JPS5845707Y2 - 健康用指輪 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は主として手指に嵌め込むことにより血行の促進
をはかり、肩こりや腰痛の消滅さらには疲労の回復等、
医用上効果を発揮する健康用指輪に関する。

従来から知られているこの種の指輪として磁気指輪があ
る。

これは肩こりその他の疾患部や疲労の蓄積部等を直接治
療するバリやキュウなどとは異なり、手指などに装着す
ることにより装着部位の血行促進をはかり以って遠隔的
に疾患部の治療効果を上げるものである。

かくしてバリやキュウのような専門的知識ないし技能は
全く不要であり、何人も手軽に使用可能な利点を有する
ものである。

しかるに上記磁気指輪を製作するには特定方向に磁化さ
れた複数個の永久磁石を環状に配設したり、或いはリン
グ状フェライトに着磁を施したりする必要があるため、
製作に手間がかかる上、所要磁力を確保するにはある程
度大きな断面積をもった強磁性体を用いなければならな
い。

したがって比較的大形で高価なものにならざるを得ない
。

また形状やサイズの点で通常の装飾用指輪として使用す
るには違和感があり、使用上抵抗を感じる向きが多い。

さらには落下その他の衝撃によって磁性を失い易く、長
期に互って安定な性能を発揮し難い問題がある。

本考案はこのような事情を考慮してなされたものであり
、その目的は製作が容易で小型かつ安価に製作でき装飾
用指輪としても抵抗なく使用可能であり、しかも落下そ
の他の衝撃を受けても所要機能を失なうおそれがなく長
期に亙って安定した性能を発揮することのできる健康用
指輪を提供することにある。

以下、図面に示す実施例によって本考案を詳細に説明す
る。

第１図は本考案の一実施例の斜視図である。

図中ＩＡ、ＩＢは一対の細長い帯状の導電体であり、手
指に嵌め込み易いように円弧状に彎曲形成されている。

上記一対の導電体の一方の端部間には装飾用膨出部２が
設けてあり、他方の端部間には短絡手段としての接合部
３が設けである。

第２図は第１図の指輪を円周方向に切断した断面図であ
る。

この第２図から明らかなように、装飾用膨出部２はその
外表面に適宜な装飾素子２１を設けた絶縁部材２２内に
ダイオード２３を埋設し、上記ダイオード２３の正負両
極を一対の導電体１Ａ、ＩＢの対向する一方の端部に対
したとえばハンダ付けしたものとなっている。

第３図は第２図の装飾用膨出部２のＩＩＩ−ＩＩＩ線矢
視断面図である。

この第３図に示されているように、一対の導電体ＩＡ、
ＩＢの各端部にはダイオード２３の接続が容易なように
接続用小片１ａ、ｌｂが設けてあり、この小片１ａ、ｌ
ｂに対してダイオード２３の正負両極のリード線２３
ａ 、２３ ｂを接続している。

第４図は第２図の破線丸印Ｃで囲んだ接合部３の拡大図
である。

この第４図から明らかなように、接合部３は互いに重な
り合う舌片３ａ、３ｂがらなり、これらの舌片３ ａ
、３ ｂが矢印Ｍ、Ｎで示すように圧接している。

なお上記舌片３ ａ 、３ ｂの接合面には、各舌片３
ａ 、３ ｂの先端に近づくにつれて厚み寸法が漸次
小さくなるようなテーパ面Ｔが施してあり、一対の導電
体ＩＡ、ＩＢが矢印Ｘ、Ｙ方向へ相対的にスライドした
場合においても両舌片３ ａ 、３ ｂどうしの接触が
良好に保たれるように工夫しである。

第５図は上記本案の指輪の電気的等価回路図である。

この第５図において明らかなように、本案の指輪は導電
体Ｉ Ａ、Ｉ Ｂの一端部を常閉接点からなる接合部３
によって短絡された環状導電体（閉ループ）の一部にダ
イオード２３を直列に介挿接続したものとなっている。

次に上記の如く構成された本案の指輪の作用を説明する
。

上記指輪を手指で装着すると、その装着部位を流れてい
る生体電流群による磁界の一部Ｈ１、Ｈ２等が第５図に
示す如く指輪を構成している導電体ＩＡ、ＩＢに鎖交す
る。

したがって上記各導電体ＩＡ、ＩＢには電圧が誘起し電
流ＩＩ、Ｉ２が流れる。

この電流ＩＩ、Ｉ２はダイオード２３によってその通流
方向が一定方向に特定される。

このため上記電流による直流磁界Ｈが発生し、この直流
磁界Ｈが指輪装着部位に存在する血管中の血液と鎖交す
る。

その結果血液中の鉄分等により血液内に電流が流れ、そ
の結果血液中のイオンが増加し、血行がよくなる。

かくして磁気指輪と同様の医用上の効果、すなわち肩こ
りの消失、腰痛の好転、疲労回復等をはかれる。

そして特に本案の指輪においては、次のような実用上の
作用効果を奏する。

すなわち磁石等を一切用いないので製作が容易であり、
しかも所要磁力を得るための所要断面積をもった強磁性
体等を全く必要としない。

このため小形かつ安価に製作できる。

また導電体１Ａ、１Ｂからなる指輪の基体の形状やサイ
ズは通常のものでよく、シかもダイオード２３は装飾用
膨出部２の一構成要素として絶縁部材２２の中に埋設さ
れるので、ダイオード２３の存在が指輪としての形態を
異様なものにするおそれもない。

かくして使用に際しての違和感はなく使用上抵抗を感じ
ることがない。

また落下その他の衝撃を受けても磁石の場合のような特
性劣化を生じるおそれはないので、長期に亙って安定な
性能を発揮し得る。

なお本考案は上述した一実施例に限定されるものではな
い。

例えば前記実施例では単一のダイオードを使用する場合
を例示したが、必要ならば複数個のダイオードを並列あ
るいは直列に接続したものを用いてもよい。

また前記実施例では接合部３として一対の舌片３ａ、３
ｂを単に重ね合わせたものを示したが、指輪の内径を特
定した上で接合面をハンダ付は等してもよい。

さらに前記実施例では導電体として一対の導電体ＩＡ、
１Ｂを組合わせたものを示したが単一の導電体を用いそ
の両端部にダイオードを接続したものであってもよい。

要はＣ字状に湾曲形成した環状導電体であればよい。

また絶縁部材２２として透明部材を使用し、ダイオード
の存在が外側から見えるようにし特殊な装飾効果を生じ
させるようにしてもよい。

以上説明したように本考案によれば環状導電体の一部に
ダイオードを直列に介挿接続するだけの簡単な構造であ
り、製作に手間がかからない上、導電体の断面積等に関
して格別の制約がないので小形かつ安価に製作でき、し
かも形状やサイズを通常のものと同様のものとなしうる
ので装飾用指輪としても抵抗なく使用可能であり、その
上、磁石を全く必要としないので、落下その他の衝撃を
受けても所要機能を失なうおそれがなく長期に亙って安
定な性能を発揮することのできる健康用指輪を提供でき
る。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第５図は本考案の一実施例を示す図で、第１図
は指輪全体の斜視図、第２図は指輪を円周方向に沿って
切断した断面図、第３図は第２図のＩＩＩ−ＩＩＩ線矢
視断面図、第４図は第２図の破線丸印で囲んだ部分の拡
大図、第５図は電気的等価回路図である。 ＩＡ、ＩＢ・・・・・・一対の導電体、２・・・・・・
装飾用膨出部、３・・・・・・接合部、２１・・・・・
・装飾素子、２２・・・・・・絶縁部材、２３・・・・
・・ダイオード。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. Ｃ字状に湾曲形成された環状導電体と、この環状導電体
   の両端部間に介在し外表面に装飾を施した絶縁部材と、
   この絶縁部材内に埋設され正負両極を前記環状導電体の
   両端部にそれぞれ接続されたダイオードとを具備し、生
   体電流群の磁界により前記環状導電体に誘起通流する電
   流の方向を、前記ダイオードにより一方向に特定し、前
   記環状導電体に直流磁界を発生させるようにしたことを
   特徴とする健康用指輪。