JPS5844084B2 - イオン性プルランゲルの製造法 - Google Patents

イオン性プルランゲルの製造法

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JPS5844084B2
JPS5844084B2 JP52037787A JP3778777A JPS5844084B2 JP S5844084 B2 JPS5844084 B2 JP S5844084B2 JP 52037787 A JP52037787 A JP 52037787A JP 3778777 A JP3778777 A JP 3778777A JP S5844084 B2 JPS5844084 B2 JP S5844084B2
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政則 藤本
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08BPOLYSACCHARIDES; DERIVATIVES THEREOF
    • C08B37/00Preparation of polysaccharides not provided for in groups C08B1/00 - C08B35/00; Derivatives thereof
    • C08B37/0006Homoglycans, i.e. polysaccharides having a main chain consisting of one single sugar, e.g. colominic acid
    • C08B37/0009Homoglycans, i.e. polysaccharides having a main chain consisting of one single sugar, e.g. colominic acid alpha-D-Glucans, e.g. polydextrose, alternan, glycogen; (alpha-1,4)(alpha-1,6)-D-Glucans; (alpha-1,3)(alpha-1,4)-D-Glucans, e.g. isolichenan or nigeran; (alpha-1,4)-D-Glucans; (alpha-1,3)-D-Glucans, e.g. pseudonigeran; Derivatives thereof
    • C08B37/0018Pullulan, i.e. (alpha-1,4)(alpha-1,6)-D-glucan; Derivatives thereof
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J39/00Cation exchange; Use of material as cation exchangers; Treatment of material for improving the cation exchange properties
    • B01J39/08Use of material as cation exchangers; Treatment of material for improving the cation exchange properties
    • B01J39/16Organic material
    • B01J39/18Macromolecular compounds
    • B01J39/22Cellulose or wood; Derivatives thereof

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はプルランゲルにイオン性基を導入して得られる
新規なるイオン性プルランゲルの製造方法に関するもの
である。
さらに詳しくは、水溶性高分子であるプルランと一般式
X1−Rl−Y(但し、Xlはハロゲン、Yはエポキシ
基、R1は1〜10個の炭素原子を有する脂肪族基で、
該脂肪族基は1ないし2個の水酸基を含むことができ、
さらに酸素原子の如き異種原子を介在させることができ
る。
)で表わされる化合物とを反応せしめて得られる架橋さ
れた水膨潤性プルランゲルを、更にアルカリ性化合物の
存在下で一般式X2−R2Z〔但し、X2はハロゲンあ
るいはエポキシ基、Zはカルボキシル基、スルホン酸基
、あるいはそ/Rs れらの塩または、一般式−N (ここでR3お\R4 よびR4はそれぞれ水素、メチル、エチル基あるいはフ
ェニル基である。
)で表わされるアミン基あるいはその塩、R2は炭素数
1〜20個の脂肪族基で1個またはそれ以上の水酸基を
含むことができ、更に1個またはそれ以上の酸素原子を
介在させることができる。
〕で表わされる化合物と反応させて得られるイオン性プ
ルランゲルの製造法に関するものである。
プルランを出発物質として水に膨潤性のヒドロゲルが製
造されることは特開昭51−151281に述べられて
いる。
該プルランゲルは、分子ふるい効果を利用した分離精製
材料としてその性能、化学的安定性その他種々の点で有
用である。
しかしながら、プルランは中性である。
分離材料として用いる場合、分離・精製しようとする化
合物がイオン性基を有している場合、親水性ゲル材料が
イオン交換体としての性能をもつことが有利となる。
現在イオン性基をもった水膨潤性ゲルとしては、ジエチ
ルアミノエチル、カルボキシルメチル基などのイオン性
基が導入されたデキストラン、セルロース、デンプンな
どが知られているが、デキストランは、グルコースを単
位としてα−1,6結合により反復結合した重合体であ
るので、デキストランにその水酸基の反応性を利用して
イオン性基を導入する場合には、反応性の高いグルコー
ス単位のC−6位の水酸基がエーテル結合に関与してい
るためイオン交換能の大きい反応物を容易に得るという
点においては有利とは言えない。
他方、セルロース、デンプンは結晶性が高く。
水に対する溶解性に乏しく反応がすみやかに進行せず、
生成物のイオン交換能の高いものは得にくい、また水膨
潤時において力学的強度が小さいという欠点をも有して
いる。
それ故、イオン交換能が高く、水膨潤時においても、力
学的強度が大きい親水性ゲル材料の開発が望まれている
本発明に用いられるプルランはグルコースの三量体であ
るマルトトリオースを単位として、この三量体とは異な
った結合であるα−1,6結合により反復結合した線状
重合体である。
プルランはデキストランと違い、反応性の高い6位の第
1級アルコールの水酸基を数多く有している。
また、プルランはグルコース単位を含むとはいえ、デン
プンあるいはセルロースとは性質を異にしており非品性
で冷水および熱水にも極めて溶解し易くその水溶性の粘
度が著しく低い。
それ故プルランは、デキストラン、セルロース、デンプ
ンなどにくらべてイオン性基をもった化合物との反応が
水溶液中ですみやかに進行し置換度も高くなり、その結
果、イオン交換能の高い反応物を得ることができる。
またプルランは、その水溶液がゲル化、老化などの現象
もなく、長期間安定であるという水溶液としての性質、
また卓越した膜形成能を有するとともに特に膜の透明性
あるいは力学的性質が優れていることなどの固体として
の性質、ざらに毒性がなく生体への適合性も良好である
ことなど、親水性ゲル材料としても多くの望ましい性質
を有している。
イオン性ゲル材料を得る方法としてはプルランに官能基
を導入してイオン性プルランを合成し、そのイオン性プ
ルランから特開昭51 151281に従ってイオン性プルランゲルを合成する
方法がある。
しかしながら、プルランからイオン性プルランを得るに
は、通常水溶液にてプルランとイオン性基をもつ化合物
を反応させてその後、水とまざりあう有機溶媒に沈でん
させて採取し、再沈させて精製するという操作を必要と
し、有機溶媒を必要とし不経済であるし、また操作も繁
雑である。
さらにイオン性プルランを架橋して、ゲルを得ようとす
ると例えばアミン基を有するカチオン化プルランの場合
は、アミノ基が架橋反応に関与するため、アミノ基が塩
基性の強度の均一性を損なう恐れがある。
またカルボキシメチル基の如きアニオン性基を導入した
プルランは、水溶液粘度が著しく高くなり、水溶液とし
て濃度を高めることが困難となりその結果、架橋化して
も、膨潤時の含水率の低いものが得られにくい。
本発明者らは鋭意検討の結果、合成法が後処理において
簡単で、経済的で、しかも効率のよいイオン性プルラン
ゲルの製造法を開発するに到った。
すなわち、プルランよりプルランゲルを作り、それを水
に膨潤させ、分散させてイオン性基を有している化合物
と反応させる方法である。
その方法によると、合成されたイオン性プルランゲルは
、有機溶媒に沈でんさせたり、再沈精製などの処理をす
ることなしに、そのまま採取できるので、製造法として
簡単であり、経済的である。
しかもイオン性基を導入した後、化学的な処理をする必
要がないので、均一なものが得られ、出発物質であるプ
ルラン水溶液の粘度は低いので、水膨潤時の含水率をも
自由に操作できる利点がある。
また、本発明によるイオン性プルランゲルは、他のイオ
ン性基をもった水膨潤性ゲルに比べて膨潤時における力
学的強度が優れている点や、また分離精製しようとする
化合物については低分子量から高分子量まで広範囲な分
子領域にわたり分離、精製材料としての性能が優れてい
る点をも併せ有していることがわかった。
プルランゲルに対するイオン性基の導入反応はアルカリ
性化合物の存在下で行われる。
上記反応は次の式で示すことができる プルランゲル−OH+X2−R2−Z乙ヱ立ユ。
プルランゲル−〇−R,−Z+X2− X2がエポキシ基を表わす場合には陰イオンは生成しな
い。
反応式から、この反応でハロゲン誘導体を使用するとア
ルカリが消費されることが明らかである。
しかし、アルカリは該反応にX2−R2−Z型のエポキ
シ化合物を使うとき触媒としてのみ働く。
またX2がエポキシ基を示す場合ヒドロキシ含有物質か
らの水素はエポキシ化合物の結合鎖を切り−CR2−C
H−の結合構造が形成されヒドロキシ含有物質−R5−
Zが結合する。
本発明に用いられるプルランはその製造方法に特に制限
はない。
現在は、不完全菌であるプルランゲルの菌株を培養する
ことにより、菌体外粘質物として分離採取することがで
きる。
すなわち、菌株としてはプルラリャプルランスを用い、
10%の水飴、0.5%のに2HPO4゜0.1%のN
aCl 、 0.02%のMg504−7H20゜0.
06%の(NH,)2so4,0.04%の酵母エキス
を含む培地に接種して、24℃で5日間振盪培養を行な
うか、またはグルコースを炭素源とした培養による菌体
外粘質物として得られる。
必要ならば、培養液から遠心分離により菌体を除去し、
メタノールで沈澱分離を行なうことにより精製プルラン
が得られる。
該プルランは、その生産される菌株の種類により物性が
若干異なるが1本発明においてはいずれの場合も用いる
ことができる。
プルランをゲル化させる二官能性物質は、一般式X1−
Rl−Y (Xlはハロゲン、Yはエポキシ基。
R1は1〜10個の炭素原子を有する脂肪族基で。
該脂肪族基は1個ないし2個の水酸基を含むことができ
、ざらに酸素原子の如き異種原子を介在させることがで
きる。
)で表わされる。適当な二官能性物質としてはエピクロ
ルヒドリン、エビブロモヒドリン及びその他の類似化合
物が例示される。
プルランゲルを得るためのプルランと上記の二官能性物
質との反応は、アルカリ性物質および適当な溶媒の存在
下で行なわれる。
通常、好適な溶媒として水が用いられる。
しかし所望ならば反応に悪影響を及ぼさない範囲におい
て、他の溶媒あるいは水を含む混合溶媒を用いることも
できる。
そのアルカリ性物質としては、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウムなどのアルカリ金属水酸化物、水酸化カルシ
ウム、水酸化マグネシウムなどのアルカリ土類金属水酸
化物、あるいは場合によっては、エチレンジアミン、ジ
エチレントリアミン、トリエチルアミンなどの有機アミ
ン類を用いることができるが、就中、好ましいアルカリ
性物質は水酸化ナトリウムである。
プルランゲルは溶媒に溶解している種々の化合物に対し
て、分子ふるい効果を有し、脱塩、廃水処理、その他の
分離、精製材料分野で有用な用途が規待されるものであ
る。
かかる目的に用いられるゲルの形状としては10μ及至
500μの直径を有する球状であることが望ましい。
球状のプルランゲルの製造法として特に制限はないが、
例えば、プルラン水溶液を該溶液と不混和性で、かつ分
散安定剤を含有する液体分散媒中に、液滴として分散せ
しめた二相系で反応せしめる方法が用いられる。
この方法で用いられる分散媒としては、ノルマルヘキサ
ン、ヘプタン、イソへブタン、イソオクタン、ベンゼン
、トルエン、キシレン、灯油、シクロヘキサン、メチル
シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、テレピン油な
どの炭化水素類、ジクロルメタン、1,2−ジクロルエ
タン、ジクロルペンクン、モノクロルベンゼン、0−ジ
クロルベンゼン、トリクロルベンゼンなどのハロゲン化
炭化水素類が例示される。
プルラン水溶液を分散媒中に分散せしめるための安定化
剤としては、例えばポリビニルアセテート、ポリイソブ
チレン、セルロースアセテートブチレート、ポリスチレ
ン、ポリエチルビニルエーテル、ポリメタクリル酸メチ
ルなど、プルランの水溶液とは不混和性であるが分散媒
には溶解する高分子量重合体を挙げることができる。
一般には、プルラン溶液を所望の大きさに分散せしめる
には、これらの分散安定剤と反応系の攪拌効果の助けを
かりることにより十分であるが。
必要ならば洗浄剤型の界面活性剤を添加することもでき
る。
本発明のイオン性プルランゲルを製造するために用いら
れるプルランゲルの含水率に特に制限はないが、乾燥ゲ
ルIgによって吸収される水のグラム数が1〜+00,
9/gの範囲、ざらに好ましくは1〜50 g/fiの
範囲が望ましい。
またプルランゲルの形状にも特に制限はないが、10μ
〜500μの直径を有する球状であることが望ましい。
本発明において用いられるプルランの分子量は、特に制
限はないが、平均分子量がlX10’7.、Cいし10
0XIO’であることが望ましい。
本発明において用いられるイオン性基を導入するために
プルランゲルに反応させる化合物は、般式X2−R2−
Z(但しX2はハロゲンあるいはエポキシ基、Zはカル
ボキシル基、スルホン酸基3 86°゛″軸ら01・む″一般E−N< R。
(ここでR3及びR4は、それぞれ水素、メチル、エチ
ルあるいはフェニル基である。
)で表わされるアミノ基あるいはその塩、R2は炭素数
1〜20個の脂肪族基または(および)芳香族基を含む
炭化水素基で1個またはそれ以上の水酸基を含むことが
でき更に1個またはそれ以上の酸素原子のごとき異種原
子を介在させることができる。
〕で表わされる。
適当な化合物として、アミン基を有するものとしては、
2−ジメチルアミンエチルクロリド、2−ジエチルアミ
ノエチルクロリド、2−ジメチルアミノイソプロピルク
ロリド、2−ブロム−5−ジエチルアミノペンクン、2
−ジフェニルアミノ千チルクロリド、3−(N、N−ジ
メチルフェニルアミノ)エチルクロリド、3−アミノ−
1,2−エポキシプロパン、3−ジメチルアミン−1゜
2−エポキシプロパン、3−ジエチルアミノ−1゜2−
エポキシプロパン、3−ジブチルアミノ−1゜2−エポ
キシプロパン、3−ジフェニルアミノ−1,2−エポキ
シプロパン、3−(N、N−ジメチルフェニルアミノ)
−1,2−エポキシプロパン、N、N−(2,3−エポ
キシプロビル)メチルアニリンお社PUらの無機酸ある
いはハロゲン化アルキルとの塩などがあげられ、カルボ
キシル基を有するものとしては、クロル酢酸、ブロム酢
酸、クロルプロピオン酸およびそれらの塩、スルホン酸
基を有するものとしては、クロルメタンスルホン酸、ブ
ロムエタンスルホン酸、クロルエタンスルホン酸および
それらの塩があげられる。
一般式X2−R2−Zで表わされる化合物の使用量は、
得ようとするイオン性プルランゲルのイオン交換能によ
って異なるが、通常反応をすみやかに行なわせる為に化
学量論的な量より、過剰に使用する。
すなわちプルランのグルコース単位に対し1/3oない
し10モル倍使用するのがよい。
好ましくは1/3oモルないし5モル倍使用するのがよ
い。
その結果、プルランゲル1gに対し0.1〜5ミリ当量
のイオン交換能をもつイオン性プルランゲルが容易に得
られる。
本発明においてプルランゲルを一般式X2−R2−Zで
表わされる化合物と反応させる際、存在させるアルカリ
性物質としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムな
どのアルカリ金属水酸化物、水酸化カルシウム、水酸化
マグネシウムなどのアルカリ土類金属水酸化物あるいは
、場合によっては、エチレンジアミン、ジエチレントリ
アミン、トリエチルアミンなどの有機アミン類を用いる
ことができるが、好ましいアルカリ性物質は水酸化ナト
リウムである。
アルカリ性物質の添加量は、一般式X2−R2−Zで表
わされる化合物に対し0.1モル%ないし50モル%用
いる。
ただし、反応中ハロゲン化水素を生じる場合は、それを
中和するのに十分な量を必要とする。
反応溶媒については、本反応に悪影響を及ぼさない限り
特に制限はないが、例えば水、ジメチルスルホキシド、
N、N−ジメチルホルムアミド、N、N−ジメチルアセ
トアミド、ベンゼン、トルエン、クロロホルム、酢酸エ
チルなどが用いられるが、好ましい溶媒は水である。
反応条件についても特に制限はないが、反応温度として
は、200℃以下が好ましい。
100’Cを越える反応温度は好ましくない副反応を生
じ易いことから、100℃以下で反応を行なうのがさら
に望ましい。
以下に実施例をもって本発明の詳細な説明するが、これ
らはいずれも例示的なものであって本発明の内容を限定
するものではない。
なお、実施例中の部は特にことわりがない限り、重量部
を表わす。
実施例 1 平均分子量50000のプルラン100部を20(lの
水に溶解し、この溶液に5Nの水酸化ナトリウム水溶液
100部を加えて均一な溶液とした。
この混合液をポリビニルアセテート15部、トルエン8
00部からなる分散媒中に徐々に添加し、液滴状に分散
せしめた。
この場合反応容器に備えられた攪拌器の回転速度は毎分
800回転に調整した。
水性溶液を添加後1時間して25部のエピクロルヒドリ
ンを添加し、50℃において3時間反応せしめた。
反応終了後、室温に冷却し、反応混合物を次の手順で処
理した。
まず、生成ゲルを反応容器の底部に沈積させたのち、デ
カンテーションを行ない、さらにこのゲルを500部の
トルニス中に分散させたのち濾過を行う工程を3回くり
返してポリビニルアセテートを除去した。
次にこのゲルをメタノール中に分散させ洗浄し、流過を
行なったあと、水中に分散させた状態で希塩酸を加えて
中和後、デカンテーション、濾過を数回くり返し精製し
た。
次いで水中に分散状態にあるゲルをエタノールを用いて
収縮させ濾過を行ない、得られたゲルを70℃で24時
間減圧乾燥し、乾燥ゲル73部を得た。
このゲルは、すべて正確な球状粒子であり、含水率は6
.09#であった。
実施例 2 水酸化すI−IJウム27.6部を水150部に溶解さ
せた溶液に、実施例1で合成したプルランビーズ16.
2部を分散させ、室温で攪拌しなから2−ジエチルアミ
ノエチルクロリド塩酸塩516部を水50部に溶解させ
た溶液を4時間かけて滴下させる。
滴下後ざらに室温で16時間攪拌する。反応後、pH3
になるまで塩酸を加える。
水、メタノールでよく洗浄する。
電導度滴定法によりアミンを定量すると2.8ミIJ当
量/gであった。
実施例 3 水酸化ナトリウム55.2部を水200部に溶解させた
溶液に実施例1で合成したプルランビーズ10.0部を
分散させ、室温で攪拌しなから2−ジエチルアミンエチ
ルクロリド塩酸塩103.2部を水100部に溶解させ
た溶液を4時間かけて滴下きせる。
滴下後さらに室温で16時間攪拌する。反応後、pH3
になるまで塩酸を加える。
水、メタノールでよく洗浄する。
電導度滴定法によりアミンを定量すると4.0ミIJ当
量/gであった。
実施例 4 実施例2の2−ジエチルアミノエチルクロリド塩酸塩の
代わりに3−ジ−n−ブチルアミノ−1゜2−エポキシ
プロパン55.5部を用いた。
電導度滴定法によりアミンを定量すると2.1ミリ当量
/gであった。
実施例 5 実施例2の2−ジエチルアミンエチルクロリド塩酸塩の
代わりに2−ブロモ−5−ジエチルアミノペンクン臭化
水素酸塩91.3部を用いた。
電導度滴定法によりアミンを定量すると、2.3ミリ当
量/gであった。
実施例 6 実m例2の2−ジエチルアミノエチルクロリド塩酸塩の
代わりに2−ジメチルアミノイソプロピルクロリド塩酸
塩49.0部を用いた。
電導度滴定法によりアミンを定量すると2.5ミリ当量
/gであった。
実施例 7 実施例2の2−ジエチルアミンエチルクロリド塩酸塩の
代わりにN、N−(2,3−エポキシプロピル)メチル
アニリンを50部を用いた。
電導度滴定法によりアミンを定量すると18ミリ当量/
gであった。
実施例 8 実施例1で得られたプルランゲル10gに、水101r
Llに溶かした水酸化すl−IJウム3gを加え。
さらに攪拌しながら、ブロムメタンスルホン酸ナトリウ
ム塩12.5.!i2を加える。
60℃で48時間反応させた後、ゲルを濾過によって得
る。
水、エタノールで洗浄し減圧乾燥すると12.1のゲル
が得られた。
イオン交換容量は2.33ミIJ当量/gであった。
実施例 9 実施例1で得られたプルランゲル31に水酸化ナトリウ
ム7gを水3Qccに溶解させたものと、ブロムエタン
スルホン酸ナトリウム塩30gとを攪拌しながら加える
混合物を200CC中に懸濁し、窒素ガスをその中に通
気する。
得られる反応混合物を圧力容器中100℃で16時間加
熱し、次いで濾過し、エタノール、水で洗浄し、減圧乾
燥すると329のゲルが得られた。
イオン交換量は1.03ミリ当量/gであった。
実施例 10 実施例1によって得られたプルランゲル11gに、水酸
化ナトリウム5gを水10CCに溶解させたものを加え
、ついでクロル酢酸ナトリウム15gを注意深く攪拌し
ながら加える。
得られる混合物を60℃の反応温度に2時間保ち、その
間ときどきかきまぜ、次いで水に分散させて精製し、流
過する。
乾燥後の生成物は17.3.!9である。そのイオン交
換容量は3.39ミ リ当量/gであった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 プルランと一般式X1−Rl−Y(但し、Xlはハ
    ロゲン、Yはエポキシ基、R1は1〜10個の炭素原子
    を有する脂肪族基で、該脂肪族基は1ないし2個の水酸
    基を含むことができ、ざらに酸素原子の如く異種原子を
    介在させることができる。 )で表わされる化合物とを反応せしめて得られる架橋さ
    れた水膨潤性プルランゲルを更にアルカリ性化合物の存
    在下で一般式X2−R2−Z〔但し、X2はハロゲンあ
    るいはエポキシ基、Zはカルボキシル基、スルホン酸基
    あるいはそれらの塩、ま3 たは一般式−N/ (ここでR3およびR4はそ\R
    4 れぞれ水素、メチル、エチル基あるいはフェニル基であ
    る)で表わされるアミノ基あるいはその塩。 R2は炭素数1〜20個の脂肪族基で1個またはそれ以
    上の水酸基を含むことができ更に1個またはそれ以上の
    酸素原子のごとき異種原子を介在させることかできる。 〕で表わされる化合物と反応させることを特徴とするイ
    オン性プルランゲルの製造法。
JP52037787A 1977-04-01 1977-04-01 イオン性プルランゲルの製造法 Expired JPS5844084B2 (ja)

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US05/890,505 US4174440A (en) 1977-04-01 1978-03-27 Ionic pullulan gels and production thereof
NL7803359A NL7803359A (nl) 1977-04-01 1978-03-30 Werkwijze voor het bereiden van ionische pullulangels.
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