JP2022102974A - 加熱調理器 - Google Patents

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芙未湖 堀
Fumiko Hori
雅之 河阪
Masayuki Kosaka
かほり 菅原
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Abstract

【課題】ユーザの簡便な操作により美味しいトーストを焼くことができる加熱調理器を提供する。【解決手段】加熱調理器1は、被加熱物とスチーム用の水とを収容する蓋つきのスチーム専用容器2と、スチーム専用容器2を内部に収容し、ヒータ16および17により加熱処理を行う加熱室15と、ヒータ16および17を制御する制御部100とを備えることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、スチーム加熱機能を備える加熱調理器に関する。
近年、高級食パンを販売する店が増えるなど、いわゆる食パンブームが続いている。それに伴い、食パンをより美味しく食するため、遠赤外線ヒータを用いて高温加熱したり、スチーム加熱機能を備えるなど、様々な種類の高機能オーブントースターが開発されている。
特許文献1には、スチーム加熱機能を備えた加熱調理器が開示されている。具体的には、水を張った角皿に、食品を載置した焼き網を載せ、上下のヒータにより加熱する。角皿の水が無くなる頃に上ヒータのみの加熱に切り替えて加熱を継続するというものである。
特許第4290145号公報
上記の特許文献1のように、角皿の水が無くなる頃に、上下ヒータ加熱から上ヒータのみの加熱に切り替える動作を実現するためには、上下ヒータの加熱時間を予め長めに設定する必要があり、調理に時間が掛かる。
また、上記の加熱調理器でトーストを焼いた場合には、食パンの表面と裏面とで焼き上がり具合が異なり、食べたときの食感が悪くなる。更には、加熱途中でユーザが食パンをひっくり返す必要があり、利便性が悪い(段落0033)。
本発明は、これらの問題点を解決するためのものであり、ユーザが面倒な操作をする必要が無く、美味しいトーストを焼き上げることが可能な加熱調理器を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の加熱調理器は、被加熱物とスチーム用の水とを収容する蓋つきのスチーム専用容器と、前記スチーム専用容器を内部に収容し、ヒータにより加熱処理を行う加熱室と、前記ヒータを制御する制御部とを備えることを特徴とする。
本発明の加熱調理器は、蓋つきの専用容器を用いてスチーム加熱を行うことにより、被加熱物に十分な水分を含ませることが可能となる。手軽にお店の焼き立てパンのようなもちもちっとした食感のトーストを焼き上げることができ、更には、中はもちもち外側はサクサクとした食感のトーストを焼き上げることも可能である。また、ユーザは、温度調整や加熱途中で食パンをひっくり返す必要もなく、従来の加熱調理器と比較して利便性に優れている。
図1は、加熱調理器1の外観を示す図である。 図2は、加熱調理器1を説明するための断面図である。 図3は、スチーム専用容器2の外観を示す図である。 図4は、スチーム専用容器2について説明するための断面図である。 図5は、スチーム専用容器2について説明するための分解斜視断面図である。 図6は、加熱調理器1の機能構成を示すブロック図である。 図7は、加熱調理器1の動作を示すフローチャートである。 図8は、加熱調理器1による生トースト処理の動作を示すフローチャートである。 図9は、加熱調理器1による極上トースト処理の動作を示すフローチャートである。 図10は、変形例のスチーム専用容器の外観を示す斜視図である。
<概要>
本実施形態の一態様に係る加熱調理器は、被加熱物とスチーム用の水とを収容する蓋つきのスチーム専用容器と、前記スチーム専用容器を内部に収容し、ヒータにより加熱処理を行う加熱室と、前記ヒータを制御する制御部とを備えることを特徴とする。このように、蓋つきの専用容器を用いてスチーム加熱処理を行うことにより、被加熱物に十分な水分を含ませることが可能となる。また、蓋つきの専用容器を用いることにより、加熱調理の途中で被加熱物をひっくり返す必要もなく、ユーザの利便性が向上する。
実施形態の別態様に係る加熱調理器において、前記スチーム専用容器は、前記被加熱物と前記スチーム用の水とを収容する容器本体と、前記容器本体の開口を閉塞する蓋体とを備え、前記容器本体の底壁は、周縁部に水が溜まるように底壁の中央部が上に膨らむ形状であることを特徴とする。これにより、蒸気が容器本体の内部を循環しやすくなる。
実施形態の別態様に係る加熱調理器において、前記制御部は、前記容器本体に収容した前記スチーム用の水が蒸発するまで前記ヒータを点灯させることを特徴とする。この加熱調理器にて食パンを加熱調理すれば、食パンの中に十分に水分を含ませることができ、ふわふわもちもち食感のトーストができる。
実施形態の別態様に係る加熱調理器において、前記ヒータは、前記加熱室上部に設けられた上ヒータと、前記加熱室下部に設けられた下ヒータとからなり、前記制御部は、前記容器本体に収容されたスチーム用の水が蒸発するまで、前記下ヒータを点灯させ、前記容器本体に収容されたスチーム用の水が蒸発した後は、前記上ヒータおよび前記下ヒータ共に点灯させることを特徴とする。この加熱調理器にて食パンを加熱調理すれば、食パンの中に十分に水分を含ませつつ、外側をさくさくに焼き上げるので、中がふわふわもちもち食感、外側がさくさく食感のトーストができる。
<実施形態>
ここでは、図面を参照して本発明の一実施態様に係る加熱調理器1について説明する。
1.加熱調理器1の構成
図1に示すように、加熱調理器1は、内部に被加熱物を加熱するための加熱室を有する本体11と、本体11の前面の開口部を開閉する開閉扉12と、ユーザの操作を受け付ける操作部13と、処理時間や処理内容を表示可能な表示部14とを含む。
図2(a)に示すように、本体11の内部には、上ヒータ16、下ヒータ17を備えた加熱室15と、被加熱物を加熱室15の底壁から離間して支持するための支持部18とを備える。上ヒータ16は、開閉扉12に近い側に配された上前ヒータ16aと、開閉扉12から遠い側に配された上奥ヒータ16bとを備え、下ヒータ17は、開閉扉12に近い側に配された下前ヒータ17aと、開閉扉12から遠い側に配された下奥ヒータ17bとを備える。
本体11の前面に設けられた操作部13は、ユーザが所望する温度設定、時間設定や、自動調理メニューなどを受け付ける。加熱調理器1は、更に、マイクロコンピュータ等で構成される制御部100を備えている。本実施形態の加熱調理器1は、予め複数の自動調理メニューに対応した制御プログラムを記憶している。制御部100は、制御プログラムに従って、上ヒータ16および下ヒータ17のオン/オフや加熱時間を制御する。
加熱調理器1が記憶している制御プログラムには、「生トースト」処理および「極上トースト」処理が含まれる。「生トースト」は、食パンの表面に焼き目を付けずに、パン生地をオーブンで焼いたときの焼き上がりのような、ふわふわもちもちの食感のトーストである。「極上トースト」は、食パンの表面に焼き目を付け、表面をさくさくっとした食感で、且つ、中がもちもちの食感のトーストである。「生トースト」および「極上トースト」は何れも食パンに水蒸気を含ませながらスチーム加熱調理で焼き上げる。加熱調理器1は、「生トースト」および「極上トースト」を焼くための蓋つきのスチーム専用容器2を備える。
2.スチーム専用容器2の説明
続いて、図3~図5を用いてスチーム専用容器2の詳細について説明する。
図3~図5に示すように、スチーム専用容器2は、スチーム用の水を容れる容器本体21と、容器本体21の開口に対応する形状で当該開口を閉塞する蓋体22と、取り外し可能な取手23と、食パン等の被加熱物を載置するための調理網24とを備える。
容器本体21の底壁21aは矩形状であり、図4および図5に示すように、矩形状の短手方向中央部21bが上方に突出しており、突出している短手方向中央部21bから周縁部21cに沿って傾斜している。また、短手方向中央部21bは長手方向には高さが一定である。つまり、底壁21aの周縁部が、底壁21aにおいて低くなっている。なお、短手方向の両端の上下方向(高さ方向)の位置は同じであってもよいし、異なってもよい。ここでは、両端の上下方向の位置は同じになっており、底壁21aにおいて最も低くなっている。
容器本体21の底壁21aがこのような形状を有することで、容器本体21にスチーム用の水を容れた際に、周縁部21cに水が溜まる形状となっている。これにより、図2に示すように、スチーム専用容器2を加熱室15に収容した際に、下前ヒータ17a又は下奥ヒータ17bの近傍にスチーム用の水を集中させることができ、効果的にスチームを発生させることができる。更には、スチームが容器内部を循環しやすくなる。
容器本体21および蓋体22は、一例として表面がフッ素コーティングされている鉄製容器である。したがって、蓋体22で容器本体21の開口を覆うと蓋体22の周囲が容器本体21の開口周縁に当接し、蓋体22の自重により容器内を閉塞する。容器本体21及び蓋体22は、1枚の金属板から構成されている。これにより、ヒータ16,17からの熱が均等に伝わり、スチーム専用容器2の温度分布のばらつきを小さくできる。容器本体21の底壁21aの厚み、および、蓋体22の天壁の厚みは一例として0.6mmである。これにより、効率よく且つ時間(2分以上)をかけて水を蒸発させることができる。なお、容器本体21及び蓋体22の厚みは、材料に依存するものの、0.4~0.8mmが好ましく、この範囲内であれば、容器本体21及び蓋体22の厚みは同じでなくてもよい。
図5に示すように、容器本体21の開口周縁の一部には外方へ延びる鍔部21dが形成されており、鍔部21dは、取手23を取り付けるための係合孔21eを有する。なお、蓋体22も容器本体21と同様に取手23を取り付けるための係合孔22aを有する。スチーム加熱中は、蓋体22に設けられた係合孔22aから若干の水分が逃げることにより、被加熱物中に適度な水分量を保つことができる。
取手23は、ユーザが扱い易いように適宜な形状に設けた取手本体23aとその先端で折曲する係合片23bとからなり、先端の係合片23bを、容器本体21の係合孔21eに上方から差し込んで係合させることにより、取手23を容器本体21に取り付けることができる。なお、この様な取り外し可能な取手23は多種のものが供されており、容器本体21に適合するものであれば適宜な取手部材を用いることも可能である。
取手23は、加熱調理中は使用せず、加熱調理後に高温となったスチーム専用容器2を加熱室15から取り出す際に使用したり、蓋体22を容器本体21から取り外す際に使用したり、スチーム専用容器2を加熱室15に収容する際に使用することを想定している。
スチーム専用容器2を用いてスチーム加熱を行う際は、被加熱物を調理網24に載置した状態で容器本体21に収容する。調理網24は、金属製の複数の線材で構成されており、枠部24aと複数の線材24bと複数の脚部24cとからなる。各脚部24cの下端は、容器本体21の底壁21aの上面に接触する。これにより、被加熱物が容器本体21の底壁21aに接触することなく、スチーム用の水が直接的に被加熱物に接触するのを防止する。
このように、本実施形態のスチーム専用容器2は、蓋体22を有し、蓋をした状態でスチーム加熱を行うことを特徴としている。これにより、蒸発した水分がスチーム専用容器2の内部で循環し、被加熱物に十分に水分を含ませることが可能となる。
3.加熱調理器1の機能構成
続いて、加熱調理器1の機能構成について説明する。図6に示すように、加熱調理器1は、制御部100、操作部13、表示部14、上ヒータ16および下ヒータ17から構成される。
制御部100はマイクロコンピュータとその周辺回路から構成され、内部に記憶部101とタイマー102と温度検出部103とを備える。記憶部101は、自動調理メニューに応じた複数の制御プログラムを記憶している。操作部13は、複数のボタンを備えており、ユーザは操作部13のボタンを選択することにより、温度設定や時間設定、また複数の自動調理メニューの中から所望のメニューを指定することができる。操作部13は、自動調理メニューの一例である「生トースト」を指定するためのボタンと、「極上トースト」を指定するためのボタンとを含む。また、制御部100は、「生トースト」を調理するための制御プログラムと、「極上トースト」を調理するための制御プログラムとを記憶している。
制御部100は、操作部13からユーザ入力に対応する値を受け取ると、タイマー102が検出する時間と温度検出部103が検出する温度とを用いて、上ヒータ16および下ヒータ17を駆動し、点灯(オン)/消灯(オフ)を制御する。例えば、制御部100は、操作部13を介してユーザから230℃の温度設定を指示された場合、温度検出部103が検出する加熱室15の内部の温度が230℃を維持するように、上ヒータ16のオン/オフ、および、下ヒータ17のオン/オフを切り替える。
特定の自動調理メニューが指定された場合には、制御部100は、指定された自動調理メニューに対応する制御プログラムにしたがって上ヒータ16および下ヒータ17を駆動し、点灯(オン)/消灯(オフ)を制御する。また、制御部100は、表示部14を介して、調理メニューや調理時間、残り時間等の情報を表示する機能を有する。
上ヒータ16および下ヒータ17は、具体的には石英管ヒータである。上ヒータ16および下ヒータ17は、制御部100により駆動が制御さることにより、加熱室15の内部を140℃から250℃の範囲で加熱する。
4.加熱調理器1の処理フロー
(1)全体処理
ここでは、図7のフローチャートを用いて、加熱調理器1の全体処理について説明する。
加熱調理器1は、操作部13がユーザにより操作されることにより処理を開始する。ここでは、操作部13が操作される前に、被加熱物が加熱室15に収容されている状態であるとする。
操作部13は、ユーザから自動調理メニューの選択や温度指定、時間指定を受け付けると、選択された自動調理メニューや温度指定、時間指定を制御部100へ通知する。
制御部100は、操作部13から通知された情報を基に、ユーザ操作の種類を判別する(ステップS1)。
ユーザ操作が自動調理メニューの一つである「生トースト」の選択である場合、加熱調理器1は、生トースト用のスチーム加熱処理を行う(ステップS2)。ステップS2の詳細は後述する。
ユーザ操作が自動調理メニューの一つである「極上トースト」の選択である場合、加熱調理器1は、極上トースト用のスチーム加熱処理を行う(ステップS3)。ステップS3の詳細は後述する。
ユーザ操作が、生トーストおよび極上トースト以外のその他の自動調理メニューの選択である場合、制御部100は、選択された自動調理メニューに対応する制御プログラムに従って、加熱処理を実行する(ステップS4)。
ユーザ操作が温度や時間の指定である場合、制御部100は、加熱室15の内部が指定の温度となるように、上ヒータ16および下ヒータ17のオン/オフを制御し、タイマー102で時間の計測を開始する(ステップS5)。そして、加熱処理を行う(ステップS6)。
(2)生トースト処理
図8は、ステップS2の生トースト用のスチーム加熱処理の詳細である。
ここでは、生トースト用のスチーム加熱処理の前提として、ユーザがスチーム専用容器2にスチーム用の水と食パンとをセットし、スチーム専用容器2を、加熱調理器1の加熱室15に収容済みであるものとする。本実施形態では、一例として容器本体21に15ccの水と食パン2枚とをセットしている。
制御部100は、記憶部101に記憶されている生トースト用の制御プログラムを実行することにより、以下の処理を実現する。
先ず、制御部100は、下ヒータ17をオンにして、加熱室15の温度が230℃となるように加熱処理を開始する(ステップS11)。タイマー102が計測する時間が4分未満であれば、制御部100は、下ヒータ17のオン/オフを切り替えながら加熱室15の内部の温度が230℃を維持するように制御する(ステップS12でN)。タイマー102が計測する時間が4分を超えると(ステップS12でY)、制御部100は、下ヒータ17をオフにして、加熱処理を終了する(ステップS13)。下ヒータ17により約4分間、230℃の加熱処理を行うと、スチーム専用容器2に容れたスチーム用の水15ccは蒸発してほぼ無くなる。
このように、生トースト処理では、上ヒータ16を使用せずに下ヒータ17を使用しスチーム加熱を行うことで、専用容器内部の水分を効率よく循環させ、食パンに十分な水分を含ませることができる。また、上ヒータ16を使用していないことから、焼き立てパンのように焼き目の無い、ふわふわもちもち食感のトーストとなる。
ここでは一例として食パン2枚を使用したため約4分間の加熱を行った。食パンの枚数や厚みが変化すれば、それに応じて加熱時間も変化させることが好ましい。このときスチーム専用容器2の水がすべて蒸発するように加熱時間を設定するとよい。
(3)極上トースト処理
図9は、ステップS3の極上トースト用の加熱処理の詳細である。
ここでは、極上トースト用のスチーム加熱処理の前提として、ユーザがスチーム専用容器2にスチーム用の水と食パンとをセットし、スチーム専用容器2を、加熱調理器1の加熱室15に収容済みであるものとする。本実施形態では、一例として容器本体21に15ccの水と食パン2枚とをセットしている。
制御部100は、記憶部101に記憶されている極上トースト用の制御プログラムを実行することにより、以下の処理を実現する。
先ず、制御部100は、下ヒータ17をオンにして、加熱室15の温度が230℃となるように加熱処理を開始する(ステップS21)。タイマー102が計測する時間が4分未満であれば、制御部100は、下ヒータ17のオン/オフを切り替えながら加熱室15の内部の温度が230℃を維持するように制御する(ステップS22でN)。タイマー102が計測する時間が4分を超えると(ステップS22でY)、スチーム専用容器2に容れたスチーム用の水15ccは蒸発しほぼ無くなる。続いて、制御部100は、上ヒータ16をオンにする(ステップS23)。このときも加熱室15の温度は230℃に設定される。すなわち、スチーム用の水が蒸発した後は、上下のヒータ16,17による加熱に切り替え、制御部100は、上ヒータ16のオン/オフ、および、下ヒータ17のオン/オフを切り替えながら加熱室15の内部の温度が230℃を維持するように制御する。
タイマー102が計測する時間が4分未満であれば、制御部100は、この状態を継続する(ステップS24でN)。タイマー102が計測する時間が4分を超えると(ステップS24でY)、制御部100は、上ヒータ16および下ヒータ17をオフにして、加熱処理を終了する(ステップS25)。
このように、極上トースト処理では、処理前半で下ヒータ17を使用しスチーム加熱を行うことで、容器内部の水分を効率よく循環させ、食パンに十分な水分を含ませる。更に処理後半で上ヒータ16も使用し輻射加熱を行うことで、食パンに水分を閉じ込めながら表面に焼き目を付け、さくさくに仕上げることができる。これにより、中はふわふわもちもち、表面はさくさく食感のトーストとなる。
ここでは一例として食パン2枚を使用したため下ヒータ17による加熱を約4分間、上ヒータ16および下ヒータ17による加熱を約4分間行った。生トースト処理と同様に、食パンの枚数や厚みが変化すれば、それに応じて加熱時間も変化させることが好ましい。
5.変形例
ここで、上記実施形態の変形例を説明する。上記実施形態と以下に説明する変形例とを如何様にも組み合わせることができる。
(1)上記の実施形態では、具体例として上ヒータ16および下ヒータ17は石英管ヒータを用いると説明したが、石英管ヒータに限定されず、その他のヒータ、例えばシーズヒータ、マイカヒータ、ハロゲンヒータなどを用いてもよい。
また、上下のヒータでその種類が異なっていてもよい。
また、上下のヒータの本数は、1本または3本以上でもよいし、上下のヒータの本数は同じでなくてもよい。
また、上下のヒータは、本体11の長手方向に沿って平行に配置されているが、短手方向に沿って平行に配置されていてもよい。さらには、ジグザク状でもよいし、渦巻き状でもよい。
(2)図8で説明した生トースト処理、および、図9で説明した極上トースト処理について、各処理を開始する前に、加熱室内を温める「予熱」のステップを含めてもよい。予熱のステップは、常時追加してもよいし、加熱調理前の環境温度に応じて(環境温度が閾値以下の場合などに)追加するとしてもよい。予熱のステップでは、上ヒータ16のみを点灯させてもよいし、下ヒータ17のみを点灯させてもよいし、上ヒータ16および下ヒータ17を点灯させてもよい。一例として、予熱のステップは、温度設定230℃で、上ヒータ16および下ヒータ17を1分間点灯させるとしてもよい。
なお、予熱のステップを行う場合、ステップS11,S22の温度、ステップS12,S23の時間を変更してもよい。
つまり、特許文献1では調理時間が長いという課題があるが、予熱のステップを行うことで、生トースト処理および極上トースト処理の実行時の加熱量が不足するようなことを改善でき、効率よく美味しいトーストを焼き上げることができる。この課題に着目すると、加熱調理器は、被加熱物とスチーム用の水とを収容する蓋つきのスチーム専用容器と、前記スチーム専用容器に対して上下に位置する上ヒータと下ヒータと、前記上ヒータおよび前記下ヒータを制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記スチーム専用容器内のスチーム用の水を蒸発させるために、前記上ヒータと前記下ヒータとを点灯させた後に前記上ヒータを消灯する。
(3)上記の実施形態では、ユーザは自動調理メニューの「生トースト」および「極上トースト」を指定する場合には、これらを指定するボタン(操作部13)を選択する構成であった。ここで、「生トースト」および「極上トースト」のそれぞれについて更に複数のコースが含まれており、ユーザは、複数のコースから、自分の好みのコースを選択可能な構成としてもよい。
例えば、「生トースト」の場合、食パンの厚み(薄い、普通、厚い、4枚切り、5枚切り、6枚切り等)を選択可能としてもよい。制御部100は、選択された食パンの厚みに適した加熱時間や加熱温度で下ヒータ17を点灯させてもよい。
また、「極上トースト」の場合、食パンの厚みに加えて、焼き目の加減を選択可能としてもよい。制御部100は、選択された食パンの厚みや、焼き目の加減に適した加熱時間や加熱温度で上ヒータ16および下ヒータ17を点灯させてもよい。
なお、加熱時間や加熱温度に合わせて、スチーム専用容器に投入する水量を変更してもよい。
(4)上記の実施形態では、スチーム専用容器2に食パンを2枚容れてスチーム加熱処理を行う場合について説明した。スチーム専用容器2に食パンを1枚容れてスチーム加熱を行う場合には、ヒータの加熱時間や加熱温度を変更してよい。具体例として、「生トースト」の場合には、下ヒータ17による加熱時間を3分(加熱温度はそのまま)とし、「極上トースト」の場合には、下ヒータによる加熱時間を3分(加熱温度はそのまま)、上ヒータおよび下ヒータによる加熱時間を3分半(加熱温度はそのまま)としてもよい。
このように、制御部100は、食パンの枚数に適した加熱時間と加熱温度でヒータを点灯させてもよい。
(5)上記実施形態では、スチーム専用容器2の容器本体21は、開口周縁の一部に鍔部21dを一体で有しているが、例えば、図10に示すように、容器本体21Aは、取手23A用の係合孔を有する取付具(鍔部21dに相当する)25Aがリベット26Aで固定されている構成であってもよい。これにより、取手23Aの取付部分の強度をアップでき、スチーム専用容器2Aを取手23Aを介して持ったときの安定感が向上する。
(6)上記の実施形態の生トースト処理および極上トースト処理では、スチーム加熱処理により食パンの内部に水分を十分に含ませる点が特徴である。そのため、スチーム専用容器内で蒸気が均等に循環することが好ましい。スチーム加熱処理の際、上ヒータ16を使用せず、下ヒータ17のみ点灯させているが、これは、上ヒータ16を点灯することにより蒸気がスチーム専用容器内で循環しにくくなるためである。しかしながら、蒸気がスチーム専用容器内で循環できる範囲内であれば、スチーム加熱処理において上ヒータ16を使用してもよい。
(7)本実施形態の生トースト処理および極上トースト処理では、スチーム用の水として、容器本体21に15ccの水を容れている。この水の量は一例である。容器本体21の大きさや特性、ヒータの温度設定や設定時間、ヒータの特性、被加熱物の特性などを鑑み、スチーム用の水の量を変化させてもよい。
(8)本実施形態の加熱調理器1は、「生トースト」および「極上トースト」以外にも、複数の自動調理メニューを調理可能であるとしてもよい。その他の自動調理メニューの具体例としては、フレンチトースト、焼きいも、グラタン、ラザニア、焼きそば、から揚げ、ハンバーグ、焼き魚、アクアパッツア、蒸し野菜、ぎょうざ等がある。制御部100は、これらの自動調理メニューに対応する制御プログラムを予め記憶しており、ユーザによりこれらの自動調理メニューが選択された場合には、対応する制御プログラムを実行することにより、上ヒータ16および下ヒータ17の駆動を制御する。
また、各メニューの特性に応じて、スチーム専用容器2の使用方法を変えてもよい。すなわち、蓋体22を使用する場合もあれば、使用しない場合があってもよい。また、調理網24を使用する場合もあれば、使用しない場合があってもよい。
また、スチーム専用容器2は、スチーム加熱処理以外の調理でも用いることができる。すなわち、スチーム専用容器2は、容器本体21にスチーム用の水を容れず、被加熱物や調味料等を収容して行う調理でも用いることができる。
(9)上記の実施形態の生トースト処理および極上トースト処理では、スチーム加熱のときの加熱温度が230℃、加熱時間が4分間、スチーム用の水が15ccであった。これは、スチーム用の水が蒸発して、もちもち食感の食パンを調理するための条件であるが、スチーム用の水が蒸発して、もちもち食感の食パンを調理できれば、加熱温度は230℃に限定されず、210℃から250℃の範囲であればよい。また、加熱時間も4分間に限定されず、3分から5分の範囲であればよい。また、スチーム用の水も15ccに限定されず、10cc~25ccの範囲であればよい。
極上トースト処理の輻射加熱では、加熱温度が230℃、加熱時間が4分間であった。これは、水分を食パンの中に閉じ込め、外側をさくさくに焼き上げるための条件であるが、水分を食パンの中に閉じ込め、外側をさくさくに焼き上げることができれば、加熱絵温度は230℃に限定されず、210℃から250℃の範囲であればよい。また、加熱時間も4分間に限定されず、3分~5分の範囲であればよい。
1 加熱調理器
2 スチーム専用容器
13 操作部
14 表示部
15 加熱室
16 上ヒータ
17 下ヒータ
21 容器本体
22 蓋体
23 取手
24 調理網
100 制御部

Claims (4)

  1. 被加熱物とスチーム用の水とを収容する蓋つきのスチーム専用容器と、
    前記スチーム専用容器を内部に収容し、ヒータにより加熱処理を行う加熱室と、
    前記ヒータを制御する制御部と
    を備えることを特徴とする加熱調理器。
  2. 前記スチーム専用容器は、
    前記被加熱物と前記スチーム用の水とを収容する容器本体と、前記容器本体の開口を閉塞する蓋体とを備え、
    前記容器本体の底壁は、周縁部に水が溜まるように底壁の中央部が上に膨らむ形状である
    ことを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 前記制御部は、前記容器本体に収容した前記スチーム用の水が蒸発するまで前記ヒータを点灯させる
    ことを特徴とする請求項2に記載の加熱調理器。
  4. 前記ヒータは、前記加熱室上部に設けられた上ヒータと、前記加熱室下部に設けられた下ヒータとからなり、
    前記制御部は、
    前記容器本体に収容した前記スチーム用の水が蒸発するまで、前記下ヒータを点灯させ、
    前記容器本体に収容した前記スチーム用の水が蒸発した後は、前記上ヒータおよび前記下ヒータ共に点灯させる
    ことを特徴とする請求項2に記載の加熱調理器。

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