JP7392967B2 - マッサージ器具 - Google Patents

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Description

本発明は、特に身体局部及び全身の細胞レベルの活性化を可能とするマッサージ器具に関する。
種々のマッサージ器具は大きく3つのタイプに分かれ、押圧式のマッサージ器具、永久磁石式マッサージ器具、そして電力付加方式のマッサージ器具に分類される。代表的な押圧式のマッサージ器具としては、球体などの角が取られ丸みを帯びた先端部を有する指圧方式の器具であり、これは施術者もしくは被施術者自身でその先端部を局部に当てて押圧、移動する求心的な施術を行うことにより、体内の老廃物を流すとともに、血行を改善し、リンパの流れも促進することによって、身体の体調を整えるマッサージ器具である。
永久磁石の磁気を利用した永久磁石式マッサージ器具は、永久磁石を局部に当てたまま、または離して移動することにより、磁気が身体構成組織に作用することで体内の老廃物を流すとともに、血行を改善し、リンパの流れも促進されることによって、身体の体調を整えるマッサージ器具である。
さらに電力付加方式のマッサージ器具の誕生は新しく、例えば特許文献1に示されるものは、永久磁石による磁気に電磁石による磁気を加えることによりパルス状に変化する磁力線を発生させ、この磁力線を患部に当てることによって体内の老廃物を流すとともに、血行を改善し、リンパの流れも促進するマッサージ器具である。
特開昭51-110665号公報(第1頁、第1図)
上記した押圧式のマッサージ器具、永久磁石式マッサージ器具、そして電力付加方式のマッサージ器具は、いずれも体の局部を効果的に刺激し、局部近傍の老廃物を流すとともに、血行を改善し、リンパの流れも促進することによって、身体の体調を整えることができることは実証されている。しかしながら、局部およびその近傍においてはマッサージ効果があるものの、これらマッサージ作用において体の内部から根本的に身体の改善が図られるものではないことから、出願人は長年研究を重ね、その結果、体内や体外表面の静電気を取り除くことによって、局部に加え身体全体の体調を整えることができることを突き止め、この体内や体外表面の静電気を取り除く技術を完成させた。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、被施術者の体内や体外表面の静電気を取り除くことにより、被施術者の局部に加え身体全体の体調を整えることができる極めて新しいマッサージ器具を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明のマッサージ器具は、
離間されて配置された導電性を有する2つの端部部材と、離間された前記端部部材間を通電可能とする導電回路と、を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、施術者が一方の端部部材を持った状態で、被施術者の身体に他方の端部部材を当てることにより、被施術者と施術者とがマッサージ器具を介して通電し、プラスの極性に偏って帯電している被施術者の身体と、施術者との電位差に基づいて被施術者から施術者に電流が流れる。これにより被施術者の体内および/または体外表面においてプラスとマイナスの電荷が安定し、すなわち被施術者の身体に帯電する静電気が取り除かれ、被施術者の局部に加えて身体全体の体調を整えることができる。
前記導電回路に抵抗体が配置されていることを特徴としている。
この特徴によれば、被施術者から施術者に向けて導電回路を流れる電流は、抵抗体により一部熱に変換され発散され、施術者が受ける総電流値が僅かなものに低減され、施術者への悪影響を最小限にできることになる。
前記導電回路にダイオードが配置されており、前記導電回路を流れる電流の流れが被施術者の身体に当てられた前記端部部材側から施術者の持つ前記端部部材側に向けられるようになっていることを特徴としている。
この特徴によれば、導電回路を流れる電流はダイオードにより整流され、ダイオードより上流に戻ることがないため、被施術者の体内および/または体外表面の静電気を効果的に取り除くことができる。
前記端部部材間を通電可能とする導電回路は、両方の前記端部部材それぞれに設けられた導電端子が空中放電可能に離間して配置されていることを特徴としている。
この特徴によれば、被施術者と施術者との電位差が大きくなった時点で、一時的に導電端子間において空中放電により通電が発生するようになるため、被施術者の帯電する静電気は施術者に常時影響することがなく、施術者への健康面での悪影響を最小限にできる。
前記端部部材間を通電可能とする導電回路は、両方の前記端部部材それぞれに設けられた導電端子が空中放電可能に離間して配置されており、一方の前記端部部材と該端部部材側に設けられた前記導電端子との間に、抵抗体が配置されていることを特徴としている。
この特徴によれば、被施術者と施術者との電位差が大きくなり空中放電が発生する環境での電流によって抵抗体を効果的に発熱させることができる。
一方の前記端部部材と該端部部材側に設けられた前記導電端子との間に、ダイオードが配置されていることを特徴としている。
この特徴によれば、ダイオードと導電端子との間に、被施術者側の電荷を貯めることが可能となり、被施術者と施術者との電位差が大きくなり空中放電が発生する環境での電流によって抵抗体を効果的に発熱させることができる。
マッサージ器具の移動により、前記端部部材それぞれに設けられた導電端子同士が一時的に近接もしくは接触するように、少なくとも一方の前記導電端子が揺動可能に構成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、施術者によるマッサージ器具の移動速度などの調節によって、被施術者の状態に応じて通電量のコントロールが可能となる。
少なくとも被施術者の身体に当てられる前記端部部材の近傍に、永久磁石が配置されていることを特徴としている。
この特徴によれば、端部部材を被施術者の体外表面上で移動させることで、施術者から被施術者に流れたマイナス電荷は体内や体外表面において活発な移動を誘発され、被施術者の身体の広い範囲にマイナス電荷が拡散され、身体全体の体調を迅速に整えることができる。なお永久磁石の移動は身体内外のプラス電荷の移動も促進させる効果がある。
本発明の実施例1におけるマッサージ器具を示す断面図である。 導電回路の構成を示す断面図である。 マッサージ器具を用いた施術態様を示す図である。 被施術者の体内や体外表面の静電気が取り除かれる様子を示すイメージ図である。 下部材側の導電端子が揺動する様子を示し、(a)は上部材側の導電端子に接触した状態を示し、(b)は上部材側の導電端子から離間した状態を示す図である。 永久磁石により被施術者の体内や体外表面の電子の活発な移動が誘発される様子を示すイメージ図である。
本発明に係るマッサージ器具を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例に係るマッサージ器具につき、図1から図6を参照して説明する。
マッサージ器具1は、後に詳述する複数の分割体から成る外装部2と、外装部2内に内蔵される導電回路6と、永久磁石7とから主に構成されている。
外装部2は、上面視で略円形に形成されており、側面視では上部と下部には外方に膨出する膨出部2a,2bを有し、上下方向の中央部にくびれを有して、全体に丸みを帯びた形状となっており、施術者が握りやすくなっている。尚、下方の膨出部2bの最大外径は、上方の膨出部2aの最大外径より小さく形成されており、施術者の指の滑り止めになるとともに、被施術者に膨出部2bが干渉しにくくなっている。
外装部2は、中央に上下に貫通する空間8を有する円筒状の基部材3と、基部材3の上部に固定される施術者が持つ端部部材である上部材4と、基部材3の下部に固定される被施術者の身体に当てられる端部部材である下部材5と、から成る。
基部材3は、アルミニウムまたはアルムニウム合金などの導電性の材料からなり、円柱状のアルミニウムインゴット材料が切削加工や金型成型等により一体成型されている。基部材3の上面3aには、上方に向けて環状に突出する凸条3bが形成されている。基部材3の空間8に通じる下部の開口には広口の段部3cが形成されており、更に段部3cより上方には内径方向に突出する環状の凸条3dが形成されている。
上部材4は、アルミニウムまたはアルムニウム合金などの導電性の材料からなる把持部9と、把持部9の中央に形成された凹部9aに嵌合された、クロム鋼、鉄、ニッケル、コバルト、マンガン、ガドリウム、テルビウム、ステンレスなどの金属またはこれらの合金などの、強磁性体の材料から形成された接触部10とを備えている。特にクロム鋼は皮脂や汗等に対して高い耐食性を有することにより、極めて好適である。上部材4は外装部2における上部の膨出部2aを構成する円盤状の基部9bと、基部9bより下方に環状に突出する凸条部9cとを有しており、凸条部9cが基部材3の上部の開口に挿入されて、上部材4と基部材3とが固定される。これらの固定は螺合、接着、嵌合等のいずれでもよい。また、基部9bの下面9dには環状の凹溝9eが形成されており、上部材4と基部材3との固定時には、この凹溝9eに基部材3の上面に形成された凸条3bが係合する。
下部材5は、その下部を構成するドーム状部11と、上部を構成する円筒状部12とから構成され、内部に空間13を備えている。また下部材5は、円筒状部12がポリアセタール等の合成樹脂からなる環状のスリーブ14を介して、基部材3の下部の開口に固定されている。尚、これら下部材5、スリーブ14、基部材3の固定は螺合、接着、嵌合等のいずれでもよい。
スリーブ14は、鍔部14aが基部材3の段部3cに嵌合して過挿入が防止されながら、鍔部14aから上方に延びる円筒部14bが下部材5の円筒状部12と基部材3の凸条3dの内周面との間に介在し、下部材5と基部材3との直接の当接を防止している。換言するとスリーブ14は絶縁体として機能している。
下部材5の内部の空間13には、ネオジウム磁石、フェライト磁石、アルニコ磁石等である永久磁石7が移動不能に配置されている。また、下部材5は、クロム鋼、鉄、ニッケル、コバルト、マンガン、ガドリウム、テルビウム、ステンレスなどの金属またはこれらの合金などの、強磁性体の材料からなっており、永久磁石7の磁力を下部材5の外部に透過させやすくなっている。
下部材5の上面5aには、銅等の導電性の高い金属で形成された金属板15が当接状態で配置されている。金属板15の上面にはポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂で形成された円盤状のプレート16と、圧延鋼板等の強磁性体で形成された板材17とが配置され、これらプレート16と板材17とはスリーブ14の上面14cに一体に固定されている。
金属板15は、切り曲げ加工により上方に突出する端子部15aを有しており、この端子部15aはプレート16と板材17とに上下に連続して形成された貫通孔16a,17aを通って基部材3の空間8内に露出している。
また、金属板15は、スリーブ14の上面14cに固定されたプレート16と、下部材5の上面5aとの間に挟まれることで、下部材5の上面5aに当接した状態で保持されている。
特に図2に示されるように、金属板15の端子部15aには、電線18が接続されており、一端18a側から他端18bに延びるこの電線18には、抵抗器であるヒータ19、さらにダイオード20が設けられており、このダイオード20により電線18の一端18a側から他端18b側方向へ電流方向が指向され且つ整流されている。
電線18の他端18bには、導電端子22が設けられており、導電端子22は、上部材4の凸条部9cの内側である導電端子23に近接して配置されている。これら金属板15、電線18、ヒータ19、ダイオード20、導電端子22、導電端子23により、端部部材である上部材4と下部材5とを導電可能とする導電回路6が構成されている。導電回路6の電線18、ヒータ19、ダイオード20、導電端子22は、これらを内包する筒状のカバー部材21により一体となっており、電線18の一端18aを中心に、自由端部である導電端子22が揺動可能となっている。
導電端子22は上部材4側の導電端子23と常時は接触していないため、マッサージ器具1の非使用時では、端部部材である上部材4と下部材5とは非通電状態となっており、マッサージ器具1の使用時には、マッサージ器具1の移動により、導電端子22,23同士が一時的に近接する構造になっている。
次いで、マッサージ器具1の使用方法と、その作用について説明する。図4に示されるように、施術者Sはマッサージ器具1の上部材4側を把持し、下部材5を被施術者Pの体外表面上で滑らせる、いわゆる求心的もしくは往復動を伴う施術を行う。
人体は、活動における脳や神経の伝達に電気の流れを利用しているため、この活動に用いる電気の流れに体内や体外表面に帯電している静電気が悪影響を与えることが知られている。また、ミトコンドリアの活動などによって細胞間でも帯電しているといわれている。そこで、本発明のマッサージ器具1は、求心的な施術による血行改善機能に加え、静電気を多く帯電している被施術者Pの人体から静電気を取り除く、すなわち身体に溜まったプラスとマイナスの電荷を安定した状態に変化させていくことにより、人体の機能改善を実現したのである。そのメカニズムについて以下に詳述する。
尚、マッサージ器具1の効果が顕著になる条件としては、施術時には被施術者Pはプラスの極性に偏って帯電している状態であり、かつ施術者Sはプラスとマイナスの電荷が安定している状態であることが必要である。このため、被施術者Pと施術者Sの両者間には相対的に電位差が生じていることになる。
施術者Sはマッサージ器具1の上部材4側を把持し、下部材5を被施術者Pの体外表面上で滑らせる。図5(a)及び(b)に示されるように、下部材5から延びる導電回路6が上方で揺動可能になっており、マッサージ器具1の滑動移動により、導電端子22,23同士が一時的に近接する。このとき被施術者Pと施術者Sの両者間には相対的に電位差が存在し、施術初期において導電端子22,23同士が一時的に近接を繰り返すことにより、下部材5から上部材4側への通電が開始される。
また、導電回路6の導電端子22側には、下部材5の被施術者Pの身体と接触する側のプラス電荷が対極の導電端子23側のマイナス荷電と互いに引合う状態で集まる。これらの電荷の移動によって、導電体には下部材5側から導電回路6の導電端子22方向へ電流が流れる。いわゆる誘起電荷が生じることになる。
導電端子22の先端部は細く、かつ尖った形状を有しており、この細く尖った導電端子22の先端にプラス電荷が集中する。プラス電荷が密集することで導電端子22の先端と導電端子23側との電位勾配(電界)が強くなると、やがて空気の電離エネルギーを超え、導電端子22から近接する上部材4の凸条部9cの内側である導電端子23向けて空中放電が生じる。
この空中放電により、下部材5、導電回路6、上部材4を通して、被施術者Pと施術者Sとの間に瞬間的に通電状態が発生する。このときプラスの極性に偏って帯電している被施術者Pの身体と施術者Sとの間の上述した電位差により、プラスの極性に偏って帯電している被施術者Pの身体から施術者Sの方向に間欠的に電流が発生する。その後、電位差の解消により電流が切れ、揺動により導電端子22の先端と導電端子23側とが離間する(図5(b)参照)。このように、本実施例の場合、下部材5に設けられた導電端子22が、マッサージ器具の移動により揺動可能に構成されており、導電端子22,23同士が一時的に近接するように構成されており、施術者によるマッサージ器具の移動速度などの調節によって、被施術者の状態に応じて通電量のコントロールすることも可能である。尚、図5(b)に示されるように、揺動により導電端子22の先端と導電端子23側とが離間した状態で、導電端子22の先端と導電端子23側との電位勾配(電界)が再度強くなると、揺動により導電端子22の先端と導電端子23側とが近接した際に、放電が行われることになる。
この電流移動により、施術者Sの身体からマッサージ器具1を通して、被施術者Pの身体へマイナスの電荷が移動することで被施術者Pの身体のプラスとマイナスの電荷が安定する。換言すると被施術者Pの体外表面や体内の静電気が取り除かれ、静電気に起因する不調を改善できる。
このような静電気の除去作用は、下部材5を当接させた被施術者Pの体内や体外表面に特に顕著に表れる。そのため、マッサージ器具1を被施術者Pの体外表面で移動させ、その位置を変えることで、所定の患部に対して効果的に静電気に起因する不調を改善できる効果をもたらすことができる。
また、人体にプラスの電荷が偏っているような状態は、同様にプラスの活性酸素が多い状態ともいえ、活性酸素は身体構成組織を酸化させるなどの悪影響を与えるおそれがある。本発明のマッサージ器具1は、効果的に静電気を取り除く、すなわちマイナスの電荷とのバランスを整えることで、活性酸素を中和し、被施術者Pの健康に極めて有用な効果を奏するのである。
また、マッサージ器具1を被施術者Pの身体に当接させた際には、導電回路6と下部材5とで構成される導電体が帯電体である被施術者Pの身体に近づけられたことにより静電誘導が生じ、導電体内部のマイナス電荷(電子)がプラスに帯電する被施術者Pの身体側、すなわち下部材5の被施術者Pの身体と接触する側に集まる。このとき、下部材5に集まったマイナス電荷に引き寄せられて被施術者Pの体外表面および体内の表面側には、プラス電荷が集まるため、効果的に静電気を除去することができる。
また、マッサージ器具1による施術初期においては、導電端子22,23同士が一時的に近接するのみであるため、これらの間では微小な荷電の移動に留まり、ダイオード20の下流においてプラス電荷が溜まり、その後、導電端子22,23同士で空中放電が可能な電位差になりやすくなる。つまり、施術初期における一時的な通電により施術中において導電端子22,23同士が通電しやすい状態に変化する。
また、活性酸素にあっては、マッサージ器具1による求心的な施術効果により老廃物として血中を通して体外に揉み出すことができ、血行を改善し、リンパの流れも促進することによって、身体の体調を整えることができる。
また、被施術者Pと施術者Sとの通電により、被施術者Pの患部に限らず身体全体の静電気を取り除くことができ、細胞レベルの活性化を促し、被施術者Pの身体全体の体調を整えることができる。
また、被施術者Pと施術者Sとの通電時には、導電回路6のヒータ19により電流の一部が熱に変換されてエネルギーとして発散されることから、施術者S側へ流れる電流量を低減させ、施術者Sが受ける総電流値を僅かなものに変化させ、施術者Sへの健康面での悪影響を最小限にできる。尚、空中放電による抵抗でも電流の一部がエネルギーとして発散されるといった効果がある。
また、導電回路6を流れる電流はダイオード20により整流され、ダイオード20より一端18a側(上流)に戻ることがない。これによれば、被施術者Pの体内および/または体外表面の静電気を効果的に取り除くことができる。加えて、万一、施術者Sが被施術者Pよりも多くの静電気を帯電している場合においても、施術者Sが帯電している静電気が被施術者Pの身体に悪影響を及ぼすことはない。
本実施例によれば、被施術者と施術者との電位差が大きくなった時点で、一時的に導電端子間において空中放電により通電が発生するようになるため、被施術者の帯電する静電気は施術者に常時影響することがなく、施術者への健康面での悪影響を最小限にできる。さらに、被施術者側の下部材と導電端子との間に、抵抗体が配置され、かつ、下部材と導電端子との間に、ダイオードが配置されていることにより、ダイオードと導電端子との間に、被施術者側の電荷を貯めることが可能となり、被施術者と施術者との電位差が大きくなり空中放電が発生する環境での電流で抵抗体による熱を発生させるようになっているため、効果的な発熱が可能となる。
また、図6に示されるように、上下にN極とS極が位置するように下部材5の内部に配置された永久磁石7の磁束は、強磁性体である下部材5を通して被施術者Pの体内や体外表面に影響しており、下部材5を被施術者Pの体外表面上で移動させることで、電磁誘導作用により、施術者Sから被施術者Pに流れたマイナスの電荷は体内や体外表面において活発な移動を誘発され、被施術者Pの身体の広い範囲で、マイナスの電荷とのバランスが整えられ、身体全体の体調を迅速に整えることができる。
永久磁石の移動は、上述したようにマイナス電荷を体内や体外表面において活発に移動させることに加え、身体内外のプラス電荷の移動も促進させる効果がある。そのため施術により移動する下部材5に活発に移動するプラス電荷が取り込まれ易くなり、同時にマイナス電荷が施術者Sから被施術者Pに送り効率よく送り込まれることにもなる。
また、上部材4は共に導電性を有する基部材3と直接接触しているため、被施術者Pから上部材4に流れた電流の一部は基部材3に拡散され、基部材3の体積に起因する静電容量により施術者Sが受ける総電流値は減少される。
また、導電端子22は常に上部材4の凸条部9cと離間しており、気体放電が発生していない以外では、被施術者Pと施術者Sとは通電していない。換言すると、被施術者Pと施術者Sとは一時的にのみ通電するため、被施術者Pの帯電する静電気は施術者Sに常時影響することがなく、施術者Sへの健康面での悪影響を最小限にできる。
また、下部材5は絶縁体のスリーブ14を介して基部材3に固定されているため、下部材5から基部材3、基部材3から施術者Sに被施術者Pからの電流が直接流れることはなく、被施術者Pからの電流は、常に導電回路6を介することで、上述した空中放電やヒータ19によって総電流値が減少された後に、施術者Sに流れるようになっている。
また、永久磁石7から発せられる磁気が身体構成組織に作用することで体内の老廃物を流すとともに、血行を改善し、リンパの流れも促進されるため、マッサージ効果が向上する。
また、導電体の下流側の先端である導電端子22に比べて、下部材5の先端は流体形状であり、その曲率半径が大きいため、下部材5の先端に電子が集中しにくく、被施術者P側で放電することはない。
また、基部材3と上部材4は、非磁性体であるため、永久磁石7の磁力がプラスとマイナスの電荷が安定している施術者Sの体内や体外表面の電荷に影響を与えることがない。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、施術者Sは、プラスとマイナスの電荷が安定している状態として説明したが、これに限らず、施術者Sに被施術者Pと同極性の電荷が多く溜まっているものの被施術者により多くの電荷が溜まっている状態、施術者Sの人体に被施術者Pと反極性の電荷が多く溜まっている状態、のいずれかの状態であってもよい。
また、前記実施例では、導電回路6の電線18、ヒータ19、ダイオード20、導電端子22が筒状のカバー部材21により一体となっており、マッサージ器具1を用いた施術動作によって、自由端部である導電端子22が揺動して導電端子23と近接し、これらの間で空中放電が生じる態様で説明したが、導電端子23側に下方に向けて延びる線状の端子を揺動可能に設けることで、これらを近接させる構成であってもよい。さらに、このような陽動可能な構成に限らず、例えば導電端子22と導電端子23とを予め近接させて配置することで、導電端子22側に揺動可能な構造を備えなくとも、これらの間で空中放電を生じさせることもできる。
また、自由端部である導電端子22の先端をカバー部材21の外部に露出させることで、施術者Sの施術動作によって導電端子22の先端が上部材4側の導電端子23に直接接触されることで、これらを通電させることができる。そのため、導電体が空中放電に必要な電圧に達していなくとも、施術者Sの施術動作によって、施術者Sから被施術者Pへマッサージ器具1を介して電子を移動させて静電気を取り除くことができる。
また、上部材4側にも磁性体を内蔵してもよく、これによれば、施術者S側の電子の移動が誘発され、被施術者Pにむけて電子を流しやすくなる。
また、マッサージ器具1の外装部2の形状は、上記したような上下に膨出部2a,2bを備え、これらの間にくびれを備えた形状に限らない。例えば球形状や立方形状などでもよい。
また、上部材4は電気導電性がよければ上記した以外の素材で構成されていてもよく、下部材5は電気導電性かつ強磁性であれば上記した以外の素材で構成されていてもよく、基部材3は電気導電性を備えていなくてもよい。
また、被施術者の身体は、人間以外の動物の身体であってもよいし、施術者本人であってもよい。
1 マッサージ器具
2 外装部
2a,2b 膨出部
3 基部材
4 上部材(端部部材)
5 下部材(端部部材)
6 導電回路
7 永久磁石
8 空間
14 スリーブ
15 金属板
15a 端子部
16 プレート
18 電線
18a 一端
18b 他端
19 ヒータ(抵抗体)
20 ダイオード
21 カバー部材
22 導電端子
23 導電端子
P 被施術者
S 施術者

Claims (3)

  1. 離間されて配置された導電性を有する2つの端部部材と、前記端部部材間の通電を可能とする導電回路と、を備えたマッサージ器具であって、前記導電回路は、両方の前記端部部材それぞれに繋がる導電端子を有し、マッサージ器具を把持して一方の端部部材を被施術者の体外表面上で滑らせるように移動させたときに、前記導電端子同士が一時的に近接もしくは接触するように、前記導電回路の一部が揺動可能になっており、前記揺動時に前記導電端子が空中放電して前記端部部材間の通電を可能とする態様を含む回路であることを特徴とするマッサージ器具。
  2. 前記端部部材間に形成された空間内に、少なくとも前記一方の端部部材側から前記導電回路の一部が立設されていることを特徴とする請求項1に記載のマッサージ器具。
  3. 少なくとも被施術者の身体に当てられる側には、永久磁石が配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載のマッサージ器具。
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