下側中間壁１３と下壁７との間の空間１
８を構成する縦壁１５にはそれぞれ外気に通ずる孔１６
．１７を設けである。

１９は上壁３のガラス板内側位置に設けた水抜孔であり
、２０はその水抜孔に設けた逆流防止弁である。

２１は耐火ボードを示す。本考案の無目装置は前記のよ
うに構成されるものであるから、ガラス板を支持させた
空間に孔を通じて外気が導入されており外気圧と同圧で
あるからガラス面に沿っての水の浸入は防止され、万一
浸入した水は孔を通じて外部へ排出され、また、無目科
内部結露水も同様に外部へ排出される。

従って無目付部分の水密性能が向上されるものである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例を示す縦断面図である。 図中、１・・・・・・無目材、２・・・・・・ガラス板
、３・・・・・・上壁、４・・・・・・気水密材、５・
・・・・・中間壁、６・・・・・・受材、７・・・・・
・下壁、８・・・・・・縦壁、９．１０・・・・・・空
間、１１．１２・・・・・・孔、１３・・・・・・下側
中間壁、１４・・・・・・空間、１５・・・・・・縦壁
、１６．１７・・・・・・孔、１８・・・・・・空間、
１９・・・・・・孔、２０・・・・・・逆流防止弁。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 押出形材から戒る中空箱形断面形を備え、土壁。 中間壁、下側中間壁および下壁の各壁間にそれぞれ空間
   を設けた無目材の中間壁上の空間に上位層のガラス板の
   下辺を挿入して支持させ、下壁上の空間に下位層のガラ
   ス板の上辺を挿入して支持させた多層建物における無目
   装置において、前記上部空間および中間空間のそれぞれ
   の最下位部並びに下部空間それぞれに屋外に連通ずる孔
   を設けた無目装置。