JPS59922Y2 - 磁気治療具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、永久磁石表面をシリコンゴムで被覆した磁気
治療具に関する。

近年、磁石の有する治療効果を応用した各種の磁気治療
具が開発されている。

この磁石の治療効果は主として磁力線の有する血行促進
作用にあるとされており、従って、肩凝りとか筋肉痛と
かに著効がある。

この種の磁気治療具として現在広く実用に供されている
ものとして、裸のフェライト永久磁石を貼付材の中央部
に設け、肩、筋肉部分等の患部に貼付材を用いて押し当
てるものがある。

ところで、裸のフェライト永久磁石を患部に接触させる
構造であると、肌ざわりが悪く、異物感が生じたり、使
用により皮膚に傷が生じたりする恐れがあった。

また、裸の磁石であるので汗でさび易く不潔となるため
、一回毎に貼付材と共に捨てるようにしていた。

さらに、最近、磁石の治療効果がＮ極側を人体に当てる
かＳ極側を当てるかで多少異なってくる旨の報告がなさ
れているが、従来の磁気治療具は磁石の極性に全く注意
を払っていなかった。

本考案は、上記の点に鑑み、永久磁石表面をシリコンゴ
ムで被覆し、その軟質ゴムの一方の面のみに極性表示兼
患部押圧用凸部を形成することにより、皮膚への当たり
を柔かくして傷の発生を防止し、繰返し使用に適した構
造とするとともに、使用方向を明示しあわせて指圧の効
果を得るようにした磁気治療具を提供しようとするもの
である。

以下、本考案に係る磁気治療具の実施例を図面に従って
説明する。

第１図及び第２図は本考案の第１実施例を示す。

これらの図において、磁気治療具１は円板状の希土類磁
石２の表面をシリコンゴム３で被覆した構成である。

ここで、磁石２は軸方向に着磁されており、磁石２のＳ
極に対応するシリコンゴム３の表面には極性表示兼患部
押圧用凸部４が一体に形成されている。

すなわち、凸部４の部分はシリコンゴム３の肉厚が厚く
なっている。

また、磁気治療具１の角部５は皮膚を傷付けないように
丸くなっている。

第３図は磁気治療具１の使用状態を示す。

この磁気治療具１は肩、筋肉等の患部６に皮膚７に対し
球面状の極性表示兼患部抑圧用凸部４側が接するように
貼付材８で貼付けられる。

これにより、必然的に磁気治療効果の良好な磁石２のＳ
極側が患部６に近接し、磁力線が患部６内を通り、血行
促進等の治療効果が得られる。

上記第１実施例によれば、希土類磁石２の表面を柔かで
弾力のあるシリコンゴム３で覆ったので皮膚７への接触
抵抗を柔げ、肌ざわりを良好にし異物感を減じることが
できる。

また、長期使用に際しても皮膚７が傷付くことがなく、
継続使用可能である。

さらに、磁石２の汗等による腐食を防止でき、磁気治療
具１を洗浄して貼付材８を新しいものと交換することに
より、何回でも再使用でき経済的である。

また、磁気治療具１の片面の極性表示兼患部押圧用凸部
４は患部６を押圧するため、磁力線による磁気治療効果
と合わせて指圧としての効果を得ることができる。

第４図は本考案の第２実施例を示す。

この図において、磁気治療具１Ａは円板状で極性表示用
凸部９をＳ極側に予め形成した希土類磁石２Ａの表面を
シリコンゴム３Ａで被覆した構成であり、この場合にも
Ｓ極側のシリコンゴム３Ａの肉厚を大きくして極性表示
兼患部押圧用凸部４Ａが片面に形成されている。

このような構成とすれば、製造時に磁石２Ａの極性を極
めて容易に判別でき、作業性が良好となる。

なお、磁石の外形は円形板状の他に、矩形板状、多角形
板状、Ｓ極側を球面とした半球体状等の形状とすること
ができる。

また、上記の実施例では極性表示兼患部押圧用凸部がＳ
極を示す場合で説明し、たが、必要に応じＮ極を表示す
るようにしてもよい。

さらに、極性表示兼患部押圧用凸部の外形は球面状の他
に、円柱状、円錐状、角錐状等の形状とすることができ
る。

以上説明したように、本考案によれば、永久磁石表面を
軟質ゴムで被覆し、そのシリコンゴムの一方の面のみに
極性表示兼患部押圧用凸部を形成することにより、皮膚
への当たりを柔かくして傷の発生を防止し、繰返し使用
に適した構造とするとともに、使用方向を明示しあわせ
て指圧の効果も得るようにした磁気治療具を実現できる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る磁気治療具の第１実施例を示す平
面図、第２図は同正断面図、第３図は使用状態を示す側
面図、第４図は第２実施例を示す正断面図である。 １．１Ａ・・・・・・磁気治療具、２，２Ａ・・・・・
・希土類磁石、３．３Ａ・・・・・・シリコンゴム、４
．４ Ａ・・・・・・極性表示兼患部押圧用凸部、５・
・・・・・角部、８・・・・・・貼付材。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）軸方向に着磁した円板状希土類磁石表面をジノコ
   ンゴムで被覆し、該円板状希土類磁石の一方の端面中央
   位置に該シリコンゴムの肉厚を厚くすることにより球面
   状の極性表示兼患部押圧用凸部を形成したことを特徴と
   する磁気治療具。
2. （２）前記極性表示兼患部押圧用凸部が前記円板状希土
   類磁石のＳ極側に設けられている実用新案登録請求の範
   囲第１項記載の磁気治療具。