JPS5842408Y2 - パツドオソナエタヨウフク - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （考案の目的） 本案は肩部分にパッドを内装させた洋服の改良に関する
。

本案の目的は洋服を着用した場合に生ずる洋服背面にお
ける人体の左右の肩甲骨の外側に相当する個所に生じる
洋服のしわを解消することにある。

（従来技術） 従来周知の洋服では、第２図に示す如く洋服を着用した
場合、人体の肩甲骨の両端部分に相当する洋服の個所に
ハの字形のしわが発生しがちで、洋服の体裁を甚だ見苦
しいものとしていた。

しわが発生する原因は肩甲骨の両端部分に相当する洋服
の個所には表生地だけの場合あるいは表生地に裏生地が
装着されているにすぎず、パッド等の充填物は入ってい
ないから自由に凹んでしわが生じた。

その上人体の肩甲骨の両端部分は円弧状を呈しているた
め、洋服を着用した場合必然的に肩甲骨の両端部分に相
当する洋服の個所にしわが生ずることは避けられなかっ
た。

つまり洋服の生地と人体との間には空間部分が生じわず
かな人体の動きにより洋服力場１張られ、しわを生じた
。

（考案の構成） 本案は上記の欠点を除去しようとするもので、洋服の内
側において人体の肩部から肩甲骨の両端部分に相当する
洋服の内側個所にかけ、充填物としてパッドを内装させ
、肩甲骨の外側に相当する個所にしわを発生させないよ
うにしたものである。

以下本案の詳細を図面を参照して説明する。前身頃生地
２と後身頃生地３とを連設させた洋服用生地における両
身頃生地２，３の連設部の一側に内側に向けて円弧状に
彎曲された袖付辺４を設け、前記の袖付辺４の反対側の
両身頃生地２，３の連設部に内側に向けて半円状に彎曲
された首廻り辺１０を設け、前記の袖付辺４と首廻り辺
１０の夫々の中央部を結んで肩縫目線９を形成し、後身
頃生地３側の前記の袖付辺４の延長を内側へ向けてゆる
やかな円弧を描いて脇縫四辺１２を形成し、後身頃生地
３側の前記の首廻り辺１０の延長をほぼ垂直に背縫口辺
１３を形威して洋服用生地を設け、他方前記の洋服用生
地の袖付辺４に対応させて内側に向けて円弧状に彎曲さ
れた袖付側辺１を形威し、袖付側辺１に対向する前記の
洋服用生地の背縫口辺１３側の背側辺５を前記の首廻り
辺１０のほぼ中央から脇縫四辺１２の上方寄りに向は傾
斜させて形威し、前記の袖付側辺１の前身頃生地側端ａ
を肩縫目線９を越えて前身頃生地２側に位置させ、背側
辺５の首廻り辺側端すを洋服用生地の首廻り辺１０の中
央部寄りに位置させて前記の袖付側辺１の前身頃生地側
端ａと前記の背側辺５の首廻り辺側端すとを結ぶ肩側辺
６を直線状に形威し、袖付側辺１の後身頃生地側端ｄと
背側辺５の後身頃生地側端Ｃとを結ぶ後身頃側辺７を直
線状に形成してなる眉パッド８を設け、洋服用生地の袖
付辺４に肩パッド８の袖付側辺１を当接させると共に袖
付側辺１の前身頃生地側の端ａを肩縫目線９を越えて前
身頃生地側に配置し、背側辺５の前身頃生地側の端すを
首廻り辺１０の中央部寄りに配置し、背側辺５を両身頃
生地２，３の首廻り辺１０側から後身頃生地３における
人体の肩甲骨相当個所１１の脇縫目線１２側に傾斜させ
て配置し、肩パッド８の後身頃側辺７と袖付側辺１の交
叉部を後身頃生地３の脇縫目線１２と袖付辺４の交点か
ら若干外側に越えて配置し、がつ後身頃側辺７を前記肩
側辺６とほは゛平行に配置させて眉パッド８を前身頃生
地２から後身頃生地３に縫着してなる男子用の洋服であ
る。

本実施例において、肩パッド８の肩側辺６、背側辺５、
後身頂辺７は図面上全て直線として表わされているが、
これらの各辺は全て多少円弧状に彎曲していても機能上
の変化は特にない。

（考案の効果） 本案は上記の構造であるから、従来洋服の肩甲骨相当個
所の外側に生じていた凹部には、生地の内側において眉
パッドの後身頃側辺寄りの部分が充填されるため、洋服
の肩甲骨相当個所の外側に凹部を発生しない。

従って洋服の肩甲骨相当個所の外側にはハの字状のしわ
が発生しない。

その上層パッドの袖付辺１と後身頃側辺７の交叉部分は
後身頃生地３の袖付線４と脇縫目線１２の交点から外側
に越えているから、この部分を裁縫時に前身頃生地の脇
下部分に縫着させることによって、脇縫目線の近傍にも
しわを発生させないようにすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は前身頃生地の一部と後身頃生地に眉パッドを縫
着した状態を示す展開図、第２図は従来の洋服の背面図
、第３図は従来の前、後身頃生地にパッドを装着した展
開図である。 主要部分の符号の説明 １・・・・・・肩パッドの袖付
側辺、２・・・・・・前身頃生地、３・・・・・・後身
頃生地、４・・・・・・両身頃生地の袖付線、５・・・
・・・眉パッドの背側辺、６・・・・・・肩パッドの肩
側辺、７・・・・・・眉パッドの後身頃側辺、８・・・
・・・肩パッド、９・・・・・・両身頃生地の肩縫四辺
、１０・・・・・・両身頃生地の首廻り辺、１１・・・
・・・肩甲骨相当個所、１２・・・・・・後身頃生地の
脇縫四辺、ａ、ｌ）、ｃ、ｄ・・・・・・眉パッドの端
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前身頃生地２と後身頃生地３とを連設させ、両身頃生地
   ２，３の連設部の一側に内側に向けて円弧状に彎曲され
   た袖付辺４を設け、前記の袖付辺４の反対側の両身頃生
   地２，３の連設部に内側に向けて半円状に彎曲された首
   廻り辺１０を設け、前記の袖付辺４と首廻り辺１０の夫
   々の中央部を結んで肩縫目線９を形威し、後身頃生地３
   側の前記の袖付辺４の延長を内側へ向けてゆるやかな円
   弧を描いて脇縫四辺１２を形成し、後身頃生地３側の前
   記の首廻り辺１０の延長をほぼ垂直に背縫四辺１３を形
   威して洋服用生地を設け、他方前記の洋服用生地の袖付
   辺４に対応して内側に向けて円弧状に彎曲された袖付側
   辺１を形威し、袖付側辺１に対向する前記の洋服用生地
   の背縫四辺１３側の背側辺５を前記の首廻り辺１０のほ
   ぼ中央から脇縫四辺１２の上方寄りに向は傾斜させて形
   成し、前記の袖付側辺１の前身頃生地側端ａを肩縫目線
   ９を越えて前身頃生地２側に位置させ、背側辺５の首廻
   り辺側端すを洋服用生地の首廻り辺１０の中央部寄りに
   位置させて前記の袖付側辺１の前身頃生地側端ａと前記
   の背側辺５の首廻り辺側端すとを結ぶ屑側辺６を直線状
   に形威し、袖付側辺１の後身頃生地側端ｄと背側辺５の
   後身頃生地側端Ｃとを結ぶ後身頃側辺７を直線状に形成
   してなる肩パッド８を設け、洋服用生地の袖付辺４に肩
   パッド８の袖付側辺１を当接させると共に袖付側辺１の
   前身頃生地側の端ａを肩縫目線９を越えて前身頃生地側
   に配置し、背側辺５の前身頃生地の端すを首廻り辺１０
   の中央部寄りに配置し、背側辺５を両身頃生地２，３の
   首廻り辺１０側から後身頃生地３における人体の肩甲骨
   相当個所１１の脇縫目線１２側に傾斜させて配置し、肩
   パッド８の後身側辺７と袖付側辺１の交叉部を後身頃生
   地３の脇縫目線１２と袖付辺４の交点から若干外側に越
   えて配置し、かつ後身頃側辺７を前記肩側辺６とほぼ平
   行に配置させて肩パッド８を前身頃生地２から後身頃生
   地３に掛けて縫着してなる肩パッドを備えた男子用洋服
   。