JPS6346541B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はケーブル締付体に関し、特に電気コネ
クター用ハウジングと合体させるのに適したケー
ブル締付体に関する。

ケーブルに加えられるストレスが端子に伝達さ
れないようにするため、また電気的接続が悪化し
ないようにするため、電気コネクターを有する多
くのケーブル端子にはケーブル締付体が必要であ
る。

非常に広範な種類のケーブル締付体が入手可能
であるが、それでも高張力ストレスに対抗できる
とともに、現場で手作業によりケーブルへ容易に
組付けることができるケーブル締付体に対する需
要が存在する。

英国特許明細書第1551298号に記載された既知
のケーブル締付体は、第１および第２締付部材を
備え、これらはそれぞれ第１および第２締付壁を
有し、これらの締付壁はケーブルの締付状態で、
互いに横に離れた平行な関係に設置することが可
能であり、前記ケーブルの締付状態で前記各締付
壁は、これらの間に配置されたケーブルのうちの
軸線方向に離れた対向するサイド部の各々に係合
し、前記各締付壁のケーブル係合表面部分は、ケ
ーブルの締付状態で前記ケーブルの一部分を横断
方向に変形させるとともに、それらの間に捕捉す
るため、互いに重なる関係に漸進的に移動可能で
あり、また前記ケーブルの締付状態で前記締付部
材を締付状態に固定するための手段が設けられて
いる。

実際、前記各締付壁によりケーブルに変形を生
じさせている間に、前記各締付壁はケーブルによ
り相対的に分離される傾向があり、その結果ケー
ブルと接触している領域が減少されるとともに、
それゆえ摩擦による保持力が減少されることにな
る。前記ケーブルに変形を生じさせている間に前
記各締付壁の相対的間隔を一定に保つため、従来
のケーブル締付体には手段が設けられているけれ
ども、強い保持力を達成するためには、前記ケー
ブルとの最初の係合時に前記各締付壁が互いに密
接に配置される必要が生じ、このことは前記ケー
ブルを変形させるために、好ましくない強い力が
必要となる結果になる。これは多心ケーブルの場
合に特に重要なことである。前記各締付壁を互い
に重なる重態に移動させる間に、前記ケーブルが
前記端子から軸方向に引張られることも、前記の
強い摩擦力に起因し、接続部の緊張と電気的故障
の原因となる。

本発明によるケーブル締付体においては、前記
各締付壁が、前記捕捉されるケーブル部分と把持
状態に係合して締付状態となるように移動される
とき、前記各締付壁を互いの側へ漸進的に押しつ
けるため、前記締付部材上に手段が設けられる。

前記ケーブルを最初に変形させている間に、前
記各締付壁は比較的自由に分離され、あるいは広
く離されることが可能であり、その結果摩擦によ
るケーブルの過度の引きずり込みと、過度の閉鎖
力とが回避される。

好ましくは、前記締付状態に達するまでの最終
的な移動段階の間に、前記各締付壁を互いの側へ
相対的に押しつけるため、前記各締付部材上にカ
ム手段が設けられる。

効果的な締付作用が簡単に得られ、前記各締付
壁の表面は前記締付け状態で前記ケーブルと広範
囲に接触し、摩擦による保持力を強化する。

望ましくは、前記ケーブルの保持力をさらに強
化するため、前記ケーブル係合表面部分にケーブ
ル把持用の逆刺（さかとげ）が形成される。好ま
しくは、前記逆刺がケーブル係合エツジを有し、
これらのエツジは前記第１締付壁の自由端部に面
して一方向への保持力を強化するとともに、実際
上は、前記ケーブル締付体が前記閉鎖状態まで移
動される間に、通常は前記ケーブルが前記端子か
ら引張られるのに抵抗する。

好ましい一実施例において、前記ケーブル係合
表面部分の各々は、前記第１および第２締付壁の
自由端部で、それぞれ角張つたケーブル把持エツ
ジと湾曲した摺動表面とで終つている。

この構成は、前記締付体を閉じる間に前記ケー
ブルを所望の形に折り曲げるのを容易にし、前記
角張つたエツジは前記ケーブルに折り目をつけて
同ケーブルを保持する傾向があり、一方、前記湾
曲した表面は前記ケーブルの一部が前記端子から
離れた方向より前記締付体の中へ容易に引張られ
ることを可能にする。また、前記各締付部材が互
いに閉じられている間に、前記ケーブルが前記エ
ツジとの係合により形成される直角から離れるの
を防ぐため、ケーブル設置耳を設けることもでき
る。

望ましくは、前記第１締付部材が第３締付壁を
備え、この第３締付壁は前記第１壁から横方向に
離されるとともに同第１壁とほぼ平行に配置さ
れ、前記第１および第３締付壁は共通の基底部か
ら直立し、前記第３締付壁は前記第１締付壁より
も高さが低く、前記第２締付壁が前記締付状態で
前記第１および第３締付壁間に受け入れられる。

したがつて、相互に噛み合う構造が達成され、
前記第３締付壁の高さが減じられていることによ
り、前記締付け状態まで移動される間に前記ケー
ブルに対して充分な隙間が与えられ、それにより
前記第１および第２締付壁が互いに妨害されず
に、前記カム手段によつて前記ケーブルと把持状
態に係合されることが可能となる。

前記ケーブルの受け入れ状態から前記ケーブル
の締付け状態までの移動時に、前記各締付部材を
一緒に案内するため、前記第１および第２締付部
材上に相互に係合可能な案内手段を設けることも
望ましく、この場合前記第２締付壁は前記第３締
付壁よりも前記第１締付壁に近くなる。

前記各締付壁の間隔が異なることによつても充
分な隙間が確保され、それにより前記締付状態か
ら閉鎖状態までの移動時に、ケーブルが前記第３
締付壁を横切つて比較的自由に引張られることを
可能にする。

好ましくは、前記第１締付壁の自由端部に長尺
のケーブル設置凹部が形成される。

上記凹部は前記設置耳からさらに隙間を追加
し、それにより比較的狭くて厚いケーブルを前記
凹部内に収納できるようにする。比較的薄くて幅
の広いケーブルは、前記凹部の長手方向のエツジ
部分に重なる。

前記第２締付部材は第４壁を備えることもで
き、この第４壁は前記第１締付壁と同一方向に延
在するとともに、前記第２締付壁から遠い前記第
３締付壁の自由端部の近くでケーブルと係合する
ように構成された自由端部を有する。

都合が良いのは、前記カム表面が一対の横方向
に離された耳により形成されていることであり、
各耳は前記第２締付壁から前記第３締付壁に向か
つて延在するとともに、それらの間にケーブル受
け入れ空間を設定し、前記第３締付壁の自由端部
により当接体が構成される。

特別な実施例において、前記第１および第２締
付部材は、それぞれ基底部材のケーブル受け入れ
端部と電気コネクターハウジングのカバー部材と
に一体に結合され、前記第３締付壁から遠い前記
第１締付壁の側部の近くで、電気端子組立体を前
記基底部材に固定するため、前記基底部材に手段
が設けられている。

以下、添付図面を参照して、本発明によるケー
ブル締付体と合体した電気コネクターの特別な実
施例を説明する。

上記電気コネクターは、基底部材１１とカバー
部材１２を包含するハウジングを備え、基底部材
１１およびカバー部材１２の各々はプラスチツク
材料で単体に成形され、且つ印刷回路基板１３を
包含する電気端子組立体を収容する。印刷回路基
板１３からは長穴付きの円筒状のワイヤ受入れ端
子１４が直立し、これらのワイヤ受入れ端子１４
は米国特許第3860318号に記載されたものと類似
し、且つ米国特許第4186948号に記載されたもの
と類似のワイヤ押込みキヤツプ１５を受ける。

米国特許第4231628号に記載されたものと類似
のテレフオン・ジヤツク１６が、前記ハウジング
の接触表面の近くで前記印刷回路基板１３に取り
付けられ、個々の接点は、前記端子１４により終
端を形成された偏平ケーブル１９の個々のワイヤ
１８に対し、前記印刷回路基板１３により電気的
に接続される。

前記基底部材１１およびカバー部材１２はそれ
ぞれワイヤ受入れ端部で、第１および第２締付部
材２１，２２と合体している。第１締付部材２１
は第１および第３締付壁２４，２５を包含し、こ
れらの締付壁２４，２５はそれぞれ互いに平行に
離れた状態で基底壁２６から起立している。２列
の支持ブラケツト２７，２７′がそれぞれ各締付
壁２４，２５の前面および後面に沿つて設けら
れ、２つの支持ブラケツト２８がケーブル係止端
部３３の各側で、前記第３締付壁２５の前面に設
けられている。前記第１締付壁２４のケーブル係
止部分にはケーブル把持手段が形成され、このケ
ーブル把持手段は複数の逆刺（さかとげ）２９を
備え、逆刺２９は第１締付壁２４の自由端部３０
に面したケーブル係止エツジ２９′を有している。
基底壁２６中の開口３１は逆刺２９の鋳造を可能
にしている。前記第１締付壁２４のケーブル係止
面は、ケーブル係止端部３０でケーブル把持エツ
ジ３３に終端を有し、ケーブル係止端部３０には
長尺のケーブル設置凹部３２が形成されている。

前記第２締付部材２２は、前記カバー部材１２
の天井壁３７から垂れ下がつている第２および第
４締付壁３５，３６を包含している。第２締付壁
３５は天井壁３７から垂直に垂れ下がるととも
に、締付部材２２の作用状態で第１締付壁２４に
対し平行な関係になるように横に離されて配置さ
れ、さらにケーブル係止用自由端部３９で湾曲し
た摺動可能なケーブル係止面３８に終端を有して
いる。

横方向に離された複数の耳４１からなるカム部
材が第２および第４締付壁３５，３６の間に延在
するとともに、ワイヤ受け端部に向かうカム表面
４２を設けられている。また、互いに離された複
数の支持ブラケツト４３も、第４締付壁３６のケ
ーブル受け切欠４４の近くで第２および第４締付
壁３５，３６の間に延在している。

互いに離された一対のケーブル設置突起４５が
カバー部材１２の天井壁３７および第２締付壁３
５の間に延在している。カバー部材１２の側壁４
７は前記コネクターの接触端部に開口４６を形成
され、且つ自由端部に周縁スカート４８を形成さ
れ、周縁スカート４８は前記コネクターの接触端
部で前記第４締付壁３６と結合している。引掛け
爪４９および目５０が、周縁スカート４８の対向
した両サイドの内側と、ケーブル受入れ開口４４
の各サイドにおける第４締付壁３６および周縁ス
カート４８の結合部とに設けられている。解放工
具の受入れ切欠５７が前記コネクターの各側で、
前記周縁スカート４８の自由端部に形成されてい
る。

前記基底部材１１には直立した側壁５３が形成
され、側壁５３は基底壁２６の周縁から内側に設
置されて、周縁部のカバー配置シート（座）５４
を形成している。側壁５３の部分５３′は基底部
材１１の接触面に向かつて突出している。引掛け
凹部５５および捕捉体５６が側壁５３の外側の対
向する両サイドと、第３締付壁２５とに設けら
れ、第３締付壁２５は側壁５３と共通に延在して
いる。

複数の支持リブ５８が互いに平行に離れた関係
で基底壁２６を横切つて延在し、また一対の配置
ボス５９が前記接触面の近くで互いに離れた状態
で基底壁２６から起立している。端子組立体を保
持する捕捉体６０が第１締付壁２４の近くで、側
壁５３の対向する両方の自由端部から内側に突出
し、基底壁２６から互いに離れた状態で起立した
一対の弾性引掛体６１と協働する。

前記印刷回路基板１３にはボス受け開口６３が
形成され、前記テレフオン・ジヤツク１６は対向
する両サイドに、垂直方向に延在するカバー配置
リブ６４を形成されている。

使用状態を説明すると、前記端子組立体は印刷
回路基板１３の一端部が２つの捕捉体６０の下に
受け入れられ、続いて他端部が引掛体６１により
噛みつき嵌合として受け入れられ、さらに開口６
３がボス５９と嵌合することにより、基底部材１
１に取り付けられる。個々のワイヤ１８は、前記
端子組立体を基底部材１１に取り付ける前または
後に、米国特許第4186948号に記載された技術を
用いて、各端子１５内に詰めることができる。

次に前記カバー部材１２が基底部材１１と整列
され、第３図に示すようにケーブル１９が基底部
材１１上の第１および第３締付壁２４，２５の上
に被さる。カバー部材１２を基底部材１１へ押圧
すると、第２締付壁３５の自由端部がケーブル１
９の自由部分を変形させて、ケーブル軸線を横断
する方向に延在させるとともに、第４ａ図に示す
ようにケーブル１９を前記コネクターの外部から
さらに引張り込む。ケーブル１９はそのような運
動の間に、第１締付壁２４の比較的鋭いエツジ３
３により保持され、且つ第２締付壁３５の表面３
８を横切つて摺動する。ケーブル１９が旋回して
エツジ３３から外れようとするいかなる傾向も、
結局はケーブル配置突起４５と係合することによ
り防止される。カバー部材１２上のスカート４８
および直立した基底壁５３の間の嵌合と、スカー
ト４８およびリブ６４の間の嵌合とにより、第１
および第２締付壁２４，３５が第３および第４締
付壁２５，３６と互いに平行な状態で相互に嵌合
するよう、案内する役目が行なわれる。

第４Ｂ図に示すように、前記締付部材の初めの
互いの閉じ合わせの間に、前記第２締付壁３５が
ケーブル１９により第１締付壁２４から離れるよ
うに移動される傾向があり、その際摩擦によりケ
ーブル１９を過度に引きずり込むことと、過度の
閉じ合わせの力とを回避し、その後カム表面４２
が第３締付壁２５の自由端部に係合して、第２締
付壁３５を第１締付壁２４側へ徐々に押し戻し、
その後ケーブル１９の前記横断方向に変形された
部分が、第４Ｃ図に示すように、第１および第２
締付壁２４，３５により把持されることに留意す
べきである。前記逆刺２９は、閉鎖状態までの後
半の移動段階の間に、ケーブル１９が前記端子か
ら引き抜かれるのを防止して保持する役目をす
る。カバー部材１２上の引掛け爪４９および目５
０と、基底部材１１上の凹部５５および捕捉体５
６とが、第５図に示す完全に閉じた状態で互いに
噛みつき嵌合を行なう。

ケーブル１９の解放と有効な締付けは容易に繰
り返すことができ、個々の配線のパターンを現場
で交換することができる。

上記ケーブル締付体はある限度内でケーブルの
広範な寸法に適合することができ、多種の部品の
製造、貯蔵および輸送の必要性を回避する。ま
た、上記ケーブル締付体は僅か２つの構成部品を
必要とするだけであり、各構成部品は大量生産技
術を用いて経済的に製造することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、リボン状ケーブルの終端を形成して
いる本発明の一実施例に関連するコネクターの斜
視図、第２図は、第１図のコネクターの分解斜視
図、第３図は、ワイヤの受け入れ状態を示す第１
図のコネクターの縦断面図、第４Ａ図〜第４Ｃ図
は、ワイヤ受け入れ状態からワイヤ締付状態まで
の漸進的な移動の間にある前記コネクターの断面
図、第５図は、完全に閉じられてワイヤを締め付
けた状態にある前記コネクターの断面図、第６図
は、前記コネクターのケーブル締付部材の断片的
斜視図である。 １１……基底部材、１２……カバー部材、１３
……印刷回路基板、１４……ワイヤ受け入れ端
子、１５……ワイヤ押し込みキヤツプ、１６……
テレフオン・ジヤツク、１８……ワイヤ、１９…
…ケーブル、２１……第１締付部材、２２……第
２締付部材、２４……第１締付壁、２５……第３
締付壁、２６……基底壁、２７，２７′……支持
ブラケツト、２９……逆刺、２９′……ケーブル
係止エツジ、３０……自由端部、３１……開口、
３２……ケーブル設置凹部、３３……ケーブル把
持エツジ、３５……第２締付壁、３６……第４締
付壁、３７……天井壁、３８……ケーブル係止
面、３９……ケーブル係止用自由端部、４１……
耳、４２……カム表面、４３……支持ブラケツ
ト、４４……切欠、４５……ケーブル設置突起、
４７……側壁、４８……スカート、４９……爪、
５０……目、５３……側壁、５４……カバー配置
シート、５５……引掛け凹部、５６……捕捉体、
５７……切欠、５８……支持リブ、５９……配置
ボス、６０……捕捉体、６１……引掛体、６３…
…ボス受け開口、６４……カバー配置リブ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 基底部材１１およびカバー部材１２を有して
   なる電気コネクタ用ハウジングと一体に形成され
   るケーブル締付体であつて、前記基底部材１１か
   ら上方に起立した第１締付壁２４と第３締付壁２
   ５と前記カバー部材１２から延びた少なくとも１
   つの第２締付壁３５とを有し、これら各締付壁２
   ４，２５，３５は互いに離れた平行な関係に位置
   することが可能であるとともにケーブル係合表面
   を有してなるケーブル締付体において、 前記カバー部材１２が第２締付壁３５および第
   ４締付壁３６を有し、該第２および第４締付壁３
   ５，３６の間にはケーブル幅より広い間隔を置い
   て横方向に離れて位置する２個のカム４２が配設
   され、該カム４２は前記基底部材１１とカバー部
   材１２とを合わせるときに前記第３締付壁２５の
   自由端と当接する当接面を有し、該カム手段の当
   接面と前記第３締付壁２５との当接により、前記
   各締付壁２４，２５，３５，３６が上記ケーブル
   の一部分を横断方向に変形させてこれらの締付壁
   の間に捕捉・挾持させるようにしたことを特徴と
   するケーブル締付体。 ２ 前記第１締付壁２４の前記ケーブル係合表面
   部分に逆刺２９が形成されていることを特徴とす
   る特許請求の範囲第１項記載のケーブル締付体。 ３ 前記ケーブル把持手段２９が、ケーブル係止
   エツジ２９′を有する複数の逆刺２９を備え、前
   記ケーブル係止エツジ２９′は前記第１締付壁２
   ４の自由端部３０に面していることを特徴とする
   特許請求の範囲第２項記載のケーブル締付体。 ４ 前記ケーブル係合表面部分の各々は、前記第
   １および第２締付壁２４，３５の自由端部３０，
   ３９において、角張つたケーブル把持エツジ３３
   および湾曲したケーブル係止面３８で終つている
   ことを特徴とする特許請求の範囲第２項記載のケ
   ーブル締付体。 ５ 前記第３締付壁２５は前記第１締付壁２４と
   ほぼ平行になるように当該第１締付壁２４から横
   方向に離されて配置され、前記第１および第３締
   付壁２４，２５は共通の基底壁２６から起立し、
   前記第３締付壁２５は前記第１締付壁２４よりも
   高さが低く、前記第２締付壁３５は前記締付状態
   で前記第１および第３締付壁２４，２５間に受け
   入れられることを特徴とする特許請求の範囲第４
   項記載のケーブル締付体。 ６ 前記第３締付壁２５よりも前記第１締付壁２
   ４に近い前記第２締付壁３５と一緒に、ケーブル
   受け入れ状態からケーブル締付け状態まで移動さ
   れる間に、前記基底部材１１に対して前記カバー
   部材１２を案内するため、相互に係合可能なスカ
   ート４８と側壁５３が前記基底部材１１およびカ
   バー部材１２に設けられていることを特徴とする
   特許請求の範囲第５項記載のケーブル締付体。 ７ 前記第２および第４締付壁３５，３６にはケ
   ーブル設置突起４５が設けられ、このケーブル設
   置突起４５は前記第１締付壁２４の自由端部３０
   から離されてこれに整列され、それによりケーブ
   ルを閉じ込める空間を設定し、この空間は、前記
   第１および第２締付壁２４，３５が互いに重なる
   状態に移動するに従い、寸法が減少することを特
   徴とする特許請求の範囲第６項記載のケーブル締
   付体。 ８ 前記第１締付壁２４の自由端部３０には長尺
   のケーブル設置凹部３２が形成されていることを
   特徴とする特許請求の範囲第５項から第７項のい
   ずれか１項に記載のケーブル締付体。 ９ 前記第４締付壁３６は前記第１締付壁２４と
   同一方向に延在するとともに切欠４４を有し、こ
   の切欠４４は、前記第２締付壁３５から離れた前
   記第３締付壁２５の自由端部の近くでケーブル１
   ９に係合するように構成されていることを特徴と
   する特許請求の範囲第４項から第８項のいずれか
   １項に記載のケーブル締付体。 １０ 前記第４締付壁３６がその基端部から自由
   端部まで延在するに従い、前記第２締付壁２５か
   ら遠去かつていることを特徴とする特許請求の範
   囲第９項記載のケーブル締付体。 １１ 前記カム表面４２が一対の横方向に離れた
   耳４１により形成され、各耳４１は前記第２締付
   壁３５から前記第３締付壁２５に向かつて延在す
   るとともに、それらの間にケーブル受け入れ空間
   を設定し、当接部が前記第３締付壁２５の自由端
   部により構成されていることを特徴とする特許請
   求の範囲第４項から第１０項いずれか１項記載の
   ケーブル締付体。 １２ 前記各締付壁２４，２５，３５，３６が、
   それぞれ基底部材のケーブル受け入れ端部と、電
   気コネクターハウジングのカバー部材１１，１２
   とに一体に結合され、前記第３締付壁２５から離
   れた前記第１締付壁２４の側部の近くで、印刷回
   路基板１３とワイヤ受け入れ端子１４からなる電
   気端子組立体を前記基底部材１１に固定するた
   め、前記基底部材１１に手段捕促体６０と引掛体
   ６１が設けられていることを特徴とする特許請求
   の範囲第４項から第１１項のいずれか１項記載の
   ケーブル締付体。