JPS5841965B2 - 工作機械のバランス装置 - Google Patents

工作機械のバランス装置

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JPS5841965B2
JPS5841965B2 JP54085841A JP8584179A JPS5841965B2 JP S5841965 B2 JPS5841965 B2 JP S5841965B2 JP 54085841 A JP54085841 A JP 54085841A JP 8584179 A JP8584179 A JP 8584179A JP S5841965 B2 JPS5841965 B2 JP S5841965B2
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JP
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headstock
weight
arm
pivot
balance
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JP54085841A
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JPS5615943A (en
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明 村上
真祐 津田
俊之 木下
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPS5841965B2 publication Critical patent/JPS5841965B2/ja
Expired legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23QDETAILS, COMPONENTS, OR ACCESSORIES FOR MACHINE TOOLS, e.g. ARRANGEMENTS FOR COPYING OR CONTROLLING; MACHINE TOOLS IN GENERAL CHARACTERISED BY THE CONSTRUCTION OF PARTICULAR DETAILS OR COMPONENTS; COMBINATIONS OR ASSOCIATIONS OF METAL-WORKING MACHINES, NOT DIRECTED TO A PARTICULAR RESULT
    • B23Q11/00Accessories fitted to machine tools for keeping tools or parts of the machine in good working condition or for cooling work; Safety devices specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, machine tools
    • B23Q11/001Arrangements compensating weight or flexion on parts of the machine
    • B23Q11/0017Arrangements compensating weight or flexion on parts of the machine compensating the weight of vertically moving elements, e.g. by balancing liftable machine parts

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Drilling And Boring (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、工作機械の摺動部例えばヘッドストックやサ
ドル等にこれと同重量のバランスウェイトを反対方向に
吊下げて前記ヘッドストック等の重量を相殺してこの重
量に基因する変位・変形を防ぐ重量バランス装置の改良
に関する。
従来、工作機械において、直立するコラム上を昇降移動
するサドルにヘッドストック又はラムストック(以下こ
れらを総称してヘッドストックと呼ぶ)を水平移動可能
に備えたものは、横フライス盤、横巾ぐり盤、横巾ぐり
フライス盤又は横型型彫機等において既に周知である。
斯かる構成の工作機械においては、サドルに案内される
ヘッドストックがその長手方向すなわち水平方向に摺動
すると、支持状態が変化するためにヘッドストック自体
が変位・変形を起こす外、隣接するサドル、コラム、ベ
ッド、このベッドを支えるレベル調整ジヤツキ更には基
礎の変位・変形を生ずる虞があるのでこれ等を除くため
種々のバランス装置が案出・実施されている。
これらバランス装置は大別して次の2種類がある。
(I) サドルの重量とヘッドストックの重量の和を
上下方向にバランスさせる方式。
この方式のものは総合した重心の移動を無視した点に欠
陥がある。
(I) 上記(I)方式に加えて更にヘッドストック
の水平方向の摺動によるコラム、サドルおよびヘッドス
トックの3者の共通した重心の移動が起こらないよう考
慮した方式で、この方式に属するものとしては日本国特
許第490045(特公昭41−15389号)号、同
上の米国特許蔦316800号が挙げられる。
この方式は方式(I)の欠陥を補う優れたもので、本発
明は更にこれを改良するものである。
該方式は、前記特許を示す第1図に示すように、ヘッド
ストックとサドルにそれぞれ独自のバランスウェイトラ
設けると共にヘッドストックの移動に伴って吊り位置を
移動させることに基本的考え方を有す。
つまり、(1)サドル1とそのバランスウェイト2とは
コラム(図示せず)上部の滑車3に掛けられたチェーン
又はロープ(以下これを総称して索条と呼ぶ)4により
互に結びつけられておりコラムに沿ってサドル1が上(
下)方へ摺動ずれば、これに見合う重量のバランスウェ
イト2が下(上)方へ移動する。
(2)ヘッドストック5とそのバランスウェイト6とは
、コラムの上部にピボットTにより水平面内において揺
動可能に支持されたアーム8の両端の滑車9に掛けられ
た索条10で互に夫々の重心を通る鉛直線上の点で結び
つけられている。
依ってサドル1がヘッドストック5を保持したまま上(
下)方へ摺動すれば、バランスウェイト6は下(上)方
へ移動シ、ヘッドストック5がサドル1内を摺動すれば
、アーム8はピボット7を軸として水平面内で揺動する
のでバランスウェイト6はヘッドストック5の移動方向
とは反対方向に移動する。
このときピボット7はアーム8の中央点にあり、ヘッド
ストック5の重量とバランスウェイト6の重量は互に等
しく定められている。
従ってサドル1の上下動及びヘッドストック5の水平方
向の移動は吊合い、全体の重心の移動が起こらない。
更に観点を変えて、第1図の平面図である第2図によっ
て方式(II)のヘッドストックの移動に対する吊り位
置の変化を説明する。
故国において、ヘッドストック5はサドル1に対して最
も引込んだ状態を実線で示し、そのときの索条10によ
る吊り位置をGで表わす。
又、これから距離り移動して最も突出したときの状態を
二点鎖線で示し、そのときの吊り位置をG′で表わす。
すると、GからG′への直線移動距離はLに等しく、吊
り位置G、G’に対するバランスウェイト6の吊り位置
を夫々g9g’とすればGとg 、 G/とg′とはピ
ボット7の中心に対して対称または略対称の位置にある
尚、ヘッドストック5に支持された主軸のノーズ端11
を基準にトラベルLは決められる。
該構成においてコラム12のノーズ端11側の側壁をa
1反対側の側壁をbとすれば、バランスウェイト6がa
の延長線上から左側に出ることは工作物との干渉を惹起
することからおよびバランスウェイト6をカバーで覆う
ときに、このカバーがaから左側に突出して外観上好ま
しくないということから制約がある。
反面すの延長線上から右側に出ることはいくらか許容さ
れる。
したがって、通常ピボット7の位置をコラム中央より右
寄りに設定することによりトラベルLの増加を図ってい
る。
斯様にこの方式(I)によると欠点がないかの如く思え
る。
しかし、この方式によっても欠点を有している。
それは、ヘッドストック5のトラベルLを大きくできな
い点で、次にこれを第3図に基づいて説明する。
説明の便宜上第3図ではヘッドストック5のトラベルを
第2図の場合の2倍の2Lとして描いである。
トラベルが2Lとなったためヘッドストック5はサドル
1との摺動・案内関係を良好に保つため第2図に比較し
て約りだけ長くする必要があり、従ってその重心Gは第
2図の場合よりも図上右へ移動するが、この移動量は略
L/2と見なすことができる。
第3図でもバランスウェイト6がaの延長上から左側に
出られないという制約から、ピボット7を右側へ移す必
要があり、(移動量は約L/4)Gが2L移動してG′
へ来れば、バランスウェイト6の吊位置gも約2L移動
してg′へ来る。
このときバランスウェイト6はbの延長上から図で右側
へ大きく突出することとなり、カバーで覆うことが困難
となり、機械の外観を著しく損う外、コラム12のb側
に取付けるものがあるときは不便である。
またGからG′への一ヘッドストック5の移動は直線で
あるが、アーム8上の滑車9は円弧運動をするため、例
え?4Gの状態で索条がGにおいてヘッドストック5を
鉛直に吊上げていたとしても、G′に於ては図に示すよ
うに水平面内でεの誤差を生じ、己れは対応する第2図
の場合よりも著しく大きく、ヘッドストックの円滑な摺
動を妨げるばかりか運動の精密度にも・悪影響を及ぼす
虞れがある。
本発明は、ヘッドストックのトラベルを従来(特許第4
90045号)のバランス装置よりも大きくすることが
可能なバランス装置を提供しようとするもので、具体的
には従来のバランス装置では主軸径約160鼎を起える
横巾ぐり盤においては1800mm程度が限界と考えら
れていたヘッドストックのトラベルを2400mm程度
にまで延長させることを目的とする。
斯かる目的を達成する本発明の構成は、ヘッドストック
とバランスウェイトとを繋ぐ索条をコラム上にピボット
を介して水平面内において揺動するように取付けら・れ
たアームに支持させ、ヘッドストック移動時に前記ピボ
ットを中心に前記アームを揺動させて懸垂位置をヘッド
ストックの動きに追従させるバランス装置において、前
記ピボットからヘッドストックまでのアームの長さAと
ピボットからバラン、スウェイトまでのアームの長さB
との比をA/B>1とし、更に前記バランスウェイトの
重量Ww、をヘッドストックの重量WHに対してWr=
XWHの関係としてアームのモーメントを釣合わすと
共に前記バランスウェイトの移動量Lwをヘッドストッ
クの移動量LHに対してLd×LHの関係として重量を
釣合わすようにしたことを特徴とし、また、ヘッドスト
ックとバランスウェイトとを繋ぐ索条をコラム上にピボ
ットを介して水平面内□において揺動するように取付け
られたアームに支持させ、ヘッドストック移動時に前記
ピボットを中心に前記アームを揺動させて懸垂位置をヘ
ッドストックの動きに追従させるバランス装置において
、前記ピボットからヘッドストックまでのアームの長さ
Aとピボットからバランスウェイトまでのアームの長さ
Bとの比をA/B>1とすると共に前記バランスウェイ
トより外側のアーム上に前記ピボットから重心までの距
離がCとされた補助ウェイトを載置し、更に前記バラン
スウェイトの重量Wwと前記ヘッドストックの重量wH
とを同一とし且つ前記補助ウェイトの重量Wwをこれら
重量に対しWvt芭kW過憧の関係としてアームのモー
メントおよび重量を釣合わすようにしたことを特徴とす
る。
以下本発明の構成を図面に基づいて説明する。
第4図はバランス装置の概略を示す説明図で、サドルの
図示を省略する。
故国に示すように、バランスウェイト6はその上部に取
付けられた動滑車13を介して定滑車゛9′からアーム
8側の索条取付金具14に繋がれる索条10に掛けられ
てヘッドストック5と繋がれる。
而して、バランスウェイト6の昇降移動量LWはヘッド
ストック5のそれLHに対して1/2と成る。
これにより、上下方向にヘッドストック5よりも長いバ
ランスウェイト6の採用を可能とする。
尚、索条10の掛は方を第5図に示すようにしても同一
の作用・効果が得られることは言うまでもない。
また、コラム12の上部に設けられたピボット7の揺動
中心からヘッドストック5の懸吊線までのアーム長さA
とバランスウェイト6に設けられた動滑車13の回転軸
を通る鉛直線までの距離Bとの関係をB=A/2
・・・・・・(1)とする。
かつまた、ヘッドストック5の重量wHとバランスウェ
イト6の重量Wwとの関係をww = 2 WH−−−
−・−(2) と成しモーメントのバランスをとる。
斯様に構成したとき、ヘッドストック5のトラベルLを
従来のものに比べて大きくさせることが可能となる。
つまり、ヘッドストック5側の滑車9の揺動軌跡が曲塊
半径の大きな円弧となるため同じ回転角度でも(換言す
れば、同じ弦の長さ)弧の高さく深さ)は小さくなる。
反面、バランスウェイト6側は曲率半径が小さくなるた
め同じ回転角度でも円弧が小さく成り移動範囲が狭ばま
る。
依って、トラベルを2L(2倍)としても第2図で示す
状態つまりILの状態に近くなる。
これは比較し易いように第3図と同じスケールで描かれ
た第4図の平面図である第6図からも明らかである。
故国において、ヘッドストック5の水平方向トラベルを
第3図と同じ<2Lにとってバランスウェイト6のコラ
ム12のa側面に対する関係を第3図の場合と同じに保
つとき、b側面からのバランスウェイト6の突出は小さ
く抑えられ、第2図の場合と略同じ程度にすることがで
きる。
また図のεも第3図の場合よりも小さくなり、第2図の
場合と略同じとすることができる。
更にアーム8の分割比A/Bを1:1の場合と2=1の
場合とで比較した第7図aおよびbで説明する。
図上、ヘッドストック5の重心(吊位置)Gがトラヘル
ム移動してG′へ来たとすると、GからG′への移動ば
直線上で行なわれるが、アーム8のヘッドストック側の
懸吊端は円弧運動となる。
便宜上Ge/の垂直二等分線上にピボット7の中心があ
るものとすると、直線運動と円弧運動の距離の最大差す
なわち弧の高さく深さ)hは前記垂直二等分線上のG″
点で生ずる。
いまアーム8の長さをDとすると、 t/、hち最大差りはアーム8の分割比1:1の場合に
比較して、分割比2:1の場合は2/3とすることがで
きる。
直線運動と円弧運動とに差があることは、ヘッドストッ
ク5の水平移動に於て、その移動方向に垂直な面内でヘ
ッドストック5を揺動させようとするモーメントの発生
を意味し、極力小さく抑えることがヘッドストック5の
運動精度を良好に保つためにも重要である。
したがって、分割比2:1とする事はこの点でも有利で
ある。
さらに、バランスウェイト6の移動範囲に制約があると
きはピボット7を右寄りに移すため、ヘッドストック5
のストローク端に相当するG′に於てさらにさなる誤差
がある。
これも前記りと略同様の作用をヘッドストック5に及ぼ
すので、第3図と第6図とを比較すれば、分割比2:1
の場合が分割比1:1の場合よりも有利なことが判る。
ここでは便宜上人二Bを2=1で説明したが一般に百〉
1ならば1:1より有利なことは明らかである。
次に本発明を具体化した第8図の一実施例に基づいて詳
細に説明する。
尚、該実施例は分割比A/Bを2=1にした場合である
サドル1はコラム12により支承される4個の滑車3を
介して2本の索条4によりバランスウェイト2と結びつ
けられている。
主軸11を支持するヘッドストック5はサドル1により
案内されて水平(長手)方向に摺動する。
アーム8はコラム12の上部に於てピボット7により水
平面内に揺動可能なよう支承されていて、その両端には
夫々滑車9,9′が回転可能なように取付けられている
ヘッドストック5の2倍の重量を有するバランスウェイ
ト6はその上部に動滑車13が取付けられており、該動
滑車13を介してアーム8(υ端の索条吊金具14に一
端が取付けられる索条10に掛けられる。
他方ヘッドストック5側はその上面の中央部の吊位置移
動装置16に摺動可能なように組込まれている索条吊金
具15に索条10の他端が繋がれている。
これにより、ヘッドストック5とバランスウェイト6と
は索条10を介して互いに引合うように繋がれる。
このときのアーム8の長さはピボット7の中心から滑車
9の外周から垂れ下る索条10までの距離Aとピボット
7の中心から滑車9′の中心までの距離Bとが2:1の
比になるように定められる。
(厳密に2=1でなくとも実用上差支えない)。
したがって、ヘッドストック5とバランスウェイト6と
に生じるモーメントは逆方向に等しく釣り合う。
吊位置移動装置16(こはラック17がヘッドストック
5の水平移動方向に平行になるよう固定され、これにピ
ニオン18が噛合っている。
ピニオン18と同軸の歯車19は歯車20および21を
介して歯車22に回転を伝える。
歯車19,20゜21および22はいずれもサドル1に
より回転可能に支承されている。
この歯車22の回転は更にサドル1を貫通するように配
置されたスプラインシャフト23を介してフォードラン
ト26に噛合うピニオン25に伝達される。
尚、スプラインシャフト23はコラム12のブラケット
24を介して回転可能に支えられている。
前記フォードラント27は、ピニオン25の回転によっ
てアーム8をピボット7まわりに揺動させるもので、そ
の中心軸がピボット7の中心軸と一致するようにアーム
8に固定されている。
バランスウェイト6側にもこのフォードラントとピニオ
ンの組合せが採用されている。
上方にはアームeに固定されるフォードラント27が、
下方にはコラム12ないしそのベース部分に固定される
フォードラント28が夫々ピボット7を中心に設けられ
ている。
そして、それぞれに噛合するピニオン31,32がバラ
ンスウェイト6内を貫通する二本のガイドシャフト30
によって連結され、連動するように設けられている。
前記ガイドシャフト30はアーム8に固着されたフラン
ジ29とサポート33とによって回転可能に保持されて
いる。
サポート33は前記フォードラント28に穿溝されたフ
ォードラントと同芯状の溝に嵌合する二個のカムフォロ
アー34を回転可能に具えており、このカムフォロアー
34によって当該サポート33はフォードランド28に
沿って摺動できるためピニオン32とフォードラント2
8の噛合は確保される。
したがって、ヘッドストック5がサドル1に案内されて
水平方向に移動すると、この直線運動はラック17とピ
ニオン18とによって回転運動に変換され、この回転が
歯車19,20,21及び22を介してスプラインシャ
フト23に伝えられ、さらに歯車25とフォードラント
26との噛合によってアーム8を揺動させる。
このアーム8の揺動によりその一端に設けられた滑車9
から垂れ下る索条10の動きはヘッドストック5の移動
に追従する。
同時に、アーム8の揺動はバランスウェイト6側におい
てフォードラント27からピニオン31の回転に変換さ
れ、ガイドシャフト30を介してピニオン32をフォー
ドラント28上に転動させる。
これ(こより、ガイドシャ゛ノド30(2本)が鉛直を
保ちながらアーム8の揺動に追従するのでヘッドストッ
ク5の水平移動とは常に逆方向なバランスウェイト6の
移動をアーム8の揺動に追従させかつバランスウェイト
6の上下移動を円滑ならしめている。
以上説明した構造によりヘッドストック5はそれ自身の
水平移動及びサドル1に抱かれての上下移動いずれの場
合もその重心点を索条10により吊上げられてバランス
ウェイト6と吊合わされると共に、水平移動によっても
全体の重心に変化が起こらず、ヘッドストック5の長大
な水平移動を許容しながらバランスウェイト6の水平移
動をコンパクトな空間に収めることができる。
前記吊位置移動装置16は、索条金具15をヘッドスト
ック5の両端を支持するビーム(本体)上で移動させる
ことにより、主軸11にアタッチメント35が取付けら
れたときに起こる共通重心Gの移動を調整するのに使用
される。
該装置は第10図および第11図の如く構成されている
吊位置移動装置のビーム(本体)16はヘッドストック
5の上面に設けられた二個のブラケット36にピン37
で結合されている。
いわゆる滑節継手で、これによりビーム16が更に索条
10によって吊上げられるときのビーム16の撓み或い
は湾曲がヘッドストック5へ影響しないよう(こするこ
とができる。
しかし、第15図に示すようにビーム16をその両端に
おいてヘッドストック5にボルト締め或いは溶接などで
ピン継手に近似する効果を与える方法により接続するこ
とも実用上者えられよう。
ビーム16の長手方向に形成された上下方向貫通の溝に
は;ヘッドストック5の索条10の一端に繋がれる索条
金具15の軸部15′が収容されている。
該軸15′には上下にラジアル荷重を受ける軸受3B、
39及びスラスト荷重を受ける軸受40が設けられてい
る。
そして、下端には下部支持金具42を介してナツト41
がねじ止めされている。
軸受39の外輪が嵌入され、かつ軸受40の一端面に接
する前記下部支持金具42には4個の大型カムフォロア
ー43と4個の小型カムフォロアー44とが取付けられ
ている。
カムフォロアー43のローラはビーム16の下面に接し
て荷重を受け、カムフォロアー44のローラはビーム1
6の下面に設けられた溝の両側面に夫々2個づつ接して
ふらつきを防いでいる。
軸受3Bと39の夫々の外輪の間には上部支持金具45
及びカラー46が設けられている。
上部支持金具45には4個の小型カムフォロアー46が
取付けられており、このカムフォロアー46のローラが
ビーム16の上面に設けられた溝の両側面に夫々2個づ
つ接することによりふらつきを防いでいる。
又、上部支持金具45にはビーム16に埋めこまれたキ
ー48に案内されるラック17がボルト47で固定され
ている。
ラック17は第8図に示すピニオン18と噛合う。
ビーム16には油圧シリンダー49が固定され、そのピ
ストンロッド50が前記上部支持金具45にピン結合さ
れている。
この油圧シリンダ49の作動によって索条金具15を移
動させる。
金具15は小型カムフォロアー44及び46並びに大型
カムフォロアー43の転勤により容易に案内されて移動
する。
その移動量と移動方向とは油圧シリンダ49で制御され
る。
該索条金具15の移動は索条10の移動を誘起すると共
にラック17も移動させるので、ヘッドストック5が移
動しなくてもアーム8を揺動させ並びにバランスウェイ
ト6を移動させる。
尚、油圧シリンダ49の代りに空気圧シリンダあるいは
電動モータなどの他の駆動源を採用することもある。
回転駆動源の場合には、回転を往復動に変換する駆動系
を要す。
斯くしてヘッドストック5はアタッチメントの取付けの
場合も吊上げの位置を変えて水平を保つことができる。
つまり、第9図aに示すように、ヘッドストック5を断
面一様な平等梁と仮定し、サドルとの干渉なしに重心G
の直上で索条10により自由に吊られているとすれば、
ヘッドストック5は自重Wにより湾曲しながらも全体と
しては水平を保っているが、bに示すように重量Wなる
アタッチメント35がヘッドストック5の一端に取付け
られた場合には明らかにヘッドストック5は水平を保つ
ことができない。
ここで、Cに示すように吊位置をアタッチメント35の
側にδだけ移動させてヘッドストック5とアタッチメン
ト35との共通重心Gの直上を吊るようにすれば、aと
同様にヘッドストック5は水平に復元するが、全体に撓
んでいるためアタッチメント35は傾くことになる。
しかし、dに示すようにヘッドストック5の両端から夫
々約2/91の2点をビーム16にピン継手で接続し、
ビーム16の中央を吊れば、全体の一方向への撓みを解
消しつつ水平を保らうる。
すなわち、材料力学で長さlなる平等梁におけるBES
SEL POINT と呼ばれる支持点は梁の両端か
ら夫々時2/91の附近にあり、この2点を自由支持す
るとき平等梁の撓みは最小となる。
また同様にAIRY POINTと呼ばれる支持点も梁
の両端から夫々時2/91の附近にあり、この2点を自
由支持するとき梁の両端面は互に平行でかつ支持方向に
も平行となる。
実際のヘッドストック5におけるBESSEL POI
NT 或いはAIRY POINTの位置は平等梁の
場合と異るとしても、略2/91の2点で吊ることは、
撓み或いは端面の傾きを小さく押える効果が極めて犬で
ある。
従ってdはaの場合よりもヘッドストックの運動の精度
が得やすく、運動も滑らかとなる。
勿論、ヘッドストック5の両端を吊るのであれば、2/
91の所でなくとも、例えば吊位置移動に必要とされる
トラベルを許す範囲でピン継手の位置を決めたとしても
なお吊位置移動装置の本体がヘッドストック本体と一体
または吊位置移動装置の本体がヘッドストック本体に全
体として固定されている場合よりもヘッドストックの運
動精度を良好に保つ効果がある。
更にeに示すようにビーム16における索条10の吊上
げ位置をアタッチメント35の方向にδだけずらし、共
通重心百の直上に(ビーム16の重量は無視)持って来
た場合にはCの場合に比較してヘッドストック5の撓み
は小さくかつアタッチメント35を取付ける面の傾きも
小さくできることが容易に理解できよう。
したがって、吊位置を自由に変化しうる本装置によれば
、ヘッドストック5の撓みを小さくできること(こより
ヘッドストック5の運動精度が向上すると共にアタッチ
メント取付面の傾きを小さくできることと相まって繰出
される主軸11例えばポーリング主軸の振り廻し精度お
よび運動精度を向上させうる。
また、当然ながらアタッチメントに関係した諸精度を良
好に保つことができる。
尚、この装置は分割比1:1の場合にも使える。
第12図に分割比A/B=3 : 1の実施例を示す。
この場合、バランスウェイト6の重量WWをヘッドスト
ック5のそれWHの3倍にしなければならないためバラ
ンスウェイト6の昇降移動量LWをLHの1/3にして
移動の確保を図ることが必要である。
そこで、アーム8側に定滑車51を追加し、これを介し
て索条10をバランスウェイト6側の索条取付金具52
に結びつける。
斯様にバランスウェイト6の重量をヘッドストック5の
重量の3倍にしかつアーム8の分割比を3=1にすれば
、ヘッドストック5はアーム8の分割比2:1の場合よ
りもさらに長大なトラベルを良好な運動精度を保ちつつ
得ることができる。
第13図に分割比を任意に選択しうる実施例を示す。
この場合、アーム8の端に補助ウェイト53を載せ、そ
れのピボツ)7寄りに定滑車9′を設ける。
ピボット7の回転中心から補助ウェイト53の重心まで
のアーム長さを01同じくピボット7の回転中心からヘ
ッドストック5までのアーム長さをA1同バランスウェ
イト6までのアーム長さをBとし、更にヘッドストック
5、バランスウェイト6および補助ウェイト53の各々
の重量をwH,wwおよびWwとする。
尚、アーム8の重量は便宜上無視する。
ここで、wH=v−とすると(若干の違いは実用上許さ
れるが、ここでは等しいと仮定する)、 A=B+CP 、”、A: B=X : 1 但し X>1したがっ
て、補助ウェイト53の重量Wwを任意に変えることに
より分割比が変化する。
ここで、補助ウェイト53のモーメントとバランスウェ
イト6のモーメントの和が補助ウェイト53を設けない
場合のバランスウェイト6のモーメントに相1 当する。
つまり、Ww−百XWH=H(AXWHCWw)である
第14図にこの具体例を示す。故国において、バランス
ウェイト6はヘッドストック5と重量は等しいか略等し
くしである。
そして、バランスウェイト6に索条金具54を設け、該
金具54に滑車9′から垂下する索条10を結びつける
また、アーム8はピボット7からみて滑車9′側にフラ
ンジ29を延長しこの上に補助ウェイト53が載せであ
る。
斯様に本発明は、ピボットからヘッドストックまでのア
ーム長さAとピボットからバランスウェイトまでのアー
ム長さBとの比をA/B>tとすると共にバランスウェ
イトの重量Wwとヘッドストックの重量wHとの関係を
Ww−会xWHとしてモーメントの釣り合いをとると共
にバランスウェイトの移動量Lwをヘッドストックの移
動量LHに対してLw一旦×LHの関係として重量の釣
り合いをとるか、あるいはピボットからヘッドストック
までのアームの長さAとピボットからバランスウェイト
までのアームの長さBとの比をA/B>1とすると共に
バランスウェイトより外側のアーム上にピボットから重
心までの距離がCとされた補助ウェイトを載せ、更にバ
ランスウェイトの重量WWとヘッドストックの重量wH
とを同一とし且つこれら重量Ww、wHに対し補助ウェ
イトの重量WwをA″′H−0”の関係としてモーメン
トおよびWw=−一□−一 重量の釣り合いをとったので、上下、左右および前後方
向の運動精度を高度に保ちつつヘッドストックのトラベ
ルを長大化させうる。
つまり、ヘッドストック側の滑車の揺動軌跡である円弧
の曲率半径が大きくなるので同じ回転角度であれば、す
なわち同トラベルであれば、ヘッドストック吊上点の直
線運動とアームの円弧運動との差りを小さくすることが
できる。
すなわち誤差εを小さくできる。
依って、ヘッドストックの移動方向に垂直な面内でヘッ
ドストックを揺動させようとする有害なモーメントを小
さくできるのでヘッドストックの運動精度を良好に保ら
うる。
このことは、従来のバランス装置よりも精度を低下させ
ずにヘッドストックのトラベルを大きく延長させうろこ
とを意味する。
他方バランスウェイト側の曲率半径は小さくなるので同
じ回転角度でも移動範囲すなわち円弧は小さく抑えるこ
とができる。
したがって、バランスウェイトのカバーをコンパクト(
こ保つことができ、機械の外観をよくすることができる
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のバランス装置の概略を斜めから示す説明
図、第2図はその拡大平面図、第3図は第2図において
ヘッドストックのトラベルを2倍にした図である。 第4図は本発明のバランス装置を分割比A/Bを2で実
施した場合の概略を右側面から示す説明図、第5図は索
条の取材力の他の実施例を示す説明図、第6図は第3図
に対応させた第4図の拡大平面図、第7図はアームの動
きを示す説明図でaは従来のバランス装置、bは本発明
の一実施例装置、第8図は本発明に係るバランス装置を
具体化した一実施例を示す斜視図である。 第9図a”eは吊位置移動に伴うヘッドストックの変位
・変形を示す説明図、第10図は吊位置移動装置の一実
施例を示す正面図、第11図はそのX−X矢視断面図で
ある!第12図は分割比Δ/Bを3とした実施例の概略
を示す説明図である。 第13図は分割比を任意に変化させうる実施例を示す説
明図、第14図はその具体的実施例を示す斜視図、第1
5図は吊位置移動装置をボルト継手によってヘッドスト
ックと連結した状態を示す説明図である。 図面中、1はサドル、5はヘッドストック、6はバラン
スウェイト、7はピボット、8はアーム、9.9′は滑
車、10は索条、12はコラムである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ヘッドストックとバランスウェイトとを繋ぐ索条を
    コラム上にピボットを介して水平面内において揺動する
    ように取付けられたアームに支持させ、ヘッドストック
    移動時に前記ピボットを中心(こ前記アームを揺動させ
    て懸垂位置をヘッドストックの動きに追従させるバラン
    ス装置において、前記ピボットの長さAとピボットから
    バランスウェイトまでのアームの長さBとの比をA/B
    >1とし、更に前記バランスウェイトの重量Wwをヘッ
    ドストックの重量wHに対してWw−4xWHの関係と
    してアームのモーメントを釣合わすと共に前記バランス
    ウェイトの移動量LWをヘッドストツりの移動量LHに
    対してLw=iXLHの関係として重量を釣合わすよう
    にしたことを特徴とする工作機械のバランス装置。 2 ヘッドストックとバランスウェイトとを繋ぐ索条を
    コラム上にピボットを介して水平面内において揺動する
    ように取付けられたアームに支持させ、ヘッドストック
    移動時に前記ピボットを中心に前記アームを揺動させて
    懸垂位置をヘッドストックの動きに追従させるバランス
    装置において、前記ピボットからヘッドストックまでの
    アームの長さAとピボットからバランスウェイトまでの
    アームの長さBとの比をA/B>1とすると共に前記バ
    ランスウェイトより外側のアーム上に前記ピボットから
    重心までの距離がCとされた補助ウェイトを載置し、更
    に前記バランスウェイトの重量Wwと前記ヘッドストッ
    クの重量wHとを同一とし且つ前記補助ウェイトの重量
    Wいをこれら重量に対AWHCWwの関係としてアーム
    のモーフ1獅v’=−百一 ントおよび重量を釣合わすようにしたことを特徴とする
    工作機械のバランス装置。
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