JPS5841162B2 - 無臭木質板の製造法 - Google Patents

無臭木質板の製造法

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JPS5841162B2
JPS5841162B2 JP7868872A JP7868872A JPS5841162B2 JP S5841162 B2 JPS5841162 B2 JP S5841162B2 JP 7868872 A JP7868872 A JP 7868872A JP 7868872 A JP7868872 A JP 7868872A JP S5841162 B2 JPS5841162 B2 JP S5841162B2
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JP
Japan
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wood
board
veneers
manufacturing
esters
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JP7868872A
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JPS4935511A (ja
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安夫 小谷
邦雄 蔭山
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Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は無臭木質板の製造方法にかかるものである。
従来合板、繊維板、パーティクルボードなどの木質板を
製造する際には尿素−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン
−ホルムアルデヒド樹脂、グアナミン−ホルムアルデヒ
ド樹脂やフェノール−ホルムアルデヒド樹脂などの熱硬
化性樹脂が接着剤として使用されている。
しかしながらかかる接着剤を使用した上記木質板はホル
マリン臭を発する傾向があり、その取扱い時に眼や鼻が
刺激を受けるという問題が発生しておりその解決法が要
請されている。
しかるに本発明者らはかかる木質板が発するホルマリン
臭の問題e解決するべく鋭意研究したところ、上記の如
き熱硬化性樹脂を接着剤として使用した合板、繊維板あ
るいはパーティクルボードなどの木質板の製造において
これらの素材となる木質材料あるいは該木質材料を接着
、成型した製品を脂肪族β−ジケトン類、β−ケト酸エ
ステル類、マロン酸誘導体からなる群より選ばれた1種
以上(以下処理剤と略称する)で処理することによりホ
ルマリン臭を何ら発することの無い木質板が得られるこ
と並びにかかる処理の際に少量の塩基性物質(以下処理
促進剤と略称する)を併用すれば処理はより速かにかつ
効果的に行なわれること、さらに処理時に亜硫酸ンーダ
を併用すれば処理剤と亜硫酸ンーダのいずれから得られ
るよりも犬なる処理効果が得られることを見出し本発明
を完成するに至った。
本発明の方法にいう木質材料とは例えば合板にあっては
単板であり、繊維板にあっては木材チップであり、また
パーティクルボードにあっては木材の小片などであり得
る。
以上は一般に広く知られている代表的な例であるがかか
る例のみに限定されるものではなく木質材料から構成さ
れる板状物であれば全て本発明の方法が好適に採用され
得る。
本発明の方法に使用される脂肪族β−ジケトン類として
は通常アセチルアセトン、プロピオニルアセトン、ブチ
リルアセトン、インブチリルアセトンなどがあげられる
がこれらのみに限られるものではない。
脂肪族β−ケト酸エステル類としては例えばアセト酢酸
、プロピオ酢酸、ブチリル酢酸などとメタノール、エタ
ノール、n−プロピルアルコール、インプロピルアルコ
ール、n−7”チルアルコール、インブチルアルコール
、ターシャリ−ブチルアルコールあるいはさらに高級の
1価7 /L/コールとのエステルはもちろんエチレン
グリコール、プロピレングリコール、1・3−7”チル
アルコール、■・4−ブチレングリコール、クリセリン
、トリエチレングリコール、トリメチロールエタン、ト
リメチロールプロパン、ペンタエリスリトールなどの多
価アルコールとのエステルあるいはポリビニルアルコー
ル又はその誘導体すどの水酸基含有高分子化合物とのエ
ステルなども含まれる。
マロン酸誘導体としてはマロン酸エステル類即ちマロン
酸とメタノール、エタノール、n−プロピルアルコール
、インプロピルアルコール、nブタノール、インブタノ
ール、ターシャリイブタノールばかりでなくさらに高級
な1価アルコールや既に述べた如き多価アルコールとの
エステルなども含まれる。
また金属塩も用いられ、これらとしてはマロン酸あるい
はマロン酸半エステルのナトリウム、カリウム、カルシ
ウム、マグネシウム並びにアルミニウム塩などが通常用
いられるが特にこれら金属のみに限定されるものではな
い。
つぎに処理剤と併用される塩基性物質としてはI級乃至
3級の鎖式あるいは環式アミン例えばプロピルアミン、
ブチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン
、ジェタノールアミン、トリエタノールアミン、エチレ
ンジアミン、プロピレンジアミン、シクロヘキシルアミ
ン、キヌクリジンの1・4−ジアザビシクロ〔2・2・
2〕オクタン、ジメチルアニリン、モルホリンなどがあ
げられる。
この他無機のアルカリ性物質としてカリウム、ナトリウ
ム、カルシウム、マグネシウム、バリウムなどのアルカ
リ金属あるいはアルカリ土金属の水酸化物又は炭酸塩並
びに重炭酸塩なども使用される。
本発明の方法を実施するにあたっては、前記した如き単
板、チップ、小片その他木質板の素材となるものを上記
の如き処理剤で処理したのち常法に従って板を製造する
か又はかかる素材を用いて常法により板を得、これを処
理剤で処理する手段が採用される。
素材そのものを処理する場合には処理剤を水その他の媒
体で溶液とするか分散させた液に該素材を塗布浸漬する
手段が通常採用される。
一方木質板を処理する場合には処理剤をあえて該木質板
の内部法(浸透させる必要は無く、その表面の処理であ
っても充分抑臭効果が発揮されるので、上記の如き浸漬
法でもよいが通常は該表面に噴霧又は塗布する手段が採
用される。
そしてこの時処理剤は上記の如き溶液や分散液の形ばか
りでなく、この分野でしばしば行なわれる合成樹脂液の
塗被の際に、上記処理剤を添加した塗被液を使用しても
よい。
処理剤の使用量は処理手段並びに処理剤に応じて適宜決
定されるが、例えば木質板に表面塗布する場合には通常
0.5〜502/m2、好ましくは2〜30f/mであ
る。
一方上記処理促進剤を併用する場合は処理剤100部(
重量部以下同様)に対し0.1〜10部、好ましくは1
〜5部を単独又は処理剤を含む液に溶解又は分散させて
使用する。
処理剤と亜硫酸ンーダを併用する場合は処理剤/亜硫酸
ンーダは重量比で1〜100の範囲から選ばれ、例えば
表面に塗布する場合これらは全量で0.5〜50?/r
rl塗布される。
そして処理剤は亜硫酸ンーダの1〜10%水溶液中に所
定量を溶解または分散させて使用する。
かくして本発明の方法によれば何ら特別な条件は必要と
せずしかも接着強度を低下することなくホルマリン臭の
無い木質板を得ることができる。
以下に本発明の方法を実施例をあげて説明する。
実施例 1〜6 50%尿素樹脂(日本工業規格2号)初期縮合物水溶液
100部、小麦澱粉20部及び塩化アンモニウム0.6
部からなる接着剤を芯板の両面へ塗布量が4009/r
ri’となるように塗布し、圧力10kg/cmで20
分間冷圧し、さらに120〜130℃において圧力10
kg/cflで60秒間熱圧した。
ついでこうして得られた合板の両面に各種の処理剤を塗
布して該合板を処理し、処理前後の該合板から発する遊
離ホルムアルデヒドの量を、該ホルムアルデヒドを水に
吸収せしめたのち硫酸酸性でクロモトロープ酸と反応さ
せ、この反応液**の波長570mμにおける吸光度を
測定することにより求めた。
処理剤の種類、塗布量及び処理結果を第1表に示す如く
である。
実施例 7 樹脂含量50%の酢酸ビニルエマルジョンに対しエチレ
ングリコールモノアセトアセテート5%を溶解し、これ
を実施例1〜6と全く同様にして得た未処理合板に塗布
量が50fZ/m”となるようにその両面に塗布し70
℃で乾燥した。
該処理合板の遊離ホルムアルデヒド量を測定したところ
lppmであった。
一方エチレングリコールモノアセトアセテートを添加し
ない上記酢酸ビニルエマルジョンを用いて全く同様に表
面塗布して合板を得た。
この合板について遊離ホルムアルデヒド量を測定したと
ころ7 ppmであった。
実施例 8 エチレングリコールモノアセトアセテートの10%水溶
液に厚さ0.7 mmのラワン材尺角単板を常温で30
秒間浸漬し、ついで80℃で15分間乾燥した。
一方厚さ1.3關の芯板(ラワン材)の両面に実施例1
におけると同じ接着剤各251を塗布し、ついでこの芯
板の両面に上記処理単板を重ね、10kg/crrf、
で20分間冷圧し、さらに120〜130℃において圧
力10kg/crrtで60秒間熱圧した。
かくして得られた合板について遊離ホルムアルデヒド量
を測定したところ3 ppmであった。
実施例 9〜j4 実施例1〜6と全(同様にして得た未処理合板表面に表
記した如き処理剤並びに処理促進剤からなる処理液を塗
布した後50℃で10分乾燥したのち該合板から発する
遊離ホルムアルデヒド量を測定した。
結果は第2表に示す如くであった。処理促進剤は処理剤
に対して10%添加した。
実施例 15〜21 実施例1〜6と全く同様にして得た未処理合板の表面に
表記した如き処理剤を併用して塗布した※※後50℃で
10分乾燥したのち該合板から発する遊離ホルムアルデ
ヒド量を測定した。
結果は第3表に示す如くであった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ホルムアルデヒドを成分の1つとする熱硬化性樹脂
    を接着剤として使用して木質片または単板を接着し木質
    板を製造するに際し、原料木質片または単板あるいは製
    品木質板を脂肪族β−ジケトン類、β−ケト酸エステル
    類及びマロン酸誘導体からなる群より選ばれた1種以上
    で処理することを特徴とする無臭木質板の製造法。 2 ホルムアルデヒドを成分の1つとする熱硬化性樹脂
    を接着剤として使用して木質片または単板を接着し木質
    板を製造するに際し、原料木質片または単板あるいは製
    品木質板を脂肪族β−ジケトン類、β−ケト酸エステル
    類、マロン酸誘導体からなる群より選ばれた1種以上及
    び少量の塩基性物と共に処理することを特徴とする無臭
    木質板の製造法。 3 ホルムアルデヒドを成分の1つとする熱硬化性樹脂
    を接着剤として使用して木質片または単板を接着し木質
    板を製造するに際し、原料木質片または単板あるいは製
    品木質板を脂肪族β−ジケトン類、β−ケト酸エステル
    類、マロン酸誘導体からなる群より選ばれた1種以上及
    び亜硫酸ナトリウムと共に処理することを特徴とする無
    臭木質板の製造法。
JP7868872A 1972-08-04 1972-08-04 無臭木質板の製造法 Expired JPS5841162B2 (ja)

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