JPS5844772B2 - 摩擦仮撚加工のスタ−ト方法 - Google Patents

摩擦仮撚加工のスタ−ト方法

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JPS5844772B2
JPS5844772B2 JP7173579A JP7173579A JPS5844772B2 JP S5844772 B2 JPS5844772 B2 JP S5844772B2 JP 7173579 A JP7173579 A JP 7173579A JP 7173579 A JP7173579 A JP 7173579A JP S5844772 B2 JPS5844772 B2 JP S5844772B2
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JP
Japan
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false
twister
steady
speed
yarn
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Expired
Application number
JP7173579A
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JPS55163227A (en
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年光 横山
健治 高平
茂 水谷
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Toray Industries Inc
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Toray Industries Inc
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は摩擦仮撚加工のスタート方法に関するものであ
る。
近年、ポリアミド・ポリエステル等の合成フィラメント
ヤーンを仮撚加工する際、生産性を高めるために、従来
のスピンドル仮撚機よりも高速運転が可能な摩擦ライス
クーが一般に使われるようになった。
この摩擦ツイスタ−として、複数個の円板または円筒を
、2軸または3軸以上にそれぞれ部分的に交差するよう
に設けてなる外接型摩擦ツイスタ−が、すでに何種類か
提案され、よく用いられている。
とくに最近では、仮撚作用と同時に自ら糸送り作用をも
有するように円板または円筒の配列を工夫して、高速仮
撚加工性をより向上させる方法が発達し、1,000m
/分程度の高速仮撚加工まで可能となっている。
このようにして高速仮撚加工が可能となった結果、従来
のような延伸糸の仮撚加工ばかりでなく、未延伸糸や高
配向未延伸糸(いわゆるPOY)を用いた延伸連続仮撚
加工・延伸同時仮撚加工も盛んに行なわれるようになっ
てきた。
しかしながら、一般に仮撚装置では給糸・巻取部と仮撚
部とは同期する機構になっており、この両者はスタート
時にも同期しながら速度上昇していくのであるが、その
過程で仮撚のバランスが崩れて、糸切れを発生しやすい
特に、このような高速での仮撚加工には、高速化にとも
なういろいろな問題が発生し、安定な操業を妨げている
なかでも、仮撚部ニスタート時の過渡的非定常状態にお
いて糸切れの多いことは、操業能率上、ぜひとも克服し
なければならない緊急の問題である。
本発明の目的は、上記のようなスタート糸切れの問題を
克服し、高速仮撚加工においても安定にスタートさせる
ことを可能にする方法を、提供することにある。
この目的を遠戚するために、本発明は、3軸よりなる外
接型摩擦ツイスタ−を有する装置を用いて、合成繊維の
摩擦仮撚加工をスタートする際、定常仮撚数の50〜9
0%の仮撚数に相当するツイスタ−軸間距離とし、かつ
ウェスト引取部に糸を引取らせる状態でライスクーおよ
び糸送り部をスタートさせ、各部の速度が定常速度に達
して安走化した後に、ツイスタ−軸間距離を定常仮撚数
に相当する位置にもどして、正規の巻取を開始すること
を特徴とするものである。
なお、本発明にいう「仮撚加工」とは、延伸糸の仮撚加
工ばかりでなく、未延伸糸やPOYを用いた延伸連続仮
撚加工・延伸同時仮撚加工のいずれをもさすものとし、
また「スタート」とは、稼動開始から正規巻取開始まで
をさすものとする。
以下、図によって本発明を具体的に説明する。
第1図は、本発明の方法を用いる一実施例よりなる装置
の概略構成図である。
第1図において、未延伸糸パッケージ1から9出された
糸条Yは、供給ローラ2と延伸ローラ3との間で延伸さ
れた後、摩擦ライスクー6によって仮撚をほどこされ、
ヒータ5およびその後の冷却によって熱固定されて(4
は撚止めガイド)、引取ローラ7に引取られ、リング8
を介して巻取られ、加工糸パッケージ9となる。
第2図は、一実施例よりなる摩擦ライスクー6の要部の
側面図である。
第2図において、摩擦ツイスタ−6は互いに平行な回転
軸A、B、Cを有し、各軸はそれぞれ2枚ずつの摩擦円
板aa ; bb 、ccを有している。
そしてこれら円板aa 、 bb 、 ccは、互いに
部分的に交差するように、かつ同軸上の円板の間には他
の2軸上の円板が各1枚ずつ位置するような順序で、組
合わされている。
いま、図のような同−向きに軸A、B、Cが回転してい
るとすると、摩擦ライスクー6に送られてきた糸条Yは
、円板a−+c−+b→a−+c−+bの順に各円板と
摺接しながら進み、仮撚をほどこされる。
すなわち、ここでは各円板の回転によって糸への仮撚作
用が与えられるととも(こ、それらの配列によって、糸
を積極的に送り進ませる作用をも与えられている。
なお、第2図では円板が6枚の場合を示したが、これに
限定されるものではない。
第3図イ2口は、第2図の摩擦ツイスタ−6の平面図で
ある。
イは定常仮撚数での運転時に相当する定常位置関係を示
し、OIマ定常仮撚数の50〜90%の仮撚数でのスタ
ート時に相当する位置関係を示している。
すなわち、イにおいては各軸間距離JABBCI、Ic
Alはそれぞれ等しいが、口においては軸Aと軸Cとの
距離が正規位置のときよりも大きくなっている(lAB
l=lBcl<IcAI)。
いま、イのような定常運転時の軸(円板)位置関係を「
全閉」と呼び、軸間距離ICAlを大きくして実質的に
仮撚が生じないときのそれを「全開」と呼ぶことにする
ならば、口のようなスタート時のそれは、「全閉」と「
全開」との中間状態に相当するものであって、いわば「
半開き」とでも呼ぶことができる。
本発明のスタート方法においては、このように「半開き
」状態からスタートすることによって、初期の非定常時
期を安定に通過させた後に、イのような定常運転位置に
もどすのである。
なお、第3図においてはC軸を可動軸としたが、要は、
どれか一つの軸が可動であるようなツイスタ−を用いれ
ばよい。
第4図は、摩擦仮撚加工のスタート・シーケンスを示す
グラフである(縦軸は仮撚加工速度、横軸は時刻を表わ
す)。
第4図において、時刻t。
から仮撚加工をスタート(ツイスタ−は1半開き」状態
)したとすると、定常仮撚加工速度UNに達するのは時
刻t1である。
速度がUNに安定した時刻t2から、摩擦ツイスタ−の
軸(円板)位置を、「半開き」より正規の「全閉」にも
どす。
時刻t3にはウェスト部での引取りをおえで、巻取部の
リング(第1図における8)を上昇させる。
以後、定常仮撚加工速度UNにて、加工紙をパッケージ
として正規に巻取る。
なお、多数錘を操作する場合には、時刻t2から多数錘
を「半開き」より「全閉」にもどしはじめ、時刻t2で
全錘が「全開」となる。
以後同様にして、時刻t3より正規巻取を開始する。
具体的には、たとえばUN=500〜ioo。
m7分に対し、△1o=1.=1゜−20〜30秒、△
t1=t2−1.=5〜10秒、△t2−13−t2−
60秒、そして100錘程度の場合、△t3=t3−i
o=3〜4分程度である。
第5図は、本発明の一実施例よりなる、仮撚加ニスター
ト時の糸切率(以下、スタート糸切率と称する)と、ツ
イスタ軸間距離IcAlとの関係を示すグラフである。
(実施条件−40D。10Fのナイロン6フィラメント
第2図のような円板直径51朋、各円板間軸方向距離1
.Omm。
円板6枚、円板硬度95°の3軸ツイスタ−。
ツイスクー回転数790Orpm、加工速度800m/
分。
)第5図において、曲線1は、IcAlをある値に固定
したままスタートしてから、定常加工速度UNに達する
までにおける昇速過程でのスタート糸切率を示し、また
曲線2は、定常加工速度UNに達してから、IcAlを
「全閉」位置にもどすときのスタート糸切率を示してい
る。
曲線1から明らかなように、もし「全閉」位置に近い状
態のままスタートしたとすると、低速で仮撚が開始され
るために仮撚数が過度に高くなり、また、このような状
態から昇速する過程で糸条の張力および仮撚数の変動が
急激におこりやすくなるので、スタート糸切率は非常に
高くなる。
一方、過度に軸間隔を開いた状態でスタートしたとする
と、仮撚数は過度(こ高くなることがなく、また昇速過
程で、糸条の張力および仮撚数の変動がゆるやかなため
定常加工速度に達するまでのスタート糸切率は低いが、
曲線2で示されるように、定常加工速度に達してから「
全閉」位置にもどすとき、その接触変化率が太きいため
に糸条の張力および仮撚数の変動が急激におこり、糸切
れが多くなる。
したがって、ツイスタ−を「全閉」位置に近い状態のま
まスタートすることも、また、過度に開いた「全開」位
置に近い状態のままスタートすることも、いずれも好ま
しいことではなく、これら以外の位置に適切なスタート
位置が存在するのである。
そして、この適切な軸位置からスタートし、定常加工速
度に昇速した後、定常位置にもどすことが糸切率を低下
させるのに真に有効適切であることがわかる。
第6図は、本発明の一実施例よりなる、ツイスタ−の仮
撚数とツイスタ−軸間距離1cAIとの関係を示すグラ
フである。
(実施条件は、第5回腸合と同一) 第6図の曲線3に示すように、全閉位置において仮撚数
は定常仮撚数TNとなり、以下、軸間距離が大きくなる
に従って仮撚数は減少し、全開位置ではOとなる。
ここで定常仮撚数はTN27200/JD(D二デニー
ル数)とす。
したがって、第5図および第6図より、ツイスタ−軸間
距離をパラメータにして、スタート糸切率とツイスタ−
の仮撚数との間には緊密な相関のあることがわかる。
すなわち、スタート糸切率を低く抑えるため(こは「半
開き」位置からスタートすることが必要であり、その1
半開き」位置の有効範囲に対応して、適切なスタート仮
撚数の範囲があることがわかる。
本発明者らは、このスタート糸切率低下に真に有効適切
なスタート仮撚数の範囲が、定常仮撚数の50〜90%
にあることを見出した。
すなわち、定常仮撚数の90%より大きな仮撚数に相当
する軸位置(「全閉」位置に近い)のままスタートした
とすれば、スタート糸切れ率は50%以上にも達し、ま
た、定常仮撚数の50%未満の仮撚数に相当する軸位置
(「全開」位置に近い)のままスタートしたとしても、
同様であり、いずれの場合も実用に適さない。
これに対し、本発明の条件によれば、スタート糸切率を
実に10%以下におさえることができる。
さらに好ましくは、定常仮撚数の65〜85%の仮撚数
に相当する軸位置からスタートさせれば、スタート糸切
率を5%以下にすることも可能である。
以上説明したように、本発明の摩擦仮撚加工のスタート
方法は、3軸よりなる外接型摩擦ライスクーを有する装
置を用いて、定常仮撚数の50〜90%の仮撚数に相当
するツイスタ−軸間距離とし、かつウェスト引取部に糸
を引取らせる状態でライスクーおよび糸送り部をスター
トさせ、各部の速度が定常速度に達して安定化した後に
、ツイスタ−軸間距離を定常仮撚数に相当する位置にも
どして、正規の巻取を開始することを必須の構成要件と
しているため、高速仮撚加工においてもスタート糸切率
を十分低くおさえ、安定してスタートさせることを可能
にする。
したがって、本発明のスタート方法を用いれば、高速摩
擦仮撚加工の操業能率の向上には真に有効となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法を用いる一実施例よりなる装置の
概略構成図、第2図は摩擦ツイスタ−の要部側面図、第
3図は同平面図、第4図はスタート・シーケンス図、第
5図はスタート糸切率とツイスタ−軸間距離との関係図
、および第6図は仮撚数とツイスタ−軸間距離との関係
図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 13軸よりなる外接型摩擦ツイスタ−を有する装置を用
    いて、合成繊維の摩擦仮撚加工をスタートする際、定常
    仮撚数の50〜90%の仮撚数に相当するツイスタ−軸
    間距離とし、かつウェスト引取部に糸を引取らせる状態
    でツイスタ−および糸送り部をスタートさせ、各部の速
    度が定常速度に達して安定化した後に、ツイスタ−軸間
    距離を定常仮撚数に相当する位置にもどして、正規の巻
    取を開始することを特徴とする摩擦仮撚加工のスタート
    方法。
JP7173579A 1979-06-07 1979-06-07 摩擦仮撚加工のスタ−ト方法 Expired JPS5844772B2 (ja)

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