JPS5843921B2 - Ｆｍ−ａｍ ヘンカンカイロ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はＳＨＦコンバータにおけるＦＭ−ＡＭ（周波数
変調−振幅変調）変換回路に関するものである。

第１図は従来のＦＭ−ＡＭ変換回路の原理を示す図であ
る。

このＦＭ−ＡＭ変換回路は、ＳＨＦ帯の受信信号からＵ
ＨＦ帯の第１中間周波信号に変換されたＵＨＦ搬送周波
数ｆｕの周波数変調波（以下ＦＭ波で記す）をＶＨＦ搬
送周波数ｆｖの振幅変調波（以下ＡＭ波と記す）に変換
する回路である。

第１図において１は入力端子、２は入力されたＵＨＦ帯
のＦＭ波の中心周波数に近い周波数を共振周波数とし、
入力と接地間に接続された並夕１供振回路を基本にした
同調回路で構成され周波数変化によりインピーダンスの
変化するスロープ回路である。

３は変換するＡＭ波の搬送周波数ｆｖを阻止するトラッ
プ回路、４は変換ダイオード、５は（ｆｕ−ｆｖ）成分
を減衰させるトラップ回路、６は（２ｆｕ−ｆｖ）成分
を減衰させるトラップ回路、７はＦＭ波の搬送周波数ｆ
ｕを阻止するトラップ回路である。

８は基準抵抗である。９は変調トランスであるが、バル
ーン、方向性結合器等を使用しても、同様に構成するこ
とができる。

発振入力端子１０には別に外部に設けたＶＨＦ発振器よ
りＡＭ波の搬送周波数ｆｖを加える。

１１は搬送周波数ｆｖのＡＭ波の出力端子である。

入力端子１に加えられたＦＭ波ｆｕはスロープ回路２を
通過すると周波数偏移量に対応して振幅変化を生ずる。

この振幅変化分を有するＦＭ波は■ＨＦトラップ回路５
を通過し、変換ダイオード４に印加される。

変換ダイオード４は、振幅変化分を有するＦＭ波の検波
と、ｆｖを搬送波とするＡＭ波の変調と２つの機能を、
１ケのダイオードで行なっている。

即ち前記変換ダイオード４に振幅変化分を有するＦＭ波
を印加すると、振幅変化分に対応してダイオードのイン
ピーダンスが変化する。

またこの変換ディオード４には搬送周波数ｆｖが入力端
子１０、変調トランス９を経て印加されており、基準抵
抗８の値を選定することによりｆｕの振幅変化に直線的
に対応した周波数ｆｖのＡＭ波が出力端子１１に現われ
る。

第１図の回路は上記の如く比較的簡単な回路構成により
ＦＭ−ＡＭ変換を行なうことができるが、ダイオード４
と並列にトラップ回路５，６を必要とし、また、双方の
周波数ｆｕ、ｆｖを阻止するトラップ回路３，７等を必
要としまたビデオ周波数帯でディエンファシス回路を挿
入できない等の欠点を有する。

本発明の目的は上記の従来の方式の欠点をなくし、ディ
エンファシス回路が容易に挿入でき、また音声副搬送波
を検波ダイオードの入力端から分離して取り出すことが
可能な、特性良好で簡略な回路形式のＦＭ−ＡＭ変換回
路を提供するにある。

本発明の基本的な構成を第２図に示す。

第２図において第１図と同一符号のものは同一部分を示
す。

１２はコンデンサ、１３はコイルである。このコンデン
サ１２とコイル１３の値を音声副搬送波４．５ＭＨｚで
共振するような値に選定する。

この値に選定した場合ＦＭ波ｆｕに対して上記コンデン
サ１２のインピーダンスは無視できる程度に低い値とな
り、またコイル１３の値は高いインピーダンスとなりチ
ョークコイルの如き作用となる。

したがって変換すべきＦＭ波は減衰することなく検波ダ
イオード２０に印加される。

ダイオード２０の出力端には負荷抵抗１６、負荷容量１
５が接続されており、搬送波成分は負荷容量１５により
バイパスされ、ビデオ周波数即ち包絡線の波形振幅に対
応する電圧が生ずることになる。

また、スロープ回路２は前記したようにＵＨＦ帯の入力
ＦＭ波に対する同調回路で構成されているため、一般に
４．５ＭＨｚの音声ＩＦ信号の周波数に対しては極めて
低いインピーダンスとなる。

そのため、４．５ＭＨｚ付近の周波数ではダイオード２
０から入力端を見た回路は、コンデンサ１２が低いイン
ピーダンスのスロープ回路２を介してコイル１３に並列
に接続されたことになる。

このコンデンサ１２とコイル１３の値は前記したように
４、５ ＭＨｚの音声搬送波の周波数に共振するように
選定されているから、ダイオード２０から入力側を見た
回路は実質的に４，５■ｈの並列共振回路となり、４．
５ＭＨｚ付近の周波数においては高いインピーダンスと
なる。

その結果、ダイオード２０の出力側の負荷抵抗１６の値
に比べて入力側のインピーダンスが極めて大きくなるの
で、検波された信号のうち、４．５ＭＨｚ成分の電流が
減少するとともに、信号電圧が入力側、出力側のインピ
ーダンスにそれぞれ分圧されることにより出力側に現わ
れる音声ＩＦ信号は大きく減衰される。

また、４．５ＭＨｚの共振点から離れた周波数に対して
は、並夕１洪振回路は低インピーダンスとなるので、ダ
イオード２０から入力側を見たインピーダンスは負荷抵
抗１６に比べて十分低くなり、４．５ＭＨｚ付近以外の
信号は効率良く出力側に現われる。

したがって、ダイオード２０の出力側の負荷抵抗１６に
は音声ＩＰ倍信号減衰された映像信号が得られる。

これは、良く知られているように、検波された信号につ
いては、検波用ダイオードが電圧源として見ることがで
きることから容易に理解できる。

すなわち、検波信号の電圧源に対して、ダイオード２０
の入力側および出力側のインピーダンスはそれぞれ直列
に接続された形となるので、検波電圧はそれぞれのイン
ピーダンスに分圧されることになり、出力側のインピー
ダンスに比較して入力側のインピーダンスが少さければ
、出力電圧は大きく、入力側インピーダンスが太きけれ
ば出力電圧が小さくなるからである。

次に映像信号はディエンファシス回路１７に入り、その
高域成分が減衰する。

従来の方式では音声信号の分離をディエンファシス回路
を通過後行なっていたが、本発明では音声ＩＰ出力端子
１４に生じた４、５ＭＨｚの音声ＩＦ信号は、ディエン
ファシス回路により減衰されることがないので十分なレ
ベルを取り出すことができる。

上記映像信号は変調ダイオード１８に印加さへ変調ダイ
オード１８のインピーダンスは印加される信号の振幅変
化分に対応して変化する。

上記変調ダイオード１８のインピーダンスの変化により
、出力端子１１に生ずる搬送波ｆｖは振幅変調を受ける
。

第３図は本発明の具体的な実施例を示す図である。

以下図により回路動作を説明する。第３図において第２
図と同一符号のものは同一部分を示す。

第３図の回路は第２図の回路とほとんど同じであるが、
音声レベル補正回路２１およびディエンファシス切替ス
イッチ２２が付加されて実用化されている。

周波数変調波ｆｕは入力端子１を通りスロープ回路２に
入る。

スロープ回路２は前記したように人力ＦＭ波の中心周波
数ｆｕの近傍の周波数を共振周波数とした同調回路で構
成されており、周波数偏移量に応じて出力電圧を変化さ
せる機能を有している。

したがって振幅変調を受けたＦＭ波がスロープ回路２の
出力端にあられれる。

このＦＭ波はコンデンサ１２、コイル１３で構成された
バイパスフィルタを通り減衰することなく検波ダイオー
ド２０に印加される。

検波ダイオードの出力側には検波負荷抵抗１６、容量１
５により搬送波はバイパスされＦＭ波に生じたＡＭ成分
をとり出すことができる。

検波負荷回路の出力側にはディエンファシス回路１７が
接続される。

ディエンファシス回路を通った後の復調された前記ＡＭ
成分の信号は変調ダイオード１９に加えられる。

印加された電圧により変調ダイオードのインピーダンス
が変化し、このインピーダンスの変化により搬送波ｆｖ
は振幅変調され出力端子１１より送出される。

コンデンサ１２、コイル１３を前記のように音声副搬送
波例えば４．５ＭＨｚに共振するように定数値を定めて
おくと、この回路は前記バイパスフィルタの機能を有す
るとともに、音声副搬送波周波数においてコイル１３の
両端に高い電圧を生ずるので音声ＩＰ出力端子１４から
音声信号を取り出すことができる。

すなわち、ダイオード２０から入力側を見た回路が音声
ＩＦ信号の周波数で並列共振しているので、出力側には
音声ＩＦ信号がほとんど現われないが、並夕１洪振回路
においては、良く知られているように共振周波数では大
きい電圧が発生するので、出力端子１４には大きな振幅
の音声ＩＦ信号電圧が現われる。

出力端子１４から取り出した音声信号レベルはティエン
ファシス回路を通っていないのでディエンファシス回路
による減衰を受けることがなく音声ＩＰ信号系回路の簡
略化にも役立つ。

分離した音声信号は、適当な音声レベル補正回路２１を
経て変調回路に伝送される。

変調回路は第３図のように映像変調部と共用しても良く
、また状況により映像と独立した変調部を設けた構成と
してもよい。

ディエンファシス回路は多くの置台固定して使用するが
、時折その機能の確認、特性の測定のためディエンファ
シス回路の切替えをスイッチ２２で行うようにしている
。

本発明の場合にはこのスイッチのオン、オフにより音声
レベルの変動がないという大きな効果をもたらす。

以上述べたように、本発明によれば下記のような効果が
ある。

（１） 音声副搬送波と映信信号を簡略な回路素子で
分離できる。

（２）音声信号レベルがディエンファシス回路により減
衰しないので、音声信号レベルを犬にするための補正回
路等が不要となり、回路が簡略になる。

エンファシス切替により音声レベルの変動がない。

（３）バイパスフィルタ、検波負荷容量、ディエンファ
シス回路等が変調ダイオードと検波ダイオードの間に入
っているため、ｆｕ、ｆｖの相互干渉等がないので（ｎ
ｆｕ−ｆｖ）のトラップ、ｆｕ、ｆｖトラップ等が不要
となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のＦＭ−ＡＭ変換回路を示す図、第２図は
本発明のＦＭ−ＡＭ変換回路の基本構成を示す図、第３
図は本発明のＦＭ−ＡＭ変換回路の実施例を示す図であ
る。 ２ニスロ一プ回路、４：変換用ダイオード、９：変調ト
ランス、１２：コンデンサ（音声副搬送波トラップ用）
、１３：コイル（音声側副搬送波トラップ用）、１７：
ディエンファシス回路、１８：変調ダイオード、２０：
検波ダイオード、２１：音声レベル補正回路、２２：テ
ィエンファシス切替回路。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 周波数変調波に振幅変化を生ぜしめる回路手段と；
   前記回路手段の出力端子に接続し、音声副搬送波で直列
   共振し、前記周波数変調波の周波数帯を通過させる高域
   通過フィルタとして動作するように定数を選定したＬＣ
   直列共振回路手段と：前記直タ１洪振回路のコンデンサ
   とコイルとの接続点から音声副搬送波を取り出す手段と
   ；前記接続点に接続された検波回路手段と；前記検波回
   路手段の出力端に接続された検波負荷回路手段およびデ
   ィエンファシス回路手段と；前記ディエンファシス出力
   端に接続された変調用ダイオードと；前記変調用ダイオ
   ードのインピーダンス変化を電圧振幅変化に変換する変
   調回路手段とを備え；周波数変調波を振幅変調波に変換
   する機能を有するＦＭ−ＡＭ変換回路。