JPS5843107Y2 - テ−プガイド装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はテープガイド装置に係り、特に互に近接してカ
セットケーシング内に配されている複数のテープガイド
ピンから成り、これむのテープガイドピンは共通のフラ
ンジを介して連結されて一体に成形されており、これら
のテープガイドピンによってテープを所定の状態に案内
するようにしたテープガイド装置に関する。

ＶＴＲに用いられるテープカセットは第１図に示すよう
に、上下一対の合成樹脂製のノ・−フから成るケーシン
グ１内に一対のリール２，３を配し、これらのり−ル２
，３に両端を止着した状態で磁気テープを巻装している
。

カセットケーシング１の前面側にはほぼＶ字状をなす四
部４が形成されてかり、この凹部４を磁気テープ８が横
切るようにカセットケーシング１の前面側には３本のテ
ープガイドピン５，６，７が配されている。

これによって磁気テープ８の内側に凹部４からテープ引
出しピンが挿入されて、磁気テープ８は所定のテープ走
行路に架装されることになる。

上記テープガイドピン６．７ばそれぞれ互に近接してカ
セットケーシング１の前面側に配されている。

そしてこれらのピン６．７ばそれぞれステンレス鋼によ
ってつくられており、第２図に示すように一方のピン６
ばその上端がカセットケーシング１の上側の壁部９に突
出して一体に設けられているピン１０と嵌合し、下端に
はねじ孔が形成されており、とのねＵ／ｆＬにカセット
ケーシング１の下側の壁部１１に形成されている。

ビス挿通孔１２を挿通するビス１３が螺合している。

これによってピン６はカセットケーシング１に取付けら
れている。

またピン７ばその上部がビス挿通孔１４を挿通するビス
１５によって、曾た下部が下側の壁部１１に形成されて
いるピン１６によってそれぞれカセットケーシング１の
上下の壁部９゜１１に取付けられている。

そしてピン６．７の上端と上側の壁部９との間にはステ
ンレス鋼製の長円形のフランジ１７が介装されており、
同様にピン６．７の下端と下側の壁部１１との間には同
じくステンレス鋼製の長円形のフランジ１８が介装され
ている。

このように従来のテープガイドピン６．７ばそれぞれ別
々にステンレス鋼でつくられており、しかもこれらは別
々にビス止めされているために、部品自体のコストが高
く、さらに部品数が多く、また組立て工数も多くなると
いう欠点があった。

これに対して、テープガイドピン６．７を合成樹脂製と
し、これらを共通のフランジを介して連結し、一体に成
形したテープガイド装置も工夫されているが、これをカ
セットケーシング内に固定するには依然としてビス等が
使用されていた。

従って組立てに手間が力・かると言う欠点は依然として
除去されていない。

本考案は以上の実情に鑑みなされたものでその目的は、
ビスを用いなくても固定されて組立が易しいテープガイ
ド装置を提体することにある。

本考案は以上の目的を達成するため、冒頭に述べたテー
プガイド装置において、共通のフランジでカセットケー
シングに対する複数のテープガイドピンの位置決め部を
構成すると共に、前記複数のテープガイドピンの一端に
少くとも１つの突起を設け、この突起と前記共通のフラ
ンジとを前記カセットケーシングの所定の位置に圧入又
は嵌合させることにより、前記テープガイド装置を前記
カセットケーシングの両壁部間に挾み込むように構成し
た。

以上のように構成することにより、ビスを用いなくても
固定され、簡単に組立てることが可能となる。

以下本考案をＶＴＲ用のテープカセットのテープガイド
装置に適用した一実施例を図面につき説明する。

なお従来のテープカセットと対応する部分には同一の符
号を付して、その説明を省略する。

第３図および第４図に示すように、こゐテープガイド装
置２０は一対のテープガイドピン２１゜２２と、これら
のガイドピン２１．２２を連結しているフランジ２３と
から成り、これらは合成樹脂によって一体に成形された
ものである。

テープガイドピン２１の上端にはさらに係止ピン２４が
一体に連設されており、このピン２４と係合スる係合孔
２５がカセットケーシング１の上側の壁部９に形成され
ている。

またテープガイドピン２２の上端には小さな保合孔２６
が一体に形成されている。

そしてこの保合孔２６に対向してケーシング１の上側の
壁部９の下面には係合ピン２γが連設されている。

カセットケーシング１の下側の壁部１１にはこのテープ
ガイド装置２０を位置決めするための長円形の凹部２８
が形成されている。

この凹部２８はフランジ２３と同一の形状に構成されて
いる。

従ってこの凹部２８にフランジ２３を嵌合されることに
よってフランジ２３と一体に連結されている一対のテー
プガイドピン２Ｌ２２が下側の壁部１１に対して位置決
めされるように構成されている。

捷たこの凹部２８内には一対の貫通孔２９゜３０が形成
されており、これらの貫通孔２９゜３０ばそれぞれテー
プガイドピン２Ｌ２２の下端部を受入れるようになって
いる。

なおテープガイドピン２１，２２の下端の一倶ｕ部には
それぞれ係止用突起３Ｌ３２が一体に連設されている。

なお７ランジ２３に形成されている一対の三日月状の開
口３３．３４は上記突起３１，３２を形成するための金
型の突出部が挿通されるためのものである。

ガイドピン２１ ．２２０下端はそれぞれ貫通孔２９．
３０内に圧入される。

このときに突出部３１．３２釦よび合成樹脂から成る下
側の壁部１１の貫通孔２９，３０の周縁部が弾性変形し
、これによって突出部３１，３２は無理矢理貫通孔２９
．３０を貫通する。

これによって下側の壁部１１がフランジ２３と突出部３
１ 、３２とに挾１れた状態で、テープガイド装置２０
ば下側の壁部１１と結合されることになる。

な訃突出部３１゜３２を大きく形成しておく場合には、
テープガイドピン２Ｌ２２の下端にそれぞれ第４図にお
いて鎖線で示すような割溝３５．３６を形成しておくこ
とにより、テープガイドピン２１．２２の下端が半径方
向に変形し、これによってテープガイドピン２１，２２
の下端を貫通孔２９，３０に挿入する作業が容易になる
。

テープガイドピン２１゜２２の下端が下側の壁部１１と
結合されたら、今度はガイドピン２１の係止ピン２４を
係合孔２５に挿入し、さらにガイドピン２２の係合孔２
６に係合ピン２１を受入れる。

これによってテープガイドピン２１，２２の上端はカセ
ットケーシング１の上側の壁部９と結合されることにな
る。

以上に述べたように、このテープガイド装置２０は一対
のピン２１．２２とフランジ２３とが一体に合成樹脂に
よって成形されたものであるために、部品点数が１個に
なり、こために部品のコストが非常に安価になる。

渣たこれらのピン２１゜２２とカセットケーシング１と
の結合も圧入唸たは嵌合させるのみでよいために、ビス
を用いる必要がなく、組立ての工数が大巾に削減できる
。

以上説明したように本考案によれば、複数のテープガイ
ドピンを連結する共通のフランジでカセットケーシング
に対する複数のテープガイドピンの位置決め部を構成す
ると共に、複数のテープガイドピンの一端には少くとも
１つの突起が設けられているから、上記フランジを下又
は上ハーフに対する位置決め部材として下又は上ハーフ
の所定の位置に圧入又は嵌合すると共に、上記突起を上
記フランジとは反対側の上又は下ハーフの所定の位置に
圧入又は嵌合することにより、本考案によるテープガイ
ド装置はカセットケーシングの両壁部間に挾み込筐れた
状態で組立てられ、その位置に固定される。

このようにビスを使うことなく簡単に組立てられ固定さ
れるから、作業性が著しく向上し、従って組立て工数が
大幅に低減すると共に、取付は位置も正確になって極め
て有利になる。

【図面の簡単な説明】

第１図はＶＴＲ用テープカセットの要部を示す平面図、
第２図は第１図における■−■線断面であって従来のテ
ープガイド装置を示す縦断面図、第３図は本考案の一実
施例のテープガイド装置の分解斜視図、第４図は第３図
における１ｖ−ｔｖ線断面図である。 なお図面に用いた符号に釦いて、１・・・・・・カセッ
トケーシング、８・・・・・・磁気テープ、２０・・・
・・・テープガイド装置、２１．２２・・・・・・テー
プガイドピン、２３・・・・・・フランジ、２４・・・
・・・突起、２５・・・・・・係合孔、２８・・・・・
・長円形の凹部である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 互に近接してカセットケーシング内に配されている複数
   のテープガイドピンから成り、これらのテープガイドピ
   ンは共通のフランジを介して連結されて一体に成形され
   ており、これらのテープガイドピンによってテープを所
   定の状態に案内するようにしたテープガイド装置におい
   て、前記共通のフランジで前記カセットケーシングに対
   する前記複数のテープガイドピンの位置決め部を構成す
   ると共に、前記複数のテープガイドピンの一端に少くと
   も１つの突起を設け、こＱ突起と前記共通のフランジと
   を前記カセットケーシングの所定の位置に圧入又は嵌合
   させることにより、前記カセットケーシングの両壁部間
   に挾み込１れて成るテープガイド装置。