JPH0516172Y2 - - Google Patents

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JPH0516172Y2
JPH0516172Y2 JP7891889U JP7891889U JPH0516172Y2 JP H0516172 Y2 JPH0516172 Y2 JP H0516172Y2 JP 7891889 U JP7891889 U JP 7891889U JP 7891889 U JP7891889 U JP 7891889U JP H0516172 Y2 JPH0516172 Y2 JP H0516172Y2
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cloth
line
shoulder
point
pieces
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、衣服の肩部分に内蔵されたセツトイ
ンスリーブ用肩パツドに関するものである。
(従来の技術) 従来、一般に販売されている肩パツドは肩の形
状を無視したものである。即ち、肩パツドの形や
厚みは中央の線にあたる部分を中心として前側
(鎖骨側)と後側(肩甲骨側)は全く対称である。
その厚みも単に中央、中心部分を厚くし前後(左
右)、頸付根に向つて薄くなつてゆくという形状
のものであつた。
このように従来のパツドは肩の自然の形態を全
然無視した形状であるので、肩パツドは肩の前側
と後側で肩の体表から浮上つている。ところで、
人体の肩部位は肩先と頸付根の中央を結ぶ肩峰線
と呼ばれる線を境界として前側と後側の形態が異
つている。これは肩の後側の傾斜が強いので肩の
形態に合わない従来の肩パツドは肩峰線から肩甲
骨上縁、同外側縁を経て斜に後側に滑り落ち、し
かも着用している衣服ごと移動するために着用感
が悪く、衣服の形態も崩れて美観も損うという大
きな欠点を有している。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、前記のような従来の欠点をなくすた
めに考案されたものであつて、肩パツトの形状、
厚さを人間の肩の形状に合わせて作製するように
考慮されたものであつて、頸付根点と肩先の基準
になる点(肩峰点という)を基準線(肩峰線とい
う)を境にして前側部分(胸の方にゆく部分)と
後側部分(背中の方へゆく部分)が非対称で前
側、後側の形を全く異にして前側の面積を小さ
く、後側の面積を大きくし、また前後の厚みを異
にし前側は肩先からだんだん遠くなるに従つてだ
んだん薄くなり、後側は肩先を厚くしここから後
側にかけて薄くなるという体形に合つた特徴を持
つているので、このような形にすることによつて
肩の体形に合つた形状になり肩パツトの坐りをよ
くし、後側に滑り落ちるということがない。
本考案は、このように従来の欠点をなくして、
人間の肩の体形に合わせて肩にピツタリ合うよう
に考案されたものであつて、肩先から頸付根の中
央を結ぶ基準線(肩峰線)を中心として前側と後
側の形状を非対称として、その厚さも前側と後側
へ向つて、また前側、後側の厚さも肩先から頸付
根へかけてもそれぞれ異るように構成されたもの
である。
(考案の構成、実施例) 本考案の構成と実施例を図面に従つて説明す
る。
第1図は本考案のセツトインスリーブ用肩パツ
ドの上、下になる布、第2図は第1図に示す上、
下の布に挿入される布を小さいものから三枚重ね
たもの、第3図はこれも上、下二枚の布に挿入さ
れる布、第4図はこれらのものを挿入してできた
肩パツドを裏返して裏からみた平面図、第5図は
第4図は示す肩パツドを肩にのせた場合肩先、即
ちA−A線の位置をみたところを示す。
第1図に示す布の底辺右側15、同左側16は
略55:45%の割合の長さで、この接点31から縦
に基準線12を有しその端部32迄の長さは底辺
15の長さと略々同じで、外周13は丸い円周を
画く。32から左方への外周は縦に長い円周にな
つて底辺16の端部と結ばれる。この底辺15,
16は肩パツドの肩先になり、それぞれの右、左
の先端の10mm外側は後腕付根位置、前腕付根位置
になる。基準線12は肩峰線といわれ最も重要な
線である。肩先点31より約20mmの点11は肩峰
点といわれ最も重要な点で、肩パツドの基準中心
点となる。肩峰点11から端部32迄は普通100
mm位である。また32の約20mm位先の点が頸の付
根ということになる。この線12を境にして1は
肩峰線の後側、2は前側になる。
この面積は肩パツドが肩にのつた場合、前後の
体形、構造に合つて安定した肩パツドになるので
ある。このような布を上と下に二枚分用意する。
尚、この1,2の布は不織布であつても普通の布
であつてもよい。
次に、この二枚の布の間に挿入される不織布
(積み綿ともいう)の形状について述べる。第2
図はこの不織布を小さいものから三枚順次積み重
ねた状態を示すものである。外側の一番大きな形
状の底辺19,20は前記布の底辺15,16の
85%の長さで、それぞれは55(右側):45(左側)
%の割合で、その接点31は前記1,2の布の3
1と重なり、これら縦の基準線(肩峰線)12、
肩峰点11を有し、前記1,2の同じ点、線と重
なり、12によつてこれも3,4部分と分けられ
る。また、ここの12線の端部33は第1図の3
2迄の長さの約1/4である。33点より右方向に
はゆるやかな上り勾配線を画き、底辺19の3/4
位のところ17で前記1,2の縦線の約1/2位の
高さで頂上になり、ここから急勾配に下つて底辺
19の端部と接続する。一方、33より左方向へ
はゆるやかな下り勾配の線18で底辺20の他端
につながる。この不織布3は後側、4は前側にな
り、全体として角のない三角形の布を形成する。
次いで点31,底辺23,24、基準線12を揃
えて、勾配線21,22を有する前記3,4の不
織布と相似形であつて、全体の大きさがその85%
の布5,6、また同様に底辺27,28、勾配線
25,26、点31、基準線12を有して前記布
5,6と相似形で85%の大きさの布7,8を作製
する。このような順次形状の小さくなる相似形布
は実施例は三枚であるが三〜四枚でもよく、体形
や布の厚さ等によつてその枚数が変る。
第3図に示すような31点よりの縦線12の高
さが31から肩峰点11迄の1/2位で15,16
より多少短か目の底辺29,30を有する横に細
長いテープ布9,10を作る。これは一枚でもよ
いが二枚でもよく、二枚の場合は、更に細目にな
り服種などに応じて挿入する。
第1図に示す形状の布1,2を二枚用意してこ
れを上、下にしてこの間に前記第2図に示す角の
ない三角形状の3,4,5,6,7,8;横に細
長いテープ状の9,10のそれぞれの不織布(積
み綿)を上から31の点と底辺、縦線(肩峰線)
12にあたる線を重ねて揃えて、この順序で順次
挿入して縫、貼着し、13,14の縁を縫着して
本考案のセツトインスリーブ用肩パツドができ
る。
本考案の肩パツドは以上のような形状、構造な
のでこれを裏返すと第4図に示すようになる。第
1図とは左、右逆になり円周部分の点線は縁を縫
着したもの。12の点線は肩峰線の位置を示し、
17,18などの内側の点線は挿入された不織布
の位置を示し、一番重なつた肩先から前、後、頸
付根にかけて順次段階的に薄くなつてゆく状態を
示している。
第5図は第4図の肩パツドをひつくり返して実
際に肩にのつたときA−A線の位置を肩先からみ
た図である。ここで、点線12が境になる肩峰線
でここから前側、後側への肩のかかり具合や厚み
の状態がわかる。
第4図、第5図に示すように本考案肩パツドは
縦の肩峰線を中心として前側2と後側1とは対称
ではなく、前側は面積が小さく、後側は面積が大
きく、前、後の形は全く異つている。従来の肩パ
ツドは前後の形も同じであり、その厚みも前後に
かけて同じであるのに、本考案のものは前後の厚
みが異つている。これは肩先点から20mm位のとこ
ろにある肩峰点を中心として、肩峰線を境にして
上下の二枚の布の間に入る積み綿は上下二枚の布
の前、後と同様この独特な形によるところが大き
く、これはその前側になる部分は面積が小さく、
後側部分はその面積は大きい。
また、厚さも前、後で大部異り、前部の方は全
体的に薄く、積み綿の挿入された部分の面積は一
番大きい4でも2の頸付根への面積の1/4〜1/5位
の大きさで、肩先で6,8、細長いテープ状布1
0と段階的に順次ゆるやかな勾配で薄くなつて肩
より前側にまわる。
後部の方は全体的に面積も大きく、肩先から厚
い部分も大きく、挿入された積み綿の一番大きい
3は1全体の面積の1/2〜1/3位の大きさで、これ
も肩先から順次5,7、細いテープ状布9とゆる
やかな勾配で薄くなつて肩より後側にまわる。
このように、本考案の形状は前述のようなもの
であつて、人体の肩の形態に合わせてある。肩先
を一番厚く、特に肩峰線12の点31から肩峰線
11にかけての厚さは10mm位で、着用した場合に
は前側に向つて腕付根位置の方も薄く、後側は腕
付根位置に向つてはかなり厚く、腕付根位置に向
つてなだらかに薄くなつている。
(効果) このような形状をしているので、本考案の肩パ
ツドは人間の肩の形態によく適合しており、特に
後側(後面)の傾斜が強いので、これを肩の形態
に合わせて厚くし、面積を大きくして後側に斜め
に滑り落ちるのを防ぐようにした。
前側(前面)はこれと反対に薄く、面積も狭い
ので肩の形状にマツチして、パツドが移動したり
して着にくさと美観を損なうことがないという効
果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は
本考案のセツトインスリーブ用肩パツドの上、下
になる布、第2図は第1図に示す上、下の布に挿
入される布を小さいものから三枚重ねたもの、第
3図は上、下二枚の布に挿入されるテープ状布、
第4図はこれらのものを挿入してできた肩パツド
を裏返して裏からみた平面図、第5図は第4図に
示す肩パツドを表にして肩にのせた場合の形で、
A−A線の位置をみたところを示す。 図中、1,2は布の縦の基準線(肩峰線)を境
にして右側と左側、3,4は11,12の布二枚
の間に挿入される不織布の右側と左側、5,6,
7,8は同じく挿入される不織布の右側と左側、
9,10は同じく挿入される細長いテープ状布の
右側と左側、11は肩峰点、13,14は1,2
の外周、15,16はその底辺、17,18,1
9,20は3,4のそれぞれ外周と底辺、21,
22,23,24は同5,6の外周と底辺、2
5,26,27,28は同7,8の外周と底辺、
29,30は9,10の底辺、31は底辺15,
16の接点、32は基準線12の他端の点、33
は12線上の挿入する不織布の円周17,18の
接点を示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. (イ)底辺の55(右側):45(左側)%の点より縦に
    基準線を有し、その上端部と右側底辺端部を円周
    でつなぎ、また同端部より多少急な円周を画いて
    左側底辺端部と接続した半円状の布二枚を作製
    し、(ロ)底辺は前記布の85%でその55(右側):45
    (左側)%の点に前記と同じ縦の基準線を有し、
    この線の上部の点より右方向にゆるやかな昇り勾
    配の線を画き頂上より急勾配に下つて底辺の端部
    と接続し、左方向へはゆるやかな下り勾配の線で
    底辺の他端に接続する角のない三角形の布、(ハ)底
    辺と縦の基準線を揃え前記(ロ)の布と相似形をして
    85%の大きさである布、更に順次この布の85%の
    大きさの相似形布を二〜四枚を順次作製し、(ホ)前
    記と同様中央に縦線の通る細長いテープ状の布を
    作製し、(ヘ)前記(イ)の布二枚を上、下にして角のな
    い三角形布を上から大きい順にそれぞれの底辺、
    縦線を揃えて一番下に細長いテープ状布を重ねて
    挿入し縫、貼着したセツトインスリーブ用肩パツ
    ド。
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