JPS584425Y2 - 雀防除用糸の架設器具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 従来、田畠の農作物に対し雀防除用の糸を一定間隔毎に
多数張りめぐらすことが行われているが、これを実施す
るには１つ１つ仕付糸を手に持って田畠の中を往復歩行
することによって行うのであって、大変な前作業となる
。

本考案は該作業を簡単且つ能率的に実施することのでき
る架設器具を提供せんとするものである。

雀防除用の糸は一般に仕付糸が使用されるが、これは総
取りされた状態で市販されているので、第１図に示す如
き巻取手段によってボビン巻きにする。

即ち、１は仕付糸Ｓの総枠で台盤２上の垂直軸３に回動
自在に支持されてなる。

４ａ＊４ｂ、４ｃ。４ｄは総枠上の紹糸を張止めするた
めのピンである。

５は前記総枠に取付けられた総糸を巻取るためのボビン
であって、台盤６上に設置したモーター７の回転を歯車
などによる減速機構８を介してボビン５に伝達させ、モ
ーターＴの駆動と共に回転させられるようになっている
。

９はボビン５の前面に於いて糸を案内して左右動するト
ラバースガイドであって、該ガイドはボックス１０内に
於いて溝カムの穿設されたドラム（図示せず）が前記モ
ーターより減速機構を介して回動されるとき、ボビン軸
間距離ｌの範囲を一定速度で往復走行せしめられる。

なお、図面に於いて１１ａ、１１ｂは軸受、１２はモー
ター７の操作用スイッチである。

１３は架設器具であって垂直方向に一定長さの支持杆１
３ａと該支持杆１３ａ先端に直交する一定長さの水平杆
１３ｂとによりＴ字状に形成されてなり、水平杆１３ｂ
の上面には一定間隔毎に多数の支軸１４ａ、１４ｂ、１
４ｃ・・・・・・が固設されてなる。

こ＼に支軸１４ａ、１４ｂ、１４ｃ・・・・・・は前記
巻□取手段によつボビン５上に巻かれた仕付糸を回動自
在に支持するようになすためのものである。

次にこれが使用方法について説明する。

先づ多数のボビンを用意する。

しかして、総枠に掛けられた仕付糸端を巻取手段上のボ
ビン軸に巻付け、モーターの駆動と共にトラバースガイ
ドを往復走行させて巻取ボビン軸上に層状をなして一定
量巻取らしめ、以下同様にして巻取られるボビンを多数
箇準備し、斯くして仕付糸の巻取られたボビンを前記張
架器具の支軸１４ａ、１４ｂ、１４ｃ・・・・・・上の
各々に挿入せしめる。

第３図は糸張りの状態を示すものであって、先づＡに示
す如く田１５の畦際１６ａ、１６ｂに、予め１本の紐１
７ａ、１７ｂを杭１８．１８’、及び１９．１９’を使
用して張っておく。

しかして、該紐の１つ１７ａに前記架設器具に支持され
た各ボビンからの糸端を予め一定間隔位置に縛り付け、
このあと支持杆１３ａを手に持って反対側縁１７ｂに向
って歩行するのである。

このとき各ボビンからは仕付糸が整然と繰出されるので
あり、反対側の紐１７ｂ位置に到達すると、その場所に
於いて各ボビンの糸を切断し夫々れ対応する間隔で糸の
切断端を紐１７ｂに止着させるようになすのである。

図Ｂはこの状態を示しており、あとは適宜同様に繰返し
て実施するのである。

本考案は以上の如〈実施するものであって、一度に多数
の仕付糸を必要な一定間隔に張ることのできるものであ
って短時間で非常に能率的な作業を実施することができ
る。

また、−人で実施することのできるものであって、手伝
い人が不要である。

【図面の簡単な説明】

第１図は仕付糸をボビンに巻取る巻取器具の斜視図、第
２図は本考案架設器具の斜視図、第３図Ａ、Ｂは作業説
明図である。 Ｓ・・・・・・仕付糸、１・・・・・・総枠、５・・・
・・・ボビン、７・・・・・・モーター ９・・・・・
・トラバースガイド、１３ａ・・・・・・支持杆、１３
ｂ・・・・・・水平杆、１４ａ、１４ｂ。 １４ｃ・・・・・・支軸。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 垂直方向に一定長さを有する支持杆１３ａと該支持杆１
   ３ａ先端に直交する一定長さの水平杆１３ｂとによりＴ
   字状に形成されてなり、水平杆１３ｂの上面には一定間
   隔毎に多数の支軸１４ａ。 １４ｂ 、 １４ｃ・・・・・・を固設し、各支軸１４
   ａ。 １４ｂ、１４ｃ・・・・・・に対し仕付糸を巻取ったボ
   ビンを回動自在に支持させてなる雀防除用糸の架設器具
   。