JPH0262794B2 - - Google Patents

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JPH0262794B2
JPH0262794B2 JP18016981A JP18016981A JPH0262794B2 JP H0262794 B2 JPH0262794 B2 JP H0262794B2 JP 18016981 A JP18016981 A JP 18016981A JP 18016981 A JP18016981 A JP 18016981A JP H0262794 B2 JPH0262794 B2 JP H0262794B2
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heat insulating
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は放射冷却器、特に熱の放射を利用して
被冷却体の冷却を行なう放射冷却器に関する。
従来から、蒸気の凝縮・膨張を利用したランキ
ンサイクル型の冷却器が巾広く用いられている。
しかし、このようなランキンサイクル型の冷却
器は装置を作動させるためにエネルギを必要と
し、このエネルギを変換する際多くの損失が発生
する。このため、エネルギの利用効率が悪く、冷
却費が高くなる欠点があつた。特に電力エネルギ
を使用する冷却器においては、石油事情の悪化に
伴ない冷却費は年々増加する傾向にある。また、
このようなランキンサイクル型の冷却器は、エネ
ルギの変換行程が多いため、装置全体が複雑かつ
大型になり設備費用が高価になる欠点があつた。
このため、エネルギ源が安くしかも簡単かつ安
価な構造で優れた冷却能力を有する冷却器の開発
が望まれていた。
そして、このような冷却器の提供を可能とする
理論が、オーストラリアのA・K・Headにより
提案された。この理論は、熱の移動の3態様、す
なわち放射・対流・伝導のうち放射による熱の移
動に着目して放射冷却を行うものである。
第1図にはこの理論に基づく冷却器が示されて
いる。この冷却器は、被冷却体が導入された一部
を除いて被冷却体を外部から断熱する箱状の断熱
容器10と、この断熱容器10の内部に開口部に
向けて設置された熱放射体12とから形成され、
断熱容器10の開口部には放射光を透過するカバ
ー16が設けられ、熱放射体12には図示しない
被冷却体が伝導接触されている。
そして、この冷却器は、冷却器内部の熱放射体
12と冷却器外部との間でカバー16を介して行
なわれる放射光の授受により熱放射体12が放射
冷却され、この熱放射体12に伝導接続された被
冷却体を冷却する。
ところで、冷却器の外部から熱放射体12の放
射面14に入射する外光には、太陽からの日射1
00および大気からの熱放射200が有り、他
方、冷却器の内部から外部へ放出される放射光に
は放射面14の温度に応じて放射される熱放射3
00がある。従つて、前述した放射冷却による被
冷却体の冷却を行なうためには、日射100およ
び熱放射200により冷却器の内部に入力される
熱量より放射面14からの熱放射300により冷
却器外部に放出される熱量の方が多くなることが
必要となる。
第2図には放射面14で授受される各放射光1
00,200,300の放射スペクトルが示され
ている。ここにおいて、放射面14から冷却器外
部に放出される熱放射300の光エネルギは放射
面14の温度により変化するが、冷却器を使用す
る室温範囲内での変化では常に約10μm付近の波
長でピークをもつとみなしてよい。他方、大気か
ら放射面14に入射する熱放射200の光エネル
ギは波長10μm付近の8〜13μmの範囲の特定波
長域で大きく落ち込んでいる。このため、放射面
14から冷却器外部に放出される熱放射300の
熱量は冷却器外部から放射面14に入射する熱放
射200の熱量に比して大きい。
従つて、第1図に示す冷却器を日射100の無
い夜間に使用すれば、放射面14から冷却器外部
に放出される熱量が冷却器外部から放射面14に
入射される熱量に比して大きくなるため、熱放射
体12は放射冷却され、この熱放射体12に伝導
接触された被冷却体も冷却される。
A・K・Headの理論はこのような考えを更に
一歩進めたものであり、反射面14で授受される
放射光100,200,300を選択的に反射・
吸収して、昼夜にかかわりなく優れた冷却能力を
備えた放射冷却器を得ようとするものである。す
なわち、第1図のような冷却器に使用する放射面
に、8〜13μmの特定波長域で放射率および吸収
率が高く、この特定波長域以外の波長域、すなわ
ち、8μm以下および13μm以上の波長範囲で反射
率の良い放射面(以後選択放射面と記す)を使用
することを内容とする。
このように冷却器の放射面14に選択放射面を
使用すれば、太陽からの日射100はすべて放射
面14で反射され、昼間でも太陽からの日射10
0が無い夜間の使用と同じ条件となる。従つて、
昼夜を問わず冷却器は充分に冷却されることとな
る。
また、第2図に示す放射スペクトルから明らか
な如く、日射100のみを反射するだけであれば
放射面14の選択性を4μm以下の波長範囲に限
定すれば充分である。にもかかわらずA・K・
Headの理論では放射面14に8〜13μm以外の
波長範囲で反射率の高いことを要求するのは、冷
却器の冷却能力を高めるためである。
すなわち、大気から放射面14に入射される熱
放射200の熱量と放射面14から冷却器外部に
放出される熱放射300の熱量とを比較すると、
その全総量では放射面14から放出される熱放射
300の方が勝つているが、8μm以下の波長範
囲および13μm以上の波長範囲では大気からの熱
放射200の方が部分的に勝つている。従つて、
放射面14で授受される放射光200,300の
スペクトルを8〜13μmに限定することにより、
放射面14に出入りする総熱量の差を大きくして
冷却能力を高めることができる。
そして、このA・K・Headの理論に基づいた
放射冷却器として、A・W・Harrisonまたは
G・Troiseにより提供された放射冷却器が知ら
れている。
第3図には、A・W・Harrisonらにより提案
された放射冷却器が示されている。この放射冷却
器は、熱放射体12の放射面14に前述した選択
放射性をもたせるため、厚さ6mmのアルミニウム
板14aの金属面にTiO2を35%含む白色のペイ
ントの塗膜14bを被覆して放射面14を形成し
ている。
しかし、このような放射面14では前記A・
K・Headの理論に示す特定波長域での選択性は
ほとんど期待できず、放射冷却器の冷却能力は極
めて低いものであつた。
また、G・Troiseらにより提案された放射冷
却器は、アルミニウム板の金属面に厚さ12.5μm
のTEDLAR(登録商標)の薄膜を被覆して熱放
射体12の放射面14を形成したものである。し
かし、この冷却器の放射面14は特定波長域に対
しある程度の選択性を発揮するが、前記A・K・
Headの理論で説明した選択性に比し充分な選択
性を発揮するものではない。従つて、G・
Troiseの提案の冷却器は冷却能力が低く、特に
放射面14の可視光に対する反射率が低いため、
放射面14に日射100が入射される日中の冷却
能力が著しく低下する欠点があつた。
このように、従来より放射冷却が理論的に可能
であることは示唆されていたが、光エネルギの伝
達について所望の選択性を発揮する熱放射体の材
料、構成が知られていなかつた。従つて、放射冷
却を現実にすることはできなかつた。
このため、A・K・Headの理論に基づき優れ
た冷却能力を有する冷却器の開発が望まれてい
た。
本発明はこのような従来の課題に鑑みなされた
ものであり、その目的は、放射光に対し充分な選
択性を有する特定の材料、構造からなる熱放射体
を備え、昼夜を問わず優れた冷却能力を発揮する
ことが可能な放射冷却器を提供することにある。
この目的を達成するため、本発明に係る放射冷
却器は、導入される被冷却体を収容する断熱容器
と、この断熱容器の一部に設けられた開口部と、
この開口部を閉塞する熱放射体と、を含み、前記
熱放射体は、光反射率が高く、熱伝導率の高い鏡
面金属板からなる伝導層と、この伝導層の容器外
部側に被覆形成され、外光に含まれる8〜13μm
の特定波長域において高い光エネルギの放射率及
び吸収率を有し、かつその他の波長域において高
エネルギの透過率を有する二弗化ビニリデンのポ
リマまたはエチレン四弗化エチレンコポリマから
なる選択放射層と、から形成され、前記熱放射体
は、前記特定波長域以外の領域において光エネル
ギの伝達を抑止し、前記特定波長域において光エ
ネルギの伝達を行うことによつて、断熱容器内に
収容した被冷却体の冷却を行うことを特徴とす
る。
次に本発明の好適な実施例を図面に基づき説明
する。
第4図には本発明の好適な実施例が示されてい
る。本発明の放射冷却器は、図示しない被冷却体
が導入され一部を除いてこの被冷却体を外部から
断熱する断熱容器20と、この断熱容器20内部
で被冷却体と伝導接触し断熱容器20の露出部を
覆う熱放射体22と、から形成されている。実施
例において、断熱容器20は一面を開口する箱状
に形成され、熱放射体22は板状に形成され、断
熱容器20の内部で断熱容器20の開口部を覆う
ように設けられている。
本発明の特徴的事項は、前記熱放射体22に前
記A・K・Headの理論で説明した特定波長域に
おける選択性、すなわち外光100,200に含
まれる光エネルギの低い8〜13μmの特定波長範
囲で放射率が高く、外光100,200に含まれ
る光エネルギの高い8μm以下および13μm以上の
波長範囲で反射率の良い選択性を与えることにあ
る。そのため、本発明は、第5図に示すように、
被冷却体と伝導接触し熱伝導率および反射率の高
い金属からなる伝導層22aと、二弗化ビニリデ
ンのポリマまたはエチレン四弗化エチレンコポリ
マからなり前記伝導層22aに被覆される選択放
射層22bと、から熱放射体22を形成したこと
を特徴とする。これは、伝導層22aに形成する
金属の反射面は全ての波長範囲の光に対して高
く、また、選択放射層22bを形成する前記有機
材料は、8〜13μmの波長範囲の光に対し高い放
射率を示し、それ以外の波長範囲の光に対し高い
透過率を示すからである。従つて、この熱放射体
22は、8〜13μmの特定波長域の光を選択放射
層22bで吸収し、これ以外の波長範囲の光を熱
伝導層22aの金属面で全反射してしまうため、
8〜13μmの特定波長域で高い放射率を示し、こ
れ以外の波長域、すなわち8μm以下および13μm
以上の波長範囲の光に対して高い反射率を示すこ
とになる。
なお、本実施例においては、熱伝導層22aを
厚さ0.8mm、縦1m、横0.5mの鏡面アルミニウム
板を用いて形成し、選択放射層22bをエチレン
四弗化エチレンコポリマを延伸加工した厚さ25μ
mのアフレツクスフイルム(登録商標)を用いて
形成している。
このアフレツクスフイルムのアルミニウム板上
への被覆は静電力を利用して行なわれる。
第6図にはアルミニウム板およびアフレツクス
フイルムを用いて形成された本実施例の熱放射体
22の分光反射率の特性が示されており、前記
A・K・Headの理論で説明した特定波長域にお
ける選択性が優れていることが理解される。
また、本実施例の冷却器は、断熱容器20によ
る断熱効果を充分なものにするため、断熱容器2
0を厚さ0mmの発泡スチロールで形成し、その内
面に容器20から熱放射体22への輻射熱の伝達
を防止する厚さ0.1mmのアルミ箔24を塗付して
いる。
そしてまた、冷却器の開口部には、外気を遮蔽
し冷却効果を良くするため、カバー押え26によ
りカバー28が取付けられている。このカバー2
8はすべての波長域の光に対して透明であるよう
厚さ20μmのポリエチレンフイルムで形成されて
いる。
本発明は以上の構成からなり次にその作用を説
明する。
本発明の放射冷却器を実際に使用した場合、冷
却器の内部と外部との間における熱の移動は、第
7図に示す如く、放射による熱の移動の他に、断
熱容器20を介して熱伝導および空気の対流によ
る熱の移動が考えられる。ところが、実施例にお
いては、断熱容器20が優れた断熱性を有すると
ともにその内面に熱放射体22からの輻射熱の伝
達を防止するアルミニウム箔24が塗付されてい
るため、断熱容器20を介しての熱伝導はほとん
ど無視できる値となる。また、カバー28により
冷却器内部は外気と遮蔽されていることとあいま
つて、熱放射体22の表面温度が外気温度より低
い場合には空気の対流による熱の移動も無視でき
る値となる。
従つて、本発明の放射冷却器を屋外に設置した
場合、熱放射体22においては前述したA・K・
Headの理論に基づく放射光の授受が行なわれ、
昼夜を問わず優れた冷却能力が発揮される。
すなわち、本発明の放射冷却器はその熱放射体
22が第6図に示す如き分光反射率特性を示し、
8μm以下および133μm以上の波長範囲で100%に
近い反射率、8〜13μmの波長範囲で高い放射率
を有する。
このため、冷却器の外部からカバー28を介し
て熱放射体22に向けて入射される太陽からの日
射100は、その波長が4μm以下であるため、
その大部分が熱放射体22で反射されてしまう。
従つて、太陽からの日射100による冷却器内部
への熱の移動は無視される。
また、冷却器の外部からカバー28を介して熱
放射体22に入射される大気からの熱放射200
も、その大部分が熱放射体22で反射されてしま
い、光エネルギの小さい8〜13μmの波長範囲の
熱放射のみが熱放射体22で吸収される。
また、冷却器の熱放射体22からは熱放射体2
2の表面温度に応じた熱放射300が有り、カバ
ー28を介して冷却器の外部に射出される。ここ
において、熱放射体22は8〜13μmの範囲で放
射率が高いため、熱放射体22からの熱放射30
0は光エネルギの大きい8〜13μmの波長範囲で
行なわれる。
従つて、この熱放射体22で授受される放射光
による熱の移動は、光エネルギの小さい8〜13μ
mの波長範囲における大気からの熱放射200お
よび光エネルギの大きい8〜13μmの波長範囲に
おける熱放射体22からの熱放射300による熱
の移動を考慮すればよい。8〜13μmの波長範囲
におけるこれら各熱放射200,300による熱
の移動は、第2図からも明らかな如く、熱放射体
22からの熱放射300による方が圧到的に多
い。
故に、本発明の放射冷却器では冷却器外部から
入る熱量より冷却器外部へ出て行く熱量の方が多
くなり、昼夜を問わずに優れた冷却能力が発揮さ
れる。すなわち、このようにして熱放射体22が
冷却されると、この熱放射体22に放射接触して
いる被冷却体も冷却されることになる。
第8図には本実施例の放射冷却器の冷却能力の
実測データが示されている。この実測データは熱
放射体22の温度の経時変化を夜間と日中とに分
けて測定している。曲線aは夜間における冷却能
力を示すものであり、外気温が25℃の時に約30分
間で熱放射体22の温度を7℃まで冷却できるこ
とが確認される。曲線bは日中における冷却能力
を示すものであり、外気温が26℃の時に約30分間
で熱放射体22の温度を15℃まで冷却できること
が確認される。
このように、本発明の放射冷却器は実測データ
からも昼夜を問わず優れた冷却能力を発揮するこ
とがわかる。
従つて、本発明の放射冷却器は、例えばその放
射面22の裏面に被冷却体として水の流路を設け
れば簡単に冷水が得られ、その冷水を室内のフア
ンコイルユニツト等に導けば充分な冷房を行なう
ことが可能である。このため、住宅用またはビニ
ールハウス等の冷房には最適である。また、本発
明の放射冷却器は単に冷房にとどまらず、その優
れた冷却能力から他の巾広い分野への応用も可能
である。
なお、本実施例においては、鏡面アルミニウム
板の表面に厚さ25μmのアフレツクスフイルムを
被覆して熱放射体22の選択放射層22bを形成
したが、アフレツクスフイルムの厚さはこれに限
られない。しかし、鏡面アルミニウム板の表面に
被覆するアフレツクスフイルムの厚さが40μm以
上になると、8〜13μmの波長範囲の放射率は上
昇するが、それ以外の波長範囲での反射率が低下
してしまい、有効な冷却ができないという問題が
生じる。また、アフレツクスフイルムの厚さが
10μm以下になると、8〜13μmの波長範囲での
反射率が上昇し放射率が大巾に低下してしまうた
め、冷却能力が悪くなる。従つて、鏡面アルミニ
ウム板の表面に被覆するアフレツクスフイルムの
厚さは10〜40μmが適当である。
また、第9図には本発明の放射冷却器の他の実
施例が示されており、厚さ1mmの鏡面アルミニウ
ム板を用いて伝導層22aを形成し、この鏡面ア
ルミニウム板の表面に二弗化ビニリデンのポリマ
を延伸加工したKFフイルム(登録商標)を熱溶
着して選択放射層22bを形成している。
第10図には鏡面アルミニウム板および厚さ
9μmのKFフイルムを用いて形成された本実施例
の熱放射体22の分光反射率の特性が示されてお
り、第6図に近い特性を有していることが判る。
このKFフイルムは厚すぎても薄すぎても冷却器
の冷却能力を悪化させるため、5〜20μm程度の
厚さに設定するのが適当である。実施例において
は9μmの厚さに形成されている。
そして、本実施例においては、アルミニウム板
で形成された伝導層22aの裏面に、被冷却体と
して内径10mm〓、外径12mm〓のアルミニウム製チユ
ーブからなる流路30を複数本溶接固定してい
る。
従つて、この放射冷却器を屋外に設置し流路3
0に通水することにより、冷水を簡単に得ること
ができる。これは、流路30を流れる水の熱が伝
導層22aを介して選択放射層22bに迄伝導さ
れ、この選択放射層22bから外部に放射される
からである。
実験によれば、第9図の放射冷却器を前述した
第4図の実施例の場合と同程度の大きさに形成
し、空が方線に対して±70゜以上の範囲で見渡せ
る屋外に設置し動作させたところ、外気温25℃の
条件の下、放射面積1m2当り1時間につき10℃の
冷水が17.3得られた。
また、本実施例の如く、伝導層22aの裏面に
アルミニウム製チユーブからなる流路30を複数
本溶接固定することにより、熱放射体22の機械
的強度および耐候性を向上させることができ、冷
却器全体の耐久性の向上が図られる。
以上説明したように、本発明によれば、熱放射
体の伝導層が鏡面金属板からなり、選択放射層が
所定の材料で構成されており、熱放射体が8μm
以下及び13μm以上の波長範囲で高い反射率を示
し、8〜13μmの特定波長範囲で高い放射率を示
すため、A・K・Headの理論に基づく放射冷却
を充分に行ない、昼夜を問わずに優れた冷却能力
を発揮する放射冷却器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はA・K・Headの理論の説明図、第2
図は放射面に授受される放射光の放射スペクトル
の特性図、第3図は従来の放射冷却器の説明図、
第4図は本発明の放射冷却器の好適な実施例の説
明図、第5図は第4図の放射冷却器の熱放射体の
説明図、第6図は第5図に示す熱放射体の分光反
射率の特性図、第7図は放射冷却器における熱の
移動の説明図、第8図は第4図に示す放射冷却器
の冷却能力測定データを示す特性図、第9図は本
発明の他の実施例の説明図、第10図は第9図に
示す熱放射体の分光反射率の特性図である。 20……断熱容器、22……熱放射体、22a
……伝導層、22b……選択放射層、30……被
冷却体。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 断熱材にて形成され導入される被冷却体を収
    容する断熱容器と、 この断熱容器の一部に設けられた開口部と、 この開口部を閉塞する熱放射体と、を含み、 前記熱放射体は、 光反射率が高く、熱伝導率の高い鏡面金属板か
    らなる伝導層と、 この伝導層の容器外部側に被覆形成され、外光
    に含まれる8〜13μmの特定波長域において高い
    光エネルギの放射率及び吸収率を有し、かつその
    他の波長域において高い光エネルギの透過率を有
    する二弗化ビニリデンのポリマまたはエチレン四
    弗化エチレンコポリマからなる選択放射層と、か
    ら形成され、 前記熱放射体は、前記特定波長域以外の領域に
    おいて光エネルギの伝達を抑止し、前記特定波長
    域において光エネルギの伝達を行うことによつ
    て、断熱容器内に収容した被冷却体の冷却を行う
    ことを特徴とする放射冷却器。 2 前記断熱容器の内面に金属箔を設けることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載の放射冷却
    器。
JP18016981A 1981-11-10 1981-11-10 放射冷却器 Granted JPS5883168A (ja)

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