JP2504626Y2 - 磁気健康器具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この考案は磁気健康器具に関する
ものであり、詳しくは永久磁石を人体の所定部位に添わ
せて施し、その部位において磁力の強さを所定の方向に
沿って変化させたものとし、磁気による治療効果を向上
させるものである。

【０００２】

【従来の技術及び解決しようとする課題】従来、磁気健
康器具や磁気治療器具には様々なものがあり、例えば実
開平２−１１６号公報のような首用ネックベルトや、実
開平２−１５１６４号公報のような磁気マットレスなど
がある。これらのような磁気健康器具や磁気治療器具
は、磁力の強さが均一な永久磁石をそれぞれの器具本体
に複数備えたものであり、この永久磁石の磁力を人体の
所定の部位に作用させ、電磁誘導によってその部位の血
液中に誘導電流を生じさせることにより血行を良くして
血液の循環を促進させ、うっ血などを解消したり肩こり
や筋肉通をやわらげたりするほか、血液中のイオンを増
加させて自律神経の働きを良くしたりするものである。

【０００３】ところで、このような従来の磁気健康器具
や磁気治療器具については、一定の治療効果は認められ
ているものの、更に治療効果を高めたものが切望されて
おり、そのためには磁力の強さを増強したり、あるいは
永久磁石の数やその大きさを増大したりすることが必要
であった。しかしながら、永久磁石自体の性能には限界
があり、また、その数や大きさを増大するにしてもこの
種の器具は人体の各部位に添わせて使用するものである
ため、使用状況においてその大きさや形状などに様々な
制限があり、得られる性能に限界があった。

【０００４】本考案は上記のような技術や現状に着目し
てなされたものであり、磁力の強さを増強したり永久磁
石の数や大きさを増大したりすることに依らず、より治
療効果を高めた磁気健康器具を提供せんとするものであ
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段及び作用】本考案に係る磁
気健康器具は上記のような課題を解決するために、器具
本体が人体の所定部位に添わせ易いベルト状のものであ
り、この器具本体には粒子状の永久磁石を、人体の所定
部位で磁束密度が所定方向に沿って略連続的に変化して
いる状態で分散混入して備えたものとしている。即ち、
磁気健康器具に分散混入された粒子状の永久磁石の磁力
の強さが人体に添わせた所定部位で所定方向に沿って略
連続的に変化していることにより、各々の磁力による電
磁誘導によって血液中に生じるそれぞれの誘導電流に強
弱の変化が生じる。この変化は人体の所定部位で所定の
方向に沿っているため、誘導電流の相互作用によってよ
り強い誘導電流を誘起することができ、その結果、更に
治療効果を高めることができる。尚、以上及び以下の記
述において「人体の所定部位」とは、磁力による治療を
欲する部位、例えば人体の経絡のある部位等を意味し、
「所定方向」とは、平面上でのあらゆる方向における単
数又は複数の方向を意味し、更に「略連続的に変化」と
は、強弱が線型に変化していく場合や、強弱が適当な間
隔をもって繰り返される場合を含むものである。

【０００６】

【実施例】以下、本考案の実施例を図に基づいて説明す
る。図１及び図２は本考案の磁気健康器具１を示すもの
であり、ゴム状の材質を用いたベルト状の器具本体２に
粒子状の永久磁石３を無数に分散・混入させて備えたも
のである。この実施例の場合においても、粒子状とした
永久磁石３の個々の磁力の強さが器具本体２の長さ方向
Ｘに沿って次第に変化している状態となっている。つま
り、人体の所定部位（例えば経絡のある部位）でＸ方向
へ略連続的に磁力の強度が変化する。更に具体的にいえ
ば、ある小さな面積の経絡の範囲内でそこにＸ方向での
磁力の強弱を施すことができる。この強弱は、本実施例
では永久磁石３が粒子状であるために略連続的に変化し
ている状態となっている。そして、このように構成した
磁気健康器具１を人体の所定部位、例えば腕などに巻き
付けて使用するようになっている。

【０００７】永久磁石３をその磁力の強さ順に並べる方
向については、先の実施例のように直線方向とする場合
に限らず、平面上でのあらゆる方向における単数又は複
数の方向に対する曲線状としてもあるいは何処かを拠点
として多方向への放射状としても良い。また、強弱の変
化を繰り返すようにして永久磁石３を器具本体に分散混
入しても良い。更に、器具本体についてもベルト状のも
のであるため、人体の所定部位に添わせやすく、そのた
め添わせた状態を確保するため、例えば粘着テープ状と
した器具本体に実施して人体に貼り付けて使用できるよ
うにしても良く、その他様々な実施形態が考えられる。

【０００８】

【考案の効果】本考案による磁気健康器具は以上説明し
てきた如き内容のものであって、器具本体に備えた粒子
状の永久磁石の磁力の強さが人体に添わせた所定部位で
所定方向に沿って略連続的に変化していることにより、
単に磁力の強さを増強したり永久磁石の数や大きさを増
大したりすることに依らず、より治療効果を高めること
ができる。また、このことにより人体に添わせて使用す
る場合の大きさや形状など器具本体の形態的な制限も緩
和され、様々な形態の器具本体に実施することが可能と
なり、より治療効果の高い磁気健康器具とすることがで
きる。

【０００９】

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係る磁気健康器具の実施例を示す斜
視図である。

【図２】図１中の矢示Ａ−Ａ線に沿う断面図である。

【符号の説明】

１ … 磁気健康器具 ２ … 器具本体 ３ … 永久磁石

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 器具本体に永久磁石を備え、その磁力を
   人体の所定部位に作用させる磁気健康器具において、器
   具本体が人体の所定部位に添わせ易いベルト状のもので
   あり、この器具本体には、粒子状の永久磁石を人体の所
   定部位で磁束密度が所定方向に沿って略連続的に変化し
   ている状態で分散混入して備えたことを特徴とする磁気
   健康器具。