JPS5840975B2 - 炭素繊維プリプレグ用エポキシ樹脂組成物 - Google Patents

炭素繊維プリプレグ用エポキシ樹脂組成物

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JPS5840975B2
JPS5840975B2 JP14673078A JP14673078A JPS5840975B2 JP S5840975 B2 JPS5840975 B2 JP S5840975B2 JP 14673078 A JP14673078 A JP 14673078A JP 14673078 A JP14673078 A JP 14673078A JP S5840975 B2 JPS5840975 B2 JP S5840975B2
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JP
Japan
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epoxy resin
parts
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carbon fiber
curing
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JP14673078A
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邦朗 戸袋
洋七 萩原
肇 小林
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Toray Industries Inc
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Toray Industries Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は耐熱性、耐水性、貯蔵安定性にすぐれた低温硬
化型の炭素繊維強化用エポキシ樹脂組成物に関する。
従来、ゴルフクラブシャフトや釣竿などのプレミア・ス
ポーツ用として広く使用されている炭素繊維強化プラス
チック(以下CFRPと略す)はフィラメントワインテ
ィングによる円筒状成形が行われてきたが、最近は生産
性の向上捷たは作業環境対策上乾式積層床が有利とされ
、特に釣竿等の細管状物の成形に広く採用されている。
これらのCFRP用マトリックス樹脂としては炭素繊維
に対する接着性、得られるCFRPの強度的物性の点か
らエポキシ樹脂が主として使用されているが、エポキシ
樹脂の欠点として硬化温度が高く、硬化に長時間を要し
、貯蔵安定性が短く取扱い難いのが普通であった。
たとえば、炭素繊維用マトリックス樹脂として市販され
ている”エピコー)”DX−210(シェル化学■製)
に硬化剤として三弗化ホウ素モノエチルアミンを配合し
たものは、170℃以上の硬化温度を必要とし、炭素繊
維のように加熱によっては殆ど膨張しないか僅かに収縮
する特性を示す繊維の場合、成形時の残留応力が大きく
なり、繊維配列の僅かな乱れによって成形品が曲ったり
、クラックが発生するなどのトラブルが生じ、品質、性
能の良好なCFRPを安定に生産できないという問題が
あった。
さらに、釣竿のように先端の口径が小さい成形品の場合
、従来のエポキシ樹脂ではコンポジット物性が十分でな
く、特性、特に強度の向上が要望されている。
本発明者らはCF”RP用マトリックス樹脂として低温
で硬化し、貯蔵安定性のよいエポキシ樹脂組成物につい
て鋭意検討を行い、本発明を見出したのである。
本発明の目的とするところは、炭素繊維に対する接着性
、得られるCFRPのコンポジット物性にすぐれ、低温
硬化性で貯蔵安定性の良好な生産性あるいは作業性のよ
いエポキシ樹脂組成物を提供するにある。
さらに他の目的は乾式積層法により底形できるエポキシ
樹脂組成物を提供するにある。
かかる本発明の目的は前記特許請求の範囲に記載した少
なくともA、B、CおよびDの4成分か来辛らなる樹脂
組成物によって達成することができる。
本発明においてA成分中のフェノール/ボラック型エポ
キシ樹脂(以下A成分という)は、次の一般式で示され
るエポキシ化合物を主要構成成分とするエポキシ樹脂で
あり、具体的には”エピコー)”(以下EPと略す)−
152,Ep−154(いずれもシェル化学■製)を例
示することができる。
さらに本発明においてA成分としてA成分に加えて次式
で示されるエポキシ化合物を主要構成成分とする0−ク
レゾールノボラック型エポキシ樹脂、たとえば、日本化
薬■製のEOCN−102゜EOCN−103,EOC
N−104、住友化学**■製のESCN−22OL、
同220M、同220Hなどを配合すると、接着性、低
温硬化性、貯蔵安定性、硬化物の伸び、脆さなどを損う
ことなく、硬化物すなわちCFRPの耐熱性、耐水性な
どを改良することができる。
すなわち、O−クレゾールノボラック型エポキシ樹脂自
体はC成分のジシアンジアミドとの反応性が良好ではな
く、低温硬化性もないが、硬化促進剤を選択陸用するこ
とにより耐熱性、耐水性の良好な硬化物を得ることは可
能である。
しかしこの場合、硬化物の伸びが小さく、CFRPのI
LSSが低すぎて実用性がないのに対して、本発明のよ
うにA、B、C及びDからなる樹脂組成物に配合した場
合は、これらの欠点を防止して耐熱性、耐水性の向上を
図ることができるのである。
ここでO−クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(以下
A2成分という)の配合割合としてはA。
成分を15〜50重量部範囲内とし、(A、十A2+B
)100重量部当り(A1+A2)を61−90重量部
、(A2 +B)を50〜85重量部の範囲内で配合す
るのがよい。
寸た、A2およびB成分の配合割合は(A□+A2)と
(A2+B)との配合割合が上記範囲を満足すれば、特
に制限されるものではないが、通常、それぞれを少なく
とも10重量部配合するがよい。
この人成分にはB、CおよびDの3種の成分を配合する
ことが重要であり、たとえば、A成分に対してC成分の
ジシアンジアミドとD成分の尿素誘導体を配合しただけ
では、得られる樹脂組成物150℃以下、特に130〜
150℃で硬化し、得られるCFRPも比較的良好なコ
ンポジット物性を与えるが、硬化後の樹脂の伸びが小さ
く、若干脆くなること、プリプレグとして粘着性が太き
すぎる欠点がある。
本発明においては、A、C9Dの成分に加えてB成分と
してビスフェノールAジグリシジルエーテルを配合する
ことにより、さらに低温で硬化可能で、硬化後の伸び又
は脆さの欠点を解消するものである。
特にB成分のエポキシ当量が350〜1200、好1し
くは420〜1000のものをA成分ioo重量部当り
25〜100重量部で配合するときは、硬化樹脂の可撓
性が大きく、粘着性が著しく改良され、しかもCFRP
のコンポジット物性、特に層間剪断強度(以下ILSS
と略す)が著しく向上するものである。
すなわち、硬化剤であるC成分のジシアンジアミドはB
成分のビスフェノールAジグリシジルエーテルの分子内
水酸基量によって硬化性が変化し、水酸基濃度がエポキ
シ当量で350より小さくなると、硬化性が悪くなり、
他方、エポキシ当量が1200を越えても同一硬化温度
における溶融粘度が大きくなりすぎるため、かえって硬
化性が悪化するので好1しくないのである。
次に本発明のエポキシ樹脂組成物の硬化性は主として硬
化促進剤の種類と添加量によって決する。
すなわち、ジシアンジアミド単独では170℃前後の硬
化温度を必要とするが、適当な硬化促進剤を併用するこ
とにより140℃以下の低温硬化が可能となり、かつシ
ェルフライフも20℃で2ケ月以上を有する樹脂組成物
が得られる。
かかる硬化促進剤としては、イミダゾール誘導体、たと
えば四国化成工業■製゛キュアゾール”’ 2 P
4MH2やイミダゾールのカルボン酸塩や金属錯塩、第
3級アミンのカルボン酸塩、三弗化ホウ素、アミン錯塩
、一般式 で表わされる尿素誘導体(但し、式R1、R2は一0C
H31−NO2t−C1l−4を表わす)などがあるが
、低温硬化性並びにシェルフライフの点では尿素誘導体
がもつともすぐれた硬化促進剤であり、かかる尿素誘導
体の例としては、ジクロロフェニル−1、■−ジメチル
ウレア、クロロフェニル−1,1−ジメチルウレアが好
ましい。
また硬化促進剤の添加量は1.5部〜7.0部の範囲が
好1しく、ジシアンジアミドの添加量は3.0〜7.0
部の範囲が好ましい。
さて、一般にプリプレグは・・ンドリング性、成形性の
点から適度なタックとドレープ性が要求されるため、本
発明による樹脂組成物を用いて炭素繊維プリプレグを製
造するためには、80℃における樹脂組成物の粘度を5
ポイズ以上500ポイズ以下の範囲に調整することが好
ましい。
樹脂粘度の調節はエポキシ樹脂の分子量を調節したり、
固型エポキシ樹脂と液状エポキシ樹脂との比率を調節し
てもよいし、熱可塑ポリマーを添加してもよい。
また必要により、無水シリカ、顔料、ゴム状物質等を添
加してもさしつかえない。
なお本発明の実施に当っては、炭素繊維の他にガラス繊
維、有機繊維など炭素繊維以外の補強用繊維が含1れて
いてもさしつかえない。
また本発明に使用する炭素繊維はレーヨン糸、ポリアク
リルニトリル糸、ピッチ糸など、りずれの炭素繊維であ
ってもさしつかえない。
以下、実施例によって本発明の内容をさらに詳細に説明
する。
実施例 1 住友化学工業■製“スミエポキシ” E S CN22
0Lを40部、シェル化学■製フェノールノボラック型
エポキシ樹脂エピコー)154を30部、ビスフェノー
ルAジグリシジルエーテル型エポキシ樹脂エピコート8
28を20部、エピコー)1001を10部加熱ニーダ
−に入れて十分攪拌混合した。
得られた混合物の粘度を■東京計測器製造新製BL型粘
度計で測定したところ80℃における粘度は150ポイ
ズであった。
そこで樹脂混合物を70℃に加熱してジシアンジアミド
を4部、ジクロロフェニル−i、1−−)メチルウレア
を5部添加してニーダ−で十分攪拌混合してプリプレグ
用エポキシ樹脂組成物を得た。
次に、アクリルニトリル繊維を焼成して表面処理して作
られた炭素繊維゛°トレカ”’l’−300を一方向に
弓揃えた後、前記樹脂組成物を加熱溶融して含浸させて
一方向プリブレグを得た。
得られたプリプレグは適当な汐ツクとドレープ性を有し
ていた。
また20℃で2ケ月保管した後もプリプレグのメックや
ドレープ性の変化は少なく良好な貯蔵安定性を有してい
た。
実施例 2 実施例1で得られたプリプレグを長さ30crrL1巾
20CIrLに裁断したものを、繊維方向が同一方向に
なるように積層してテトロン汐フタで包み、さらに2枚
のテトロンフィルム間に挿入して130℃に加熱された
プレスに入れて7 kg/cr?tに加圧して1時間硬
化させた。
次いで1400Cのオーブン中に入れて2時間アフ汐−
キュアーを行ない、厚さ2mmのCFRP板を得た。
次に得られたCFRP板の曲げ強度並びにI’LSSを
ASTM D−2344並びにASTM D−790
に準じて測定した。
得られた結果は表1に示したようにすぐれたコンポジッ
ト物性と良好な耐熱、耐水性を有していた。
比較例 I ESCN−220I、を50部、エピコート828を2
0部、エピコート1001を30部用いた他は実施例1
と同様の条件で一方向の炭素繊維プリプレグを作った。
得られたプリプレグの汐ツクやドレープ性は良好で、2
0°Cでの貯蔵安定性も良好であった。
そこで実施例2と同様の条件でCF’RP板を作り、コ
ンポジット物性を測定した。
結果は表2に示したようにコンポジット物性は良好であ
ったが、耐熱性が本発明に比べて著しく劣っていた。
比較例 2 ESCN−22OLを50部とエピコート154を50
部用いた他は実施例1と同様の条件で一方向の炭素繊維
プリプレグを作った。
得られたプリプレグの汐ツクやドレープ性は良好で、2
0°Cでの貯蔵安定性も良好であった。
そこで実施例2と同様の条件でCFRP板を作り、コン
ポジット物性を測定した。
結果は表3に示したように耐熱性、耐水性は良好であっ
たが、■LSS1ヨコ曲げ強度が著しく低く、本発明に
比べて劣っていた。
比較例 3 エピコート154を60部、エピコート1001を40
部用いた他は実施例1と同様の条件で一方向の炭素繊維
プリプレグを作った。
得られたプリプレグの汐ツクやドレープ性は良好であっ
たが、20℃での貯蔵安定性は本発明に比べて汐ツク、
ドレープ性とも変化が大きく劣っていた。
次に実施例2と同様の条件でCFRP板を作り、コンポ
ジット物性を測定した。
結果は表4に示したようにコンポジット物性は良好であ
ったが、耐熱性、耐水性が著しく低く、本発明に比べて
劣っていた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記A、B、CおよびD成分を必須成分として配合
    してなる炭素繊維強化用エポキシ樹脂。 A、フェノール・ノボラック型エポキシ樹脂とCクレゾ
    ール・ノボラック型エポキシ樹脂の混合物 B、ビスフェノールAジグリシジルエーテルC,ジシア
    ンジアミド 06次の一般式(1)で示される化合物 但し、上式中、XlおよびX2はそれぞれ、OCH3゜
    NO2#C1tたはHの”ハずれかの基である。
JP14673078A 1978-11-28 1978-11-28 炭素繊維プリプレグ用エポキシ樹脂組成物 Expired JPS5840975B2 (ja)

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