JPS5844553Y2 - ウエツジベ−スバルブ用保持構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はウェッジベースバルブ用の保持構造に関する。

従来のウェッジベースバルブを用いた灯具は、バルブと
電源とを接続するのにコードを用い、該コードの端を電
源がわのコネクタと連結させる構成をとっている。

例えば゛第１図の図イに示すのは、ウェッジベースバル
ブ１を使用した自動車用室内灯の従来例であるが、レン
ズａとハウジングｂとで国威される灯室内にバルブ１を
ソケット部Ｓ内のコンタクトＣにて保持して成り、該コ
ンタクトＣは同口に示すように、バルブ１のウェッジ部
を挾持する挟持片ｄを備えるとともに該挾持片ｄにコー
ドｅの一端をハンダｆで固着している。

そして、コードｅの他端にコネクタｈ、ｉを備えて、こ
のコネクタｈ、ｉを電源がわのコネクタに挿入して接続
を行っている。

しかしかかるコード使用のコネクタタイプであると、灯
具を車体に組付ける際のコードが車体穴に噛み込んだり
、又はコードが絡んでトラブルの原因になったり、さら
にコネクタが灯具に固定していないために組付けがきわ
めてやりにくい等の不具合がある。

加えて、コンタクトにコード芯線をハンダ付けしている
ことにより、ハンダ付は作業で接続のバラツキがあり場
合により接続不良が生じ易いとともに、ソケット部への
コンタクト組付時にコードを引張るためにハンダ付は部
が外れ易いという欠点を有する。

上記事情に鑑み、本考案の目的はコードを使用する必要
がなく、かつソケット部中へのコンタクト組付けが簡単
で確実な接続が得られるウェッジベースバルブ用保持構
造を提供せんとするものである。

以下、図面を参照して本考案の実施の一例について説明
する。

この例は本考案を自動車用ライセンスランプ、ループラ
ンプ等として使用できる車輌用小型灯具に適用したもの
である。

この灯具は、第２図に示すように前面レンズ２とハウジ
ング３とで国威される灯室内にウェッジベースバルブ１
を収納したものであって、そのハウジング３に形成した
ソケット部３０内にコンタクト４とターミナル５とを配
設して成るウエッジベースバルブ用保持構造に本考案が
適用されている。

この例のソケット部３０は第２図乃至第４図に、コンタ
クト４は第５図乃至第７図に、ターミナル５は第８図と
第９図に各々示す。

前面レンズ２は、略々鐘状をなしてその開口周縁部にパ
ツキン６を載置する面６１と、内面に後述のハウジング
３のフランジ３１外周部に設けた突部３９に係合する四
部２２を形成している。

ハウジング３は、合成樹脂材にて成型され、中央部にソ
ケット部３０と該ソケット部３０の周囲にフランジ部３
１を設けて戊る。

本考案のソケット部３０は、灯室内に位置する略長方形
状の枠部３３にて取り囲まれるウェッジベースバルブ１
を収納する収納部３ａと、灯室外に突出する筒部３２と
で形成される。

前記枠部３３は対向する二辺の中央に切欠３４，３４を
凹設するとともにその両側において各々内側に対向した
一対の突出片３５．３６を収容部３ａ方向に若干傾斜し
て突設している。

前記切欠３４ 、３４はウェッジベースバルブ１を収納
部３ａに収容した際にウェッジ部での膨出部１２が枠部
３３に当らないように切欠いたものであり、前記突出片
３５．３６は後述のコンタクト４の係止片部４１を係止
させるものである。

さらに灯室外に突出する前記筒部３２は長手軸に平行で
あって後述のターミナル５を挿入する一対の透孔３７
、３７を設けるとともに下部に係止段部３８ 、３８を
内設している。

なお、第２図にて示すように前記透孔３７．３７は各々
枠部３３の内側であって収納部３ａの底部に位置し、底
面３０１を有するようにする。

本考案においては、かかるソケット部３０中にそれぞ゛
れコンタク１へ４とターミナル５を配設して取付けるの
である。

コンタク１〜４は第５図乃至第７図にて示すように、ウ
ェッジベースバルブ１の端子１１に接触してかつ挟着す
る挟着部４３と、該挟着部４３の基面４２を折曲して略
台形状の係止片部４４を前記挟着部４３の背面となるよ
うに構成している。

また、係止片部４４の上端縁４４．４４の幅りを第３図
にて示すように前記枠部３３の内側幅ｌより若干大の寸
法にするとともに、下方の端縁４５．４５と合わせて鋸
歯状に形成している。

ターミナル５は第８図と第９図にて示すように、一端に
湾曲部５５を設けると共に他端方向に添って折曲面５４
とさらに垂下片５１と係止用の切起片５２と狭幅な端子
部５３とを構成している。

また、ターミナル５をソケット部３０中に装着した際に
端子部５３が筒部３２の下方より突出せしめるような長
さにする。

なお、コンタクト４とターミナル５はいずれも良導性の
金属材により製作される。

このような構成であるコンタクト４とターミナル５とソ
ケツＩ・部３０中に装着するには、まずターミナル５の
湾曲部５５の突曲面を収納部３ａ側に向かわせて、他端
の端子部５３をソケツ１〜部３０の上方から透孔３７内
に挿入せしめると、突出片３５゜３５又は３６．３６の
間隙部に折曲面５４が挿通し、かつ、該折曲面５４が底
面３０１に当接すると同時に切起片５２がソケツＩ・の
係止段部３８に係止される。

次にコンタクト４を装着するのであるが、挟着部４３を
収納部３ａ側に向かわせて、ターミナル５の湾曲部５５
の先端を枠部３３方向に指等で開拡し、コンタクト４の
係止片部４４の両端部をソケット部３０の突出片３５又
は３６のターミナル５側の面に接するようにした状態で
挿入する。

この時、係止片部４４の下方端縁４５と上方端縁４４は
枠部３３の内壁面に喰い込む。

そして、基面４２をターミナル５の折曲面５４上に当接
させて、しかる後に湾曲部５５の先端を開拡方向の押え
から離すと、突曲面が係止片部４４の背部を圧接して装
着を完了する。

上記の如くの構成であるから、コンタクト４とターミナ
ル５とをソケツ）・部３０に装着するのは、前記の如く
ソケット部３０の上方より各々挿入するだけで行なわれ
、きわめて簡単に配設を完了せることができ、かつ取付
後は、ターミナル５の切起片５２とソケットの係止段部
３８との係止により上方向への抜けか゛阻止されるとと
もに折曲面５４と底面３０１との当接により下方向への
抜けも阻止される。

また、コンタクト４の係止片部４４の両端縁が枠部３３
の内壁面に喰い込むとともに係止片部４４の背面を湾曲
部５５の突曲面か゛突出片３５又は３６の面に当接する
ように圧接することにより、ソケット部３０からの抜け
が防止される。

さらに、コンタクト４とターミナル５とは係止片部４４
と湾曲部５５および基面４２と折曲面５４とで確実に当
接されていることにより電気的接続も良好である。

よって、確実安定な装着が維持される。加えて、ソケッ
トの筒部３２の外方にターミナル５の端子部５３ 、５
３が突出することにより、電源がわのコネクタを直に端
子部５３．５３に接続できるので、従来のようなコード
による接続は不用となる。

上述の如く、本考案のウェッジベースバルブ用の保持構
造は、ウェッジ部を収納する空間を備えるとともに該空
間の両側に対向する一対の突出片を突設したソケット部
中に、ウェッジベースバルブの端子を挟着する挟着部と
該挟着部の背部に位置する係止片部とを具備したコンタ
クトと、一端に湾曲部を有するターミナルとを嵌挿し、
前記湾曲部により前記コンタクトの係止片部を前記突出
片に圧接して係止させたものであるので、コードレスで
電源がわコネクタ等と接続させることができるので、灯
具取付時の不具合や、コードが噛み込んだり絡んだりす
ることにより各種トラブルを防止できるとともに、ソケ
ット部中へのコンタクトとターミナルの組付がきわめて
簡単で、かつ振動等に対してもガタなく確実に装着でき
、よって、電気的接続でも信頼性が高い等種々の効果を
奏するものべある。

なお、当然のことではあるが、本考案は上記実施例にの
み限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例で図イは側断面図であり、同口はコンタ
クトとコードとの接続を示す斜視図である。 第２図乃至号９図は本考案の一実施例を示し、第２図は
この例の保持構造を適用した灯具の側断面図で第３図の
■−■線断面に該当し、第３図は第２図に於ける灯具で
あって前面レンズ２を外したソケット部を含む平面図、
第４図は第３図の矢印Ａ方向から見た斜視図、第５図乃
至第７図はコンタクトを示し、第５図は平面図、第６図
は第５図のＩＩ −ＩＩ線断面図、第７図は第５図の矢
印Ｂ方向での正面図、第８図と第９図はターミナルを示
し、第８図は第９図のＩＩＩ −ＩＩＩ線断面図、第９
図は正面図である。 １・・・・・・ウェッジベースバルブ、３・・・・・・
ハウジング、３ａ・・・・・・収納部、３０・・・・・
・ソケット部、３２・・・・・・筒部、３３・・・・・
・枠部、３５ 、３６・・・・・・突出片、４・・・・
・・コンタクト、４１・・・・・・係止片部、４３・・
・・・・挟着部、５・・・・・・ターミナル、５５・・
・・・・湾曲部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 灯室内に位置する枠部で取り囲まれたウェッジベースバ
   ルブのウェッジ部収納空間を備えるとともに、前記枠部
   と一体に前記空間の両側に対向する一対の突出片を突設
   したソケット部を構成し、他方、ウェッジベースバルブ
   の端子を挟着する挟着部と該挟着部の背部に位置する係
   止片部とを具備したコンタクトと、一端に湾曲部を有し
   該湾曲部に連続して折曲面と端子部とを形成させたター
   ミナルを構成し、前記ソケット部に前記ターミナルを湾
   曲部の突曲面が空間側に突出する向きで折曲面が前記ソ
   ケット部の底面に当接する位置まで挿入係止し、かつ、
   前記コンタクトを前記ターミナルの湾曲部と前記ソケッ
   ト部の突出片との間に挿入し、前記ターミナルの湾曲部
   によりコンタクトの係止片部を前記突出片に圧接すると
   共にその係止片部の両端縁を前記枠体に喰込ませてコン
   タクトをソケット部に係止させたことを特徴とするウェ
   ッジベースバルブ用保持構造。