JPS5846015B2 - 静電記録体の製造方法 - Google Patents

静電記録体の製造方法

Info

Publication number
JPS5846015B2
JPS5846015B2 JP12287978A JP12287978A JPS5846015B2 JP S5846015 B2 JPS5846015 B2 JP S5846015B2 JP 12287978 A JP12287978 A JP 12287978A JP 12287978 A JP12287978 A JP 12287978A JP S5846015 B2 JPS5846015 B2 JP S5846015B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording layer
dielectric recording
dielectric
thickness
electrostatic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP12287978A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5550248A (en
Inventor
正和 岩佐
泰明 湯山
光夫 飯田
知 本庄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP12287978A priority Critical patent/JPS5846015B2/ja
Publication of JPS5550248A publication Critical patent/JPS5550248A/ja
Publication of JPS5846015B2 publication Critical patent/JPS5846015B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は繰返し使用に適した静電記録体、特に比較的厚
い誘電記録層を有する静電記録体の製造方法に関する。
従来静電記録体が繰返し使用されることはあまりなく、
紙等の支持体上に5〜10μ程度の厚さの誘電記録層を
設けた静電記録紙に直接針状放電電極から放電を行なう
か、あるいは光導電層上にあらかじめ形成された静電潜
像を転写するかして誘電記録層上に静電潜像を得、この
静電潜像をトナー現像して直接誘電記録層上に定着して
いた。
最近、罫書き、マーキング等の自動化が試みられるよう
になり、その様な技術の中に静電記録を利用するものが
登場している。
例えば特開昭5274415号およびその関連特許出願
である特願昭52−27756号および特願昭5227
757号には、鉄鋼プラント等で連続生産される鋼材等
への高速度のマーキングを目的とするマーキング装置が
述べられている。
このマーキング装置は、針状放電電極を用いて、繰返し
使用されるエンドレス状の静電記録体の表面にドツト状
のパターンで表わした静電潜像を形成し、この静電潜像
をトナーで現像した後この1ヘナー像をいったん転写ベ
ルトに転写し、この転写ベルトを介してトナー像を走行
している鋼板等の上に間隙転写するものである。
このマーキング装置で記録される画像は太きいため、径
の大きい放電電極が用いられている。
また静電記録体はクリーニング装置によってクリーニン
グされるが、クリーニングが充分でないと残ったトナー
が放電電極に付着して目詰りを起す。
これを防止するため、放電電極が静電記録体に対して通
常50〜150μ程度の広い間隙をもって配される。
上述のように放電電極と静電記録体との間隙を広くした
場合、静電記録体の誘電記録層の層厚は比較的厚くする
のが望ましい。
というのは放電の進行の容易さという点から見れば層厚
は薄い方が望ましいのであるが、現像のし易さおよび転
写ベルト等の他の支持体上への転写の容易さを考えると
層厚は適当に厚くする必要がある。
一般に誘電記録層は電気的特性として電荷保持力および
適当な静電容量を有することが必要である。
電子写真感光層と同様に誘電記録層も静電潜像形成後現
像が行なわれる迄(もしくは現像後転写が行なわれる迄
)その電荷を保持することが必要であり、一般には表面
抵抗で1013〜14Q/口以上、体積固有抵抗で10
12〜13QCrIL以上の抵抗が必要である。
一方、放電により静電潜像を形成することから見ると、
誘電記録層は回路的にはコンデンサに相当し、その単位
面積当りの静電容量Cは次式で与えられる。
ここでd:誘電記録層の厚さ ε:誘電記録層の比誘電率 ε0:真空の誘電率 このCの値により静電潜像の表面電位が決り、現像のし
易さが決る。
特に現像法にいわゆるタッチダウン法の如く単一成分型
現像剤を用い、空間的にもコンパクトな系になり易いも
のを採用すると、背景部もトナ一層に近接するので誘電
記録層の層厚が薄い場合にはカブリを生じ易く、ある程
度以上の層厚が給体に必要となる。
具体的には誘電率が3.1程度のポリエチレンテレフタ
レートの如き絶縁性樹脂からなる誘電記録層の場合、7
5〜125μが最も好ましい層厚となる。
誘電率の高い絶縁性樹脂の場合、誘電率の増加分だけよ
り厚い膜厚が好ましい事になる。
換言すれば、実際の誘電記録層の層厚をd (、ak
その比誘電率をεとした時、d/εの値(電気的厚さ)
が20〜40程度になることが望まれる。
上述の様な厚い誘電記録層を導電性基体上に均一にかつ
平滑に設ける事は非常に困難である。
特に得られる最終的構造がエンドレス状であり、誘電記
録層は繰返し何百回も用いられる事を前提とすると、誘
電記録層表面はクリーニングが可能な様に充分平滑であ
り、かつ機械的にも丈夫でなければならない。
誘電記録層は絶縁性樹脂を揮発性溶剤に溶解あるいは分
散してなる塗布液を用いて、すなわち揮発性溶剤を用い
て作製することができる。
しかしながら、溶剤を用いて比較的厚い誘電記録層を作
製する場合には、溶剤の揮発に非常な長時間を要し、層
中に溶剤が残留した場合には電気的特性が安定せず、ま
た電気絶縁性も悪くなる。
さらに溶剤を用いて比較的厚い誘電記録層を作製する場
合には、たれ、むら、泡等を生じ易く、良好な塗膜を形
成することが困難である。
上述の欠点は薄い塗膜を繰返し形成することによって解
消することができるが、繰返しの塗布によって比較的厚
い誘電記録層を作製する場合には加工費がかさみ、また
誘電記録層の性能の再現性が悪くなる。
なお、本明細書でいう「揮発性溶剤」とは、絶縁性樹脂
を溶解あるいは分散するためのものであって、誘電記録
層成分とならず乾燥によって揮発し層外に逃げて行く塗
布液成分を意味する。
また、厚い誘電記録層は絶縁性樹脂を揮発性溶剤に溶解
あるいは分散してなる塗布液を用いることなく、すなわ
ち揮発性溶剤を用いることなく粉体塗装法等の技術で容
易に作製することができるが、単に粉体塗装法で得た誘
電記録層は表面の平滑性が不充分であり、クリーニング
を充分に行なうことができず、繰返し使用に耐え得るも
のではない。
また粉体塗装法で得た誘電記録層の表面を研摩して平滑
にしあげると、その原因ははっきり分らないが帯電特性
および減衰特性が大幅に抵下し、誘電記録層としての電
気的特性が著しく低下することが判明した。
本発明は上述のような状況に鑑みてなされたものであり
、良好な緒特性を有する繰返し使用に適した静電記録体
、その中でも特に比較的厚い誘電記録層を有する静電記
録体を提供することを目的とするものである。
本発明者等は、先ず粉体塗装法を代表とする揮発性溶剤
を用いない方法で導電性基体上に第1の誘電記録層を設
け、その表面を研摩して平滑にしあげると同時にこの第
1の誘電記録層の厚さが目的とする誘電記録層厚の大部
分となるようにし、次いでこの第1の誘電記録層の研摩
面上に、揮発性溶剤を用いる方法で、上記第1の誘電記
録層の厚さとの和が目的とする誘電記録層厚となるよう
な厚さの第2の誘電記録層を設けることによって静電記
録体を製造すれば上記目的が達成されることを見出し、
本発明を完成するに至った。
すなわち本発明の静電記録体の製造方法は、導電性基体
上に第1の絶縁性樹脂からなる第1の誘電記録層を揮発
性溶剤を用いない方法で設け、しかる後この第1の誘電
記録層の表面を研摩して研摩後の層厚変動が±10%を
越えないような平滑度にしあげると同時にこの第1の誘
電記録層の厚さを目的とする誘電記録層厚の70%乃至
95%とし、次いで第2の絶縁性樹脂を揮発性溶剤に溶
解あるいは分散してなる塗布液を上記第1の誘電記録層
の型摩面上に塗布して上記第1の誘電記録層の厚さとの
和が目的とする誘電記録層厚となる厚さの第2の誘電記
録層を設けることを特徴とする。
本発明の製造方法によって得られる静電記録体を電気特
性面からみれば、先に述べた電気特性のうち電荷保持力
を第2の誘電記録層が担い、必要な静電容量を得る役割
および現像時における背景部へのカブリを防ぐために必
要な誘電記録体の厚さを得る役割を第1の誘電記録層が
担っている。
この様に、本発明の製造方法によって得られる静電記録
体は第1の誘電記録層と第2の誘電記録層とに別々の機
能を持たせ、全体的に誘電記録層として良好な特性を持
たせている所に特徴がある。
おそらくは第1の誘電記録層の研摩面は除去しにくい不
純物が埋め込まれたような状態となっており、それ自身
で表面電荷を保持する事はむづかしいが、その上に薄く
第2の誘電記録層を設けられた時はその面における横方
向の伝導等は無視し得る程度なのであろう。
以下本発明の詳細な説明する。
導電性基体としては金属の円筒、ベルト等が先ず挙げら
れる。
またプラスチックフィルム、紙等に導電層を設けたもの
も用いられる。
放電電極との間隙を精度良く保つという点では円筒が極
めて望ましい。
プラスチックのエンドレスベルトは超音波接合のような
技術で作られるし、金属のエンドレスベルトについては
写真フィルム用製帯機の技術等が応用できる。
基体表面に薄い導電層があり、基体そのものは絶縁性の
場合は誘電記録層を設けた時の接地または結縁の方法を
考えておく必要があり、例えばベルトの側端に導電部を
露出しておく等の技術がある。
第1の誘電記録層の形成は用いられる絶縁性樹脂の基体
に対する密着性が良ければ直接基体上に行なえるし、密
着性が不充分な時は下塗りを設ければよい。
第1の誘電記録層形成に用いられる塗装技術としては、
静電粉体塗装法、流動浸種粉体塗装方法等の粉体塗装法
が挙げられる。
静電粉体塗装法の場合、一般に行なわれている様な条件
で作業を行えばよく、絶縁性樹脂としてはポリエステル
、特に熱硬化性ポリエステル、エポキシ樹脂、弗素樹脂
等が特に好適であり、最も好ましいのはエポキシ樹脂お
よび熱硬化性ポリエステルである。
これら絶縁性樹脂は硬化後の厚さが100〜500μ、
より好ましくは100〜400μとなるように塗装され
る。
基体が円筒である場合は定速回転子加熱され塗膜は硬化
される。
第1の誘電記録層は機械的に研摩し易いことが必要であ
り、さらに第2の誘電記録層を塗布した時溶剤によって
甚しく膨潤しないことが必要であるので、用いられる絶
縁性樹脂は架橋性のものであるのが望ましい。
また一般1こ樹脂だけでは研摩作業性は不充分であるの
で、絶縁性樹脂に硬質の無機顔料を分散させたものを用
いるのが好ましい。
顔料としてはT iO2、Cr O2、F e 203
等が望ましく、その充填量は層容積中の4〜20%が好
ましく、より好ましくは5〜15%である。
充填量が20%を越えると絶縁性が低下しすぎたり、絶
縁耐力が低下し放電時にピンホールを生じ易くなる。
上述の方法で得られた第1の誘電記録層を観察すると、
表面の平滑性が不充分であり、10〜数10μ程度の凹
凸が細いピッチで存在する。
これを研摩後の層厚変動が±10%を越えないように研
摩するわけであるが、大体平均的に数10%程度を削り
落せば層厚に対し変動の幅が±10%以下の平滑性が得
られる。
この研摩によって第1の誘電記録層の厚さは目的とする
誘電記録層厚の70〜95%とされる。
従って第1の誘電記録層はあらかじめ研摩によって削り
落される厚さだけ余分に厚く形成されていなければなら
ないことは言うまでもない。
以下の説明から明らかなように、誘電記録層の表面平滑
度が非常に重要である。
まず誘電記録層と放電電極先端の距離が一定でなければ
一様な放電は保証されないから、静電潜像自身にむらを
生じてしまう。
さらに現像操作時にも現像の方法によっては同じ問題が
生じ、多くの場合静電潜像のむらは強調される傾向にあ
る。
判り易い例を挙げると、層厚の薄い部分は放電電極から
遠いため、静電潜像の電位は他の部分より低くなり易(
/チ現像にタッチダウン法を採用した場合、凹部はやは
り現体用のトナー面から遠いため、さらに濃度が下がる
傾向にある。
誘電記録層表面の平滑性はその表面を繰返し使用する時
はさらに重要であり、微細な凹部につまったトナーはク
リーニング操作時に除去されにくく、誘電記録層表面よ
り軟質なトナーはさらに異物を付着させ易く、長期間使
用している時に障害を生ずる事になる。
静電記録体を繰返し使用する場合、その構成はエンドレ
スとなるが、代表的には円筒状に作られる。
その場合、実現したい放電間隙と誘電記録層の層厚のむ
らによる半径のばらつきを比較する時、後者は前者より
も小さくなくてはならず、望ましくは前者の20〜30
%以下が良い。
剛体円筒自身の加工精度は5ン100O程度を実現して
おり、円筒の半径が500y+π位としても変動は精々
るμに過ぎない。
特願昭52−27756号第7図に説明されているよう
に、放電電極と誘電記録層表面との間隙がばらつく事は
記録の一様性を大きく損う。
具体的には電極間隙は100μ前後であるので、誘電記
録層厚の変動は絶対値として±20μまでしか許されな
い。
後の実施例にも述べられている様に粉体塗装法で数10
0μの誘電記録層を形成すると局部的にどうしても層厚
がばらつき、その値は±35〜50μに達してしまう。
後の実施例にも示される様に、研摩前は絶縁性の良かっ
た第1の誘電記録層も研摩後は一般に電位保持能が低下
する。
この理由は明らかではないが、先に述べた様に第1の誘
電記録層は研摩し易くするために充分硬い絶縁性樹脂中
に顔料を添加しておくのが通常であり、この顔料の存在
が上記問題に関係しているらしい。
すなわち1つの推測として、加熱して硬化された状態の
第1の誘電記録層ではその表面に顔料が露出している事
はまずないのであるが、研摩後は顔料が直接露出してい
ると考えられる。
また研摩に用いた材料が表面に混入し、沿面伝導を助長
していることも充分考えられる。
表面研摩後の第1の誘電記録層が有する上述の欠点は、
その研摩面上に揮発性溶剤を用いて薄い第2の誘電記録
層を設けることによって完全に解消される。
すなわち、ポリエステル、エポキシ樹脂、アルキド樹脂
等の絶縁性樹脂を揮発性溶剤に溶解あるいは分散した塗
布液(エマルジョンも含む)を研摩面上に塗布し、第1
の誘電記録層に比較して薄い第2の誘電記録層をこの第
2の誘電記録層の厚さと第1の誘電記録層の厚さとの和
が目的とする誘電記録層厚となるように設ければ理想的
な特性を弔する静電記録体を得ることができる。
先に述べたように第1の誘電記録層は目的とする誘電記
録層厚の70〜95%となるように設けられる。
従って第2の誘電記録層厚は目的とする誘電記録層厚の
5〜30%となるように設けられる。
この第2の誘電記録層厚が目的とする誘電記録層厚の5
%より薄くされる場合には表面絶縁性の向上が不充分で
あり、従って表面電位の上昇が不充分となる。
一方、第2の誘電記録層厚が目的とする誘電記録層厚の
30%より厚くされる場合には乾燥に長時間を要する、
たれ、むら、泡等が生じる等、先に述べたような揮発性
溶剤を用いる方法のみで厚い誘電記録層を形成する場合
の欠点が生じるようになり良好な誘電記録層は得られな
い。
なお塗布液は不飽和ポリエステルの場合のように、溶剤
が反応で固化するものであってもよい。
この第2の誘電記録層形成において注意すべき事として
は、もはや研摩等の処理を施さなくても充分な平滑性が
得られるように塗布を行なうことである。
本発明の方法の利点の1つであるが、第2の誘電記録層
は第1の誘電記録層に比べて薄く、たかだか30μ程度
でよいため、スプレィ法、浸種法等の塗布方法でも、た
れ、むら等を生じる事がほとんどない。
一般に第2の誘電記録層には通常の意味での顔料を含ま
せる必要はないが、クリーニンク゛性を向上せしめるた
めに金属6峙、弗素樹脂粉末等を低濃度含ませることが
望ましい場合もある。
なお第2の誘電記録層に用いられる絶縁性樹脂は第1の
誘電記録層に用いられる絶縁性樹脂と同じものであって
もよいし、あるいは別のものであってもよく、それぞれ
の絶縁性樹脂は目的とする静電記録体の諸特性に応じて
選択される。
次に実施例によって本発明を説明する。
実施例 1 (第1の誘電記録層形成) 表面精度を5/1000mm程度に仕上げた金属円筒基
体に一般の塗装工程で通常行なわれている前処理と同じ
方法で2〜3μのリン酸塩皮膜を基体の表面に形成した
次に上記アンダーコート層上に、アンダコート層と基体
との密着性能を増強するためエポキシ系粉体塗料EPX
−6103(ソマール社製、この塗料は無機顔料を30
重量%含む)を静電塗装法で吹付け、熱硬化させてプラ
イマ一層とした。
この塗装は円筒基体にプライマ一層を均質に形成するた
めに基体を回転させながら行なった。
塗装装置としてはサメス社製手吹型静電塗装機を用い、
吐出量300 g1分、スプレー速度22m/分、スト
ローク数48回の塗装条件で吹付けを行なった後、熱風
乾燥炉中で180℃で1時間熱硬化を行なつtも得られ
たプライマ一層の厚さを電磁式膜厚計で測定したところ
20μであった。
次に顔料を含まないタイプのエポキシ系粉体塗料BPX
−6072(ソマール社製)をプライマ一層形成の場合
と同じ装置で、吐出量34097分、スプレー速度22
m/分、ストローク数45回の塗装条件で吹付け、熱風
乾朦炉で220°Cで2時間熱硬化を行ない、第1の誘
電記録層とした。
得られた第1の誘電記録層の性能測定値を下記第1表、
1−1に示す。
第1表から明らかな様に、同−基体内において画像の鮮
明度にばらつきがあり、品質的に不充分なものであつt
も画像の鮮明度がばらつく原因については、第1の誘電
記録層の平面精度に起因する静電潜像を形成させる放電
電極と第1の誘電記録層の間隙のばらつきによるものと
考えられる。
(第1の誘電記録層の表面研摩) 上記第1の誘電記録層の平面精度を改良する方法として
、機械的な表面研摩を行なった。
ロール研摩機R4型(角田研摩製作新製)で平面精度を
チェックしながら約70μ程度研摩した。
研摩後の第1の誘電記録層の性能を測定したところ、下
記第1表、1−2に示されるように帯電減衰量が著しく
大きい現象が見られ、鮮明な画像は得られなかった。
第1の誘電記録層の表面を顕微鏡観察すると、研摩前後
で明瞭な相違が見られた。
すなわち、研摩前は表面が樹脂で被覆されて平滑である
のに比し、後者は塗料中の添加物が多数表面に露出した
り添加物が切削されてクレータ−を形成している。
また固有抵抗の測定値も低下が見られるところから、粉
体塗料に含まれている添加物が電荷の保持を防げている
も0−)と考えられ、これを改良するために以下の様に
顔料を含まないタイプのエポキシ系塗料を用いて第2の
誘電記録層を形成した。
(第2の誘電記録層形成) 上述の表面を研摩した第1の誘電記録層に顔料を含まな
いタイプのエポキシ系塗料エトンΦ2100(州土塗料
製)をエアスプレー(フィダー61型岩田塗装機製)を
用いて、吐出量130 g/分、スプレー速度20 m
7分の条件で塗装し、80℃および100℃で各10分
間、1400Cで20分間熱硬化させて第2の誘電記録
層を得た。
このようにして第2の誘電記録層を設けた静電記録体の
性能を下記第1表、1−3に示す。
第1表から明らかなように、この静電記録体の帯電減衰
特性は優れたものであり、画像の鮮明度および画像濃度
について充分満足できる結果を得た。
なお上記第1表の帯電減衰特性は以下の様にして測定し
た。
以下の実施例についても同様である。帯電減衰特性:+
700Vを印加した時の初期電圧を測定し、印加1分後
の帯 電位を測定して残留電位を計算 した 実施例 2 (第1の誘電記録層形成) 実施例1と同じ金属円筒基体上に実施例1と同じ方法で
プライマ一層を形成した。
次にこのプライマ一層上にポリイミド系粉体塗料XP4
007(東芝化学製)を実施例1と同じ方法で吹付塗装
し、260℃で30分間熱硬化を行ない第1の誘電記録
層としtも 来 来 得られた第1の誘電記録層の性能測定値を下記第2表、
2−1にボす。
(第1の誘電記録層の表面研摩) 平滑性を改良するため第1の誘電記録層表面を実施例1
と同じ方法で約120μ研摩した。
表面研摩後の第1の誘電記録層の性能を測定したところ
下記第2表、2−2に示されるように研摩前に比較して
画像が不鮮明となり、帯電減衰特性も低下した。
(第2の誘電記録層形成) 上述の表面を研摩した第1の誘電記録層上に実施例1と
同じ方法で第2の誘電記録層を設けた。
このようにして得られた静電記録体の性能を下記第2表
、2−3に示す。
第2表から明らかなように、この静電記録体の帯電減衰
特性は優れたものであり、鮮明な画質が得られた。
実施例 3 (第1の誘電記録層形成) 実施例1と同じ金属円筒基体上に実施例1と同 じ方法でプライマ一層を形成した。
次にこのプライマ一層上に熱硬化型ポリエステル系粉体
塗料V−PET1360S(犬日本塗料製、25重量%
の酸化チタンを含む)を実施例1と同じ方法で吹付塗装
し、280℃で20分間熱硬化を行ない第1の誘電記録
層とした。
得られた第1の誘電記録層の性能を下記第3表、3−1
に示す。
電気的性能は本発明の目的を満足しているが、画像鮮明
度は不充分であることがわかる。
(第1の誘電記録層の表面研摩) 平滑性を改良するために第1の誘電記録層の前幅を実施
例1と同じ方法で研摩したところ、下記第3表、3−2
に示されるように帯電減衰特性が※※悪化した。
(第2の誘電記録層の形成) 上記粉体塗料に含まれる熱硬化性ポリエステル樹脂のみ
を塩素系炭化水素溶剤に溶解j1スプレィ塗装法により
乾燥時の厚さが20μとなるように塗布し、240°C
で10分間焼付けを行なって第2の誘電記録層とした。
このようにして得られた静電記録体の性能を下記第3表
、3−3に示す。
第3表、3−3から明ら力】なように画像鮮明度および
その他の評価項目も充分満足のゆく結果を示した。
なお上記第3表の画像鮮明度および画像濃度は以下の様
にして測定した。
以下に述べる実施例4についても同様である。
画像鮮明度:5号活字を通常の静電記録方式で記録した
時の了解度によって表わ した ◎=了解度100%(100文字中100文字判読でき
るもの) ○= ll 95〜1oo%未満 △= 〃 50〜95% X=/15Q%未満 画像濃度:白色トナーを熱定着した後の画像の平均厚を
マイクロメーターで測定し 平均した ◎−40μ以上(良好) ○−20〜30μ(使用可) △=20μ以下(不充分) 実施例 4 実施例1と同様の方法で第1の誘電記録層の厚さθつみ
を変化させた静電記録体7つを作製した。
より具体的には第1の誘電記録層の塗布条件をコントロ
ールし、さらに研摩量は研摩前の平均層厚の25〜30
%に定め、第2の誘電記録層は18〜22μに定めた。
従って最終層厚をdf(Jとすれば、研摩前の第1の誘
電記録層の厚さd。
はでおおよそ与えられる。
得られた7つの静電記録体の性能を下記第4表にボす。
いずれの静電記録体も電気特性については満足な値を示
すか、画像鮮明度は層厚200〜300μ付近が最も良
好であり、これより厚くなると画像にボケを生じ、一方
薄くなるとカブリが発生していずれの場合も画像鮮明度
は低下する傾向にある。
なお上記第4表の像の一様性は以下の様にして測定した
像の一様性二目視検査によって定性的に評価した

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 導電性基体上に第1の絶縁性樹脂からなる第1の誘
    電記録層を揮発性溶剤を用いない方法で設け、しかる後
    この第1の誘電記録層の表面を研摩して研摩後の層厚変
    動が±10%を越えないような平滑度にしあげると同時
    にこの第1の誘電記録層の厚さを目的とする誘電記録層
    厚の70%乃至95%とし、次いで第2の絶縁性樹脂を
    揮発性溶剤に溶解あるいは分散してなる塗布液を上記第
    1の誘電記録層の研摩面上に塗布して上記第1の誘電記
    録層の厚さとの和が目的とする誘電記録層厚となる第2
    の誘電記録層を設けることを特徴とする静電記録体の製
    造方法。 2 前記揮発性溶剤を用いない方法が粉体塗装法である
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の静電記録
    体の製造方法。 3 前記目的とする誘電記録層が75μ乃至400μで
    あることを特徴とする特許請求の範囲第1項または第2
    項記載の静電記録体の製造方法。 4 前記第1の誘電記録層が顔料を含むことを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項または第2項または第3項記載
    の静電記録体の製造方法。 5 前記第2の誘電記録層が顔料を含まないことを特徴
    とする特許請求の範囲第1項乃至第4項のいずれかの項
    記載の静電記録体の製造方法。 6 前記第1の絶縁性樹脂が熱硬化性樹脂を主体とする
    ものであり、前記第2の誘電記録層が形成される前に架
    橋されることを特徴とする特許請求の範囲第1項乃至第
    5項のいずれかの項記載の静電記録体の製造古島 7 @記静電記録体がエンドレス状の静電記録体である
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項乃至第6項のい
    ずれかの項記載の静電記録体の製造古島
JP12287978A 1978-10-05 1978-10-05 静電記録体の製造方法 Expired JPS5846015B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12287978A JPS5846015B2 (ja) 1978-10-05 1978-10-05 静電記録体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12287978A JPS5846015B2 (ja) 1978-10-05 1978-10-05 静電記録体の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5550248A JPS5550248A (en) 1980-04-11
JPS5846015B2 true JPS5846015B2 (ja) 1983-10-13

Family

ID=14846891

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12287978A Expired JPS5846015B2 (ja) 1978-10-05 1978-10-05 静電記録体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5846015B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0124488Y2 (ja) * 1983-04-26 1989-07-25
WO2020217714A1 (ja) 2019-04-26 2020-10-29 株式会社Otsl 推定システム、推定装置、推定方法及びコンピュータプログラム
WO2020226069A1 (ja) 2019-05-09 2020-11-12 株式会社Otsl データ収集装置、信号発生位置特定システム、データ収集方法、信号発生位置特定方法、及びプログラム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0124488Y2 (ja) * 1983-04-26 1989-07-25
WO2020217714A1 (ja) 2019-04-26 2020-10-29 株式会社Otsl 推定システム、推定装置、推定方法及びコンピュータプログラム
WO2020226069A1 (ja) 2019-05-09 2020-11-12 株式会社Otsl データ収集装置、信号発生位置特定システム、データ収集方法、信号発生位置特定方法、及びプログラム
AU2020268279B2 (en) * 2019-05-09 2023-07-27 Fuji Tecom Inc. Data collection device, signal generation position identification system, data collection method, signal generation position identification method, and program

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5550248A (en) 1980-04-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7394928B2 (ja) 帯電ロール
JP7342209B2 (ja) 帯電ロール
JP2022126823A (ja) 帯電ロール
JPH10333425A (ja) 現像装置
JPS5846015B2 (ja) 静電記録体の製造方法
JPS6249618B2 (ja)
JP7337177B2 (ja) 帯電ロール
JPH07113778B2 (ja) 記録体用誘電性被膜
JP2012047968A (ja) 再生弾性ローラの製造方法
JPH10301388A (ja) 現像装置
JP7342136B2 (ja) 帯電ロール
WO2022163128A1 (ja) 帯電ロール
KR100421979B1 (ko) 현상제층 규제장치 및 그 제조방법
JP2004295052A (ja) 電子写真装置用ロールの製造方法
JP2008132420A (ja) 浸漬塗布方法
JP2939060B2 (ja) 現像スリーブ
JP3277718B2 (ja) 電子写真用帯電ロール
JP3465317B2 (ja) 帯電部材及び帯電装置
JP3790428B2 (ja) ローラ外周面へのコーティング方法
JP3570190B2 (ja) 現像剤担持体の製造方法
JPH09171297A (ja) 現像ロールおよびその製法
JPH0950177A (ja) 現像装置用現像剤担持体
JPS58127936A (ja) 磁気印刷用プレ−ト
JPS5987073A (ja) 塗布方法
JP2008136898A (ja) 塗布方法