JPS5845632Y2 - 電気ポツトの中栓 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は空気圧を利用した電気ポットの中栓に関するも
のである。

従来、空気圧利用の電気ポットの中栓は揚水管をステン
レスパイプにて成形し、この揚水管を固定する］板部材
、及び下板部材と係合し吐出管を備えた上板部材とから
なる中栓本体の下板部材及び上板部材をポリプロピレン
樹脂等の合成樹脂材料にて成形すると共に上板部材又は
下板部材に大径のフランジ部を一体成形して、このフラ
ンジ部外周端を内容器上部開口に当接して閉鎖していた
が、この種の中栓は常時内容器内の高温中にありしかも
蒸気と直接接触するために蒸気と接触する合成樹脂面が
劣化し、次第に溶解して長期使用に耐えることができな
いという欠点があった。

本考案は上記の点に鑑みてなされたものであって、構造
簡単でしかも部品点数少くかつ耐久性に優れた空気圧利
用の電気ポットの中栓を提供するにある。

以下、本考案の実施例を図面に基き説明する。

湯沸し、保温を行う電気ボッ）Ａは外装ケース１に囲ま
れた内容器２と、この内容器と外装ケースの間に介在し
て内容器内の液量を表示する液量表示装置Ｂと、内容器
下端外壁に固定し内容器内の液を加温する熱源３及び内
容器内の液温を感知して熱源を制御する温度調節器Ｃと
、外装ケース下端に装着した底体４と、外装ケース上端
に装着した木部材５と、この水切部材の中央開口に着脱
自在に装着する中栓６と、水切部材上端に開閉自在に装
着し、ベローズポンプ７を内蔵した上蓋８とから構成さ
れている。

内容器２はステンレス等の耐蝕性金属材料にて有底筒体
に形成されており、前面側壁の上、下側端にそれぞれ液
量表示装置Ｂのジヨイント１５用の透孔９を穿設し、中
央開口を形成する上周端に外方に折り曲げた環状鍔部１
０を設け、この環状鍔部の下面に耐蝕、耐熱性の環状パ
ツキン］１を張設し、内容器底部外壁に内容器の締上げ
用係止部４３を設けている。

外装ケース１は下端に底体４を、上端に水切部材５をそ
れぞれ装着しており、後部下端にプラグ（図示せず）を
固定し、液量表示管１２に対応する外装ケース前面側に
縦長の透孔を穿設し、この縦長の透孔前面にこの縦長の
透孔を覆う枠体２０を固定している。

この枠体２０は外装ケース１の縦長の透孔を介して縦長
の液量表示管１２が透視できるような縦長の透視窓を備
え、その下端面に湯沸し、保温用各ランプ２２．２３を
備えており上記透視窓に透明なガラス、又は透明樹脂板
を嵌込んでいる。

液量表示装置Ｂは内容器２と外装ケース１の縦長の透孔
との間に載置して内容器内の液量を表示する液量表示管
１２と、一端を液量表示管に装着し、他端を内容器の透
孔にそれぞれ挿通したジヨイント１５とを備えている。

液量表示管１２はガラス、アクリル樹脂等の透明パイプ
にて形成されている。

ジヨイント１５はシリコンゴム等にて中空状に形成され
ている。

内容器内の液を加温する熱源３は内容器下端外周に固定
されており、サーモスタットＣ１、サーマルリードスイ
ッチＣ２よりなる温度調節器Ｃにて制御されている。

この熱源３は枠体下端の湯沸し、保温用各ランプ２２．
２３とそれぞれ間接的に接続し、湯沸し時に湯沸し用ラ
ンプを点灯し、保温時に保温用ランプを点灯している。

プラグ（図示せず）はリード線を介して湯沸し、保温用
各ランプ２２，２３、温度ヒユーズ４２、サーマルリー
ドスイッチＣ２、サーモスタッｔ−Ｃ，及び熱源３と接
続している。

外装ケース上端に装着した水切部材５は中央を開口して
その周面に内容器２の環状鍔部１０を固定し、上記中栓
６を着脱自在に装着しうる環状リブ２４を設け、前面に
中栓の吐出管２５を載置する嘴部２６を設け、後端外壁
に上記上蓋８を開閉自在に装着するヒンジ部２７を付設
している。

この嘴部２６には先端に吐出管２５の吐出口を外装ケー
ス前面に突出しうる開口を設け、嘴部中央両側に上蓋の
ロック装置２９のロック爪３０を係止する係止爪２８を
設けている。

底体４は内側に内容器の保持部材５０を設けている。

この保持部材５０は縦断面二型又はコ型に形成されてお
り、上面を内容器の締上げ用係止部４３に当接しビスに
て螺着し、下面を底体内壁に当接し、底体外壁よりビス
にて螺着している。

この底体外壁のビスの締上げによって内容器２を下方に
押し下げ同時に外装ケース上端の水切部材並びに下端の
底体を外装ケースに固定し、内容器の環状鍔部１０を水
切部材の環状リブ２４に密着しこの環状鍔部１０と環状
リブ２４との間の液漏れを防止している。

中栓６は内容器の中央開口を開閉する中蓋３２と、吐出
管２５を備えた中栓本体１３と、揚水管３４とからなっ
ている。

中栓本体１３は上板部材３３と下板部材３１とからなっ
ており、この上板部材３３は上蓋内ベローズポンプ７の
排気口に連通の上板外筒５５と揚水管３４及び吐出管２
５に連通の上板内筒５４と上板外筒５５外周の上板環状
フランジ５６とを一体成形している。

下板部材３１は上板外筒５５下端内周に嵌合するフラン
ジ５８と上板内筒５４外周に嵌合する下板内筒５９と、
下板内筒５９下端の揚水管後端を嵌合する揚水管用筒体
６２とを一体成形しており、）上板外筒５５と、上板内
筒５４との間の空胴部６３と連通の複数の排気口穴６４
をフランジ５８に穿設している。

揚水管３４はステンレス等の耐蝕材料にて形成されてお
り、第２図に示すように上部外周に環状こ突起７０を設
け、上端部にラッパ状部７１を設は下端を内容器内下部
に垂下し、上端ラッパ状部７１を中栓本体下板部材３１
の揚水管用筒体内に嵌合して下板内筒５９並びに上板内
筒５４と連通している。

吐出管２５はステンレス、樹脂等の耐熱、耐蝕性材料に
形成されており、先端の吐出口を外装ケース前面に突出
し、後端を上板内筒外周に嵌合して、上板内筒並びに下
板間等を介して揚水管と連通している。

中蓋３２はステンレス等の耐熱、耐蝕性材料にて中央開
口の環状に形成され、環状外周を鉤型に折曲して環状端
に中蓋用の環状パツキン３５を張設している。

中蓋３２は中央開口の径を損水管３４の外径と等しいか
又はわずかに大きく形成して揚水管下端より挿通し、揚
水管の環状突起７０を越えて中栓本体下面と環状突起７
０との間に嵌め込まれている。

７２は中蓋３２に一体成形され、中栓本体より中蓋のガ
タ付きを阻止するリブである。

７３はスプリングワッシャーで、中蓋３２下面と、揚水
管３４の環状突起７０上面との間に嵌め込まれて揚水管
より中蓋の離脱、ガタ付きを防止している。

水切部材５の上端に開閉〜自在に装着する上蓋８は上、
下端中央を開口したベローズポンプ７と、このベローズ
ポンプの下端中央をパツキンを介して装着する下板３６
と、水切部材後端に固定した上蓋開閉のヒンジ装置２７
と、水切部材に係止するロック爪３０を備えた上蓋ロッ
ク装置２９と、蓋体３７と、ベローズポンプ上端中央の
開口に係止したブツシュ弁３８と、ベローズポンプ内よ
りブツシュ弁を押上げているスプリング３９と、蓋体の
中央開口内を上下自在とし、ブツシュ弁上端に当接して
ベローズポンプ内の空気を中栓を介して内容器内に供給
する押体４０と、この押体の上下自在を規制するストッ
パ装置４１とを備えている。

以上の如く、本考案に於いては揚水管上部外周に環状突
起を設け、下板部材の揚水管用の透孔に上方より貫通さ
せて固定し、中央に揚水管外径と略同径の開口を穿設し
、内容器の開口全面を覆うようなステンレス製の中蓋を
揚水管下端より挿入して下板部材下面と揚水管の環状突
起との間に係止しているので、構造が非常に簡単でしか
も部品点数が少く、組立加工も極めて容易となる。

又、内容器内の蒸気と直接接触しうる合成樹脂の上板部
材及び下板部材のほとんど下部全面をステンレス製の中
蓋にて覆っているので、内容器内蒸気による合成樹脂材
料の劣化を確実に防止し、耐久性の優れたものとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施例の電気ポットの縦断面図、第２図
は本考案の要部を示す分解縦断面図である。 Ａ・・・・・・電気ポット、１・・・・・・外装ケース
、２・・・・・・内容器、３・・・・・・熱源、５・・
・・・・水切部材、６・・・・・・中栓、７・・・・・
・ベローズポンプ、８・・・・・・上蓋、１３・・・・
・・中栓本体、２５・・・・・・吐出管、３２・・・・
・・中蓋、３４・・・・・・揚水管、７０・・・・・・
環状突起。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外装ケースに囲まれた内容器と、この内容器内の液温を
   加熱、保温する熱源と、外装ケース上端に装着した水切
   部材と、この水切部材の中央開口に着脱自在に装着した
   中栓と、水切部材上端に開閉自在に装着したベローズポ
   ンプ内蔵の上蓋とを備え、ベローズポンプの押圧によっ
   て中栓を介し内容器内の液を外部へ吐出する空気圧利用
   の電気ポットにおいて、上記中栓が内容器内に垂下した
   揚水管と、水切部材の中央開口を開閉自在とする中蓋と
   、揚水管と連通の吐出管を備えた中栓本体とからなり、
   揚水管上部外周に環状突起を設けて上端を中栓本体に装
   着し、上記中蓋を中栓本体下面と揚水管の環状突起との
   間に揚水管下端より無理嵌めしたことを特徴とする電気
   ポットの中栓。