JPH0239079Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ケースの合せ面に用いるガスケツ
ト板の位置決め装置に関する。

ケースを水密にする場合には、ケースの合せ面
にガスケツト板を挾んで締着し、ガスケツト板に
よつて密封を保つようにしている。その場合、第
１図に示すように、両側のケースＡの位置を確実
に合せる必要がある場合には、合せ面にノツクピ
ンＢを植設するので、ガスケツト板Ｃにノツクピ
ンＢに合せて孔を設けて、ノツクピンＢに嵌め合
わせるようにしておけば、合せ面が垂直面の場合
でもガスケツト板Ｃを所定位置に止めておくこと
ができて、二つのケースＡを合せてボルトで締着
できる。ところが、ノツクピンＢがない場合に
は、合せ面が垂直な場合には、ガスケツト板Ｃを
一方のケースＡの合せ面に止めておくことができ
ずに落ちてしまうので、他方のケースＡを合せて
締付ける作業が困難である。それで、このような
場合には、一方のケースの合せ面に潤滑グリース
等を塗つてガスケツト板を押えて貼付け、落ちな
いうちに他方のケースを重ねて締着しており、大
変作業が面倒で、組立てに手数がかかる。

この考案は、かかる点に鑑み、ケースの合せ面
が垂直のような場合でも、一方のケースにガスケ
ツト板を所定位置に合せて保持させることができ
るようにしたもので、以下本考案を第２図乃至第
６図に示す実施例について説明する。

第２図乃至第４図は本考案の一実施例を示すも
のである。通常ガスケツト板１は、ケース２の合
せ面３に合せて、内外側を切断する。本考案は、
この切断するガスケツト板１の内周面に折曲げ片
４を一体的に設ける。折曲げ片４は、第４図の点
線の部分で折曲げて側方から見て三角形状にし、
掛止溝５を嵌め合わせておく。一方のケース２に
は、折曲げ片４に合せて突起６を設けておき、ガ
スケツト板１を一方のケース２の合せ面３に合せ
て、折曲げ片４を突起６に掛止する。こうするこ
とによつて、合せ面３が垂直な方向でもガスケツ
ト板１を落ちないように暫時保持しておくことが
でき、他方のケース２を重ねて締着できる。第５
図は本考案の他の実施例を示し、ガスケツト板１
の内周に突設した折曲げ片４を折曲げて、一方の
ケース２に設けた突起６の溝７に挿入して、ガス
ケツト板１を所定位置に保持するようにしてあ
る。第６図は本考案の他の実施例を示し、ガスケ
ツト板１に突設した折曲げ片４を折曲げて組合
せ、折曲げ片４に設けた孔８を一方のケース２の
突起６に挿入して、ガスケツト板１を所定位置に
保持する。

以上説明したように、この考案は、ガスケツト
板の内周側の適宜個所に一体的に折曲げ片を突設
し、該折曲げ片を折曲げてケースに設けた突起に
掛止め又は挿入してケースの所定位置にガスケツ
ト板を保持させることができるようにしたので、
ケースの合せ面が垂直な場合でも、一方のケース
にガスケツト板を暫時保持させておくことができ
て、他方のケースを重ねて締着でき、組付け作業
が楽にできるようになる。又、折曲げ片は、ガス
ケツト板の打抜き部分になるので、製造コストが
高くなることもない。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示す断面図、第２図乃至第４
図は本考案の一実施例を示し、第２図は断面図、
第３図は部分正面図、第４図はガスケツト板の部
分展開図、第５図は本考案の他の実施例を示す断
面図、第６図は本考案の更に他の実施例を示す断
面図である。 １……ガスケツト板、２……ケース、４……折
曲げ片、６……突起。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ガスケツト板の内周側の適宜個所に一体的に折
   曲げ片を突設し、該折曲げ片を折曲げてケースに
   設けた突起に掛止め又は挿入してケースの所定位
   置にガスケツト板を保持させることができるよう
   にしたことを特徴とするガスケツト板の位置決め
   装置。