JP4417354B2 - 集熱板及び熱交換器 - Google Patents

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Description

本発明は、太陽光を反射若しくは吸収して太陽エネルギーを熱に変換するための集熱板に関するとともに、この集熱板を用いて太陽エネルギーと流体との熱交換を行ないこの流体の熱を種々の熱源として利用可能な熱交換器に関する。
従来、この種の集熱板を用いた熱交換器としては、例えば、特許文献1(特開2001−194011号公報)に記載されたものが知られている。
この熱交換器は、図14に示すように、箱状の筐体100と、筐体100内に設けられ太陽光を受けて反射させる受光面101を有した集熱板102と、集熱板102の裏面側に設けられる断熱材103と、集熱板102からの熱が伝達される流体が通るパイプ104と、筐体100の開口に取り付けられ集熱板102を覆う透光性の覆い板105とを備えて構成されている。集熱板102は、太陽光を反射するアルミニウムなどの金属板で形成され、受光面101を構成する凹曲面106を備えている。この凹曲面106は、行列状に連続形成されている。凹曲面106は、2次元形状の複合放物面集光(Compound Parabolic Concentrator)型(以下「CPC」型という)を、軸中心に回転させた3次元CPC型の反射鏡に形成されている。また、パイプ104は集熱板102の裏面側に配設されており、このパイプ104には、パイプ104に連通し凹曲面106内に臨むリング状の集熱部107が設けられている。
これにより、太陽光が覆い板105を通して集熱板102に入射すると、太陽光は集熱板102で反射され集熱部107に集められ、流体が加温される。この場合、集熱板102は、行列状に連続形成された凹曲面106を有しているので、平板のものに比較して、集光比も大きいことから、太陽光の入射角度が小さくなったり、太陽光の弱い日射であっても、集熱効率が良いものとなっている。加温された流体はパイプ104を流通し、住宅等の暖房用温水等として、種々の熱源として利用される。
特開2001−194011号公報
ところで、上記従来の熱交換器においては、パイプ104から突設した集熱部107を集熱板102の凹曲面106内に臨ませて集熱効率を向上させようとしてはいるが、パイプ104を集熱板106の裏面側に配設し、このパイプ104から集熱板102を貫通させて凹曲面106内に集熱部107を設けているので、構造が複雑で、製造コストも高くなっているという問題があった。これを解消するために、単にパイプを集熱板102の表面側に配置することも考えられるが、集熱板102においては、凹曲面106になっているので受光面積は大きいものの、凹曲面106に反射した光が比較的規則的な指向性を持った反射光になり、そのため、覆い板105を通過して外部に逃げ易く、それだけ集熱効率に劣るという問題があった。また、凹曲面106のみであることから、太陽の入射角変化に対する追従性にも限界があり、必ずしも、良好とはいえない。
本発明は、この点に鑑みて為されたもので、受光面を曲面にすることにより受光面積を増大させつつ、照射された光をできるだけ不規則に乱反射できるようにし、覆い板を設けた場合に、この覆い板にできるだけ全反射して再び受光面側に照射されるようにして、覆い板から反射光を逃げにくくし、集熱効率の向上を図ることのできる集熱板及びこの集熱板を用いた熱交換器を提供することを目的とする。熱交換器においては、集熱効率の向上を図るとともに、構造を簡単にしてコストダウンを図ることも目的とする。
このような目的を達成するため本発明の集熱板は、太陽光を受ける受光面を有した集熱板において、上記受光面を構成する凹曲面と、上記受光面を構成する凸曲面とを備え、上記凹曲面及び凸曲面を多数形成した構成としている。集熱板としては、太陽光を反射可能に形成したもの、あるいは、太陽熱を吸収可能な材質で形成したものいずれにも適用できる。
これにより、例えば、太陽光を反射可能に形成したものにおいては、照射された太陽光が反射するが、凹曲面及び凸曲面が多数形成されていることから、平板のものに比較して、受光面積が大きくなっている。また、照射された光は、凹曲面と凸曲面に反射するが、凹曲面に照射した光は、焦点に集光するように比較的指向性をもった反射光となる一方、凸曲面に照射した光は、拡散した反射光となる。そのため、この集熱板を透光性の覆い板で覆う熱交換器に用いる場合には、この拡散光は、覆い板を通過して外部に逃げるものあるが、全反射して再び受光面側に照射されるものも多くなり、それだけ、覆い板から反射光が逃げにくくなることから、集熱効率の向上が図られる。更に、凹曲面及び凸曲面の反射の相乗効果により、集熱を行なうことができ、より一層集熱効率の向上が図られる。また、凸曲面を設けたので、太陽光の入射角度が小さくなったり、太陽光の弱い日射であっても、反射が確実に行なわれ、この点でも集熱効率が向上させられる。
そして、必要に応じ、上記凹曲面及び凸曲面を行列状に、かつ、行方向及び列方向において夫々上記凹曲面及び凸曲面が交互に位置するように該凹曲面及び凸曲面を列設形成した構成としている。凹曲面及び凸曲面が交互に位置するので、凹曲面及び凸曲面の反射の相乗効果を確実に奏することができ、また、受光面積を増大させつつ、広角度からの集光に確実に対応できるようになり、集熱効率をより一層向上させることができる。
そしてまた、必要に応じ、上記凹曲面と上記凸曲面を反転させた凹状の曲面とが、同じ形状で略同じ大きさ(同じ大きさも含む)になるように、上記凹曲面及び凸曲面を形成した構成としている。凹曲面と凸曲面が同形状なので、製造が容易であり、外観品質も向上させられるとともに、光の反射や吸収を均一にすることができる。
また、必要に応じ、上記凹曲面及び凸曲面を、所定厚さの板材により形成した構成としている。板材の型成形やプレス成形により製造できるので、製造が容易で、取り扱いが容易になる。
更に、必要に応じ、上記受光面が太陽光を反射可能に形成した構成としている。
更にまた、必要に応じ、上記受光面から太陽熱を吸収可能な材質で形成した構成としている。この熱の吸収においても、凹曲面及び凸曲面が多数形成されていることから、平板のものに比較して、受光面積が大きくなっており、集熱効率が極めて大きくなる。また、太陽光の入射角度が小さくなったり、太陽光の弱い日射であっても、熱の吸収が確実に行なわれ、集熱効率が向上させられる。
そしてまた、上記目的を達成するため、本発明の熱交換器は、太陽光を受ける受光面を有した集熱板と、該集熱板からの熱が伝達される流体が通る通路とを備えた熱交換器において、上記集熱板を、上記と同様の構成の集熱板で構成している。上記のように、集熱板は、集熱効率が極めてよいので、熱交換効率が向上させられる。また、通路がパイプの場合はその配置も容易になり、構造を簡単にでき、コストダウンを図ることができる。
また、筐体と、該筐体内に設けられ太陽光を受ける受光面を有した集熱板と、該集熱板の裏面側に設けられる断熱材と、該集熱板の受光面に沿って配設され集熱板からの熱が伝達される流体が通るパイプと、上記筐体に取り付けられ上記集熱板及びパイプを覆う透光性の覆い板とを備えた熱交換器において、上記集熱板を、上記と同様の構成の集熱板で構成している。上記のように、集熱板は、集熱効率が極めてよいので、熱交換効率が向上させられる。特に、凹曲面に反射した拡散光は、覆い板を通過して外部に逃げるものあるが、全反射して再び受光面側に照射されるものも多くなり、それだけ、覆い板から反射光が逃げにくくなることから、集熱効率の向上が図られる。更に、凹曲面及び凸曲面の反射の相乗効果により、集熱を行なうことができ、より一層集熱効率の向上が図られる。また、パイプを集熱板の受光面に沿って配設した構造なので、構造が極めて単純であり、そのため、大幅にコストダウンを図ることができる。
この場合、上記覆い板の内側面を、集熱板からの反射光を乱反射可能に凹凸形成したことが有効である。反射光が覆い板の内側面に反射してより一層覆い板から逃げにくくなり、それだけ、より一層集熱効率の向上が図られる。
本発明の集熱板によれば、集熱板の受光面に凹曲面及び凸曲面を多数形成したので、受光面積を増大させることができるとともに、凸曲面を設けたので、これに照射した光を拡散した反射光にすることができ、そのため、この集熱板を透光性の覆い板で覆う熱交換器に用いる場合には、この拡散光は、覆い板を通過して外部に逃げるものあるが、全反射して再び受光面側に照射されるものも多くなり、それだけ、覆い板から反射光が逃げにくくなることから、集熱効率の向上を図ることができる。特に、凹曲面及び凸曲面の反射の相乗効果により、集熱を行なうことができ、より一層集熱効率の向上を図ることができる。また、凸曲面を設けたので、太陽光の入射角度が小さくなったり、太陽光の弱い日射であっても、反射が確実に行なわれ、太陽光の入射角度に対する追従性が増し、この点でも集熱効率を向上させることができる。
また、熱交換器においても、集熱効率が極めてよくなることから、熱交換効率を向上させることができるとともに、通路がパイプの場合その配置も容易になり、構造を簡単にでき、コストダウンを図ることができる。また、太陽光の入射角度に対する追従性が増すことから、熱交換器の取り付けの際、設置角度の自由度が増し、設置場所やレイアウトの制限が緩和され、そのため、種々のパターンに対応可能になり、汎用性を増加させることができる。
以下、添付図面に基づいて本発明の実施の形態に係る集熱板及び熱交換器について詳細に説明する。
図1乃至図3には、本発明の実施の形態に係る集熱板1が示されている。この集熱板1は、所定厚さの板材で形成されており、表側が太陽光を受ける受光面2として構成されているとともに、受光面2が太陽光を反射可能に形成されている。
集熱板1としては、例えば、高い反射率を有するアルミニウム板等の金属板が用いられる。また、透明及び半透明の透光性ガラスや樹脂板を用い、裏面側に反射膜を被覆して反射可能に形成しても良い。また、耐熱樹脂に高反射率の材料例えばアルミニウムを蒸着などでコーティングしてよい。
そして、集熱板1は、受光面2を構成する凹曲面3と、受光面2を構成する凸曲面4とを備えている。この凹曲面3及び凸曲面4は、板材を型成形あるいはプレス成形することにより、規則的に連続形成されている。詳しくは、凹曲面3及び凸曲面4は、行列状に、かつ、行方向及び列方向において夫々凹曲面3及び凸曲面4が交互に位置するように、連続形成されている。実施の形態では、板材として、厚さT=0.6mmのアルミニウム板をプレス成形している。受光面2は鏡面加工されている。
また、凹曲面3及び凸曲面4は、凹曲面3と凸曲面4を反転させた凹状の曲面とは、同じ形状で略同じ大きさになるように形成されるとともに、凹曲面3及び凸曲面4の境界は滑らかな連続面に形成されている。凹曲面3と凸曲面4が同形状なので、製造が容易であり、外観品質も向上させられるとともに、光の反射を均一にすることができる。
凹曲面3及び凸曲面4は、半球面等の球面の一部、放物面等、どのような曲面でも良い。従来のように複合放物面型に形成しても良い。
実施の形態では、凹曲面3及び凸曲面4は、半球面になっており、例えば、凹曲面の曲率半径Raが、10mm≦Ra≦1000mmに設定される。凸曲面4の曲率半径Rbは、Rb=Ra+T(板厚)になっている。また、Ra=Rbに設定してよいことは勿論である。曲率半径Ra,Rbは、装置の取付け角度、取付け方向、利用目的、配管の取付け条件等、種々の条件を考慮して適宜に定めてよい。
次に、本発明の実施の形態に係る熱交換器について説明する。図4乃至図6に示すように、この熱交換器10は、上記実施の形態に係る集熱板1を用いて構成されている。詳しくは、熱交換器10は、箱状の筐体11と、筐体11内に設けられ太陽光を受ける受光面2を有した上記の集熱板1と、集熱板1の裏面側に設けられる断熱材12(図6)と、集熱板1の受光面2に沿って配設され集熱板1からの熱が伝達される流体が通る通路としてのパイプ13と、筐体11の開口11aに取り付けられ集熱板1及びパイプ13を覆うガラスや樹脂などの透光性の覆い板14とを備えて構成されている。覆い板14の内側面14aは、集熱板1からの反射光を乱反射可能に凹凸形成されている。
断熱材12としては、例えば、ポリエチレン系、ポリスチレン、ポリウレタン等が用いられる。パイプ13は、例えば銅等の熱伝導性の優れた材質のものが望ましい。パイプ13内の流体は、水などの液体あるいはガス等、用途により適宜選択される。パイプ13は、凹曲面3に沿って複数本配置され、即ち、行列方向に対して斜めの方向に配置され、筐体11の内部でメインパイプ15に集約されている。図4中、符合15aは筐体11から突出しメインパイプ15の流体の流入口部、15bは流体の流出口部である。パイプ13を集熱板1の受光面2に沿って配設した構造なので、構造が極めて単純であり、そのため、大幅にコストダウンを図ることができる。
従って、この実施の形態に係る熱交換器10は、太陽光が照射される環境に設置されて熱交換を行なう。太陽光が覆い板14を通して集熱板1に照射されると、集熱板1において反射され、直接光及び反射光により、筐体11内が加温されるとともにパイプ13が加温され、パイプ13内の流体に熱が伝達されて熱交換が行なわれる。この場合、集熱板1においては、凹曲面3及び凸曲面4が規則的に連続形成され、四方へ波状が連続する受光面2となっていることから、平板のものに比較して、受光面積が大きくなっている。また、照射された光は、凹曲面3と凸曲面4に反射するが、凹曲面4に照射した光は、焦点に集光するように比較的指向性をもった反射光となる一方、凸曲面3に照射した光は、拡散した反射光となる。そのため、この拡散光は、覆い板14を通過して外部に逃げるものあるが、全反射して再び受光面2側に照射されるものも多くなり、それだけ、覆い板14から反射光が逃げにくくなることから、筐体11内の加温効率が向上し、それだけ、集熱効率の向上が図られる。更に、凹曲面3及び凸曲面4の反射の相乗効果により、集熱を行なうことができ、より一層集熱効率の向上が図られる。
更に、覆い板14の内側面14aは、集熱板1からの反射光を乱反射可能に凹凸形成されているので、反射光が覆い板14の内側面14aに乱反射してより一層覆い板14から逃げにくくなり、それだけ、より一層集熱効率の向上が図られる。即ち、筐体11から熱が再放射してしまう事態が防止され、反射光を再利用して赤外線の持つエネルギーの取得効率が改善され、筐体11内の温度を効率よく上昇させることができ、パイプ13からの熱エネルギーの放射ロスも抑止できる。
また、凹曲面3及び凸曲面4が規則的に連続形成されているので、太陽光の入射角度が小さくなったり、太陽光の弱い日射であっても、集熱板1と覆い板14との間で反射が確実に行なわれ、集熱効率が向上させられる。特に、凹曲面3及び凸曲面4の境界が滑らかに連続形成されているので、受光面積を増大させつつ、広角度からの集光に確実に対応できるようになり、集熱効率がより一層向上させられ、熱交換効率が極めて良いものになる。即ち、筐体11内に熱を蓄熱しながら増幅させ、熱交換効率を増大させることができるのである。
図7には、集熱板1の別の例を示す。この集熱板1は、裏面が平面に形成され、表面に凹曲面3及び凸曲面4が規則的に連続する受光面2が形成されている。
図8には、また別の集熱板1の例を示している。これは、例えば、ポリスチレン、ポリウレタン等の断熱材20の表面に凹曲面3及び凸曲面4が規則的に連続形成され、この表面にアルミニウム等の金属21が蒸着され、蒸着した金属21を集熱板1として構成している。即ち、集熱板1と断熱材20とを一体に形成したものである。
図9には、別の実施の形態に係る集熱板1を示している。これは、形状は上記と同様に形成されるが、受光面2から太陽熱を吸収可能な材質で形成されている。集熱板1で吸収した熱を利用する。集熱板1は、例えば、樹脂板に選択吸収膜を塗布して形成される。
図10には、この集熱板1を用いた熱吸収型の熱交換器10の例を示す。これは、上記と異なり、パイプ13を集熱板1と断熱材12との間に介装してある。
図11には、この熱吸収型の熱交換器30の例を示す。これは、流体の通る通路31を有した盤32の表面に、凹曲面3及び凸曲面4を形成し、この盤32の表面を集熱板1として構成したものである。熱の吸収により、流体を加温する。
また、図示しないが、集熱板1は、透光性の部材で構成してもよい。
図12及び図13には、集熱板の形状の別の例を示す。これは、凹曲面3及び凸曲面4を半球面等の球面の一部で構成し、凹曲面3及び凸曲面4との境界部に平面部が形成されている。凹曲面3の曲率半径Raは、10mm≦Ra≦1000mmに設定され、凸曲面4の曲率半径Rbは、Rb=Ra+T(板厚)になっている。また、Ra=Rbに設定してよいことは勿論である。曲率半径Ra,Rbは、装置の取付け角度、取付け方向、利用目的、配管の取付け条件等、種々の条件を考慮して適宜に定めてよい。
尚、集熱板1の構成及び熱交換器10の構成は上記に限定されるものではなく、適宜変更して差支えないことは勿論である。
尚また、筺体11内を真空にし、あるいは、気体や液体を封入してもよく、適宜変更して差支えない。
本発明の熱交換器10,30は、例えば、住宅等の暖房用温水供給器等として利用でき、極めて有用になる。また、給湯・冷房用冷媒の加熱源、エリクソンエンジンの運転エネルギーなどに用いても良い。
また、本発明の集熱板1は、例えば、用途に合わせた規格品、あるいは、規格外で、例えば、建物の屋根、外壁,内壁等の建材としても利用できる。熱電変換素子の効率改善にも利用可能である。
本発明の実施の形態に係る集熱板を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る集熱板を示す図1中X−X線断面図である。 本発明の実施の形態に係る集熱板を示す図1中Y−Y線断面図である。 本発明の実施の形態に係る熱交換器を示す部分切欠き斜視図である。 本発明の実施の形態に係る熱交換器の要部を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る熱交換器を示す断面図である。 本発明の別の実施の形態に係る集熱板を示す斜視図である。 本発明のまた別の実施の形態に係る集熱板を示す斜視図である。 本発明の他の実施の形態に係る集熱板を示す斜視図である。 本発明の他の実施の形態に係る集熱板を用いた熱交換器を示す断面図である。 本発明の別の実施の形態に係る熱交換器を示す切欠き斜視図である。 本発明の実施の形態に係る集熱板の形状の変形例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る集熱板の形状の変形例を示し、(a)は図12中Y1−Y1線断面図、(b)は図12中Y2−Y2線断面図である。 従来の熱交換器及び集熱板の一例を示す斜視図である。
符号の説明
1 集熱板
2 受光面
3 凹曲面
4 凸曲面
T 厚さ
Ra,Rb 曲率半径
10 熱交換器
11 筐体
11a 開口
12 断熱材
13 パイプ
14 覆い板
14a 内側面
15 メインパイプ
20 断熱材
21 金属
30 熱交換器
31 通路

Claims (11)

  1. 太陽光を受ける受光面を有した集熱板において、
    上記受光面を構成する凹曲面と、上記受光面を構成する凸曲面とを備え、上記凹曲面及び凸曲面を多数形成し、
    上記凹曲面及び凸曲面を行列状に、かつ、行方向及び列方向において夫々上記凹曲面及び凸曲面が交互に位置するように該凹曲面及び凸曲面を列設形成したことを特徴とする集熱板。
  2. 上記凹曲面と上記凸曲面を反転させた凹状の曲面とが、同じ形状で略同じ大きさになるように、上記凹曲面及び凸曲面を形成したことを特徴とする請求項1記載の集熱板。
  3. 上記受光面が太陽光を反射可能に形成したことを特徴とする請求項1または2記載の集熱板。
  4. 上記受光面から太陽熱を吸収可能な材質で形成したことを特徴とする請求項1または2記載の集熱板。
  5. 太陽光を受ける受光面を有した集熱板において、
    上記受光面を構成する凹曲面と、上記受光面を構成する凸曲面とを備え、上記凹曲面及び凸曲面を多数形成し、
    上記凹曲面と上記凸曲面を反転させた凹状の曲面とが、同じ形状で略同じ大きさになるように、上記凹曲面及び凸曲面を形成したことを特徴とする集熱板。
  6. 上記受光面が太陽光を反射可能に形成したことを特徴とする請求項5記載の集熱板。
  7. 上記受光面から太陽熱を吸収可能な材質で形成したことを特徴とする請求項5記載の集熱板。
  8. 太陽光を受ける受光面を有した集熱板と、該集熱板からの熱が伝達される流体が通る通路とを備えた熱交換器において、
    上記集熱板を、上記請求項1乃至7何れかに記載の集熱板で構成したことを特徴とする熱交換器。
  9. 筐体と、該筐体内に設けられ太陽光を受ける受光面を有した集熱板と、該集熱板の裏面側に設けられる断熱材と、該集熱板の受光面に沿って配設され集熱板からの熱が伝達される流体が通るパイプと、上記筐体に取り付けられ上記集熱板及びパイプを覆う透光性の覆い板とを備えた熱交換器において、
    上記集熱板を、上記請求項1乃至7何れかに記載の集熱板で構成したことを特徴とする熱交換器。
  10. 上記覆い板の内側面を、集熱板からの反射光を乱反射可能に凹凸形成したことを特徴とする請求項9記載の熱交換器。
  11. 筐体と、該筐体内に設けられ太陽光を受ける受光面を有した集熱板と、該集熱板の裏面側に設けられる断熱材と、該集熱板の受光面に沿って配設され集熱板からの熱が伝達される流体が通るパイプと、上記筐体に取り付けられ上記集熱板及びパイプを覆う透光性の覆い板とを備えた熱交換器において、
    上記集熱板を、上記受光面を構成する凹曲面と、上記受光面を構成する凸曲面とを備え、上記凹曲面及び凸曲面を多数形成して構成し、
    上記覆い板の内側面を、集熱板からの反射光を乱反射可能に凹凸形成したことを特徴とする熱交換器。
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