JPS5842266Y2 - 自立性袋 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、剛性を有する胴部材からなる自立性袋に関す
るもので、さらに内容物を充填しても指からの滑り落ち
を防いで飲食し易くした自立性袋に関するものである。

従来から底部が開くようにした自立可能な袋は各種あっ
て、紙等の剛性を有する素材を用いた自立可能な袋もあ
った。

このように剛性のある素材からなる袋は、内容物を保存
し、開封後は使用しない場合は、問題はなかったが、内
容物としてインスタントコーヒー粉末ジュース等開封後
袋内に熱湯または水を注ぐことにより内容物を食する場
合、軽かった袋に熱湯または水等を注ぐと重さが増し指
先より滑り落ち易くなる欠点があった。

また指により両側より力を加え開口した状態にし、開封
後食しているが、胴部材が剛性を有するため指よりちょ
っと力を抜くと袋が元の状態に戻ってしまい内容物が溢
れるおそれがあった。

本考案は、これら従来の欠点を解消したもので、開封後
、袋内に熱湯または水を注いでも指から滑りおちること
なく、また指先から力を抜いても元に戻らないようにし
た自立性袋である。

以上図面に従い本考案を詳細に説明する。

本考案は、第１図に示すように内面に熱接着層を設けた
剛性を有する材料で少なくとも一方の側部に凹凸部３を
設けた材料からなる前胴部材１および後胴部材２の２つ
の胴部材の底部の間に熱接着可能なフィルムからなる二
つ折りの底部材４を缶部５を上方にして設けたもので、
該胴部材１゜２と底部材４の両側および前胴部材１、後
胴部材２の底部と二つ折りした底部材４の端部をシール
し、横シール部５，６および底シール部７，８を設け、
かつ底シール部７，８間に底部を開く開底部材９を装填
した自立性袋である。

ここで胴部材は、紙を含み内側にポリエチレン等の熱接
着性を有する樹脂層を設けたものが、剛性、自立性の点
から好ましい。

また底シール部間に装填する開底部材９は、紙、プラス
チックシート等の剛性のある材料で、第２図に示すよう
に袋に内容物を充填し両側から指で開いた時底部が開く
形状またはこれに類似した略楕円形状である。

開底部材９は、第２図一枚シートのほか、第３図に示す
よう（こ略楕円形状の装填部１０を有し袋の底部全体を
覆うものである。

開底部材９は、第２図および第３図に示したように別の
状態のもののほか、第４図に示すように例えば前胴部材
１の底部Ｏこ略楕円形状の開底部材９を連結させ、袋開
封後、折り曲げて底シール部１．８間に装填することも
可能である。

このように胴部材の底部に開底部材を連結した場合、連
結部にミシン目等を設け、開底部材を切り離して底シー
ル部間に装填することも可能である。

本考案は、このような構造で胴部材が剛性を有し自立し
易いが、袋を開封後袋内に水または熱湯を注いでも袋が
落ちたり、指先から力を抜いても元に戻るおそれがない
から、安心して開封後飲料用容器、コツプとして使用す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例を示す断面図、第２図第３
図および第４図は開底部材の実施例を示す斜視図である
。 １・・・・・・前胴部材、２・・・・・・後胴部材、３
・・・・・・凹凸部、４・・・・・・底部材、５・・・
・・・折部、５，６・・・・・・横シール部、７，８・
・・・・・底シール部、９・・・・・・開底部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内面に熱接着層を設けた剛性を有する材料で少なくとも
   一方の側部に凹凸部を設けた材料からなる２つの胴部材
   の底部の間に熱接着可能なフィルムからなる二つ折りの
   底部材を折部を上方にして設け、両側および前胴部材お
   よび後剛部材と二つ折りした底部材をそれぞれシールし
   、横シール部および底シール部を設け、かつ底シール部
   内側に底部を開く開底部材を装填した自立性袋。