JPS5841860Y2 - 炊飯器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はオーブントースタ等の調理器としての機能を兼
備した新規な炊飯器に関する。

従来の炊飯器は略円筒状の外ガマの内底部に熱源を設け
、その上に米の入った内ガマを載置し上から蓋をして炊
飯するという構造であったが、炊飯量の比較的多い方が
おいしく炊ける傾向にあり、小人数、特に独身者等には
不向きであった。

ことに近年においてはパン食を好む者が増加し手軽にパ
ンを焼いたりその他簡単な調理が出来るオーブントース
タ−等の需要が多く、用途の多用化が求められている。

本考案は上記の点に鑑みて威されたもので、その目的と
するところは、前面に扉を有する筐体内の上下にヒータ
を設け、これらヒータの間に前記扉の開閉に連動して出
入する網棚を設け、この網棚に扁平で蓋付の炊飯容器を
載置自在とすると共に、ヒータへ通電する炊飯時間を設
定し、且つこの炊飯時間及びその後のムラシ時間の各終
了時にこれら終了を報知するタイマを設けた新規な炊飯
器を提供することにある。

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図及び第２図は本実施例による炊飯器の外観を示す
。

図中、１は筐体、２は筐体１の前面に設けられた前面扉
で、上部に２ａの把手を有し、ガラス板２ｂで内部が見
えるようになっている。

３は筐体１の両側面に設けられた把手、４は後述する上
ヒータ９，９移動用の操作つまみ、５はヒータへの通電
時間を設定するタイマスイッチで、ロック機構を有し、
例えばロックボタン５Ａを押した状態に係止させた時、
第２図中ＯＦＦ位置よりムラシ表示側への回動が停止さ
れるように構成されている。

また、炊飯、ムラシ及び強制ムラシの各終了時には例え
ばチャイム等が鳴るようになっている。

又、第３図及び第４図には内部構造を示す。

図において、６は反射板を兼ねる内側板、６Ａは反射板
を兼ねる背板、７は内側板６，６間に水平に配置された
金属製の網棚で、図示されていないが前面扉２に連結さ
れ前後に移動できる。

また、前端部はその中央部を除いて上方に立上がった立
上り部７ａ、７ａが形成されている。

８，９は例えば石英管内に電熱線を挿入してなる電熱ヒ
ータで、そのうち８の２本の電熱ヒータは網棚７の下側
にそれら両端のガイシ部８ａを内側板６，６に固定して
水平且つ平行に設けである（以下これらを下ヒータと呼
ぶ）。

又、９の２本の電熱ヒータは網棚７の上側に水平且つ平
行に設けである（以下これらを上ヒータと呼ぶ）。

１０は表面が鏡面処理され調理空間の一部を画成し上ヒ
ータ９，９の輻射熱を調理空間へ反射する反射板であっ
て、上ヒータ９，９のガイシ部９ ａ 、９ ａを保持
して上ヒータ９，９と連結されている。

１１．１１は反射板１０の両側面に上ヒータ９，９の下
方に設けられ後述する炊飯容器１２の上蓋１２ ａを押
えるための棒状の蓋押えで上ヒータ９，９のガードにも
なる。

１２は上蓋１２ ａを有した扁平な箱状の炊飯容器、１
３は炊飯容器１２と共に網’ｌ’１７上に載置された受
皿、１４は米、１５は水、１６は炊飯器の底蓋で、内側
板６，６、背板６Ａ及び反射板１０と共に調理空間を画
成している。

１７は反射板１０の上面に固定された吊り金具、１８．
１８は吊り金具１７の両端部を折曲形成した被案内部１
７ａ。

１７ ａを貫通してこれを上下方向に案内する案内棒、
１９．１９は案内棒１８，１８の上下両端部を内側板６
．６に固定するブラケット、２０，２０は被案内部１７
ａ、１７ａから側方に突設させたピン、２１はコ字状の
レバーで、その中間部は背板６Ａ後方で水平に延び両レ
バ一部が夫々内側板６，６の外面に沿って前方に延びて
いる。

また１、レバー２１は穿設した長ＪＬ２１ ａ 、２１
ａにはピン２０．２０を摺動自由に係合させており、
第３図中右側のレバ一部先端は筐体１側面外方に折曲さ
れ操作つまみ４が嵌合している。

かかる構成の炊飯器による炊飯操作を説明する。

まず、研いだ米１４とこれに適量の水１５とを炊飯容器
１２に入れて上蓋１２ａをＬ、これを第３図のように受
皿１３と共に筐体１内の網棚７上に載置する。

そして、操作つまみ４を操作して第４図中一点鎖線で示
す如く上ヒータ９，９を所定位置、即ち蓋押え１１．１
１により上蓋１２ａがはずれない範囲の位置まで下降さ
せ炊飯時における上蓋１２ａの上動を規制する。

この操作後タイムスイッチ５を第２図に示す炊飯側の例
えば１５分の位置に合わせ上下ヒータ８，９に給電し炊
飯を開始する。

炊飯時間が経過しタイムスイッチ５がＯＦＦの位置に達
すると報知装置例えばチャイム等により炊飯時間の終了
を知らせると共に上下ヒータ８，９への給電が切れる。

その後、更にタイムスイッチ５は第２図中反時計方向に
回動しムラシ期間に入り調理空間の余熱でムラシを行な
う。

そして、所定の時間が経過するとチャイムが鳴り再び上
下ヒータ８，９への給電が開始され強制ムラシに入り約
５分程度の強制ムラシを行ない終了時にチャイムがなり
強制ムラシの終了を知らせ御飯が出来上がる。

このように、各期間の終了ごとにチャイムが鳴るため、
ランプ表示等に比べて他の場所にいても炊き上がりを知
ることが出来る。

御飯が炊き上がったら前面扉２を手前に開ける。

すると前面扉２に連動する網棚７が手前に移動し受１１
１１．１３と共に炊飯容器１２が筐体１外部に露出する
。

そして、受皿１３の取出具（図示しない）により受皿１
３を挟持して炊飯容器ごと外部に取り出せばよい。

この炊飯器は従来のものがサーモスイッチ等を用いて温
度制御で行なわれていたのをタイムスイッチ５により時
間制御で行なうため御飯をおいしくする強制ムラシのプ
ログラムが簡単な構造で組み込むことが可能である。

また、この強制ムラシをある程度自然にムラシした後に
行なうようプログラムできるのでおこげの御飯ができな
い。

尚、本実施例においては、強制ムラシ付のものについて
説明したが、この強制ムラシは必ずしも必要ではなく調
理空間の余熱によるムラシ時間だけを設定したものでも
よく、充分においしい御飯が炊ける。

一方、従来のオーブントースタ−等の調理器と同様の構
造を有しているため、調理器としても使用でき例えばス
ライスパン等を焼く場合には網棚７上に直接載置して焼
き、クツキー等を焼く場合には焼皿を用いて焼くことが
できる。

尚、このように調理器として使用する場合にはタイムス
イッチ５はロックボタン５Ａにより、ＯＦＦ位置からｌ
・ラシ側には回動しないようにしておき炊飯側を利用し
て時間設定を行なう。

以上、説明したように本考案によれば、前面に扉を有す
る筐体内の上部及び下部にそれぞれヒータを設け、これ
らヒータの間に前記層の開閉に連動して出入する網棚を
設け、この網棚に扁平で蓋付の炊飯容器を載置自在とす
ると共に、ヒータへ通電する炊飯時間を設定し、且つこ
の炊飯時間及びその後のムラシ時間の各終了時にこれら
終了を報知するタイマを設ける構成としたから、比較的
容量の大きい熱源を用いなくとも炊飯が可能となり、ま
た炊飯時の場合でも炊飯容器の脱着操作が極めて容易で
然も、炊飯だけでなくその他の調理も行なえ極めて便利
である。

また、炊飯の終了を報知するよう構成さ礼ているので、
炊飯終了を知ることができる。

更には炊飯を時間制御で行なうので強制ムラシの設定が
簡単な構造で組み込むことが可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係わる炊飯器の一実施例を示す外観図
、第２図は同上炊飯器の一部拡大正面図、第３図は同上
炊飯器の一部正面縦断面図、第４図は同上炊飯器の側面
縦断面図である。 １・・・・・・筐体、２・・・・・・前面扉、５・・・
・・・タイムスイッチ、７・・・・・・網棚、８，９・
・・・・・ヒータ、１２・・・・・・炊飯容器。

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）前面に扉を有する筐体内の上部及び下部にそれぞ
   れヒータを設け、これらヒータの間に前記扉の開閉に連
   動して出入する網棚を設け、この網棚に扁平で蓋付の炊
   飯容器を載置自在とすると共に、ヒータへ通電する炊飯
   時間を設定し、且つこの炊飯時間及びその後のムラシ時
   間の各終了時にこれら終了を報知するタイマを設けたこ
   とを特徴とする炊飯器。
2. （２）タイマはロック機構を有し、該機構によりムラシ
   時間側への作動を規制し得るように構成されてなる実用
   新案登録請求の範囲第１項記載の炊飯器。
3. （３）タイマは炊飯時間終了後のムラシ時間内に再びヒ
   ータへ通電する強制ムラシ時間が設定されてなる実用新
   案登録請求の範囲第１項又は第２項記載の炊飯器。
4. （４）終了の報知をチャイムで行なう実用新案登録請求
   の範囲第１項〜第３項のいずれかに記載の炊飯器。