JPS5841619Y2 - 放電灯器具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 考案の技術分野 本考案は放電灯器具に係り、安定器の取付構造に関する
。

考案の技術的背景とその問題点 従来のこの種放電灯器具例えば高天井用器具においては
、安定器取付は板などの取付は部品を器具本体に取着し
て、この取付は部品に安定器を支持する構造が採られて
いるが、この構造では取付は部品を必要とし、部品点数
が多く、また安定器を片手で支持しながら取付は作業を
行わなくてはならず、作業性が悪い欠点を有している。

また器具本体に通気部を形成した構造も知られているが
、通気部と安定器の取付部とは互いに関連なく構成され
、器具本体の成形に手数がかかるなどの欠点を有してい
る。

考案の目的 本考案は上記欠点に鑑みなされたもので、安定器の取付
作業性の改善と放熱効果を高めるため、器具本体の安定
器取付部自体が放熱孔と兼用するようにしたもので、安
定器の取付作業を容易にするとともに放熱を促進し、例
えば器具本体の放熱ルーバーを利用して安定器を支持し
かつその放熱効果を高めることができる放電灯器具を提
供するものである。

考案の概要 本考案は、放電ランプソケットを下部に設けかつ内側面
上部に相対して内方に向って上下複数段に突出する突条
とこの突条の上縁面に開口形成され内側を外側に連通さ
せる通気部を設けた金属板材からなる器具本体と、この
器具本体に収納され前記突条に載置される金属板材から
なる被載置部を両側部に形成しかつこの被載置部に前記
突条に載置したとき前記通気部に連通ずる通気部を形成
した安定器とを具備し、前記器具本体の突条に被載置部
を載置した安定器を前記器具本体に固着してなるもので
ある。

考案の実施例 次に本考案の一実施例の構造を図面第１図乃至第３図に
ついて説明する。

１は器具本体で、断面略正方形状の函体の金属板材にて
形成され、この器具本体１の相対する内側面には絞り出
しによって突条２が上下複数段に形成され、この各突条
２の上縁面３は水平面状に形成され、この上縁面３には
本体１の内側を外側に連通させる通気部４が開口形成さ
れている。

またこの器具本体１には上側の突条２の上縁面３より上
方に位置して取付は孔５が形成され、さらにこの器具本
体１の上面外側には電源接続函体６が取着され、この電
源接続函体６の上面には吊り下げパイプ７が取着され、
この吊り下げパイプ７は造営物の天井などの取付は面８
に取付けられるようになっている。

また前記器具本体１の下面内側にはコンテ゛ンサ９が取
付けられ、下面外側にはランプ保持体１０が取付けられ
ている。

このランプ保持体１０には反射笠１１とこの反射笠１１
の内側に配設されるランプソケット１２が取付けられ、
このランプ保持体Ｉ・１２には高圧ナトリウムランプな
どの放電ランプ１３が装着されるようになっている。

次に１４は前記放電ランプ１３を点灯させる安定器で、
この安定器１４は安定器本体１５と金属板材にて形成し
た取付基板１６とにて構成され、この取付基板１６の下
面に安定器本体１５が取着され、この基板１６の両側は
安定器本体１５の側部より突出された被載置部１７に形
成され、この被載置部１７には前記通気部４に連通ずる
通気部１８が穿設されている。

またこの基板１６にはその両側端縁より上方に向って直
角に折曲した取付は固定部１９が形成されている。

そしてこの固定部１９には前記取付は孔５に対向するね
じ孔２０が形成されている。

次に２１は点灯回路を形成したプリント配線基板で、こ
の配線基板２１の角隅部を止めねじ２２にて固着する取
付部２３が支持金具２４．２４の両端にそれぞれ形成さ
れ、この支持金具２４．２４は固定基板２５に固着され
、この固定基板２５には安定器本体１５のケース２６よ
り切起した係止爪片２７を挿通する係止孔２８が形成さ
れている。

そして固定基板２５の係止孔２８に係止爪片２７を挿通
して新曲し、この固定基板２５を安定器本体１５に止着
することにより配線基板２１は安定器１４の下方に離間
して取付けられる。

次にこの実施例の作用について説明する。

器具本体１の相対する突条２の上縁面３に、器具本体１
内に収納した安定器１４の取付基板１６の被載置部１７
を載置し、この状態で器具本体１の取付は孔５より挿通
した止ねじ２９を挿通して固定部１９のねじ孔２０に締
付は螺合し、安定器１４を器具本体１に固定する。

この状態で器具本体１の通気部４と安定器］４の取付基
板１６の被載置部１７の通気部１８が連通され、器具本
体１の内側と外側とが連通されて空気が流動し、器具本
体１内の放熱が行われる。

なお前記器具本体１の突条２は連続した線状に形成した
構造に限らず、点状に形成することもできる。

また配線基板２１は安定器１４に取着した固定基板２５
に設けた支持金具２４に固着するため、安定器本体１５
のワニス処理後に支持金具２４を安定器１４に取着する
ことができ、ワニス処理時に支持金具２４を変形させる
おそれがない。

また配線基板２１は第３図に示す取付は構造に限定され
るものではなく、第４図に示すように支持金具２４をワ
ニス処理を施した安定器１４に直接ねし止めするように
することもできる。

考案の効果 本考案によれば、金属板材からなる器具本体に上縁面を
開口して形成した通気部を有する突条に安定器と金属板
材からなる被載置部を載置して安定器を器具本体に固着
したので、安定器の固着に際し、安定器は器具本体の取
付は位置に突条によって保持され、安定器のねし止め作
業時に安定器を手で抑える必要もなく、作業性が向上さ
れ、また器具本体は複数段の突条によって補強されて強
度が高められ、また安定器の熱が被載置部を介して器具
本体に放熱させることができ、また突条に形成される通
気部と安定器の被載置部の通気部によってルーバを形成
することになり、通気部の開口面積が拡がり器具本体の
内外側に空気の流動が生じ、安定器の熱を器具本体に放
熱しつつ通気部より放熱を促進でき、器具本体内が異常
な温度上昇をするおそれがなく、安定器の取付部分を活
用して簡単な構造で安定器の温度上昇を低く維持するこ
とができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す放電灯器具の一部を切
欠いた正面図、第２図は同上一部の分解斜視図、第３図
は安定器部の斜視図、第４図は他の実施例を示す安定器
部の斜視図である。 １・・・・・・器具本体、２・・・・・・突条、４，１
８・・・・・・通気部、１３・・・・・放電ランプ、１
４・・・・・安定器、１７・・・・・被載置部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 放電ランプソケットを下部に設けかつ内側面上部に相対
   して内方に向って上下複数段に突出する突条とこの突条
   の上縁面に開口形成され内側を外側に連通させる通気部
   を設けた金属板材からなる器具本体と、この器具本体に
   収納され前記突条に載置される金属板材からなる被載置
   部を両側部に形成しかつこの被載置部に前記突条に載置
   したとき前記通気部に連通ずる通気部を形成した安定器
   とを具備し、前記器具本体の突条に被載置部を載置した
   安定器を前記器具本体に固着したことを特徴とする放電
   灯器具。