JPS5844959B2 - 放射冷却装置 - Google Patents

放射冷却装置

Info

Publication number
JPS5844959B2
JPS5844959B2 JP4740878A JP4740878A JPS5844959B2 JP S5844959 B2 JPS5844959 B2 JP S5844959B2 JP 4740878 A JP4740878 A JP 4740878A JP 4740878 A JP4740878 A JP 4740878A JP S5844959 B2 JPS5844959 B2 JP S5844959B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
radiation
cooling device
concave mirror
heat
radiation cooling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP4740878A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS54139150A (en
Inventor
幸雄 岩崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinmaywa Industries Ltd
Original Assignee
Shin Meiva Industry Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Meiva Industry Ltd filed Critical Shin Meiva Industry Ltd
Priority to JP4740878A priority Critical patent/JPS5844959B2/ja
Publication of JPS54139150A publication Critical patent/JPS54139150A/ja
Publication of JPS5844959B2 publication Critical patent/JPS5844959B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は放射を利用した冷却装置に関する。
従来冷却には、冷媒の膨張によるもの、吸収方式のもの
、その細化学的電磁的な方式によるものなど種々実施さ
れている。
しかしながらいずれも熱ポンプを駆動するための動力を
要するものである。
この発明においては、冷却のための直接の動力を必要と
しない冷却装置を提供しようとするものである。
すなわち、近時地球に関する物理的事情が種々究明され
て、地球の大気が特に8ないしxa、sミクロンの波長
の電磁波(赤外線)を透過し、また大気中に放射される
これらの波長の電磁波は大気を通って宇宙空間のかなた
へ放出されることが確認されている。
この発明は、前記した特定範囲の波長の電磁波を選択吸
収放射する物質を有効な選択放射面として使用し、かつ
この放射を有効に行なわしめるようにした、効率の良い
放射冷却装置を提供しようとするものである。
以下実施例を図面を参照しつつ詳述する。
1は断面形状を放物線とした筒状の凹面鏡である。
凹面鏡1の外周は、外面を白色塗装したアルミニウム板
1aで覆う。
また凹面鏡1の内面は、内外2重壁1bとし、この2重
壁1b内空間1cは真空とする。
さらに2重壁1bの内面1dは放物筒状反射鏡面として
構成する。
板1aと2重壁1bとの間1eには断熱材を充てんする
2は凹面鏡1の焦点近辺に支持された円筒状の放熱筒で
ある。
放熱筒2の外面は8ないし13.5ミクロン近辺の波長
の電磁波を吸収する材料よりなる膜2aをもって覆う。
膜2aは例えば、ポリフッ化ビニル、ポリイミド、ポリ
オキシメチレンなどが使用できる。
膜2aの内面は、金、銀、アルミニウムなど、金属の熱
良導かつ高反射性物質の被膜2bを蒸着して鏡面とする
さらにその内側に密着して前記した熱良導の金属物質の
管2cを設げる。
管2cの内側は冷媒(例えばエチレングリコール水溶液
)の通路2dとして構成される。
3は凹面鏡1の開放部1fを覆う電磁波透過膜である。
透過膜はこの実施例では3重に設けられ、それぞれの間
および凹面鏡1との空間3aには、窒素、ヘリウムなど
の、不活性で赤外透過性の良好なガスを封入する。
膜3の材質は電磁波の透過率の良好なポリエチレンが望
ましい。
4は公知の赤外線カメラである。
カメラ4は広角レンズ付が望ましい。
5は電算機であり、カメラ4の映像をスキャンし、赤外
線のもつとも弱い個所を検出し、その方向を演算して出
力するべくプログラムされている。
6はサーボ機構であり、凹面鏡1の第1図および第2図
における俯仰角度を制御する歯車6aを駆動して、電算
機5の出力の方向に凹面鏡1を向けるべく構成されてい
る。
7は冷媒循環用ポンプである。
8は公知の蓄熱器である。
そしてポンプ7は、放熱筒2の冷媒通路2dと蓄熱器8
とを循環する配管7aに介設されている。
9は負荷であり、例えば冷房装置の熱交換器であり、蓄
熱器8の冷熱が供給されるべくなされる。
次にその作用を説明する。
まずカメラ4が作動する。
そして天空の模様を赤外線による映像としてとらえる。
電算機5はこの映像をスキャンして映像信号としてとら
え、この信号のうち最も低い信号の個所(赤外線の入射
の最も弱い個所)を検出し、その方向を演算する。
そしてその出力はサーボ機構6に入力し、歯車6aを駆
動し、凹面鏡1の第1図および第2図における向きを前
記検出方向に制御する(第4図参照)。
一方凹面鏡1の開放部1fかも入射する電磁波は膜2a
に至り、その裏面の金属被膜2bの鏡面によって反射さ
れる。
また通路2d内の冷媒の熱は管2cを介して金属被膜2
bに至り、膜2aと相互に伝達される。
この膜2aは、第5〜7図に示すように、特に8ないし
13.5ミクロンの波長の放射線の反射率が低いもので
あり、すなわちこの範囲の放射線を良く吸収する。
良く知られているように、黒体においては分光吸収率α
(λ)と分光放射率ε(λ)と分光反射率ρ(λ)との
間には次式が成立する。
すなわち、膜2aは、8ないし13,5ミクロンの放射
線を良く吸収しかつ良く放射することを知る。
そしてこの放射された放射赤外線は、凹面鏡1が赤外線
の入射の少ない方向(例えば太陽のない青空)に向いて
いるから、この放射された放射赤外線は、大気を透過し
て良く宇宙空間に送られる。
従って膜2a、被膜2b、管2c、通路2d内の冷媒、
はこの順に熱をうばわれ、冷却される。
この冷却された冷媒はポンプ7によって蓄熱器8へ送ら
れ、この蓄熱された冷熱によって、例えば冷房が実行さ
れる。
また、凹面鏡1の開放部1fは電磁波透過膜3aで覆わ
れているため、前記放射線の通過がさまたげられること
も無く、さらに、膜3aを何重にも設け、その間や凹面
鏡1内には、窒素などのガスを充満させているので、湿
気や風など大気の動因と絶縁し、特に放射面への湿気の
凝結を防止し、かつ内外間の熱の伝導をも防ぎうるもの
である。
この発明は前述実施例にかぎることはないのであって、
凹面鏡の形状を、放物線回転面としてもよい。
また赤外線カメラの向きを凹面鏡の向きと連動させ、赤
外線カメラの映像の中央に赤外線の最も弱い個所が来る
ように制御してもよい。
また赤外線非入射方向検知器も、この実施例のような赤
外線カメラと電算機の組合せ以外の他の公知の手段によ
ってもよく、要するにこの発明の技術的思想の範囲内に
おける各構成の均等物との置換もまたこの発明の技術的
範囲に含まれるものである。
この発明は前述構成作用になるものであるから下記する
特有のかつ顕著なる効果を奏するものである。
(イ)凹面鏡1の外周を例えば空間1cの真空や、断熱
材10などによって熱絶縁しであるので、外部の熱によ
って放熱筒2が加熱されることがない。
(ロ)放熱筒2は凹面鏡1の焦点近辺に支持されている
から、放熱筒2からの放熱線は、凹面鏡1の開放部1f
の方向に放射し、さらに凹面鏡1は赤外線入射の少ない
方向に制御されているので、前記放射が大気外に対して
充分に行なわれる。
(ハ)凹面鏡1の開放部1fは電磁波透過膜3で覆われ
ているので、外部との熱絶縁に有効であり、さらにそれ
によって囲まれた凹面鏡1の内部にガスを多層に充満さ
せれば、この熱絶縁がヨリ完全となる。
に)選択放射面は、ポリフッ化ビニル、ポリイミド、ポ
リオキシメチレンなど、8ないし13.5ミクロンの電
磁波を吸収放射する材料を使用したので、熱放射率が良
好となる。
すなわち第8図に示すように、例えば晴天時の空から来
る放射線の強さと、例えば275°にの黒体が放射する
放射線との波長に対する強さは、それぞれ実線および破
線に示すとおりであり、空から来る放射線の強さより黒
体が放射する放射線の強さの強い部分だけの熱放射があ
り、その反対の部分では熱の増大となることは理解され
よう。
従ってこの発明において、選択放射面が8ないし13.
5ミクロンの電磁波を選択的に吸収する物質を選定した
ことにより、前記した熱の増大を極力小さくなしうるも
のである。
(ホ)冷却された熱媒体の冷熱を蓄熱器で蓄熱するよう
にすれば、雲が多くて青空がかくれているときや、空中
湿度が高いときのように、熱放射が充分に行なわれない
場合でも、冷熱を有効に利用でき、冷却力を自由に調整
することができる。
(へ)選択放射面の裏面には、金属を蒸着させて鏡面と
したから、放射線をよく反射しうるのみならず、冷媒と
の熱伝達抵抗を小となしうる。
(ト)以上により、放熱効率の良好な実用的装置を提供
しうる。
【図面の簡単な説明】
図面はいずれもこの発明実施例を示し、第1図は凹面鏡
の側面図を含む全体ブロック図、第2図は第1図の■−
■断面矢視図、第3図は第2図の放熱筒の拡大図、第4
図は凹面鏡を含む斜視図、第5図〜第7図は膜の材質に
よる特性曲線図であり、第5図は材質ポリフッ化ビニル
、第6図はポリイミド、第7図はポリオキシメチレンの
それぞれ反射率特性を示す。 第8図は熱放射の説明曲線である。 1・・・・・・凹面鏡、1c・・・・・・真空空間、1
d・・・・・・反射鏡面、1e・・・・・・断熱材、2
・・・・・・放熱筒、2a・・・・・・選択放射膜、2
b・・・・・・蒸着金属被膜、2c・・・・・・管、2
d・・・・・・冷媒通路、3・・・・・・電磁波透過膜
、4・・・・・・赤外線カメラ、5・・・・・・電算機
、6・・・・・・サーボ機構、7・・・・・・ポンプ、
8・・・・・・蓄熱器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 外周を熱絶縁し内面を反射面とした凹面鏡、この凹
    面鏡の焦点近辺に支持され、かつ内側は冷媒の通路が穿
    設され、外面は選択放射面を構成した放熱筒、前記凹面
    鏡の開放部を覆う電磁波透過膜、別に設けた赤外線非入
    射方向検知器、この検知器の出力によって前記凹面鏡を
    前記赤外線非入射方向に向ける制御手段、を具備し、前
    記選択放射面は8ないしi3.sミクロン近辺の波長の
    電磁波を吸収放射する材料よりなる、放射冷却装置。 2 前記選択放射面の材料は、ポリフッ化ビニルである
    、特許請求の範囲第1項記載の放射冷却装置。 3 前記選択放射面の材料は、ポリイミドである、特許
    請求の範囲第1項記載の放射冷却装置。 4 前記選択放射面の材料は、ポリオキシメチレンであ
    る、特許請求の範囲第1項記載の放射冷却装置。 5 前記放熱筒の冷媒通路は、蓄熱器に接続されている
    、特許請求の範囲第1項記載の放射冷却装置。 6 前記電磁波透過膜は多重とし、その間に気体を封入
    してなる、特許請求の範囲第1項記載の放射冷却装置。 7 前記選択放射面は透明膜とし、その裏面には金属を
    蒸着させてなる、特許請求の範囲第1項記載の放射冷却
    装置。
JP4740878A 1978-04-20 1978-04-20 放射冷却装置 Expired JPS5844959B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4740878A JPS5844959B2 (ja) 1978-04-20 1978-04-20 放射冷却装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4740878A JPS5844959B2 (ja) 1978-04-20 1978-04-20 放射冷却装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS54139150A JPS54139150A (en) 1979-10-29
JPS5844959B2 true JPS5844959B2 (ja) 1983-10-06

Family

ID=12774290

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4740878A Expired JPS5844959B2 (ja) 1978-04-20 1978-04-20 放射冷却装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5844959B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6022955U (ja) * 1983-07-25 1985-02-16 フランスベッド株式会社 スプリング装置
JPS6099216A (ja) * 1983-11-04 1985-06-03 フランスベッド株式会社 スプリング装置
JPS6099215A (ja) * 1983-11-04 1985-06-03 フランスベッド株式会社 スプリング装置
JPS60142662U (ja) * 1984-03-02 1985-09-21 フランスベッド株式会社 ボトムマツトレス
JPH021089Y2 (ja) * 1988-06-15 1990-01-11

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2101119A1 (en) * 2008-03-11 2009-09-16 Helianthos B.V. Roof element
JP6602488B2 (ja) * 2016-09-30 2019-11-06 富士フイルム株式会社 放射冷却装置
JP6602487B2 (ja) * 2016-09-30 2019-11-06 富士フイルム株式会社 放射冷却装置
JP2019066101A (ja) * 2017-09-29 2019-04-25 研介 藤村 天空放射冷却装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6022955U (ja) * 1983-07-25 1985-02-16 フランスベッド株式会社 スプリング装置
JPS6099216A (ja) * 1983-11-04 1985-06-03 フランスベッド株式会社 スプリング装置
JPS6099215A (ja) * 1983-11-04 1985-06-03 フランスベッド株式会社 スプリング装置
JPS60142662U (ja) * 1984-03-02 1985-09-21 フランスベッド株式会社 ボトムマツトレス
JPH021089Y2 (ja) * 1988-06-15 1990-01-11

Also Published As

Publication number Publication date
JPS54139150A (en) 1979-10-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4026273A (en) Solar fluid heater with electromagnetic radiation trap
US4198954A (en) Solar collector, comprising solar tracking means
US8430093B1 (en) Solar collector using subreflector
US4002160A (en) Solar energy collection system
US4033118A (en) Mass flow solar energy receiver
US5220462A (en) Diode glazing with radiant energy trapping
US4284069A (en) Wall element comprising a solar collector which is disposed between two transparent panes
US20100155043A1 (en) Element for emission of thermal radiation
US4586350A (en) Selective radiative cooling with MgO and/or LiF layers
JPS5844959B2 (ja) 放射冷却装置
US4080954A (en) Solar collector apparatus
US4144875A (en) Solar collector comprising an entrance window consisting of evacuated tubes
US9194378B2 (en) Electromagnetic radiation collector
US4624113A (en) Passive-solar directional-radiating cooling system
JP4417354B2 (ja) 集熱板及び熱交換器
US5408100A (en) Chromatic radiance attenuator
CN113587458B (zh) 一种可同时从太阳获取热源和从宇宙深空获取冷源的装置
WO2012073664A1 (ja) 太陽光集熱管
US4458672A (en) Thermal panel
JPH0262794B2 (ja)
US3217702A (en) Radiation collecting devices
US4137902A (en) Energy concentrator system
JP2008180399A (ja) スカイラジエータ
JPH0727425A (ja) 集光装置、および蓄熱装置
JP2019066101A (ja) 天空放射冷却装置