JPS5843487Y2 - 吊下げ搬送装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、一定経路を走行可能なトロリ装置と、このト
ロリ装置に吊下げられたバンガーとからなる吊下げ搬送
装置に関し、その目的とするところは、水平経路ならび
に傾斜経路のいずれを進行中においてもバンガーの吊下
げ姿勢は正常にし得、また進行中にバンガーが進行方向
に揺動することを防止し得、さらに被搬送物の向きや姿
勢を変更し得ると共に、ストレージ中においては進行方
向の長さを短かくし得る吊下げ搬送装置を提案するとこ
ろにある。

以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。

第１図〜第３図において１は一定経路上を走行可能なト
ロリ装置で、レール２に案内される先行トロリ３ならび
に後続トロリ４と、両トロリ３．４を連結する連結杆５
とからなり、先行トロリ３には受動突起６を昇降させる
揺動杆７が、また後続トロリ３には前記揺動杆７を揺動
させる操作杆８が設けられる。

なお図示されていないがレール２の上方には、レールや
チェノなどからなる駆動装置が設けられる。

前記連結杆５は左右一対の板体からなり、これら板体間
に前後一対の横ピン９Ａ、９Ｂが進行方向１０とは直交
する状態で取り付けられる。

１１は前記横ピン９Ａ、９Ｂに上方から係合されるチャ
ンネル材で、その下端にはロンド状の第１部材１２が取
り付けられる。

この第１部材１２から一側方に枠体１３が連設され、さ
らに枠体１３の外側には前後一対の規制ガイドローラ１
４が取り付はしれる。

１５は前記第１部材１２に縦軸芯１６の周りに回転可能
に取り付けた第２部材で、前記第１部ｆ１２に外嵌保持
される筒体１７と、この筒体１７に１８０度変位させて
連設した腕杆１８Ａ、１８Ｂと、これら腕杆１８Ａ、１
８Ｂの先端に取り付けたローラ１９Ａ。

１９Ｂと、筒体１７の下部に取り付けた門形部材２０と
からなる。

２１は第１部材１２と第２部材１５との間に設けたロッ
ク装置で、前記筒体１７の上端に固着され且つ外周の９
０度置きに凹部２２Ａ、２２Ｂ 、２２Ｃ，２２Ｄを有
する円板２３と、前記第１部材１２に固着したブラケッ
ト２４と、このブラケット２４に縦軸２５を介して水平
揺動可能に取り付けたリンク２６と、前記縦軸２５に対
して枠体１３においてリンク２６の中間部から垂設され
且つ凹部２２Ａ、２２Ｂ。

２２Ｃ，２２Ｄに対して外側から係脱可能な縦ピン２７
と、この縦ピン２７を凹部２２Ａ、２２Ｂ。

２２Ｃ，２２Ｄに係合付勢すべくリンク２゛６とブラケ
ット２４との間に設けたばね２８と、リンク２６の枠体
１３から離れる側の端部に取り付けたローラ２９とから
なる。

３０はバンガーで、その上端が前記門形部材２０に横軸
３１を介して取り付けてあり、バンガー長さ方向に沿っ
た横軸芯３２の周りに揺動可能となる。

３３はバンガー３１の外側面側に取り付けたチルト用ロ
ーラ、３４は内側面側で保持した被搬送物の一例である
窓枠を示す。

３５はチルト用レール、３６はロック解除用レール、３
７は向き変更用レール、３８は規制レールを示す。

第１図〜第３図実線は水平経路での通常の搬送状態を示
す。

すなわちチャンネル材１１は両横ピン９Ａ、９Ｂにより
係止されており、バンガー３０の進行方向１０の揺動は
阻止される。

また縦ピン２７は１つの凹部２２Ａに係合しており、ロ
ック装置２１はロック状態であることから第２部材１５
側の回転は阻止されている。

また横軸３１は進行方向１０に沿っており、したがって
バンガー３０は横軸芯３２の周りに左右方向にのみ揺動
可能となる。

かかる状態で所期の搬送が行われるのであるが、その搬
送経路中にチルト用レール３５があったとき、第２図仮
想線に示すようにこのチルト用レール３５にチルト用ロ
ーラ３３が案内されることから、バンガー３０は横軸芯
３２の周りに揺動じて姿勢変更を行うことになる。

また傾斜経路を走行するときには、例えば第４図に示す
ように一方の横ピン９Ａのみにチャンネル材１１が係合
されることから、バンガー３０は一点支持となって正常
な吊下げ姿勢を維持する。

ノ）ンガー３０の向きを変えるとするところには前記各
レール３６，３７，３８が配設されている。

すなわち搬送中において先ず第３図に示すように、規制
ガイドローラ１４が規制レール３８に係合し、これによ
り第１部材１２が、向き変更力によって横ピン９Ａ、９
Ｂとチャンネル材１１との係合部付近でガタ付くことを
防止する。

次いでローラ２９がロック解除レール３６に接し、これ
により第３図仮想線に示すように、リンク２６がばね２
８に抗して揺動し、縦ピン２７が凹部２２Ａから外れて
ロック解除となる。

このロック解除状態の継続中にローラ１９Ｂが向き変更
用レール３７に案内され、これにより第２部材１５を縦
軸芯１６の周りに９０度回転させる。

この第２部材１５と一体のバンガー３０も９０度回転し
、以って横軸３１が進行方向１０とは直交する状態にな
る。

９０度回転により前記縦ピン２７に対して凹部２２Ｂが
対向することになり、したがってローラ２９がロック解
除レール３６から外れたとき、ばね２８力によってリン
ク２６が復帰揺動じ、縦ピン２７が凹部２２Ｂに係合し
て再びロック状態になる。

第５図はバンガー３０の向きを変え、しかもストレージ
した状態を示す。

これによるとバンガー３０同士が干渉しないことから、
ストレージ空間に多数のバンガー３０をストレージし得
る。

なお窓枠３４は降されていてもよい。

以上述べたように本考案によると、バンガー長さ方向を
進行方向に沿わせ且つロック装置をロックさせた状態で
◇搬送で、水平経路の搬送中においては、一対の横ピン
にチャンネル材が係合されていることからバンガーが進
行方向に揺動することなく正常な吊下げ姿勢を維持でさ
、また傾斜経路を搬送中にはいずれか一方の横ピンにチ
ャンネル材が係合されることからバンガーは一点支持と
なって傾斜することなく正常な吊下げ姿勢を維持できる
。

特に本考案によると、チルト用レールを設けた箇所にお
いては、該チルト用レールにチルト用ローラが案内され
ることからバンガーを第２部材に対して横軸心の周りに
揺動させることができ、これによりバンガーで支持した
被搬送物の姿勢を任意に且つ自動的に変更することがで
きる。

さらにロック解除用レールと向き変更用レールとを設け
た箇所においては、ロック解除用レールに係合解除操作
用ローラが接してリンクを揺動させ、これによりロック
装置をロック解除でき、また向き変更用レールに回転操
作用ローラが接して、第１部材に対して第２部材を縦軸
芯の周りで回転させることができ、これによりロック解
除とバンガーの向き変更を、任意に且つ自動的に行なう
ことができる。

その際に規制レールに規制ガイドローラが係合してトロ
リ装置に対して第１部材がガタ付くことを防止でき、こ
れにより前述したロック解除と向き変更とは確実に行な
うことができる。

前述したように自動的に向き変更し得る構成によって、
バンガー長さ方向を進行方向に対して直交させたところ
の効率的なストレージを可能にできる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は側面図、第２
図は正面図、第３図は横断平面図、第４図は傾斜経路部
での側面図、第５図はストレージ状態での側面図である
。 １・・・・・・トロリ装置、９Ａ、９Ｂ・・・・・・横
ピン、１０・・・・・・進行方向、１１・・・・・・チ
ャンネル材、１２・・・・・・第１部材、１５・・・・
・・第２部材、１６・・・・・・縦軸芯、２１・・・・
・・ロック装置、３０・・・・・・バンガー３４・・・
・・・窓枠（被搬送物）。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. レールに案内されて一定経路上を走行可能なトロリ装置
   に、その進行方向とは直交する前後一対の横ピンを設け
   、これら横ピンに上方から係合スるチャンネル材の下端
   に第１部材を取り付け、この第１部材に規制ガイドロー
   ラを取り付け、前記第１部材に縦軸芯の周りで回転可能
   な第２部材を取り付けると共に、この第２部材に回転操
   作用ローラを取付け、前記第１部材と第２部材との間に
   ロック装置を設け、前記第２部材にバンガーを、バンガ
   ー長さ方向に沿った横軸芯の周りに回転可能に取り付け
   ると共に、このバンガーの外側面にチルト用ローラを取
   り付け、前記ロック装置は、水平揺動可能なロック操作
   用のリンクと、このリンクに取り付けたロック解除操作
   用ローラとを有し、前記一定経路の適所に、前記規制ガ
   イドローラが係合する規制レールと、前記係合解除操作
   用ローラが作用するロック解除用レールと、前記回転操
   作用ローラが作用する向き変更用レールとを設け、さら
   に別の適所に、前記チルト用ローラが作用するチルト用
   レールを設けたことを特徴とする吊下げ搬送装置。