JPS5843182Y2 - 雄型電気コネクタ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は雄型電気コネクター、特に自動車に多用される
、フレキシブル基板（片面に、互いに並列する複数本の
導電箔をプリント配線してなるもの）を接続する雄型電
気コネクターに関する。

従来、自動車のインストルメントパネル部において、計
器類を収納した計器類収納箱の背面に、計器類に接続す
るフレキシブル基板の一端を固定した雄型電気コネクタ
ーを固定し、計器類収納箱をインストルメントパネルの
取付穴に挿入・設置した後に、インストルメントパネル
の背面側において、電源に接続した雌型電気コネクター
を上記雄型電気コネクターに接続するようにしたものが
知られている。

ところが、上記電気コネクターは、雌型電気コネクター
を雄型電気コネクターに嵌め込む際、嵌め込み方が悪い
と、雄型電気コネクターに固定されたフレキシブル基板
の各導電箔と雌型電気コネクターに内蔵された各端子と
が一対一対応で接続せず、１つの端子が２以上の導電箔
に接続するといった不具合が生じていた。

本考案は、上記従来の不具合に鑑みてなしたもので、雄
型電気コネクターと雌型電気コネクターを接続した際、
雄型電気コネクターに固定されたフレキシブル基板の各
導電箔と雌型コネクターに内蔵された各端子が一対一対
応に確実に接触でき、その上、フレキシブル基板の雄型
電気コネクターに対する位置決めが確実であり、さらに
、フレキシブル基板の隣接する導電箔間の電気的絶縁を
確実にし得る新規な構造の雄型電気コネクターの提供を
目的とするものである。

本考案に係る雄型電気コネクターは、上記従来型式のも
のにおいて、フレキシブル基板の導電箔間に細長切り欠
きを設ける一方、フレキシブル基板の端部が固定される
雄型電気コネクターの四角平板状芯体に上記フレキシブ
ル基板の細長切り欠きに嵌合する突条を形成することに
より上記目的を達成しようとするものである。

以下に、本考案を図示の１実施例について具体的に説明
する。

この実施例は、第１，２図に示すように、自動車のイン
ストルメントパネル部において、該インストルメントパ
ネル１に設けた開口２の周囲かつ背面側に突出させた箱
状体３内に、各種の計器類を収納した計器類収納箱４を
インストルメントパネル１の前面より挿入し、この際箱
状体３の背面３ａに固定されかつコード８によって電源
に接続される雌型電気コネクター５に、計器類収納箱４
の背面凹部６に突出せしめた雄型電気コネクター７が自
動的に嵌合して電気的に接続するものを例示している。

第２図によく示すように、計器類に電気的に接続するフ
レキシブル基板１０の端部はその導電箔面が外側となる
べく、雄型電気コネクター７の四角板状芯体９の上面９
ａからＵ字状に彎曲した一側面９ｂ並びに下面９Ｃに互
って沿わせて固定するものであるが、フレキシブル基板
１０の芯体の上面９ａおよび下面９Ｃに当接する部分に
おいて、並列する銅箔等の導電箔１１．１１・・・・・
・間夫々に細長い切り欠き１２．１２・・・・・・、１
３．１３・・・・・・を設けている。

一方、芯体９の上面９ａおよび下面９ｂには、上記フレ
キシブル基板１０の切り欠き１２．１２・・・・・・、
１３゜１３・・・・・・に対応する互いに平行な突条１
４，１４・・・・・・１５．１５・・・・・・を形威し
、また、両側部には側板１６ａ。

１６ｂを形成するとともに、各側板１６ ａ 、１６
ｂの外面に夫々突起１７．１７を形成している。

上記各突条１４．１４・・・・・・、１５．１５・・・
・・・は夫々その端部が一側面９Ｃに若干喰み出すよう
に形成している。

したがって、上記フレキシブル基板１０を芯体９に取り
付けた際、第４図に示すように芯体９の各突条１４゜１
４・・・・・・、１５．１５・・・・・・がフレキシブ
ル基板１０の各切り欠き１２．１２・・・・・・、１３
．１３内に嵌まり込んで、フレキシブル基板１０より外
方に突出する。

これによって、フレキシブル基板１０の芯体９に対する
位置決めは確実になされる。

上記の如く、フレキシブル基板１０を取り付けた芯体９
には、第４図に示すように、その上から四角筒状枠体１
８が嵌め込まれる。

この枠体１８は、その上壁１９ ａおよび下壁１９ ｂ
の内面に、上記芯体９の各突条１４，１４・・・・・・
、１５．１５・・・・・・に対応する長溝２０．２０・
・・・・・、２１．２１・・・・・・をまた、両側壁１
９ Ｃ，１９ｄの内面に、芯体９の突起１７．１７に対
応する長溝２２．２２を夫々備えており、枠体１８を芯
体９に嵌め込んだ際、各長溝２０．２０・・・・・・、
２１．２１・・・に芯体９のフレキシブル基板１０より
外側に突出する各突条１２．１２・・・・・・、１３．
１３・・・・・・が嵌まり込む一方、各長溝２２．２２
に芯体９の突起１７．１７が圧入される。

枠体１８は、芯体９に嵌め込まれた後、芯体９の基部２
３に配置され、該枠体１８の上壁１９ ａ 、１９ ｂ
の各内面と芯体９の上面９ａおよび下面９ｂとでフレキ
シブル基板１０を挾持し、芯体９自体に固定する。

芯体９の突起１７．１７は枠体１８ノ長溝２２ ａ 、
２２ ｂに夫々圧入されているので、枠体１８は芯体９
から容易に脱抜することはない。

一方従来周知の雌型電気コネクター５は、第２゜５図に
よく示すように、その内部に、フレキシブル基板１０の
各導電箔１１．１１・・・・・・に対応するＵ字状端子
２４．２４を並列的に備えている。

この雌型電気コネクター５と上記雄型電気コネクター７
とが嵌合すると、Ｕ字状の各端子２４．２４・・・・・
・は、芯体９の上下に挿入され、対応するフレキシブル
基板１０の各導電箔１１．１１に芯体９の上下両面にお
いて接触する。

両電気コネクター５，７が嵌合する際、超電気コネクタ
ー５の各端子２４．２４・・・・・・は、雄電気コネク
ター７の芯体９の上下両面に形成された各突条１２．１
２・・・・・・、１３．１３・・・・・・に案内されて
確実に対応する１つの導電箔１１に接触し、他の導電箔
にも同時に接触するといったことはない。

一般に、長年使用すれば、フレキシブル基板１０上に塵
芥が付着するけれども、フレキシブル基板１０の隣接す
る導電箔１１．１１間には、芯体９の各突条１２，１２
・・・・・・、１３．１３・・・・・・が介在すること
になるので、隣接する導電箔１１．１１間の電気的絶縁
状態は良好に永年維持される。

上記実施例の具体的説明から明らかなように、本考案に
係る雄型電気コネクターは、フレキシブル基板に細長切
り欠きを設ける一方、芯体に上記切り欠きに嵌合する突
条を設けるという簡単な構造で、フレキシブル基板の芯
体に対する確実な位置決めを可能にするのみならず、雌
型電気コネクターの各端子をこれに対応するフレキシブ
ル基板の１つの導電箔のみに確実に接続させ、さらに隣
接する導電箔間の電気的絶縁を確実に維持でき、所期の
目的を十分に達成できるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の１実施例を示すもので、第１図は計器類
収納箱およびインストルメントパネルの一部断面分解斜
視図、第２図は第１図の計器類収納箱をインストルメン
トパネルに組み込んだ状態の縦断面図、第３，４図は夫
々雄型電気コネクターの斜視図および分、解斜視図、第
５図は雌型電気コネクターの斜視図である。 １・・・・・・インストルメントパネル、４・・・・・
・計器類収納箱、５・・・・・・雌型電気コネクター、
７・・・・・・雄型電気コネクター、９・・・・・・芯
体、１０・・・・・・フレキシブル基板、１１・・・・
・・導電箔、１２．１３・・・・・・切り欠き、１４．
１５・・・・・・突条、１８・・・・・・枠体、２４・
・・・・・端子。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 片面に、互いに並列する複数本の導電箔をプリント配線
   してなるフレキシブル基板を、それらの導電箔面を外側
   にして、四角平板状芯体に、その上面から一側面および
   下面に亙って沿わせ、さらにその上に四角筒状枠体を嵌
   め込み、上記芯体の基部において、フレキシブル基板を
   芯体の上面および下面と枠体とで挟持してなる雄型電気
   コネクターにおいて、 上記フレキシブル基板の、少なくとも上記芯体の上面お
   よび下面夫々に当接する部分において、隣接する導電箔
   間に細長切り欠きを設ける一方、上記平板状基板の少な
   くとも上面および下面夫々に上記切り欠きに嵌合する突
   条を形成したことを特徴とする雄型電気コネクター