JPS5830520Y2 - 電気ポツトの中栓 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は加熱、保温を行う電気ポットの中栓に関するも
ので、その目的とするところは構造簡単でしかも組立容
易な電気ポットの中栓を提供するにある。

以下、本考案の実施例を図面に基づき説明する。

湯沸し、保温を行う電気ボッ）Ａは外装ケース１に囲ま
れた内容器２と、この内容器と外装ケースの間に介在し
て内容器内の液量を表示する液量表示装置Ｂと、内容器
下端外壁に固定し内容器内の液を加温する熱源３及び内
容器内の液温を感知して熱源を制御する温度調節器Ｃと
、外装ケース下端に装着した底体４と、外装ケース上端
に装着した水切部材５と、この水切部材の中央開口に着
脱自在に装着する中栓６と、水切部材上端に開閉自在に
装着し、ベローズ７を内蔵した上蓋８とから構成されて
いる。

内容器２はステンレス等の耐蝕性金属材料にて有底筒体
に形成されており、前面側壁の上、下両端にそれぞれ液
量表示装置Ｂのジヨイント１５用の透孔９を穿設し、中
央開口を形成する上周端に外方に折り曲げた環状鍔部１
０を設け、この環状鍔部の下面に耐蝕、耐熱性の環状パ
ツキン１１を張設し、内容器底部外壁に内容器の締上げ
用係止部４３を設けている。

外装ケース１は下端に底体４を、上端に水切部材５をそ
れぞれ装着しており、後部下端にプラグ１９を固定し、
液量表示装置Ｂの液量表示管１２に対応する外装ケース
前面側に縦長の透孔を穿設し、この縦長の透孔前面にこ
の縦長の透孔を覆う枠体２０を固定している。

この枠体２０は外装ケース１の縦長の透孔を介して縦長
の液量表示管１２が透視できるような縦長の透視窓を設
け、その下端面に湯沸し、保温用各ランプ２２ 、２３
を備えており、上記透視窓に透明なガラス、又は透明樹
脂板を嵌込んでいる。

液量表示装置Ｂは内容器２と外装ケース１の縦長の透孔
との間に載置して内容器内の液量を表示する液量表示管
１２と、液量表示管の下端に装着するホルダー４４と、
一端をこのホルダー４４又は液量表示管上端に装着し、
他端を内容器の透孔にそれぞれ挿通したユニット部材り
、Ｄと、このユニット部材を内容器内より固定するナラ
） １７．１７と、内容器の各透孔にそれぞれ内容器の
内、外側より張設した環状パツキン１６．１６と液量表
示管の下端及びこの下端と対向するホルダー４４上端と
の外周を囲んだ保護管４５と、液量表示管の揺れを防止
する保持金具４６とを備えている。

液量表示管１２はガラス、アクリル樹脂等の透明パイプ
にて形成されており、この液量表示管下端に装着するホ
ルダー４４はステンレスパイプにてＬ字状に折り曲げて
いる。

この液量表示管１２とホルダー４４を接続する保護管４
５はシリコンゴム管にて中空状に形成されており、内部
中央に液量表示管及びホルダーの内径よりも小さい小口
径部を設け、この小口径部をはさんで液量表示管下端及
びホルダー上端を挟圧している。

保護管４５の外周には後述の保持金具を係止する係止環
状溝を設けている。

ユニット部材りは一端をホルダーと装着するユニット１
４と、一端をこのユニットに装着し、他端を内容器の透
孔より内容器内に突出したジヨイント１５とからなって
おり、このユニット１４はシリコンゴム等にて中空状に
形成されており、一端をホルダー外周に装着している。

ジヨイント１５はステンレス等にて中空状に形成されて
おり、先端外周にネジ部を設け、ネジ部後端で外周略中
夫に鍔部を設け、このネジ部を内容器２の透孔より内容
器内側に突出し、鍔部後端外周をユニット１４先端が鍔
部に当接するようにユニット１４内に挿通している。

ナツト１７はステンレス等の耐蝕性材料にて形成されて
おり、内容器内側に突出したジヨイント１５のネジ部に
螺着している。

環状パツキン１６はシリコンゴム等の材料にてドーナツ
型に形成されており、内容器の透孔周壁を内、外側より
サンドイッチ状にはさみ込んでいる。

保持金具４６は一端を内容器下端外壁に装着し、他端を
保護管４５外周に装着している。

内容器内の液を加温する熱源３は内容器下端外周に固定
されており９、サーモスタットＣＩ、サーマルリードス
イッチＣ２よりなる温度調節器Ｃにて制御されている。

この熱源３は枠体下端の湯沸し、保温用各ランプ２２．
２３とそれぞれ間接的に接続し、湯沸し時に湯沸し用ラ
ンプを点灯し、保温時に保温用ランプを点灯している。

プラグ１９はリード線を介し゛て湯沸し、保温用各ラン
プ２２．２３、温度ヒユーズ４２、サーマルリードスイ
ッチＣ２、サーモスタットＣ１及び熱源３と接続してい
る。

外装ケース上端に装着した水切部材５は中央を開口して
その周面に内容器２の環状鍔部１０を固定し、上記中栓
６を着脱自在に装着しうる環状リブ２４を設け、前面に
中栓の吐出管２５を載置する嘴部２６を設け、後端外壁
に上記上蓋８を開閉自在に装着するヒンジ部２７を付設
している。

この嘴部２６には先端に吐出管２５の吐出口を外装ケー
ス前面に突出しうる開口を設け、嘴部中央両側に上蓋の
ロック装置２９のロック爪３０を係止する係止爪２８を
設けている。

底体４は内側に内容器の保持部材５０を設けている。

この保持部材５０は縦断面二型又はコ型に形成されてお
り、上面を内容器の締上げ用係止部４３に当接しビスに
て螺着し、下面を底体内壁に当接し、底体外壁よりビス
にて螺着している。

この底体外壁のビスの締上げによって内容器２を下方に
押し下げ同時に外装ケース上端の水切部材並びに下端の
底体を外装ケースに固定し、内容器の環状鍔部１０を水
切部材の環状リブ２４に密着し、この環状鍔部１０と環
状リブ２４との間の液漏れを防止している。

内容器の中央開口に着脱自在に装着する中栓６は内容器
の中央開口を開閉する中蓋３２と、揚水管３４を備えた
下板部材３１と、吐出管２５を備えた上板部材３３とか
らなっている。

この上板部材３３は上蓋内ベローズポンプ７の排気口に
連通の上板外筒５５と揚水管３４及び吐出管２５に連通
の上板内筒５４と上板外筒５５下端外周の上板環状フラ
ンジ５６とこのフランジの下面に垂下した複数のリベツ
） ５７．５７とを一体成形している。

下板部材３１は上板外筒５５下端外周に嵌合する下板外
筒５８と、上板内筒５４下端仲周に嵌合する下板内筒５
９と、上板環状フランジ５６下面に当接し上板部材の複
数のリベツ） ５７．５７に対応する複数の透孔６０を
穿設した下板環状フランジ６１と、下板内筒５９下端の
揚水管後端を嵌合する揚水管用筒体６２とを一体成形し
ており、上板外筒５５と上板内筒５４との間の空胴部６
３と連通の複数の排気口穴６４．６４を下板外筒と下板
内管との間に穿設している。

揚水管３４はステンレス等の耐蝕材料にて形成されてお
り、先端を内容器内下部に垂下し、後端を下板部材の揚
水管用筒体内に嵌合して下板内筒並びに上板内筒と連通
している。

吐口管２５はステンレス樹脂等の耐熱、耐蝕性材料にて
形成されており、先端の吐出口を外装ケース前面に突出
し、後端を上板内筒外周に嵌合して、上板内筒並びに下
板同筒を介して揚水管と連通している。

中蓋３２はステンレス等の耐熱、耐蝕性材料にて中央開
口の環状に形成され、この環状周面に上板部材３３の複
数のリベットに対応して複数の透孔３２ ａを穿設して
おり、環状外周を鉤型に折曲して環状端に中蓋用の環状
パツキン３５を張設している。

この中蓋用の環状パツキン３５は第２図に示すように内
容器の中央開口を形成する環状鍔部１０の垂着壁に当接
する垂直部５１と、この垂直部上端で内容器の環状鍔部
上面に当接する水平部５２とを一体成形し、この水平部
５２上部内方に中蓋外周を嵌合する環状溝５３を設けて
おり、縦断面略鉤型に形成されている。

水切部材５の上端に開閉自在に装着する上蓋８は上、下
端中央を開口したベローズポンプ７と、このベローズポ
ンプの下端中央をパツキンを介して装着する下板３６と
、水切部材後端に固定した上蓋開閉のヒンジ装置２７と
水切部材の係止するロック爪３０を備えた上蓋のロック
装置２９と蓋体３７と、ベローズ上端中央の開口に係止
したブツシュ弁３８と、ベローズ内よりブツシュ弁を押
上げているスプリング３９と、蓋体の中央開口内を上下
自在とし、ブツシュ弁上端に当接してベローズ内の空気
を中栓を介して内容器内に供給する押体４０と、この押
体の上下自在を規制するストッパ装置４１とを備えてい
る。

以上の如く、本考案に於いては上板部材、中蓋、下板部
材からなる中栓の中蓋を上板部材と下板部材との間にサ
ンドイッチ状にはさみ込んで、この上板部材と下板部材
とを固着しているので、構造が簡単でしかも組立が非常
に安易となる。

又 上板部材、下板部材が従来のエアーポットとほとん
ど変らずしかも中蓋を肉厚とすることなく薄い材料で簡
単な構造に成形加工するだけでできるために加工が容易
でかつ製作費の低置をはかることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施例の電気ポットの縦断面図、第２図
は本考案の要部を示す分解縦断面図である。 Ａ・・・・・・電気ポット、１・・・・・・外装ケース
、２・・・・・・内容器、３・・・・・・熱源、５・・
・・・・水切部材、６・・・・・・中栓、７・・・・・
・ベローズ、８・・・・・・上蓋、２５・・・・・・吐
出管、３１・・・・・・下板部材、３２・・・・・・中
蓋、３３・・・・・・上板部材、３４・・・・・・揚水
管、５４・・・・・・上板内筒、５５・・・・・・上板
外筒、５６・・・・・・上板環状フランジ、５７・・・
・・・リベット、５８・・・・・・下板外筒、５９・・
・・・・下板内筒、６０・・・・・・透孔、６１・・・
・・・下板環状フランジ、６２・・・・・・揚水管用筒
体、６３・・・・・・空胴部、６４・・・・・・排気口
穴。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外装ケースに囲まれた内容器と、この内容器内の液温を
   加熱、保温する熱源と、外装ケース上端に装着した水切
   部材と、この水切部材の中央開口に着脱自在に装着した
   中栓と、水切部材上端に開閉自在に装着したベローズ内
   蔵の上蓋とを備え、ベローズの押圧によって中栓を介し
   内容器内の液を外部へ吐出する空気圧利用の電気ポット
   において、上記中栓が水切部材の中央開口を開閉自在と
   する中蓋と、揚水管を備えた下板部材と、揚水管と連通
   の吐出管を備えた上板部材とからなり、この中蓋を上板
   部材外周と下板部材外周との間に介在させてサンドイッ
   チ状に挟着したことを特徴とする電気ポットの中栓。