JPH0325794Y2

JPH0325794Y2 -

Info

Publication number: JPH0325794Y2
Application number: JP1984022489U
Authority: JP
Priority date: 1984-02-21
Filing date: 1984-02-21
Publication date: 1991-06-04
Also published as: JPS60141850U

Description

【考案の詳細な説明】〈産業上の利用分野〉この考案は、パンツの股下部に健康増進用の磁
性体小片を装着できる構造のパンツに関するもの
である。

人体の表面に磁性体を装着すると、磁性体の有
する磁界が人体の血行等に影響を与え、健康の増
進に効果があることが知られている。この為、人
体の表面に磁性体（磁石等）を装着する方法が
種々考案されている。また、その中のいくつかは
既に商品化されている。

〈従来技術〉肛門周辺についても、磁性体による刺激を与え
る事が、痔等々の肛門及び肛門付近に関連する病
気に関し、治療的効果があるものと考えられてい
る。しかしながら、肛門の付近に磁性体を装着す
る適当な方法は現在までの所、開発されていない
のが実情である。

〈考案の目的〉この考案の目的は上記のように従来は装着困難
であつた肛門周辺に磁石を装着する為の新たな磁
石付きパンツを提供することにある。この考案に
よれば、股下部が二重の袋状に構成されており、
その袋部の中に比較的小さい磁石片を装着出来る
構成であり、また、弾力性ある可撓性の部材（ス
ポンジ等）で磁性体小片の周囲を包囲しているの
で、股下の袋部に挿入しても、磁石による異物感
がなく、かつ長期に及ぶ使用にも支障を生ずるこ
とが無く、極めて実用的である。

〈考案の構成〉以下、図面に示す実施例に基づいてこの考案に
係る磁石付きパンツについて詳細に説明する。

第１図はこの考案に係る磁石付きパンツの全体
を示す一部切欠斜視図である。磁石付きパンツ１
０はパンツ本体１１と股下の襠（マチ）部１２と
磁石を装着する袋部１４とから成る。

股下の襠部１２はパンツの前側部分と後側部分
との渡り部であり、襠（まち）片が縫着されてい
る。該襠部は二重構造に成つているものが多いの
で、この部分に袋部を形成しても、被着者に違和
感は生じない。そこで、この考案では股下の襠部
１２に袋１４を形成して、一方端部を開口にする
事により、該袋部に薄片が挿入出来るように形成
している。

第２図は、パンツ１０の股下部分の拡大図であ
る。この考案に係る磁石付きパンツの襠部１２に
は袋１４を形成する為の襠片が重合縫着されてお
り、一方の端部が開口１６を構成している。開口
１６は、襠部の前後のどちらに設けられても良
い。別に用意された磁性体を該袋部に挿入し、磁
石付きパンツとして被着する。

第３図は、磁性体２０の一実施例を示す斜視図
である。磁性体２０は磁石２２と、弾力性かつ可
撓性のある部材２４とから成る。図面に示す実施
例では磁石として円筒形の小さな永久磁石２２を
複数個用いている。この磁石は所望する磁力を有
するものを選択することが出来る。また、円筒形
の磁石小片に代えて可撓性のある磁石板を挿入す
る事も可能である。弾力ある可撓性部材２４には
装着する磁石の数に応じて円形凹部が設けられて
おり、各凹部にそれぞれ前記円筒形の永久磁石２
２が装着される。図面に示す実施例では、接着剤
を磁石の底部に塗布し、前記凹部の底に接着する
方法が採用されている。しかしながら、接合方法
は前記の方法に限定されるものではない。

弾力性のある可撓性部材に設けられる凹部の深
さは、磁石の高さと略同一であり、底部に接着さ
れた磁石の上端は、可撓性ある部材の表面と概ね
面一になるように形成される。これは、該磁石小
片を保護すると共に、肌に接合する磁石の異物感
を除去するための工夫であり、部材２４の厚さと
磁石の高さが同一であるので、磁性体２０の表面
に触れても磁石の円筒形の突起を感じさせないば
かりか、磁性体の表面を平均的に押圧しても、磁
石２２は凹部の底の厚みが弾力部となつて平均的
に沈み込むので、全体として磁石が当接している
感覚は全く無く、また、通常は磁石の形状が意識
される程強く肌に当たる事はない。

磁性体２０の形状はこの実施例に示す形状に限
定される事はなく、また、装着される磁石の数や
形状もこの実施例以外に数多く考えられる。

〈考案の効果〉この考案に係る磁石付きパンツは上記詳述した
ような構成であるので、肛門の周囲に磁性体を装
着する事が出来、かつ異物感なくまた、長期の使
用にも耐えられる実用的なものである。股下部の
襠部を二重構造にして袋を構成する事により、磁
性体を挿入保持する箇所を確保するとともに、磁
性体の形状を、弾力ある可撓性部材の凹部に円筒
形磁石小片を埋設する事により、従来のような
“金属の固体が人体に接着する”いわゆる異物感
を完全に排除する事が出来た。これにより、長期
の使用が可能になり、継続的に肛門周辺の血行を
促進する事ができると言う実用的効果を有するも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る磁石付きパンツの全体
を示す一部切欠斜視図、第２図は股下部分の拡大
図、第３図は磁性体２０の一実施例を示す斜視
図。１０：磁石付きパンツ、１１：パンツ、１２：
襠（マチ）部、１４：袋部、１６：開口、２０：
磁性体、２２：円筒形磁石、２４：可撓性部材。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

パンツ１１の股下の襠布部１２を二重の袋部１
４に形成し、該袋部１４の内部に弾力性と可撓性
を有する部材（スポンジ等）２４に凹部を形成す
るとともに、該凹部に面一に成るように磁石小片
２２を埋設したことを特徴とする磁石付きパン
ツ。