JP3098248U - 輪状身飾品 - Google Patents

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福田 重男
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株式会社相模化学金属
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Abstract

【課題】軽量であるとともに、優れた装飾性及び磁気作用を有し、しかもサイズ調整も不要な輪状身飾品を提供することができるようにする。
【解決手段】輪状に形成された芯線4に複数個の磁石2及び複数個の飾り部材3を通し、かつ上記腕輪状に形成された芯線4の両端部に一方の止め球6及び他方の止め球7を固着して構成した輪状身飾品であって、上記腕輪状に形成された芯線4を弾性復元力を有する金属線で構成して、優れた装飾性及び優れた磁気作用の両方が得られる輪状身飾品を提供できるようにする。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は輪状身飾品に関し、特に、腕輪、ネックレス等として使用される装飾リングに関し、飾りと磁性体とを組み込んだ新規な輪状身飾品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ネックレス、ブレスレット、指輪等の輪状身飾品に、健康増進機能を付加した磁気健康器具や磁気治療器具等が広く知られている。これらの健康増進機能を付加した腕輪等には、永久磁石を利用している。
【0003】
これらの製品は、永久磁石による磁力線を人体に作用させると、電磁誘導によってその部位の血液中に誘導電流が生じ、これにより血行が促進される。これにより、血液の循環が促進され、うっ血等を解消したり肩こりや筋肉痛をやわらげたりするほか、血液中のイオンを増加させて自律神経の働きをよくする作用を利用したものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の磁気腕輪等においては、金属製の棒を円弧状に折り曲げたリングにメッキを施した後で孔を開けた磁石(マグネット)を多数挿通したもの等であった。したがって、サイズ調整が難しく、装着者が腕のサイズに合わせてサイズを調整することはできないので、各種サイズのものを取りそろえる必要があった。
【0005】
また、装飾品として見た場合にはかなり見劣りがするので、若い女性がおしゃれ感覚で楽しむためには向いていない問題があった。
本考案は上述の問題点にかんがみてなされたもので、軽量であるとともに、優れた装飾性及び優れた磁気作用を有し、しかもサイズ調整も不要な輪状身飾品を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案の輪状身飾品は、輪状に形成された芯線4に複数個の磁石2及び複数個の飾り部材3を通し、かつ上記腕輪状に形成された芯線4の両端部に一方の止め球6及び他方の止め球7を固着して構成した輪状身飾品であって、上記輪状に形成された芯線4を弾性復元力を有する金属線で構成したことを特徴としている。また、本考案の他の特徴とするところは、上記飾り部材3としてビーズを使用したことを特徴としている。
また、本考案のその他の特徴とするところは、上記磁石2と飾り部材3が交互に配列されていることを特徴としている。
【0007】
【考案の実施の形態】
次に、添付図面を参照しながら本考案の輪状身飾品の実施の形態について説明する。
〔第1の実施の形態〕
図1は、本考案に係る輪状身飾品の第1の実施の形態を示し、腕輪1を形成した例を示す平面図である。図1に示すように、本実施の形態の腕輪1は、磁力線を放射するための磁石2と、見栄えを良くして腕輪としての装飾性を向上させるための飾り部材3とを、腕輪状に形成された芯線4に交互に配して構成している。
【0008】
図3に示すように、上記磁石2は円筒状に形成されており、長さが5ミリで直径が2.5ミリ程度に形成されている。そして、その中央部には挿通孔2aが形成されており、上記挿通孔2aに本実施の形態においては鉄―ボロン系の希土類磁石によって構成されている。上記希土類磁石とは、レア・アース(希土類)と呼ばれる金属元素であり、その希少性から希(まれ)な土類(アルミナや石灰等を示す)を意味する希土類という名前が付けられている。この磁石2の形状は、勿論その他の形状でもよい。
【0009】
フェライト磁石と希土磁石の最大の違いは、その磁気特性の大きさにある。希土類磁石はフェライト磁石と比べてはるかに強力な磁石を構成することが可能である。
【0010】
ところで、永久磁石の性能を決める要素として、磁化の大きさと保磁力が有るが、希土類磁石は、酸素を含まない状態でFe、Coを含有するので磁化が大きく、さらにレア・アース元素によって磁化を一方向に揃える力(保磁力)が強いため、フェライトに比べてはるかに強力な磁石を構成することができる。
【0011】
中でも、鉄(Fe)及びボロン(B)を主成分とする鉄―ボロン系希土類磁石は、性能とコストの両方を両立させた希土類磁石として注目されている。また、従来は弱点とされた耐食性もメッキを始めとする各種表面処理によって改善することが可能となっている。
【0012】
上記表面処理として、例えば、電気ニッケル(Ni)メッキ法を考慮することができる。上記電気ニッケルメッキ法は、他の表面処理法と比べて、耐食性・衝撃性・発塵性・寸法精度・コストなどの諸点で優れた利点を有している。
【0013】
上述したように、上記飾り部材3は見栄えを良くして腕輪としての装飾性を向上させるためのものであり、本実施の形態においては、図4に示すように、その中央部に挿通孔3aが形成されたビーズを使用している。上記ビーズは、種々のアクセサリーを作る材料として人気があるものであり、本実施の形態においては、直径が3ミリで幅が2ミリ程度であり、ピンクのビーズを使用している。
【0014】
したがって、上記磁石2と飾り部材3のビーズの太さは略同じ直径に形成されているものであるが、飾り部材3の方の径が僅かながら大きいので、違和感なく装飾性が強調される利点が得られる。
【0015】
上記腕輪状に形成された芯線4は、弾性を有する金属で構成されており、非磁性体で腕輪状に構成されている。そして、上記腕輪状に形成された芯線4の両端には一方の止め球6及び他方の止め球7が取り付けられており、上記芯線4通した所定数の磁石2及び飾り部材3が抜け落ちないようになされている。
【0016】
上記腕輪状に形成された芯線4は弾性を有する金属で構成されているので、図中の矢印5で示したように、上記一方の止め球6及び他方の止め球7との間隔を開閉して腕輪1を湾曲させることができる。これにより、腕の太さが多少異なっている多数の人々が違和感なく装着することができるようになっている。
【0017】
上記腕輪状に形成された芯線4の両端部に固着された一方の止め球6及び他方の止め球7は、上述したように上記磁石2及び飾り部材3が外れるのを防止するためのものであるが、開閉する部分を球状に構成したことにより、腕輪としての装飾性が十分に向上されている。
【0018】
上述のように構成された本実施の形態の腕輪1は、本来の磁気作用については複数の磁石2により行われる。周知の通り、人体に磁石が作用すると、電磁誘導作用によってその部位の血液中に誘導電流を生じる。このことにより血行が促進されるので、血液の循環が良くなり、うっ血等を解消したり肩こりや筋肉痛をやわらげたりする。また、血液中のイオンを増加させて自律神経の働きをよくする作用があることが知られており、健康器具としての意義も大きいものである。
【0019】
また、本実施の形態の腕輪1の場合には、上記磁石2と磁石2との間に飾り部材3としてビーズを配設したので、見栄えの良いファッションリングとして十分に装着することができるものである。
【0020】
〔第2の実施の形態〕
次に、上述した第1の実施の形態の腕輪20においては、磁石2と飾り部材3とを交互に配設した例を示したが、上記磁石2及び飾り部材3の配設態様は任意に設定することができる。
【0021】
例えば、図5に示すように、飾り部材3と飾り部材3との間に磁石2を2個ずつ配設してもよい。このように配設すると、上述した第1の実施の形態の腕輪1とは違った印象の腕輪を構成することができる。また、2個連続して配設する磁石2の極性に関しては、同じ極性で対面するようにしてもよく、異なる極性で対面するようにしてもよい。
【0022】
〔第3の実施の形態〕
次に、図6を参照しながら第3の実施の形態の腕輪30を説明する。
本実施の形態の腕輪30は、腕輪状に形成された芯線4上に配設する磁石及びとして、球状の磁石61及び球状の飾り部材62を用いた例を示している。このようにすることにより、上述した第1の実施の形態の腕輪1、或いは第2の実施の形態の腕輪20とは異なる装飾性が得られる。
【0023】
上述したように、本考案の輪状身飾品に使用する磁石及び飾り部材は、任意の形状にすることができる。例えば、図7に示したように、四角筒型の磁石70等のように種々の形状の磁石及び飾り部材を使用することができる。
また、上述した実施の形態においては腕輪について説明したが、この他に首輪及び足輪等にも本考案の輪状身飾品を適用することができる。
【0024】
【考案の効果】
以上説明してきたように、本考案の輪状身飾品によれば、優れた装飾品として使用することができ、しかもサイズ調整も不要とすることができる。
【0025】
また、磁性体を配設しているので、磁気作用により血行を促進することができ、うっ血等を解消したり肩こりや筋肉痛をやわらげたりすることが可能となり、健康器具としての作用も大きい輪状身飾品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施の形態を示し、腕輪の全体構成を示す図である。
【図2】第1の実施の形態の腕輪の構成、及び弾性復元状態を示す図である。
【図3】第1の実施の形態の磁石の構成を示す斜視図である。
【図4】第1の実施の形態の飾り部材の構成を示す斜視図である。
【図5】第2の実施の形態を示し、磁石と飾り部材との配設例を示す図である。
【図6】第3の実施の形態を示し、第1及び第2の実施の形態とは異なる形状の磁石及び飾り部材を配設した例を示す図である。
【図7】第4の実施の形態を示し、四角筒型の磁石の例を示す図である。
【符号の説明】
1 腕輪
2 磁石
2a 挿通孔
3 飾り部材
3a 挿通孔
4 腕輪状に形成された芯線
5 矢印
6 一方の止め球
7 他方の止め球

Claims (3)

  1. 輪状に形成された芯線4に複数個の磁石2及び複数個の飾り部材3を通し、かつ上記腕輪状に形成された芯線4の両端部に一方の止め球6及び他方の止め球7を固着して構成した輪状身飾品であって、
    上記輪状に形成された芯線4を弾性復元力を有する金属線で構成したことを特徴とする輪状身飾品。
  2. 上記飾り部材3としてビーズを使用したことを特徴とする請求項1に記載の輪状身飾品。
  3. 上記磁石2と、飾り部材3が交互に配列されていることを特徴とする請求項1または2に記載の輪状身飾品。
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